もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 日本酒を飲んで心底「面白い」と思ったのは久しぶりかも。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤篠峯 - 純米大吟醸 雄町 参年熟成 25BY 4本目 1800ml! <奈良> ── dಠಠb「やはり最後に勝つのは1800ml」#Well-Cured/Unique 




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 トータルで4本目です、サヨナラ瓶です、25BYです、参年熟成ですが6年目です、一回火入れです、もう売ってないです

shinomine_jundai_omachi_sannen25by4_3.jpg とはイエイ、1800mlは1本目 (2017年12月) 以来なので、実はクワナリ久々です。さすがにこの段階になると、まあ、滑らかですし、全ての要素が美しく溶け込んでますね。そこまで派手な熟香も熟味もなく、元々そうだけど、ますます面白いバランスの「雄町50」になってます。

 途中、1本目の1800mlを720mlが打ち負かしたこともあったけど、当然、最後に勝つのは1800mlですね。やはりスケール感 (抱擁感) と五味の解像度が違います。

 本当は2〜3週間くらいかけてチビチビやろうと思ってたんだけど、旨いと飲んじゃいますね。27BYが今後どこまで伸びるかは未知数だけど、この25BYと同じダイナミズムに到達することは不可能でしょうね。その分、27BYはスリムにエレガントなので、それはそれです。



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 bottle size:1800ml





【811】篠峯 -しのみね- 純米大吟醸 雄町 参年熟成 25BY <奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


Moukan's tag:





▪︎酒米/精米歩合:赤磐産 雄町/50% (※ラベルの「備前」は使い古しのラベルの可能性大。)
▪︎酵母:協会9号+明利系 (ダブル酵母仕込み)
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:非公開 (※つうか瓶詰めした時とは別物でしょう。)
▪︎ALC:16-17%
▪︎処理:瓶燗一回火入れの原酒。蔵で5℃管理。3年熟成。
▪︎酒造年度/製造年月/出荷日:H25BY/2014年3月製造、2017年3月出荷。
▪︎管理状況:2017/12/12着、3〜12℃で管理。
▪︎試飲日時:2019年8月4日 (日) /1本目に開栓。
▪︎備考:出荷から2年以上経ってるので5年モノです。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 ▲亀田製菓『手塩屋 だし山椒味』は少し〝はんなり〟していてパウダー濃度が低いものの、なかなかにエレガント。問題はどこで買ったのか忘れてしまったこと。あんま売ってない。つうか、亀田の限定商品 (新商品) で久々に「旨い」と思った。



 日曜の昼間に軽く味見──。

 立ち香──相変わらず「甘納豆」とか「栗きんとん」とか、何となくホクホクした甘かな「豆」や「栗」や「芋」を感じるんだよな。

 ♡☺♡「うめえ。米の味、結構出てるねえ。なんでこんなキレイなの? ちょっと渋いというか、最後ちょっと苦みが残るけど、でも美味しいよ。」



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 不思議フルーティー (笑) 。「複雑」というより、全く違う2つの酒を同時に──混ぜているのではない──飲んでいるかのような「多重性」がある。米の旨み&甘みが長い余韻に寄り添う艶っぽい熟成酒としての表情と、マスカットの果皮ライクなキリキリするような酸が運んで来る独特の果実味がアンビバレントに同居しているニュアンスが、この5年熟成の1800mlにあってこれまでの3本には見られなかった表情だ。

 ♡☺♡「温度が上がってイイ甘みが出てきた。美味しい。」
 dಠಠb「それでもなんか面白いバランスで酸っぱみを感じるんだよな。単に甘旨が膨らむだけだと思っていたから少し不思議だ。そもそも『酸度:1.8以上の速醸雄町50』の熟成古酒それ自体が稀有な属性なわけだが。」



