もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

☆短期集中連載☆【Xmas Recommended Champagne】は【16】まで更新。(12/15/15:43)
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤醸し人九平次 - 純米大吟醸 雄町「SAUVAGE」2018 (30BY/2019.8@伊勢丹新宿) <愛知> ── dಠಠb「ビックリするほど良い出来」#Fresh/Fruity 




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 今回も「転入生非経由」で失礼します。


 結論を先に言っておくと、今この瞬間に「伊勢丹新宿」で売っている「2019.8.」のロットはアタリです。つい先ほど蔵元に電話で問い合わせたところ、裏ラベルに印字されている「84」という数字は「仕込番号」ではヌワイのでご注意下さい。これは単なる蔵側の「管理番号」だそうで、消費者にとって意味のある数字ではないそうです。ちなみにこの「雄町50」には年間を通じて「約30ほどの仕込」があるようなので、どこで何を引くかはです。30BYの出荷は随時11月頃まで続き、以降は「2019 (R1BY) 」に移行するようです。

 この酒は超初心者時代 (2014年の秋頃?) に一度飲んで以来でしたが、記憶を辿ると、だいぶ印象が変わりました。もっとツルっとフルーティーな酒という印象でしたが、割りとミネラリーなテクスチャーがあり、骨格そのものは非常に好みではありました。正直、これがあれば「澤屋まつもと」も「賀茂金秀」も要りません。「sauvage (ソバージュ) 」は英語の「wild (ワイルド) 」に相当するフランス語で「野性の、野性的な、粗削りな」という意味です。



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 bottle size:720ml




【820】醸し人九平次 -かもしびとくへいじ- 純米大吟醸 雄町「SAUVAGE」2018 (30BY) <愛知>

株式会社 萬乗醸造:http://kuheiji.co.jp


Moukan's tag:





▪︎酒米/精米歩合:岡山県赤磐産 雄町/50%
▪︎酵母:協会14号系?
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:非公開 (※+4/1.7/1.0のイメージ。)
▪︎ALC:16%
▪︎処理:生詰 (だよね?)
▪︎酒造年度/出荷日:H30BY/2019年8月
▪︎管理状況:2019/9/3に購入、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2019年9月4日 (水) /1本目に開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 立ち香──結構「栓」が硬く、開ける際にはプシュっとな。うーん、基本的には香りは穏やかだけど、オレの苦手な「くぐもり系バナナ」がムワっと。約5年前に飲んだ時には、もっとスリムにピンとした酸を感じる方向でフルーティーだったような記憶があるんだけど。徐々に蜜っぽくマスカット。

 とりあえず飲んでみる──なんか「クラシック仙禽」と香りのタイプが似てるな。

 ちょい甘いけど、普通に旨いじゃないか (笑) 。ガスはゴーストレベル。純大規格にしては割りと米の旨みもシッカリ出てて、かつ節度のあるフルーティネス。酸もそこそこ効いてるし、余韻の苦みには、日本酒としての理想的なミネラリティがある。ちょっと生詰ライクな渋みやツンケン感もあるけれど、なんならもう1本買ってセラーで仕上げてもいいかも。つうか「仙禽」より綾瀬はるかにWell-Made



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 この感じだと、おそらくオレはココの「山田錦」には要ナシかな。少なくとも「澤屋まつもと」よりは〝コチラ側の酒〟だと思うわ。この並びだと、もう「仙禽」は飲みたくない。たまたま「九平次」にも「仙禽」と似たようなニュアンスがあるものの、明らかにコチラの方が上質かつエレガント。余韻の中に微かなカプエチと出会うけど、ミネラリーな骨格がそれらをサクっと斬る感じ。

 いやー、これは意外や意外──と言っては失礼か (笑) 。そこそこ華やかではあるものの、液そのものの骨格に関してはオレにとってはパーフェクトに近い。捌けも良く、疲れ知らずにクイクイ飲める。複数のロット (※約30の仕込み) がありそうなので、オレが飲んでるのと同じヤツを買うのは難しいけれど、伊勢丹新宿に行く用事のある人はお土産にお一つどうぞ。

