もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 日本酒を飲んで心底「面白い」と思ったのは久しぶりかも。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤仙禽 - 秋あがり 赤とんぼ 生酛 亀ノ尾 2018 (28BY) 3本目! <栃木> ── dಠಠb「酸が〝暴走モード〟に突入」#Clear/Unique/Well-Cured 




senkin_akatonbo2018_3_1.jpg




 秋の生酛は最高です。長期戦の亀ノ尾はすさまじい生命力です。

 仙禽の秋上がりの解禁です。昨年から発売している「ナチュール」シリーズですが、このナチュールの一年間熟成したものが今回の「仙禽 秋あがり 赤とんぼ」なります。時の経過による熟成は円熟した旨味に。芳醇でグラマラス。体に染み渡るような生命力の強さを感じます。

 空気の匂いが変化し、心身秋を感じるようになりました。ようやく秋上がりが美味しい時がやってきました。巷では「食中酒」や「マリアージュ」という言葉を耳にします。秋の円熟した食材にはひと夏を越した円熟した酒が良く合います。厳寒の天然酵母生酛は見事に芳醇さを増し、昨年を大きく上回る仕上がりになりました。


 薄井一樹





 3本目です、中身は28BYです

 えーと、薄井兄はワイン (ソムリエ) の勉強を正式にしてるはずなのに、シールのヴィンテージ表記がややこしい上に間違ってるというね (笑) 。29BYシーズン (2017 Vintage) に1年熟成としてリリースされた酒なので、本来は「2017 Nouveau 2016 Rice Vintage」と書くのが正しい。おそらく他の29BY商品と同じシールを貼ってしまったんだろうけど、27BYシーズンにリリースされた中身26BYはキチンと「2015 Nouveau 2014 Rice Vintage」となってるので、どのみち一つ飛んでます。

 それに、そもそも「201X Nouveau 201X Rice Vintage」という書き方がややこしい。特に手前の「Nouveau」は要らん──つうか、意味不明。これは29BYシーズンにリリースされた中身28BY (1年熟成) なわけだから、素直に「2016」とだけ書けばいい。もしくは「製造年月」と「出荷年月」を2つ書けばいい。正直、頭の悪い人 (勉強の苦手な子) みたいなので、今後は表記スタイルを見直した方がいい。



senkin_akatonbo2018_3_2.jpg
 bottle size:720ml





【810】仙禽 -せんきん- 秋あがり 赤とんぼ 生酛 亀ノ尾 2018 (28BY) <栃木>

(株) せんきんhttp://www.senkin.co.jp


Moukan's tag:




▪︎酒米/精米歩合:栃木県さくら市産 亀ノ尾/90%以上 (ほぼ磨かない。)
▪︎酵母:蔵付き天然酵母
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:非公開
▪︎ALC:14%
▪︎処理:無ろ過原酒 瓶囲い瓶火入れ
▪︎酒造年度/出荷日:H28BY/2018年9月
▪︎備考:木桶仕込み。中身は28BY。1本目は「2018年9月21日」、2本目は「2019年2月19日」に開栓。
▪︎管理状況:2018/9/22に購入、瓶を寝かせて9-12℃で管理後、2019/5/29からは冷蔵庫 (3℃) へ移動。
▪︎試飲日時:2019年7月28日 (日) / 黒澤の次に2本目として開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable
※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




senkin_akatonbo2018_3_3.jpg



 ♡☺♡「異次元だね。ただ、これは『旨い』と言う人と『旨くない』と言う人がいると思うよ。結構お酢感が強いのと、クオリティうんぬんというより、好みの問題。きっとアンタが絶賛する系なんだろうけど、旨いかと言われたら、アタシはそこまで好きにはなれない。」
 dಠಠb「どういうわけか、甘みがクワナリ飛んだな。抜け殻ライクなミネラル感と強烈な酸。まるでピークアウトしたボルドー白みたいな感じだ (笑) 。」

 ♡☺♡「もうこれ、日本酒じゃないよ (笑) 。」
 dಠಠb「そうかと言ってワインでもないんだな。ま、風変わりにフルーティーな〝酔えるお酢〟という感じ (笑) 。」



senkin_akatonbo2018_3_4.jpg
 ▲『ペヤング やきそば ポテトフライ ソース味』が意外にイケる件 (笑) 。近所の薬局で買った。[ロケットニュース24