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 夜はダラダラと──。

 ダラダラ飲むには少し惜しい気もするが、蔵元の高級レンジでたかだか1800mlが4,000円ちょい (27BYは4,500円) 、こんなもんをいつまでも大事にしていたら、もっと高いワインやシャンパーニュなんか一生開けられなくなる。とはイエイ、これくらいの酒、普通に (基準的に) 簡単に手に入る世の中にならんものか。これは決して貶しているわけではなく、このレベルの酒を簡単に用意できない日本酒というジャンルの未熟さと脆弱さが時に情けなくなるのだ。日本酒としての、ある種の「頂点」が、他のクソ酒と同じような値段──3,000円も4,500円も大して変わらん──で同じ店の同じ場所に並んでることの、このなんとも言えないやり切れなさ。

 この酒が全ての点において特別なことは疑いようのない事実ではあるが、存在性 (数ではない) としての稀有性という話になると、それはまた別の話だ。自分以外の誰かが育てた赤磐産の雄町を仕入れて自社で50%まで磨いてテクニカルに醸して火入れをして3年ほど熟成後、出荷。別に際立って珍奇に特別な事なんか何もしてない。なのに、数としてはこういう酒があまりに少な過ぎる。この「参年熟成」も都内じゃ (マチダヤの300ml以外) 見たことないしな。





── 2日目。

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 ▲珍しくパウダーに破壊力がヌワイ。つまり『ばかうけ』は繊細な味や香りの再現力に乏しい (笑) 。パウダーへの依存度が下がると、逆に煎餅ボディの二流さが相対的に前に出るという悲劇に見舞われるので、なんか安っぽいアラレみたいな味わいになる。

 ▼次の瞬間に自ら「美人顔」を破壊 (笑) 。
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 立ち香──ほんのり透き通った明利系由来の吟香もあるけど、もちろん華やかさの押し売りは一切ヌワイです。

 うん、問題なく旨いな。柔らか&滑らかさもありつつ、骨格そのものは割りとガッシリしてるから甘さがダレない。旨みの肉にも適度な (米を硬めに炊いたような) アタックがあり、最後はミネラリーな余韻を残しつつ、ギュっと実の詰まったような凝縮感もある。

 冷たいと甘みに蜜っぽい粘性を感じるけど、レンジで10秒くらい暖めて少し温度を上げると甘みの属性がフワっとした質感に変化して、どっちもそれぞれに旨い。それにしても疲れないし、何より、あまり酔わない。



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 ワイングラス──。

 意外に甘みが膨らまず、逆に酸がキビキビと躍動。より「篠峯」らしくなりますね。それでも食中は旨み&甘みがしなやかに広がり、まるで〝米を食べてるような〟量感も得られます。まさに最上級の食中酒。

 少し温度が上がるとワイングラスの威力を発揮。シルキーなアタックからの引き締まり具合に熟成酒としての高貴なフィネスが宿る。もう買えないけど、27BYとは比較にならないほどダイナミックかつゴージャスな熟成酒ですね。コイサーです

 追記──。

 実はこの後も寝酒代わりに3〜4杯ほど飲んでしまったんだけど、まあ、どんどんタユタユな液性になってますます素敵な熟成酒に変化してます。それでも酸と骨格があるからダレないし、イイ熟成酒に共通の〝飲み疲れのなさ〟があって、そういう場合、なぜかあまり酔わないんだよな。





── 3日目。

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 余韻の中に枯れたニュアンスの熟味や琥珀カラーの旨みもあるにはあるんだけど、嚥下物語の前半部分は酸の輝度がキラキラと瑞々しいんだよな。残り3合弱なので、徐々にオリ成分の比率が上がって来たのか、ジューシネスの中にミルキーな肉感 (クドくはない) も膨らんで来た。



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 今日も問題なく旨いな。これ、飲んじゃうなー。グイ呑みの冷酒でもワイングラスの常温でも──たぶん燗でも──、おそらく何をどうやっても旨い。まるで清涼飲料水みたいなイマドキの生酒や直汲みとはフィールドを異にする酒だけど、ある意味、ほーんと、便利な酒──飲み頃になるまで5年もかかるけどな (笑) 。



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※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン


日本酒 篠峯 雄町 on_list_marvelous 浜辺美波

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