◤楯野川 - 純米大吟醸 清流 無濾過生原酒 27BY ── dಠಠb「香り系の華やかな生の吟醸酒としては、いい意味でウルトラコンパクトなサイズ感」#Fresh, Umakuchi 




 楯野川です。行動範囲内の酒屋 (池袋の西武とか) でもよく見かけてたけど、呑むのは初めて──失礼な話で恐縮だけど、〝わかりやすく大吟醸大吟醸してる酒〟という勝手なイメージがあり、なんとなく敬遠してた。山形の甘口のお酒はわりと好きなのにね。

 先日、moukan1973♀ (妻) が父親の付き添いで甲子園に行った際、京都の和食屋で (たぶん火入れの) 「純米大吟醸 清流」を頼んで「楯野川の純大うまかった、楯野川の純大うまかった」と2回も旨い言ってたので、同梱ついでに買ってみた。中取りだの直汲みだの、いろんなVerがあるみたいだけど、生酒スペックはこれしか売れ残ってなかった。新酒の状態を見てないから何とも言えないが、現在は酒がうっすら黄色くなってるので、1月出荷の新酒だし、なかなかイイ感じに育ってそう。







 楯野川というと、山口の獺祭を追いかけるように、2010年から「全量純米大吟醸造り」を謳っていることでも有名かつユニークな蔵。磨き50を大々的に「純大でござい!」言うことについて多少の引っ掛かりがないわけではないが──法改正で純大/大吟は50%未満にしたら?──、取引先やエンドユーザーに向けて蔵の明確なコンセプトを伝えることは大事であり、そのわかりやすさという意味では大いに評価できる。

 蔵元のHPとしては珍しいレベルに情報が充実していて、「全量純米大吟醸の狙い」というページで詳しくコンセプトなどが説明されてる。そして、近所の酒屋のアナウンスによると、7/1には前々から予告されていた「山川光男」という名前の酒が出るそうな (笑) 。



▶︎純米大吟醸 清流 無濾過生原酒のスペック

原料米:山形県産出羽燦々100%
精米歩合:50
使用酵母:山形KA、協会1801号
アルコール度数:16~17
日本酒度:-3
酸度:1.5
アミノ酸度:1.0
希望小売価格(税込) 1,800ml:3,024円 720ml:1,566円






tatenokawa_seiryu_nama1.jpg

tatenokawa_seiryu_nama2.jpg
 bottle size:720ml





【132】楯野川 -たてのかわ- 純米大吟醸 清流 無濾過生原酒 27BY <山形>

楯の川酒造 株式会社:http://www.tatenokawa.jp


Moukan's tag:




 それではいただきます。

 立ち香──おうっ、結構お米だね。ある程度熟してるからなのか、甘やかさを包む酸の奥底で、ほんのりナッティーな穀物感も。ややフローラルなタッチもあるが、香りのレベルはそこまでじゃないよ。同じ山形の秀鳳やくどき上手なんかに比べたら全然大人しいレベル。とはいえ、立ち香のタイプとしては、フルーツというよりは花の蜜様のチュルンとした甘やか風情。

 ま、旨いか、普通に (笑)

 思ってたより飲み口はライト。ドゥワっとした派手な旨口というほどじゃないけど、甘めの香り酒としてはしっかり味わえるタイプではある。酸の口どけが気持ちいいよ。サァーと香りがパースペクティヴに遠のいていく感じ。不思議なリズム感あるよ。ガスは完全に心霊レベル。目に見えないほどの極少粒子。熟感はそれほどでもないけど、味は十分に乗ってる。

 思ってたよりいいよ!


tatenokawa_seiryu_nama3.jpg 秀鳳なんかに通じるタッチもあるけど、もっと全然スリム。そうかと言って、味が薄いというわけでもない。香り系の華やかな生の吟醸酒としては、いい意味でウルトラコンパクトなサイズ感。

 旨みが広がる前に酸で味が収束しちゃうから、たとえば花陽浴みたいにドッカンドッカン甘旨の波状攻撃に押し潰されたい飲み手にとっては少し物足りない感じもあるかもしれないけど、40過ぎのおじさんにとっては、これくらいの味幅がちょうどいいよ (笑) 。一応、おじさん好みという意味で「旨口」に振っておきます。

 温度が上がってくると舌にいろんなエレメントが乗っかってくるね。甘みは幾分ファットになるし、旨みの余韻が舌に居残る感じも、なんだか甘えん坊なタッチで愛くるしいよ。

 こういうわかりやすい酒質は、飲み手としては小難しくいろいろ考えないで済むから、楽っちゃ楽だよね。日本酒初心者がこれをキッカケに「日本酒って美味しい!」と目覚めるケースも少なからず、あるんじゃないかな。実際、獺祭より楯野川で日本酒に目覚めた方が前途は明るいんじゃないの?

 たまにはmoukan1973♀も役に立つな (笑) 。なにより、コスパがいいよね。これで税込み1,566円でしょ? 文句はない──全くない。

 最後のおかわり──。

 あ、ガスあるね。心霊レベルじゃなかった──近所の怖いおばちゃん並にハッキリあるよ。

 レベル高けえー。スマソニアン (すまん) 、旨いっす。

 ええーい、最後にもう一杯だけおかわり──旨いっす。ガス、あるよ! 全然あるよ!

 超コンパクト・ジューシイな出羽燦々だね。酔ってるから正確なことは言えないけど、少なくとも、オレみたいな飲まず嫌いはよくないよ。日本酒的な穀物ライクなミネラル感もイイ表情してる。

 しっかし、いいサイズ感だ。秀鳳の出羽燦々33もいいけど、こっちのが気楽だし、値段も安いし──ただそっか、新酒の時期しか買えないのか、それは困った




── 2日目。


tatenokawa_seiryu_nama4.jpg もうあまり残ってないけど。

 今日は酸っぱい立ち香もあるので、むしろ昨日よりフルーティー。さすがにガスは抜けたけど、今日も旨いっす。

 今日はイイ感じに酸っぱ渋いので、ほんのりチョコ感もある。初日よりは少し大雑把なプロポーションになってしまったが、別に文句を言うほどにレベルダウンしたわけじゃない。

 山形酒らしい甘やかさ&華やかさもあるんだけど、わりと酸度はしっかりめなので、ツルツルにシルキーというタッチでもなく、今日に関してはしっかりジュリっとミネラリー。ブヨブヨに甘太りすることもなく、このタイトに華やか甘いニュアンスがなかなかにイイ感じ。

 でもまあ、初日に飲み切った方がいいかもね。団体仕様で持ち込む以外、一升瓶とつき合うのは難しいかな。


moukan1972♂






日本酒 楯野川

Comment

Add your comment