もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

☆短期集中連載☆【Xmas Recommended Champagne】は【13】まで更新。(12/14/12:01)
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤Raphael et Vincent Bereche (ラファエル・エ・ヴァンサン・ベレッシュ) AOC Champagne 〜Crus Sélectionnés〜「Côte - Avize」Grand Cru 2005 




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 毎度アクセスありがとうございます。


 フィッチの「お取り寄せメルマガ」で購入。正直、ちょっと高いような気もしたんだけど、これでも相場よりは安く買えてます。楽天だと、割りと平気で10,000円とか超えちゃいますね。他にも「Le Mesnil-sur-Oger (ル・メニル=シュール=オジェ/Grand Cru) 」や「Oger (オジェ/Grand Cru) 」のキュヴェもあったんだけど、流石にホイホイとは買えませんでした (笑) 。先ずは個人的に (コート・デ・ブランの中では) 一番好きな「Avize (アヴィーズ) 」からエントリー。

 Bereche et Fils (ベレッシュ・エ・フィス) はモンターニュ・ド・ランスのLudes (リュド/1er Cru) に拠点を置くドメーヌ──グラン・クリュは所有していない──で、当主は若手ポープのラファエル・ベレッシュ (1982年生まれ) 。登録こそNM (ネゴシアン・マニピュラン=他社からブドウを買い付ける醸造者) になってるけど、これは、今回の「Raphael et Vincent Bereche (ラファエル・エ・ヴァンサン・ベレッシュ) 」というネゴシアン部門から「Crus Sélectionnés (クリュ・セレクショネ) 」というシリーズをリリースしているからで、通常の「Bereche et Fils」のキュヴェは自社畑100%のRMシャンパーニュです。





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 ▲リュドはモンターニュ・ド・ランス地区の格付け村の中で最も標高の高い場所に位置する。



 ラファエル・ベレッシュはアヴィーズの醸造学校でオーレリアン・ラエルト (Laherte Freres) と同期で、2009年に彼と「Terres et Vins de Champagne (テール・エ・ヴァン・ド・シャンパーニュ=シャンパーニュの大地とワイン) 」という有志団体を立ち上げ、今では18もの蔵元が参加しており、その中には親友のアレクサンドル・シャルトーニュ (Chartogne Taillet) もいます。[参考



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 ▲左がアレクサンドル・シャルトーニュで右がラファエル・ベレッシュ。



 というわけDE、ベレッシュが2013年に新たに立ち上げたネゴシアン部門が展開する「Crus Sélectionnés 」シリーズの「Côte」から、アヴィーズ産のシャルドネを使ったブラン・ド・ブランです。このシリーズではベレッシュがシャンパーニュ地方の蔵元で眠る澱抜き前のヴィンテージ・シャンパーニュ (1er Cru & Grand Cru) の中から、その土地と収穫年の個性が明確に表現されているモノを試飲を重ねて選び抜き、自前でエレヴァージュ (elevage=樽熟成) とデゴルジュマンを行い、ドザージュは全てエクストラ・ブリュット。

 今回の瓶はボトリングが2006年の3月で、デゴルジュが2016年の12月、ドザージュは4g/1L。限定4,000本で、我が家のロットナンバーは「1076」です。



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◤ラファエル・エ・ヴァンサン・ベレッシュ AOCシャンパーニュ 〜クリュ・セレクショネ〜「コート - アヴィーズ」グラン・クリュ 20058,208 円

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 立ち香──まずは開けたての瓶口から。予想外にフレッシュ。熟成ブラン・ド・ブランによくあるキノコやトリュフの香りは全くヌワイ。むしろ、やや赤いニュアンスのベリー感すらある。

 グラスに注いで──ワインを動かすと熟香も膨らむけど、まだまだ酸に縛られた領域での活き活きとした果実感がメイン。徐々にシャキシャキのシャルドネ林檎も顔を出して来た。

 コンディションに問題はなさそう──。

 ♡☺♡「リッチだね。入り口はフレッシュなんだけど、通り過ぎると熟成感はあるね。でも、思ってたより熟してない。旨いっ。」



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 ピュア。泡のテクスチャーは熟成シャンパーニュらしくキメ細くシルキーで、もはや〝泡有りのブルゴーニュ〟と言った面持ち。これどうなんだろうな、ベレッシュらしいノンマロ感が出てる気がするんだけど、普通の蔵はノンマロで醸さないしなあ。いずれにせよ、果実の瑞々しい表情の中に黄昏チックな熟感が静かに佇んでおり、余韻は頗る長く、さすがに果実味も濃い。細いが芯のある、優美な縦のラインが非常にエレガント。ドザージュの量も的確です。

 しかしまあ、ネゴシアン部門のキュヴェであっても、流石はシャンパーニュ地方だけで約5,000もの造り手がいるだけあって、どこの蔵のワインなのかは謎 (非公開) だけど、ちゃんと〝ベレッシュな味わい〟に仕上がってる (ベレッシュの哲学が端的に提示されてる) からスゴい。これ、完全にDJの選曲と同じ話だよな。自分の曲じゃなくても、まるで自分が作った曲みたいにプレイ (表現) するというね (笑) 。



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 Michel Lafargeとのブレンド (ロゼ化) は普通に自然な仕上がり。



 Raphael et Vincent Berecheは、シャンパーニュにおけるネゴシアン活動というよりも、完全にブルゴーニュのそれと同じアプローチですね。意外にこういうことをやってるシャンパーニュ生産者は少ないんじゃないかな。契約農家からブドウやジュースを買い付けて自前でワインを造るのは大手を始め誰でもやってるスタイルだけど、すでに出来上がってる熟成ワインを買い付けて最終的に自分色に仕上げるというのは、まさにブルゴーニュにおけるネゴシアン流儀と同じ。買う側もベレッシュのセンス (味覚) や醸造スキルに金を払うわけで、おそらくヲタク気質であろう若手ヴィニュロンの新たな一手としては極めて自然な展開ですね。






 あとは値段だな (笑) 。アヴィーズのRMのミレジメなら、それなりの知識さえ身につければ、これより安い値段でそこそこのヤツ──Brun ServenayしかりFranck BonvilleしかりPierre Callotしかり──を拾えるからな。





── 3日目。

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 前日は外食だったので、中1日で3日目です。

 味がスゲえ濃くなってる。初日が何かの冗談だったかのように、凝縮感が更に増しており、口内を鏡面仕上げに磨き上げるかのような収縮性のあるミネラル感、そして、素晴らしく美しい余韻。時間が経って泡が減った方がダイレクトにワインそのものを堪能できるタイプのシャンパン。

 輝ける酸はまだまだフレッシュな表情を見せつつも、奥からそこはかとなく浮き上がる静謐な熟成感は逆にエロティックだ。3日目にして、ようやくアヴィーズらしいギラっとしたエキス感が前に出て来た。

 ♡☺♡「残しておいて良かった (笑) 。旨いな〜。この値段で旨くないと困るけど。リッチ感あるね〜。」
 dಠಠb「これは流石に値段なりの景色を見せてくれる。同じ値段のブルゴーニュ・ブランでここまでの満足感を約束してくれる瓶は存在するのだろうか。」


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※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン


Bereche コート・デ・ブラン シャンパン シャンパーニュ Champagne

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