もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 今週の『歌謡ゲスオテン (通うゲス男テン) 』、初登場1位。一番悲惨なのは桐谷くん。ヒット&当たり役の予感もあっただけに。
〜 たぶん年ベースだと余裕で250本以上の酒瓶を空にし、記事の比重は徐々にワインが日本酒を侵食、週末には必ずシャン、なるべく毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評 (ほぼ「浜辺美波」関連) 、超時々メガネ警察、特に悪気はないが冗談は常にキツめ 〜

◤Francis Boulard (フランシス・ブラール) AOC Champagne Brut Nature「Les Murgiers」Blanc de Noirs NV(Dégorgement:2015/07/03 - Base:2012) 




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 ▲昭和の18歳アイドル。




 毎度アクセスありがとうございます。


 Francis Boulard (フランシス・ブラール) はランスの北西、ヴァレ・ド・ラ・ヴェル地区のCauroy-les-Hermonville (コロワ=レ=エルモンヴィル) のネゴシアン・マニピュラン (NM) だけど、おそらく家族間で遺産分割した畑が各所に点在してるので、そこで獲れたブドウを使えるように登記上は「NM」にしてるんでしょうね。実質的にはレコルタン・シャンパーニュという理解でいいと思います。

 ちなみにこのマイナー地区の造り手としてはChartogne Taillet (メルフィー村) やMiniere (エルモンヴィル村) も人気ですね。



Vallée_de_la_Vesle_Cauroy-les-Hermonville



 元々はRaymond Boulard (レイモン・ブラール) という銘柄だったものが、栽培方針の相違から、2009年に父レイモン名義の畑が、長男のフランシス、長女のエレーヌ、次男のドミニクに分割相続され、それぞれが自身のドメーヌを立ち上げたという経緯があって、このFrancis Boulard (フランシス・ブラール) は長男が娘と手掛ける銘柄ということになります。Cauroy-les-Hermonville (コロワ=レ=エルモンヴィル) はシャンパーニュ用のブドウ栽培地としては最北に位置するエリアで、かつて取材に来たシャンパーニュ評論家 (マイケル・エドワーズ) に対して、フランシス・ブラール翁は「我々の小シベリアへようこそ!」と言ったそうな (笑) 。

 ちなみに貴重なグラン・クリュであるマイィ・シャンパーニュ村の畑を相続したDominique Boulard (ドミニク・ブラール) のワインも以前に飲んでいて、これもなかなかの出来映え (また飲みたい) でした。




 photo: TERRAVERT



 さて、この「Les Murgiers (レ・ミュルジェ) 」と名付けられたキュヴェはピノ・ムニエ100%のブラン・ド・ノワールで、しかも更に珍しい「Brut Nature (ドザージュ0) 」という仕様。輸入元の説明によると──平均樹齢30年のピノ・ムニエのみ。畑はヴァレ・ド・ラ・マルヌに点在する5つの区画。発酵は古バリックと古ボルドー樽を併用。100%野生酵母のみ。マロラクティック発酵も自然に任せる。発酵終了後、半月程度バトナージュをしながら熟成。『果実の日』にボトルに移して2次発酵。36ヶ月瓶内熟成。ブリュット・ナチュールとエクストラ・ブリュットは全く同じワインでドサージュのみが異なる。」──ということで、ドザージュ有りのヴァージョン (Extra Brut) もあるみたいですね。

 最新版は「2014年ベース」みたいだけど、この瓶は少し古めのロットで、ブレンド比は「2012年ベース (70%) 、2009-2011 (30%) 」、デゴルジュは「2015年7月3日」ですが、コンディションに問題はありませんでした。



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◤フランシス・ブラール AOCシャンパーニュ ブリュット・ナチュール「レ・ミュルジェ」ブラン・ド・ノワール NV5,400 円

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 ▲43歳頃。




 立ち香──まずは陽気なベリー感。注ぐとブラン・ド・ブランみたいなレモンイエロー。ノンドゼなのにクリーミイな丸みを感じる。そしてレアチーズケーキのような乳酸アロマも。樽のニュアンスはあまり感じない。

 ♡☺♡「もろムニエ。結構、旨い。ノンドゼ感もある。」

 しっかり焦げた熟感もありつつ──デゴルジュされてから4年以上も経ってる──、そこはノンドゼ、熟感とフレッシュネスが独特の距離感を保ちながら並存している感じがオモロイ。ムニエらしい練り潰したような粘性のある旨みの肉塊にも出会うものの、非常にストレートなフィネスを感じさせるブラン・ド・ノワール。削げたストラクチャーに食い込む肉感的なアタックを伴う渋みに樽由来の酸化のニュアンスをほんのり感じるものの、レコルタン・シャンパーニュとしての過度なエッジ感は抑制されており、ムニエ100%ながら、非常に清冽なフィネスを運んで来る、それでいて程良くスタイリッシュかつモダンな仕上がり。



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 ▲25歳頃。



 そういや、ムニエ100%のノンドゼは初めてか。やはり、ムニエ主体のレコルタン・シャンパーニュは個性的なキュヴェが多い。ブラン・ド・ノワールとしても数少ないヒット作──いや、最近はここのジャンルでもそこそアタリを引けてるか。

 ♡☺♡「アタシはこの感じは好きですよ。」
 dಠಠb「なんだかんだで最近のアンタはノンドゼに甘いな。」

 一瓶の酒としては十二分に高いが、シャンパーニュとしては入り口プライスという点が何とも。とはイエイ、5,400円の日本酒で真に満足することは極めて困難なので、そういう意味では、シャンパーニュの『価格帯別・異種格闘戦ランキング』における尋常ならざる上位性だけは否定のしようがないだろう。つまり、世界中から「予算5,400円の酒」を集めて水平比較をした場合、簡単にシャンパーニュ騎士団は倒せないということだ。


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※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン


Boulard ブラン・ド・ノワール シャンパン シャンパーニュ Champagne

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