◤三重錦 - 純米吟醸 おりがらみ 中取り生 27BY ── dಠಠb「特別に旨いわけじゃないけど、なんか飲んじゃうなあ (笑)」#Nigori 




 三重錦です。はじめて呑みます。今回は矢島酒店の同梱で、近場で扱いの少ないものをということで選んでみた。「磨き50%・中取り・生・おりがらみ」という、旨酒的な役がいくつも揃った仕様。詳細は裏ラベルの写真を参照。ちなみに数値等は「日本酒度:+5、酸度:1.8、酵母:三重酵母MK-1」こんな感じ。

 元々は焼酎蔵として創業したようで、いつの時点の数字なのかは定かじゃないけど、日本酒の生産量は80石 (一升瓶換算で8,000本) と極少。そして、昭和46年生まれの杜氏は、なんと元プロボクサーという変わった経歴の持ち主みたい。ま、これは年季の入った日本酒ファンなら割りと誰でも知ってるトピックなんでしょう──オレは今知ったけど。酒屋さんのHPに詳しく書いてあったので、そのまま引用しておきます。



 小林商店のHPより

 大学進学を口実に、高校卒業後、上京した中井ちゃんは、浪人中に憧れの名門ボクシングジムへ入門。大学に合格すると、ボクシング漬けの日々が始まる。大学在学中の20歳の時、プロデビュー。25歳までアルバイトをしながらプロボクサーとしての生活を送る。一度は、引退を決意して地元に戻るが、ボクシングへの情熱は冷めやらず、家から車で1時間かかる鈴鹿市のジムへ移籍して再デビューを果たす。しかし、造り酒屋の仕事とボクシングの両立は難しいと感じ始め、けじめをつける意味もあり、30歳を前に、自ら杜氏として酒造りに臨むことに…。その時の本音は、『これを最後に酒造りは止め、もう一度上京してボクシングに賭けてみよう!』というものだった。だがやめるにしても、一度でもちゃんと酒造りをしたという実績がないと自分を納得させられない…そういう想いで造った酒が、思わぬ運命を呼び込むことになる。

「三重錦」の評判は、すぐに全国の日本酒ファンの間に広がっていったのである。廃業寸前までいった蔵の再建を担って、ボクシングのリングから舞い戻った中井ちゃんの三重の酒 伊勢神宮奉納 逆転パンチが奇跡を呼んだ。それとともに、中井ちゃんの酒造りに対する姿勢も変わっていった。『淡麗辛口などクソくらえ!俺にしか造れない個性の強い酒を生み出す!』と孤独に格闘する姿は、リングの上のファイターそのもの。ほぼ1人だけで酒を造る。ひたすら孤独な作業に打ち込む姿は、試合前のトレーニングに重なる。『リングの上では成し得なかった夢を、次は自分の造った酒に託したい…』。蔵というジムでトレーニングを積み、世間というリングで自分を表現する。自分自身と戦い、旨い酒を造る。

『コクとキレのある、力強くて杯が進む酒』を信条とし、首都圏を中心に着実にファンを広げる「三重錦」と「中井ちゃん」から目が離せない。






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 ▼フラットめのブロウ (眉) のラインが彼の眉の角度と調和しない。
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 bottle size:720ml





【130】三重錦 純米吟醸 おりがらみ 中取り生 27BY <三重>

中井酒造場 (by 小林商店):http://www.sakekoba.com


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mienishiki_jungin_nakadori_origarami_nama3.jpg オリはわりとしっかりある感じなので、まずは上澄みから。

 香りは穏やか。少しリンゴ酸も出てるけど、派手にカプロン酸エチルが華やかに香るとかは一切ない。むしろ香りはほとんどないくらいのレベル。同時に、モロな日本酒的フレイヴァーも、またない。磨き50の山田錦ということを考えれば、香りに関しては「ない」と言ってもいいレベル。

 含むと、ガスはあるかないか、少しパンチのあるタイトな苦みの中に、言われれば「あるか?」と感じる程度。ちょっと果実感不足の、ガスの少ない篠峯みたいなタッチあるよ。味や香りじゃなくて舌心地の良さでスイスイ飲ませるタイプの酒質。甘みは優しいタッチの中でほんのり。数値ほどに辛くは感じないけど、スカっとキレ上がる流れの中に、しっかり辛口なテイストも浮かび上がる。

 上澄みに関しては小粒にジューシイ。味や旨みの膨らみはほとんどないけれど、カチっと心地良い見晴らしクリアな酸の中に、極少サイズの果実味も、あるっちゃある。


 ▼頂きモノの乾きモノと。
mienishiki_jungin_nakadori_origarami_nama4.jpg おかわりは、オリを絡めて。

 立ち香にわずかの乳酸ライクな酸味も。ほろ苦いチョコ感も幻レベルに。

 ああ、こっちの方がキャラ立ちするかな──当たり前か (笑) 。味わいのサイズ感は一気にファットに。とはいえ、甘みの膨らみより、渋み&苦みのアタック感の方が相対的に際立つかな。タイトな酸による収斂性もターボ全開に。

 いろいろ惜しい面もあるかなー。とにかく香りや味や果実感というのはほとんどなくて、そうかと言って古臭い日本酒感というのも、また全くないのだけれど、なにか突き抜ける要素が一つ欲しい気もしないでもない。ただ、食事との相性はカナーリいいですよ。旨すぎない感じとか、香りが邪魔しない感じとか、酸でギッシリと切らせる感じとか。

 温度が上がってくると酸っぱさが際立つよ。これはこれでいいね。おりがらみ的なファットなボディ感に一定の節度を与えるというか。

 特別に旨いわけじゃないけど、なんか飲んじゃうなあ (笑) 。実際、今日は夫婦でダラダラと720mlを一気に開けちゃったよ。評価は難しいなあ。特にオススメするほどでもないけど、デイリーユースの晩酌酒としては上質だし、飲んでて不満に感じる要素は特にない。他のスペックも飲んでみたいと思わせる程度にはオススメかな。甘さや香りがキャッチーなヤツ、ないかね。


moukan1972♂






日本酒 三重錦

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  •  三重錦 純米吟醸 おりがらみ 中取り生
  • 本日の家飲み 三重錦 純米吟醸 おりがらみ 中取り生     三重県伊賀市のお酒です。  ブログ登場は二回目になりますね。  今回のスペックは山田錦利用の純米吟醸スペックということで、前回いただいた雄山錦の純米とはかなりの差があります。  が、おりがらみ(うすにごり)という点は同じですし、何より両方とも11月出荷なのに前BYのお酒という点が特徴的といえるでしょう。  ...
  • 2017.02.22 (Wed) 19:00 | 酔いどれオタクの日本酒感想記