◤菊鷹 - 純米 8号酵母「菊一文字」無濾過生酒 29BY 2本目! <愛知> ── dಠಠb「もはや1本目とも30BYともまるで関係ヌワイ」#Spicy/Unique/Dry/Well-Cured 




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 毎度「8号酵母」で失礼します。


 29BYです。「on my list - excellentの30BY」とはコンセプトが異なりますので──30BYは低アル的なアプローチ──、そことの比較は大して重要ではないと思います。去年の7月1本目を飲んでます。いろいろと「惜しい」酒ではあったけど、実は個人的には特に熟成向きの酒だとは思ってません

 じゃあ、なんで買ったのか。タマタマです。タマタマ売れ残ってたので、30BYを買うついでに同梱しただけです。あとは、速醸の「菊鷹」の熟成コンディションを一度も飲んだことがないので、山本杜氏も移籍するし、どんな風に育つのかなー、という小さな好奇心を満たしてみました。

 それでは飲んでみましょう。



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 bottle size:1800ml





【830】菊鷹 -きくたか- 純米 8号酵母「菊一文字」無濾過生酒 29BY <愛知>

藤市酒造 (by 日本酒専門店 Sake芯) :http://sake-sin.blog.so-net.ne.jp


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▪︎酒米/精米歩合:富山県産 山田錦 (麹) 、兵庫県産 夢錦 (掛) /65%
▪︎酵母:協会8号
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:非公開。(※30BYは「+5/2.8/2.0」)
▪︎ALC:16% (※30BYは14.8%)
▪︎処理:無濾過生酒 (※原酒らしい。)
▪︎酒造年度/出荷日:H29BY/2018年3月
▪︎管理状況:2019/9/28に着、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2019年10月1日 (火) /1本目に開栓。
▪︎備考:前回は「2018年7月8日 (日) 」に開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 ▲もはやギャグ一歩手前の優等生的な無難系抽象化。取材陣の客寄せとはイエイ、やや唐突に『ジョーカー』の公開直前イベントに呼ばれた新川優愛 (超新婚さん) には少し同情する (笑) 。



 立ち香──30BYや若い頃の29BYと比べるとクワナリ穏やかだな。思ってたほど香りは焦げてないけど、ヨード感 (海藻系の旨み) は育ってます。今のところ「爽やか」なイメージはヌワイです。注ぐと〝らしい〟柑橘系のアロマカラーも伸びて来るけど、ちょっと「山鷹 (山廃仕込みの菊鷹) 」ばりの「草」があるじゃないか。つまり、スパイシー。

 どれどれ──色は少し黄色め。

 やはりスパイシー。ニッキとかシナモン系のパチンとした辛み。余韻こそザラザラとしたテクスチャーに包まれるけれど、液性そのものは想像以上にクリアかつ軽やかで、これまた「山鷹」ばりの立体構造。ガスは舌の上の滞在時間を長く取れば微かにチリっとする程度。

 なかなか面白いじゃないか。甘みに肉感はなく、液の表面をツヤっとコーティングする程度の──全体としては甘みが削がれたようにドライな味筋に変化していて、もはやフルーティーではないけれど、この手の甘っ辛いスパイシーな草っぽい酒は好物ではある。そういや、結局あれから「鯵ヶ澤 (あじがさわ) 」とか買ってないなー。これも同系統のスパイシー系。



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 ブっちゃけ、イイです──前説で実は個人的には特に熟成向きの酒だとは思ってませんと書いてしまったけど (笑) 。30BYとの比較に意味はヌワイ。「熟味」としての「焦げみ」だけど、そこまでカカオに寄ってるわけでもないので、特にオレは気にならないな。むしろ樽っぽい香ばしさというか。

 ワイングラス──。

 酸 (渋みの集中力) が内角にエグられるので、この酒としてのピーキーなエッジ感はタカマール。そして香りにはますますクミン系のスパイシネス。つうか、もはやカレーを食った後にグラスに口を付けたみたいになってるんすけど (笑) 。いやー、アレがこうなるか。



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 ま、興味のある人は買って飲んでみて下さい。若いコンディションでこの手の味わいを体現することは不可能なので、そういう意味では「熟成酒」としての存立性は素晴らしく高揚的。

 この流れで飲む30BYは「It's The TEI-ARU !!!」という感じではあるけれど、そうかと言って、この29BYが重いわけでもないんだよな。もちろん情報量も多いしストラクチャーの奥行きも深いけれど、捌けも良く、熟成生酒としては理想的な軽さではある。

