もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 おっと、楽天の某酒屋が一部スポット的に「篠峯」の扱いを始めてた。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤黒澤 - 生酛 純米 穂積 蔵付酵母仕込 蔵熟生酒 29BY 5本目!1800ml <長野> ── dಠಠb「オレが仕上げた2本のmarvelous瓶とは全くの別物」 



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 ▲『世にも奇妙な物語 '19雨の特別編 <大根侍>』はとてつもなくクソでしたね (笑) 。『世にも奇妙な物語』自体、たぶん20年ぶりくらいに観たけど、こんなにつまらなかったっけ? テンポ悪いし (他の話を挟んで「前篇」「後篇」に分かれてるし) 、ミステリー&サスペンス的な緊張感はゼロだし、オチもヒネリも全くヌワイし、美波ちゃんは痩せ過ぎだしで、なんか仕事としては時間と労力の無駄だったような。せめてラストの〝鰤ガンマン〟が憧れの先輩だったら驚くのに。やはり、今のところ2019年のTV仕事は『大奥』の竹姫がBest Actですね。


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 bottle size:1800ml





【786】黒澤 -くろさわ- 生酛 純米 穂積 蔵付酵母仕込 蔵熟生酒 29BY <長野>

黒澤酒造 株式会社:http://www.kurosawa.biz


Moukan's tag:





▪︎酒米/精米歩合:自社栽培ひとごこち/70%
▪︎酵母:蔵付き酵母
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:+3/2.7/─ (※30BY:+4/1.9、28BY:+8/1.9、27BY:−1/3.0)
▪︎ALC:16.5%
▪︎処理:生酒 (たぶん加水) 。「蔵熟生酒」を謳ってるので、おそらく寒い時期に上槽してタンクで貯蔵、出荷直前に瓶詰め、それで「5月印」だと思われます。
▪︎酒造年度/製造日/出荷日:H29BY/2018年5月/2018年11月 (バックオーダー)
▪︎管理状況:2019/6/7に着、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2019年6月9日 (日) /1本目に開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 ▲モブの手抜き感たるや・・・。特に奥の左! どこが高校生じゃいっ (笑) ! どっからどう見ても先生 (なんなら保護者) だろ!



 これは酒屋が2018年の11月に蔵に残ってるヤツをバックオーダー (再注文) したうちの1本で、蔵元から移動した後の管理状況は5℃程度の冷蔵ケースです。先に結論を言うと、これも「金紋錦45の28BY」と同様、1800mlで「marvelous」が出ないパターンかも。うーん、オレが仕上げた2本の720mlとは全くと言っていいほど別の酒ですね。質問あれば下さい。


 立ち香──割りと甘やかな乳酸キャラメルだな。そしてヌタっとしたヨード感。円やかな旨みの豊満。とりあえず、今のところ〝求めるべき透明感〟はヌワイです。なんかモッチリと旨口なプロポーションを予感させる、オレにとっては少しイヤな展開 (笑) 。

 これでクリスタルだったら、明日、耳鼻科へ行く──。

 ♡☺♡「あ、匂いと全然違う。スっと入って来る。でも、味は割りと出てる気がするけど。あああ、でも最後の雑味がねえ〜。」



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 ▲このへんのコは、よく大久保界隈のタピオカ屋の行列で見かけます。(※ある意味、リアル。)



 香りで取った印象に近いです。なんか普通にヨーグルト・キャンディーなのと、そこまでファットな旨口ではないものの、抜け感が悪く、退けにかけてはそれなりのアミノ酸 (握り潰した旨みの肉) を感じる。奥でうっすら透明感も鎮座してるんだけど、そこにダイレクトにコネクトするには、ちょっと周囲に余計な要素がゾロゾロと引っ付いてる感じ。

 ♡☺♡「なんかお腹いっぱいになっちゃう感じ。早くシャンパン飲みてえ (笑) 〜。」
 dಠಠb「〝お腹いっぱいになっちゃう感じ〟わかる。なんか求めるべき〝軽さ〟&〝透明感〟が全くヌワイ。」

 オレが育てた2本のmarvelousな720mとは全くキャラクターが違うので、こういう言い方もあれだけど──ウソウソ、実は全然「おこがましい」なーんて思ってない、むしろ「当然」とすら── 、もはや「誰が造った」かよりも「誰がどう仕上げたか」の話になって来ちゃってますね。まあ、美味しい野菜を育てる人と、それを使って美味しい料理を作る人みたいな関係性ですかね。

