もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 日本酒を飲んで心底「面白い」と思ったのは久しぶりかも。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤黒澤 - 生酛 純米 直汲み生原酒 仕込41 赤ラベル 30BY <長野> 




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 ▲友近、またダイエット?



 たぶん、「うすにごり生」の元ネタです。蔵元&酒屋には確認してないけれど、某酒屋が販売ページに載せていてる数値が「うすにごり生 (日本酒度:+3、酸度:1.7) 」の30BYと同じなのと、経験上、香りから判断するに、おそらく、この酒は「うすにごり生の元ネタ」です。

 全く期待してなかったんだけど、結構、良い出来。ただ、もはやオレにとってはジャンル外なので、このままのタッチを2日目も維持できれば、意外にレアな「not on my list - excellet」を点灯させます。良くも悪くも例年より不良っぽさの少ない柔和な仕上がりなので、イマドキ地酒をスタンプラリーしてる、平均的な日本酒マニア連中が実は一番喜びそうな「黒澤」です。



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 bottle size:720ml





【790】黒澤 -くろさわ- 生酛 純米 直汲み生原酒 仕込41 赤ラベル 30BY <長野>

黒澤酒造 株式会社:http://www.kurosawa.biz


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▪︎酒米/精米歩合:美山錦 (麹) ひとごこち (掛) /65%
▪︎酵母:協会1801号 (真偽不明)
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:+3/1.7/─ (※某酒屋では表記)
▪︎ALC:18%
▪︎処理:直汲み生原酒
▪︎酒造年度/出荷日:H30BY/2019年3月
▪︎管理状況:2019/3/20に着、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2019年6月18日 (水) /1本目に開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 立ち香──まあ、明らかに「うすにごり生」の元ネタだわな。だとすると、例年よりフンワリと甘やかですね。さすがに原酒ともなると草成分も増すけど、酸の棘をまるで感じないので、いつもの甘っ辛いパキっとしたギラギラがないんだよね。しかし液面を動かすとトゥワン♪ まるで桜餅のような甘草苦のトライアングル。

 飲んでみる──。

 普通に旨いじゃん (笑) 。ガスはあるっちゃあるレベル。たぶん、このレベルの香りと甘みを備える日本酒でオレが捨てずに最後まで飲める極めて数少ない瓶の一つでしょうね。なんか美味しいゴムを噛んでるようなテクスチャーもあり、やはり、黒澤組の中では異形の酒ですね。これはこれであり。香りでは感じなかったものの、飲むと余韻には甘っ辛いスパイシーなバチバチと弾けるジューシネスもある。



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 まあ、甘いし香るけど、ドライな骨格と独特の削げた軽さがあるのと、なんと言っても──みんな忘れがちだけど──、これ、生酛の日本酒なんだよね。なので、敢えてそういうバイアスを掛けて楽しむべきじゃない?──だってこんな18号酵母系の生酛、他にないじゃん。というわけDE、むしろイマドキの甘くて香りの派手な酒が大好きな飲み手こそが手に取るべき酒です。

 それでもまあ、やや軟弱な30BYですら「黒澤」の中で唯一27BY以前の「百春」を想起させる酒ではあるんだよね。甘っ辛くハーブ&スパイシー。なので、そっち系が好きな人 (「山間」とかも?) は、スタンプラリーな知見を深める意味でもトライして損のない酒です。酸は穏やかだけど、すでにいつでも飲める感じなので、黒澤組にしては今時期からそこそこ仕上がってます。ホロ苦いニュアンスがコアにあるので、熟成させるとビターなカカオが育つでしょう。



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 ニゴリのノコリ──。

 うん、要らない子ですね。なんでこの酒をわざわざ手間暇掛けてリリースするのか、オレには皆目わからん。





── 2日目。

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 残り1合ちょい。

 立ち香──イチゴ味のアイスという雰囲気は少しある。アロマカラーもパステルなピンクでラベルと同じというか。まあ、18号酵母系の酒としては穏やかな方ではある。ややミルキー。フルーツよりスイーツ寄り。

 ちょっと苦くなっちゃったかなー。炭とか煙系の苦みで、余韻は完全に焦げ系 (笑) 。それと、2日目は旨みのボディに対しては独特の削げた立体感 (カロリーオフな量感) があるものの、味わい全体は初日より太く濃い。ま、赤信号っぽいスパイシーなタッチが伸びて来たのはいいんだけど、甘みが引っ込んじゃったのと、もう一声、パキっとした (酸由来の) 甘っ辛さが欲しいな。



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 なんかなー。「黒澤」と言えば開栓後のタフネスが売りだったんだけど、30BYは初日がベストで尻すぼみな、そのへんの甘旨ジューシイ酒と似たような劣化曲線を辿る瓶が多い気がするんだけど。「仕上がりの早さ」と引き替えに「掛け替えのない何か」を失っているような気がし始めて来た。グレイト・ヴィンテージの条件は「長命さ」にこそあると思うので、そういう意味では、30BYはライトな早飲みヴィンテージなのかもね。1年2年持てそうな瓶が、今のところヌワイ。初日は「not on my list - excellet」です。


moukan1972♂



※2019年4月22日よりコメントは「承認制」に、同年6月15日より非公開コメントが「不可」になりました。[詳細&ガイドライン


日本酒 黒澤 生酛 山廃 not_on_list_good

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