 この29BYの魅惑は〝辛み表現〟にこそあるかな。この、舌がビリビリとするようなペタンとパチンとスパイシーな躍動感──これが得難い。去年の7月に飲んだコンディションとの直接的な相関性はないけれど、こういう酒としては十全と魅力的だし、オレは推す





── 2日目。

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 ▲訳あって月に一度は食べているBützのサンドウィッチは未だ新浦安駅構内 (改札外) の1店舗のみ。今後メジャーな広がりを見せるかに注目。価格が〝やや〟ブルジョアだが満足度は高い。

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 立ち香──なんか「山鷹」っぽい乳酸フレイヴァーがあるんだよな。そこにシナモン、クミン、ニッキ系の茶粉なアロマ。

 うん、今日もニャカニャカにスパイシーですね。生姜を醤油と砂糖で甘辛く煮詰めたようなニュアンスもある。微かに舌先でチリっとしたガス感が弾け、これがまた、この酒のスパイシネスに程良い躍動感をもたらす。酵母に糖分食われちゃった系の削がれたニュアンスのドライさで、ホント、山廃の「菊鷹」みたいなんだよなー。それでいて旨みに光沢感を運んで来る、デロっとした日本酒的な甘みはあるという。



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 熟味に関しては、正直、好みが分かれる度合いではあるかな。甘っ辛いパチンとスパイシーな味筋の狭間から、イイ塩梅のローストされた焦げみ (苦み) が漂うというか、タイプとしては、果物を焼いたニュアンスのそれ。なので、オコチャマ舌を自認してる人は手を出さない方がいいでしょうね。全然フルーティーじゃないから (笑) 。

 まあでも、いろんな酒に手を出すことだけが生き甲斐の〝自称マニアさん〟たちがこれを飲まないという選択肢に合理性はあるのかね。確かに商品として1800mlしか展開していないという問題はあるけれど、外で一杯飲んだって600円とか700円するわけだろ?──5杯も飲めばトントンだよ (笑) 。物は考えよう。過去BYの売れ残りはさあ、とにかく手間要らずなのが楽でいいよね。1800mlを1年以上ストックするのって、オレでもスゲえ面倒臭えもの。



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 ▲たとえば「日本で一番可愛い美術館スタッフ」であるのなら、特に異論はヌワイ。


 とはイエイ、この旨みに宿る肉感的なネチっこい甘みの滞り感は「速醸」なのカナートという感じではあります。なんだかんだで「素っ気ない」まではイカないんだよね。うん、全ての料理を引き立てるわけじゃないけど、食中酒としてのポテンシャルは極めて高いです。うちは二馬力だから、逆に720mlだと不便な商品かな。ダラダラ飲むデイリー生酒としては極めて上質。予想外の仕上がりだけど、若いコンディションよりシックな落ち着きがあるので、ホント便利。

 引き続きオススメさせて頂きます





── 3日目。

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 立ち香──日に日に甘酸っぱい乳酸フレイヴァーが膨らんで来るな。薄茶のキャラメルという感じ。

 29BY──おっと、最後の二合弱は (目視できるほどではないが確かに感じることのできる量の) オリが絡んで明らかに濃いぞ。でも捌けはいいし、そこまでクドくはないんだよな。もちろんアッサリしてるとも言わないけど。

 ブレンド (8号酵母29BY:70%、8号酵母30BY/黒澤Type-K/黒澤純大金紋錦29BYのブレンド:30%) ──余韻に黒澤流儀なチョーキーなミネラル感がズシリと沈むけど、透明感はワンランク上だな。もちろん、こっちの方が味わいもフレッシュだし。約70%が29BYなのにそれを全く感じさせないバランスになってるから不思議だ。色もハッキリと薄いしな。

 それにしても高岡早紀のアップはキツイぞ (笑) 。



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 徐々にブレンドの方は「黒澤 Type-K」が暴れ出して来た (笑) 。余韻のゴワッシュが邪魔に感じ始めてるけど、まあこれはロック用なので別に。

 29BYはオリ成分が相対的に増して液性に軋みが現れ出したものの──干物系ミネラル全開──、これまたロックにすることで、これ言ったら負けの〝飲みやすさ〟を確保 (笑) 。そして、ロックすることで、ようやく8号酵母ライクな〝攻めの酸っぱさ〟が際立つ。熟味は後退して、キビキビと酸っぱフルーティー。

 某NBR酒店でまだ買えるので、迷ってるなら買ってみれば? どうせ「ひやおろし」なんかロクな酒ねえし。狙い目は「売れ残りの生酒」だよ。これは毎年言ってる。


moukan1972♂



※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン


日本酒 菊鷹 on_list_excellent

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