もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

☆短期集中連載☆【Xmas Recommended Champagne】は【16】まで更新。(12/15/15:43)
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤Pierre Gerbais (ピエール・ジェルベ) AOC Champagne Brut Nature「L' Audace」Blanc de Noirs 2014(Dégorgement:2017/11, 2018/10) 




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 ▲左が「通常土下座」(約20秒) 、右が「焼き土下座」(約12秒) 。[世にも奇妙な焼き土下座の世界




 毎度アクセスありがとうございます。


 Pierre Gerbais / ピエール・ジェルベはシャンパーニュ地方の最南エリアに離れ小島のように広がるコート・デ・バール地区のセル=シュル=ウルス / Celles-sur-Ourceの家族経営のドメーヌで、業容登録は「NM=ネゴシアン・マニピュラン=自社畑以外のブドウも使う」ながら、実質的にはRM──しかも新世代のトンガリ蔵 (笑) ──だと思っていいでしょう。そして、我が家ではすっかりフェイヴァリット銘柄になってます。[シャンパーニュ地方の全体地図

 今回は (実は2本目の) ピノ・ノワール100%のノンドゼ「L' Audace」を2年ぶりくらいに飲んだけど、初心者時代の何となくの感覚にブレはなく、やはり、これは素晴らしいブラン・ド・ノワール。むしろ今回の方が美味しく感じたのは、オレの味覚が研ぎ澄まされたことも多少は関係しているだろうけど、それよりも単にこのロットが良い出来なんだと思います。ちなみに使用するブドウは100%2014年のモノだけど、瓶熟期間が規定の「36ヶ月以上」に達していないので、それでエチケットに「ミレジメ」であることを示す表記はありません。



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 ピエール・ジェルベが最初に業界で注目されたのは、2000年の記念にシャンパーニュとしては史上初めて「ピノ・ブラン100%」のキュヴェ「L' Originale / ロリジナル」を造ったことがキッカケで、そこで多くのメディアに取り上げられ、加えて現在は若き跡取り息子オーレリアン・ジェルベが中心となり様々な改革を大胆に進めてる真っ最中。

 輸入元の説明では──「ドメーヌの新しい顔、若きオーレリアン氏が手掛けた新キュヴェで、粘土石灰質の強い区画の樹齢50年のピノ・ノワール100%から造られる。醸造時のSO2無添加、ドザージュ0というキュヴェ名である<ロダス=大胆さ>を感じさせる新感覚のブラン・ド・ノ ワール。2014年の単一年産。24ヶ月間の瓶熟成。」という話だけど、蔵のHPを見ると、瓶熟は30ヶ月の模様。



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◤Pierre Gerbais / ピエール・ジェルベ ブリュット・ナチュール「L' Audace / ロダス」ブラン・ド・ノワール 20145,508 円

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 立ち香──微かに硫黄 (鍾乳洞) 系の還元臭はあるものの、それよりもピノ・ノワールの赤い芳しさの方が主役。ノンドゼなのに香ばしい甘焦げたクッキーのアロマもあり、果皮由来のしなやかな渋みと美しく溶け合う。シャンパーニュとしての王道感もありつつ、モダンかつスタイリッシュな風貌も兼ね備えつつ、それでも一番感じるのは、生命力のある、この力強い果実感。マロラクティック発酵由来のクリーミイなタッチにクドさはなく、シャープな酸を適度に優しく研磨する。

 色はブラン・ド・ノワールらしく赤みのあるゴールド──。

 ♡☺♡「旨っ。濃いっ。酸っぱいわ〜。最近の中で一番酸っぱいんじゃないかな。旨いっ。酸っぱいんだけど、イイ感じの色なりの深みがあって旨い。」



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 これは最高だな。まさに最先端ブラン・ド・ノワールや〜。焙煎系のホロ苦ミネラルの狭間から凝縮された果実味がグイグイ溢れてくる。つうか、たまたまだけど、ルッコラのサラダと合い過ぎ (笑) 。

 ノンドゼだけど、量感に削げたニュアンスはなく、割りとふっくらと円やかな旨みの球体もあり、味気なさを感じさせることなく、活き活きとした果実味をダイレクトに堪能できる。まさに超絶ジューシイ





── 2日目。

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 ♡☺♡「あ、旨ぁ〜い。酸っぱい。今日のが旨い?