 うん、ジワジワとイイですよ (笑) 。今の地酒シーンにおいて何かが突出しているわけではないけど、そもそも「地酒シーン」って何だよ。たかだか2〜30年だろ、日本酒がマトモな酒になり始めたのって。この「九平次」には〝官能〟にコネクトする確かなフィネスとエレガンスがある。そこが似たような他の酒との一番の違い。これは刹那の積み重ねで得られる何かでは決してないだろう。



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 とはイエイ、徐々にミルク&アーモンドなニュアンスが膨らんで来たか。今は何とか「酸とミネラル」でそれらを押さえ付けてる状況ながら、まあ、無事に飲めてます。しかしなんだろうな、開栓直後よりガス感が増して、プラス「澤屋まつもと」ライクな軋みまで参上し始めて来た。まあ、兄弟蔵みたいなものなので、そこに不思議はないのだけれど、それでもオレは「九平次」を推すかな。むしろ今日日「澤屋まつもと」がってる輩こそ、今一度「九平次」ということなのでは?──少なくともこの「雄町50」くらいは口に入れとくべき、かも?

Not On My List」に振るなら問答無用に「excellent」だけど、ここは差別化を促進させてコチラ側で囲っておこうか。ガスワシャな今時期はワイングラスで飲む気にはなれないけど、熟してテロっとポヨめば、滑らかな〝面の酸〟を感じれるのかもしれない。





── 2日目。

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 立ち香──香りそのものは、少し苦手な方向でムワっとバナナだったりするんだけど、洋梨ライクなヌタっと感にほんのりミンティーな青めの清涼感 (酸) が重なるので、何とか踏ん張れる。

 そして飲むと、本日も問題なく旨いです。さすがにガスワシャは抜けて景色がクリアになったけど、うっすらウッディーな渋酸を纏って、不思議とコレがイヤじゃない。「雄町」らしい凝縮感もあって、少し軋むような収斂性には端正な縦のラインが宿る。日本酒に関しては横に甘み&旨みが広がるタイプは好きじゃない。流石は師匠蔵、どう考えても「澤屋まつもと」よりエレガントだし、官能に直接訴える、零れ落ちるようなチャームがある。この段階になると、むしろ「篠峯 純米大吟醸 雄町 Type-M」と張り合わせたくなる──そういや29BYの1800mlがボチボチ「秋あがり」する頃か。



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 喩えると「澤屋まつもと」は顔ナシのマネキンに着せたダンディーなスーツという感じ。つまり、服の素材や仕立てそのものをアーダコーダイーダヨーダ言う感じ。一方、この「九平次」は生身のモデルが服を着てウォーキングしてる様を眺めてる感じがある。要は「服そのもの」か「服を来たモデル」かの違い。それはすなわち「素材のみ」と「素材とのコンビネーチャン」との違いでもある。

 まあ、興に乗ったら比較してみるといい。酒として躍動しているのは明らかに「九平次」の方だ。それは「躍動する生身」としての「官能」と言ってもいいだろう。それにしても、不意をつかれた。まさかここまで上質に旨いとは (笑) 。オレにとっては〝ほんの少し余計な華やかさ〟があること以外にこの酒の「on my list - excellent」を否定する要素は微塵もヌワイ



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 それもどうかとは思ったけれど、他にめぼしい酒があるわけでもないし──このオレが「九平次」とマトモに向き合うことも珍しいことではあるので──、さっそくオカワリの「雄町50」と「山田錦50」を買って来た。「山田錦」が「雄町」に勝つイメージは全くヌワイけれど、勝ったらクリビツ (びっくり) ということで、少しだけ楽しみにしておこうかな。

 ちなみに「伊勢丹ストーリーは突然に」シリーズは、あと1本ある。


moukan1972♂



※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン


日本酒 醸し人九平次 雄町 on_list_good

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