 ここまで来ると、逆にもう少し甘みが欲しいんだよな。まさに酸の暴走 (笑) 。そして、まるで〝落花生な余韻〟が平仮名の「くろさわ」を彷彿とさせるけど、こっちの方がライトでスリムな味筋──低アルだし。

 とはイエイ、まだまだ開けたてで諸々が暴れているので、明日以降の落ち着き具合に期待。





── 2日目。

senkin_akatonbo2018_3_5.jpg



 初日より綾瀬はるかにイイじゃないか。これは時空を歪める異次元の軽さ (笑) 。そして、日本酒らしからぬ塩気のあるミネラル感、シャンパーニュや熟成ブルゴーニュばりのブリュレな甘香ばしいブーケを携えて、摩訶不思議なまでにコクは平面化され、すべてが一瞬にして手仕舞われた後、静かに沸き起こるやや長めの余韻の中から二度目の物語が始まる。

 この並びだと、謎に苦い「Type-9」はもう飲みたくないレベル。しかしこれ、こっちはこっちで「どうしてこうなった!?」レベルにテンションのある味筋に変質してるわな。誰が何と言おうが、これは歴然とオレ好みだ。

 これぞ日本代表。低アル属性はしっかりありつつも、このクリアなエキス感に最低限の旨みの腰は宿っており、それゆえにクリスタルにジューシイmarvelous確定。moukan1973♀はあまり好みではないらしいから、残りはオレ一人で日々チビチビ飲むし、謎に苦い「Type-9」はキャツに消化させるわ──ザマあ (笑) 。



senkin_akatonbo2018_3_6.jpg



 ワイングラス──。

 ルバーブ系の繊維質な酸を従えて、ますます酒質のテンションはタカマール。縦のラインは、より厳粛に。やや無骨なアタックながら、それゆえに低アル的な軽薄さを否定し、エリート級のミネラルと酸、それらがほどけた後には遅れて蜜様の甘みが長めの余韻に寄り添いつつ、しなやかに嚥下の最終ロードを滑走。

 ちょっと想定外の変質ぶりを体現している3本目ですが、まるで別人ライクの酒に成長。これぞワールドクラス。よく日本酒ヲタが「変態酒」とか言って表面上だけ風変わりなスペックな酒を飲んで喜んでる姿を見掛けるけど、まずは自身が〝変態的な態度〟を取ってみることでしょうね。黙って出された酒をそのまま飲んでも美味しいモノは美味しいけれど、中には〝その先〟のある酒も僅かながら存在するわけだし、予想を超えた景色を見せてくれることだって稀にある。そして、この「赤とんぼ」がまさにそうだ。




 ▲2本目の写真。なぜか勝手に濁っている。



 2本目は少し白濁してエグみもあったんだけど、この3本目は完全に霧が晴れて澄み渡った感じ。何がどうなったのかは分からないけれど、まあ、どのみち一般的な日本酒マニアとやらが簡単には辿り着けない世界がココにあることだけは確かだろう。本当はこの状態で発売すれば面白いんだけど、オレが生きてる間にそういう文化が根付くことはヌワイでしょうね。





── 4日目。

senkin_akatonbo2018_3_7.jpg



 dಠಠb「アンタはあまり好きじゃないみたいだけど、コレ、誰が何と言おうが旨いから。」
 ♡☺♡「不味いとは言ってない。余韻の落花生があまり得意じゃないというだけ。」──「ナニコレ!? 超滑らか。レモンみたいに酸っぱい。旨いっ!

 dಠಠb「本当にそう思ってるのか?
 ♡☺♡「日曜に飲んだ時と全然違うもん。」←まさか2日前のことまで覚えていることができたとは (驚) 。

 グラマラスだった☆7の26BYとは異なり、この28BYは極めてテンションのある力強い酒質に仕上がった。ラストの1本は買ってからずっと冷蔵管理だけど、おそらくコレとは異なる熟成式を立てているのだろう。秋以降に楽しみが一つできた。


moukan1972♂moukan1973



※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン


日本酒 生酛 山廃 仙禽 on_list_marvelous 亀の尾

Comment

Add your comment