 普通に何も考えずに冷蔵管理されたこの1800mlも、別に老ねてもいなければ、特に不快な過熟に達しているわけでもないです。単に旨み&甘みが順当に育って、やや人懐こい旨口の乳酸キャンディー生酛になってるだけ。それでも最後はガツンと粉澤 (こなさわ=粉っぽい黒澤) なんだけど、これを〝ミネラル〟と感じるか〝雑味〟と感じるかは飲み手の味覚次第ですね。moukan1973♀はホラ、普段からシャンパンのイイやつを飲んでるからさ。

 オレ自身は〝雑味〟とまでは言わないけれど、この強さで前に出られても困るという感じではある。





── 2日目。

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 ▲憧れの先輩はキャプテン&イケメンで女子に大人気だから「ライバル多し!」なのだそう。 (※誰がどう考えても他にライバルがまるで見当たらない件。)



 立ち香──やっぱ香りの色に濁りな表情 (マット感) がある。つまり、クリスタルじゃない。ちょいタニックな渋みの中から果実感も伸びて来るけれど、オレが過去に仕上げた2本のmarvelous (720ml) のことは、この際、一端忘れることにする。



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 ▲買い物帰りに喧嘩を売られて (大根で腕を斬られて) 思わず「通常土下座」で命乞い。



 さて──。

 良かった、初日より綾瀬はるかに旨いじゃないか。グイ呑みでRSをチャキっと早飲みする分には小さな領域での甘酸っぱジューシイな輪郭にも出会えるし、ほんの少しだけ〝marvelousな風味〟の想ひ出にコネクトできる瞬間もあるものの、それでも違うのは、デロンとトロみのある甘みが旨みの塊をコーティングする際に、奥から〝レモンの一滴〟のような点の酸が直線的に飛んで来て──ここまではいい、だが──、これが旨みを掻き分けながらダイレクトにエキスを照らしてキラン☆とクリスタルな果実味を提示してくれるのが、オレが仕上げた2本の720mlで、この1800mlは、最後の最後で黒澤チョークな粉の砂塵がすべてを暴力的に覆い隠す流れがある。



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 ▲突如現れた謎の師匠志願者、大根で郵便ポストを斬る (刑法261条・器物損壊罪) 。そもそも一部始終を見ていたのなら、夜道の女子高生が困ってるんだから助けろよ (笑) 。つうか、最初からオマエが代わりに闘え!



 なんだろうなあ、オレの仕上げた2本の720mlより、とにかく味が濃い。もちろん、日々の晩酌酒としては一定以上のクオリティはあるし、そのへんの糞酒と比べれば十分すぎるほどにイイ酒なんだけど、もはやこの程度で心が躍ることはヌワイです。ま、安くてちゃんと旨い、少しオシャレな生酛という感じ。



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 ▲「ネギ」→「ゴボウ」→「大根」という順でステップアップ。 (※写真はゴボウ。)



 チロリに氷を落として少し薄めてみたけど、別にって感じ (笑) 。

 うーん、この瓶は酒屋が去年の11月にバックオーダーして冷蔵保管していたものだから、オレが仕上げた2本よりも「進みが遅い」ということはあるだろうけど、問題は、なんかヨード感のあるヌタっとした旨口フェイス (まるでクドいナタデココ) を身に纏いつつある点にあるんだよな。つまり、ここから先、この瓶がオレの求めるべき透明感を獲得するのかという懸念が拭い切れないというか。



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 ▲トマトを頭の上に乗せてスクワット&体幹強化。 (※全体に修行メニューが手緩い=見ていて全く可哀想じゃない。)



 ワイングラス──。

 ゴショゴショと粉っぽく塩気のあるミネラル感で、これがフワっと美しく舞ってくれないのと、たとえば似たようなミネラル感を持つアルバリーニョ品種の白ワインなんかと比べると、流石は米の酒だけあって、クリアなエキス感 (フルーティネス) に到達する前に〝アミノ酸との闘い〟を強いられるし、その旨みの山を越えた先に見晴らしの良い透明王国が広がっていることは、残念ながらヌワイ。

 これから3日目を飲むけど、ここから「excellent」まで巻き返すイメージもまた、ヌワイです。ちょっとハイクオリティな晩酌酒という感じ。

 ま、他にイイ酒はいくらでもあるので、もうそこまで日本酒には固執してません。おかげ様でシャンパーニュに関する知識がそれなりに備わって来たので、いざとなれば金で解決です。1,500円の日本酒を4本買って大当たりを引く確率は限りなくゼロに近いけど、6,000円のシャンパーニュなら、むしろ外すことの方が難しい。

 日本酒はいちいち全てが神秘的──つまり、旨い酒が出来上がるのはミステリー、不味い酒が出来上がるのもまた、ミステリー。そして最大のミステリーは、滅多に旨い酒にありつけないのに、それでもマニアは日本酒を買うことを決してやめないこと





