もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 日本酒を飲んで心底「面白い」と思ったのは久しぶりかも。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤菊鷹 〜雌伏 (しふく) 〜 山廃 純米 夢錦「酵母無添加Ver」無濾過生酒 30BY <愛知> ── dಠಠb「素っ気ないけど黙って飲んでいられるダンディーなモダン山廃」#Dry/Spicy 




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 ▲『ピュア! 〜 一日アイドル署長の事件簿 〜』「第2話」から徐々にドラマ内における固有の映像文法が整い始めたものの、相変わらず演出は雑──というより〝されてない〟と思しき間延びしたシーンが散見される。美波ちゃんもちょいちょいアドリブっぽい動きを挟んで来るんだけど、それはアドリブで動きを足さないと絵が静的になることを彼女なりに感じてのことで、逆に言うと「監督は何してんだ?」という話。しかも、それをキチンと編集で効果的に際立たせない、という無能っぷり。おそらく彼は未だ美波ちゃん特有の〝荒れ球〟に目が慣れていない。東出くんもだけど。



雌伏 (しふく) ・・・人に屈伏して従うこと。また、実力を養いながら活躍の機会をじっと待つこと。⇔雄飛。

雄飛 (ゆうひ) ・・・大きな志をいだいて盛んに活動すること。⇔雌伏。

(小学館提供『デジタル大辞泉』より)


草むら1




 毎度アクセスご苦労様です、草鷹 (山廃の草っぽい菊鷹) です。


 えーと、実は29BYの「雌伏」にも2ヴァージョン (フクノハナの辛口仕込み&夢錦の普通仕込み=どっちも7号酵母) がありましたが、30BYの夢錦は「酵母無添加Ver」になってます。見た目も似たような感じだし、ちょっと分かりにくいんだけど、そこがこの銘柄らしいハードボイルド風情 (決して多くを語らず) と言ったところか。

 あと、今季の「菊鷹」の幾つかの酒がそうであるように、この酒にも低アル的なアプローチが施されているようで、29BYより少しだけALC.度数 (16%→15%) が下がってます。これは我々のような内臓軟弱の中年組には嬉しいマイナーチェンジです。



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 bottle size:1800ml





【814】菊鷹 -きくたか- 〜雌伏 (しふく) 〜 山廃 純米 夢錦「酵母無添加Ver」無濾過生酒 30BY <愛知>

藤市酒造 (by 日本酒専門店 Sake芯) :http://sake-sin.blog.so-net.ne.jp


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▪︎酒米/精米歩合:兵庫県産 山田錦 (酒母) 、兵庫県産 夢錦 (麹・掛) / 70% (※29BYは65%)
▪︎酵母:無添加
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:+3/─/─
▪︎ALC:15% (※29BYの7号酵母Verは16%)
▪︎処理:無濾過生酒 (原酒?)
▪︎酒造年度/出荷日:H30BY/2019年2月
▪︎管理状況:2019/8/5に着、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2019年8月15日 (木) / 1本目に開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 ▲お約束。
 ▼ある意味でアクション・シーン (笑) 。
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 立ち香──やはり来ましたね、草。醤油っぽいニュアンスも少々。温度が上がると蜜様の甘みも加わって「みたらし団子」に変化 (笑) 。今のところフルーティーな表情や甘酸っぱさとしてのキュートな乳酸フレイヴァーはヌワイです。まあ、らしいっちゃらしい〝地酒的秘境感〟がシッカリ出てます。やはり「速鷹 (速醸の菊鷹) 」とは何もかもが異なる。グラスに注ぐとシャープな輪郭からクリアな乳酸フレイヴァー。



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 ▲なぜか「怒らない (純子) 」「謝らない (東堂) 」という謎の道理。これを「シュール」と言うのか?