 今日の方がしっかりノンドゼの表情を感じる。香りはガツンと、しかし高貴にトースティ。エキス感もたっぷり。適度な熟味もありつつ、瑞々しく快活な弾力感のあるフルーティネスがプチュンと口の中で割れながら踊る。そして、なぜかブリュレな焦げた甘みにすら出会う。

 中級者 (最低でも7〜80本は家で消化済み) が最初に手に取るべき素晴らしいブラン・ド・ノワールであり、もしも貴方がノンドゼ星人であるのなら、もはや〝飲まない〟という選択肢はヌワイ。値段も依然として抑えられたままなのが嬉しい。





 2本目!!!
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 ※2019年11月23日 (土) に同じヴィンテージの「Dégorgement:2018/10」ヴァージョンを開栓


Andre Clouet Brut Nature “Silver” と味クラーヴェ──ちょっと贅沢だけど同じノンドゼのブラン・ド・ノワールということで。

 Pierre Gerbais (ピエール・ジェルベ) は、抜栓直後こそミルキーで少しクセのある還元臭もあるけど、含むとパキっと香ばしくジューシイ。極めてメリハリのある硬質かつ立体的なストラクチャーで、口内の隅々を逞しくミネラリーに締め上げる。余韻には熟成シャンパーニュらしいモカ・フレイヴァー。前回飲んだヤツよりスゲえ香ばしいと思ったら、ヴィンテージは同じ「2014」だけど、デゴルジュ時期が「2018年10月」──前回は「2017年11月」──なのな。

 Andre Clouet (アンドレ・クルエ) はどんどん可憐なフルーティネスが開花し始めて、これはこれで悪くないものの、端的に言うと「都会のつまんない奴 (Andre Clouet) 」と「田舎の面白い奴 (Pierre Gerbais) 」という感じ。

 ♡☺♡「あああ、こうやって比較するとだいぶ違うね。どっちも旨いけど、やっぱピエール・ジェルベの方が複雑というか深みがあって個性的。」
 dಠಠb「確かにアンドレ・クルエも悪くない。手堅さはあるな。あと、ワインの仕上がりも非常に上品。」

 ノンドゼは翌日の方が旨かったりするので、それぞれ半分ほど残しておきます。一度に2本開ける最大のアドバンテージは──「たとえ美味しくても全てを飲み干すことはヌワイ」──、結局、コレに尽きる (笑) 。





── 2日目。

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 どっちも昨日より全然イイな。特にAndre Clouet (アンドレ・クルエ) は彩度タカーメにフルーティーで、初日はお上品さだけが売りのワインだったけど、今日はそれプラス、肉厚でワイルドなBouzy (ブージィ) らしさがスゲえ前に出てきた。ごめん、これは旨いわ (笑) 。小粒でクリアだけど、果実味そのものの密度は高く、何より穢れなくピュア。

 ♡☺♡「どっちも旨い!



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 ▲Calbee『カレーグラ』はフルーツ系グラノーラ同様、全体としては甘いんだけど、一つ一つの素材はリアルなので、不思議なヤミツキ感がある (笑) 。そんなに辛くないので、酒のアテにも程良い。



 しかし、グラン・クリュを持たないPierre Gerbais (ピエール・ジェルベ) も決して負けてはいない。ブドウのポテンシャルを補うための様々な創意工夫があり、より〝調理オリエンテッド〟で技巧的なワイン。それでいて野趣に富み、どこか無骨さ (ある意味「粗暴なミネラル感」) を有しつつも、ワインというドレスの着こなし術は、あくまでもモダンにしてスタイリッシュ。今日に関しては「都会の星付きレストラン (Andre Clouet) 」と「田舎の独創的なビストロ (Pierre Gerbais) 」という感じ。

 どちらもノンドゼとしては、まるでそこらの「Extra Brut」くらいにはシッカリした果実の甘みがあり、特にPierre Gerbais (ピエール・ジェルベ) は相変わらず濃ゆいです。

 決して安い買い物ではないが、正直、5,000円の日本酒に比べれば、そのレベル (完成度) は天と地ほどの差がある。そうりゃそうだ、手間の掛け方と歴史の厚みが違う。もしもこれらが日本酒の純米吟醸と同じ値段 (1,500〜1,800円) で買えたのなら、もう日本酒は火入れの純米酒しか飲まなくなると思う。どちらも楽天フィッチで購入。決して初心者 (1年に数えるほどしかシャンパーニュを飲まない人) には薦めないが、野心的な飲み手なら、是非チャレンジ。個人的にはPierre Gerbais (ピエール・ジェルベ) 推しです。


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※2019年4月22日より、コメントは「承認制」になりました。[詳細&ガイドライン


Pierre_Gerbais ブラン・ド・ノワール コート・デ・バール シャンパン シャンパーニュ Champagne

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