── 3日目。

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 ▲修行の最終仕上げは大根。見るからに運動神経の悪い子の体幹ライン (笑) 。



えーと、操作を誤って3日目と4日目の下書きが消失してしまったので、過去形 (回想) で書きます。日頃の文章作成はJazzのインプロビゼーション (即興) と同じなので、元の文章はあまり覚えてないし、そもそも再現不可能侍です──そこそこ面白い事を書いていた何となくの記憶はあるけれど



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 ▲大根刀をマスターしてこの笑顔。なんのこっちゃ。



 初日の旨口フェイスは日に日に後退して──moukan1973♀も、♡☺♡「なんか段々良くなってるな」と言っていた──、渋くて苦い要素もそこそこあるものの、この酒に備わっておくべき〝果皮っぽい酸っぱみ〟にちょいちょい出会えたので、3日目ともなると「乳酸キャラメル」よりは「赤い果実」の表情が前に出て来たかな。

 特に最初の一口目はクリアで瑞々しいフルーティネスも感じられるんだけど、それでも二口目からはそれにも慣れて、部下に厳しい粉澤部長 (こなさわぶちょう) が登場します。



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 ▲アスパラの矢で「果たし状」が届きました。その日はバスケ部 (憧れの先輩) の大事な試合・・・。

 ▼先輩 (現実世界では堀越学園の元同級生) に当日の試合に行けないことを詫びに行く。そして「私っ・・・先輩のことがス・・・」のところで、他の仲間から「お〜い、出発するぞ〜」のお決まり的な横槍 (笑) 。
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 これまでに仕上げた2本のmarvelous瓶とは同じ目線で語ることはできないけれど、これはこれでデイリーユースの晩酌酒としては悪くないとは思ったな。ちょっと想定外に味の出てる1800mlだったけど、うちの1800ml (同じ店で買った11月印) は、去年の12月30日に届いてから3月10日までは常温 (15〜18℃) 、それ以降はワインセラーで12℃前後で保管してるので、まだ開けないけど、たぶん今回の瓶とは違った表情を見せてくれるとは思う。

 酒質にもよるけど、必ずしも冷温や氷温が〝正しい管理温度〟だとは思ってないので──いつでも一年中「町田酒造」の直汲みを楽しみたい人にとってはレマコムこそ魔法の箱だろうけど (笑) ──、この酒の場合は、少し余計な要素がブっとく育ってる感じはしました。





── 4日目。

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 ▲先輩に手作りの特製ドリンクを渡す大根姫。



 もう1合もなかったかな。写真のグイ呑みで3杯。初日は味見程度なので、まあ、実質「3日」でなくなったことを思えば、別に晩酌酒としては一定以上の出来映えでした。全体に味が濃くて酸っぱ苦く、余韻には厳しい粉澤部長な面もあったけど、後半は徐々に「穂積」を飲んでる気分に浸れる瞬間も少なからずあったし。

 この日も──特に一口目は──そこそこ美味しく飲めました。ラストなので少し多めにオリが混ざってたかな。色は濁ってはいなかったけど。それでも、思ってたよりは渋み&エグみが増すわけでもなく、逆にオリ成分が甘みを纏うと、ようやく甘焦げたメイラードなニュアンス (ブランデー、ドライフルーツ、クリームブリュレ) が顔を出して来て、この要素がキチンと酒と溶け合えば「最終的にはmarvelous瓶と似たような熟味が得られるかも」とは思ったかな。



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 ▲大根姫:「絶対に勝って下さい! 私も・・・絶対に、生きて帰って来ますから・・・」──先輩:「お、おうっ (事情は知らない) 」。←なんすか、コレ (笑) 。



 オレの場合、瓶を立てずに寝かせて追熟させるケースが多いので、デゴルジュ前のシャンパーニュの瓶熟もそうだけど、酒とオリが触れ合う面積を増やすことでアミノ酸が全体に優しく広がる可能性もある。いずれにせよ、これと同じ瓶を同じ酒屋で買っても、そのまま素直に開けた程度じゃ、オレが2本の720mlで体験したような酒世界を垣間見ることはできませんので、質問があれば下さい。

「銘酒がある」のではない。「銘酒になる」が正解。



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 ▲左が「Vintage 2018 (30BY) 」で、右が「Vintage 2017 (29BY) 」。あと、一つ言っておくと、黒澤酒造はそもそも「BY」という表記は使いません。この酒に関しても「平成29酒造年度」と記します。



 驚愕の30BYへつづく


moukan1972♂moukan1973



※2019年4月22日より、コメントは「承認制」になりました。[詳細&ガイドライン


 

日本酒 生酛 山廃 黒澤 on_list_good 浜辺美波

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