◤Pieropan (ピエロパン) DOC Soave Classico「La Rocca 」2016 




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 毎度アクセスありがとうございます。


 イタリアのヴェネト州の「ソアーヴェ地区」で作られる辛口の白で、Pieropan (ピエロパン) はGini (ジーニ) やInama (イナマ) と並んで「三大ソアーヴェ」と呼ばれるほどの名門。一番安いスタンダード・キュヴェが近所で1,743円で買えるので、これまでに「2016」と「2017」を合わせて5本ほど飲んで来たけど、出来は明らかに「2017」の方が上です

 今回は2つある最上区画「Calvarino (カルヴァリーノ) 」と「La Rocca (ラ・ロッカ) 」のうち、木樽で発酵&熟成させるタイプの後者をチョイス。セパージュは「ガルガーネガ100%」で、凝縮された厚みのある味わいを生かすために敢えて10月末ごろまで過熟させてから手摘みで収穫後、2,500Lの大樽で醗酵、14ヶ月の樽熟成を経てリリースされます。

 いつもスタンダード・キュヴェを買ってる近所の酒屋に間違って置いてあって──このスペックは飲食店用に仕入れてるので本来は店には並ばない──、3,412円は、結構、安いです。




 ▲ワイナリーの外観。





▪︎あえてDOCGを名乗らないクラシコ地区の造り手としての誇り
 世界でもっとも有名なイタリアの白ワインとして知られるソアーヴェ。1967年にソアーヴェDOCが誕生した当時、このDOCの指定地区は全て現在のクラシコ地区だけでした。クラシコ地区は全て丘陵地の火山性土壌で、ミネラル分が豊富な深みのある味わいになるのが特徴。ピエロパンが所有する畑もすべてこのクラシコ地区の中にあります。

 ところがソアーヴェの人気が高まるとともに、クラシコ地区以外の平野部で造られる軽いタイプのワインも「ソアーヴェ」として販売されるようになります。こうして本来のソアーヴェとは全く異なる非常に軽いタイプものが、ソアーヴェという名前で爆発的に市場に出るようになり、クラシコ地区でミネラル豊富なコクのあるソアーヴェを造るピエロパンのような造り手はその状況に危機感を感じていました。

 そして、ついにソアーヴェがDOCGに昇格することになった2002年、ピエロパンは5つのことを協会に要求します。

1.クラシコ地区だけをDOCGとすること
2.使用できる品種はガルガネガとトレッビアーノディソアーヴェの2つの土着品種に限ること
3.夏だけでなく冬の時期も認定機関から畑のチェックを受けること
4.ソアーヴェ地区以外の瓶詰を禁止する
5.エストラットセッコ(ワインの成分の濃さを計る基準値)の厳しい基準をもうけること




 ▲生産者一族。


▪︎DOCGでなくともソアーヴェのトップとして品質を追求し続けるピエロパン
 ところが、この5つの要求は全く受け入れられず、却下されます。それに反発したピエロパンは、あえてDOCGを名乗ることをやめ、現在に至っています。たとえDOCGを名乗らなくとも、ピエロパンがソアーヴェのトップに君臨し続けていることは、品質を追求し続ける姿勢があるからこそ。そして、ワインだけで楽しむのではなく食事と一緒に飲んでもらうことこそがワインの役割と考えて造り出されるその味わいからは、長い年月愛され続けるピエロパンの真髄を感じます。


出典:イタリアワイン専門店トスカニー



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◤ピエロパン DOCソアーヴェ・クラシコ「ラ・ロッカ」20163,412 円

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 立ち香──まずは開けたての瓶口から。そこまで樽っちいわけでもないけど、暖ったか香ばしいニュアンスはある。味の濃いジャムのような凝縮感のあるフルーティネス。ソアーヴェらしい清楚なフローラル感もほんのりありつつ、ルフレーヴの「Mâcon-Verzé」で感じたヨーグルト・キャンディーのような甘酸もあり、さすがに香りの表情は多層的。

 グラスに注いで──ウホっ、エエ香り。梅っぽさもありつつ、エレガントにフローラル。そして、リッチ。



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 ♡☺♡「おお、結構甘みがある。けど、旨ぁ~い。濃い。思っていた以上にボリュームがある。かつ、爽やか。あと、結構、草感がある。」
 dಠಠb「〝草〟っうか、ソアーヴェ的な青いニュアンスの苦みだとは思うけど。」

 さすがに強いな。たとえば4,000円台のカリフォルニアのシャルドネ (Lincourt Vineyards) なんかよりは飲んでて充実感がある。とはイエイ、これを1本買うかスタンダード・キュヴェを2本買うか──については迷うところではある (笑) 。

 ♡☺♡「ピエロパンは普通のヤツでも旨いよね。」



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 少なくとも「2016」に関してはステレンスタンクで仕込む「Calvarino (カルヴァリーノ) 」よりも「La Rocca (ラ・ロッカ) 」の方が満足度は高いです。肉付きの良い凝縮感のある濃醇な果実味、そこにギラっと滲む力強い酸、エキスの輪郭を美しくなぞるエアリーなミネラル感もあり、スタンダード・キュヴェでも十分に旨いけど、さすがに細部の出力が順当にパワーアップしてます。

 まだまだフレッシュというか、キビキビとフルーティーで樽のニュアンスもそこまで強くはなく、さらに10年くらい熟成させると、更に複雑で多層的なワインに成長するんでしょうね。実際、蔵出しのバック・ヴィンテージはそれなりに高いんだよね〜。ちなみに「2010」は8,393円





── 2日目。

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 ♡☺♡「やっぱ、旨いな。菊鷹は菊鷹で軽いんだけど、ワインと比べると、甘いし濃いし米の旨みがスゴイ (笑)
 dಠಠb「ピエロパンもピエロパンで濃いんだけど、日本酒は旨み成分 (アミノ酸) の厚みが桁違いだからな。ALC.度数は似たようなもんだけど、明らかに菊鷹の方が酔う (笑) 。」

Calvarino (カルヴァリーノ) 」と「La Rocca (ラ・ロッカ) 」の現行ロットは「2017」に移行してるので、これは買っちゃうでしょうね。「2017」はスタンダード・キュヴェでもそこそこ肉厚ジューシイで凝縮感もあるし。楽天だと4,000円くらいしちゃうけど、同じ価格帯のブルゴーニュとも余裕で張れるだろうな。


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※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン


ソアーヴェ Pieropan

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