 ♡☺♡「あっ。まあ、軽いのと、山廃味というか、好みです。こないだの速醸 (Hummingbird) より全然いい。夏にイイ酒だ。こんなジメジメした天気で甘ったるいの飲んでらんないじゃん。」

 小さな領域でチュンと酸っぱく、ちょっと今までの「雌伏」よりもクリアかつ軽やかながら、山廃ライクに旨みがプレスされていて、そこに、どこかキリキリするような独特の軋みのあるテクスチャーとミネラル感が並走する。まるで速醸酒を干物にしたかのような目の詰まった味筋。ガスは〝ほぼ〟ナシゴレン。



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 ちょっと久々に「山鷹 (山廃の菊鷹) 」でカロリーオフな飲み心地を得たかも。まだまだ素っ気ないけど、骨格そのものはキリっと端正で、まるで引っ越したばかりの殺風景な何もない部屋という感じながら、今後の足し算 (熟成) にも何かのドラマが待っているかのような期待感はある。

 ♡☺♡「旨いよ、この日本酒。」

 酸の出方はクワナリ鋭利ながら──ある意味〝レモンの酸〟──、舌を締め上げるほどの酸っぱみまではないあたりに低アル式の軽さがあるのカナートという感じ。なんだかんだで黙って (特に味わうわけでもなく) クイクイと飲んでしまう上質な日常酒。この感じだと長く持つことも可能。もっと言えば、どうせ来年まで売れ残ってるだろうから、1年熟成状態で拾うにもアリでしょう



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 必ずしも「菊鷹」の頂点に君臨する出来映えではないが、他のクソ銘柄と全く交わろうとしない孤高性と独自性はある。好みは分かれるが、少なくとも「速鷹」に固有の価値はあまりない。「8号酵母」は「菊鷹」というより「低アルにおける新たな地平」として捉えるべき酒。「Hummingbird」は「風のオトモダチ」というだけ。なので、この「雌伏」については、白いヤツとか水色のヤツとか黄緑のヤツが好きな人は回避でいいでしょう





── 2日目。

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 ▲香りほど味に「みたらし団子」は感じないけれど、熟成させると、もしかしたらココが育つかも (笑) 。



 立ち香──昨日より草だな。実は残り半分くらいだけど、初日よりも奥からウニョウニョと旨みの層が湧き出て来る。香りの出力は穏やかながら、ほんのり青臭いミンティーな清涼感 (ラムネの下書き) も。

 基本的にはスリム&ドライながら、なかなかジューシイじゃないか。旨みのコシは強めなんだけど、捌けも良く軽やか。決して〝味わう〟タイプの酒ではないものの、モダンかつダンディーで、そして寡黙な辛口。この世の旨すぎる酒の代表は「シャンパーニュ」に任せておくとして、平常のアンビエント酒ということなら、これで十分。1800mlのみなので、逆にますますコスパの良さを感じれるし──720mlを2本買うとオマケでカップ酒 (180ml) が2本ついて来るようなもの。



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 2日目は初日ほどクリアには感じないものの、生酒らしからぬリジッドな佇まいがあって、まあ、酒が泳がないですね。ワインで言うと、なぜか赤ワイン的なグニョリータなミネラリティがあって、そのへんにこの酒ならではの秘境感 (複雑み) が漂いますね。まだまだ若くてスリム&ドライな味筋だけど、ちょっと独特の〝うねり〟を感じる酒です。

 例年の若い山鷹 (山廃の菊鷹) より落ち着きのある飲み口でノイジーな跳ね返りもなく、素っ気ないものの、収まりは悪くないです。味としての面白みはないけれど、ブレのない骨格と適度なサイズ感だけで飲ませるヲトナ山廃。とはイエイ、露骨な乳酸フレイヴァーもないので、まあ、ストレンジで説明不足 (寡黙) な山廃ではあります。



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 この精米歩合では諸々の限界があるので、願わくば、1800mlが4,000円を超えてもいいから磨き50%くらいでクリスタルな山廃を是非この杜氏には造って欲しい。まだ2合弱あるけど「on my list - good」でフィニッシュです。今夜は日本酒は飲まないけれど、久々に3日ペースでなくなる1800mlであることが何よりもこの酒のフィネスを端的に証明していると言えよう。

 今季は「山鷹」へのエントリーを少し増やすかな。「長陽福娘」の復活がなければ「菊鷹」が「新御三家」になる日は近い。この銘柄が次にやるべきことは上級ラインの充実──ま、それは「黒澤」も同じだけど。


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※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン


日本酒 生酛 山廃 菊鷹 浜辺美波 on_list_good

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