もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 今季の「山鷹 (山廃の菊鷹) 」は軽く仕上がってるヤツが多そうな予感。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤篠峯 - 純米大吟醸 雄町 参年熟成 9号酵母Ver 27BY <奈良> ── dಠಠb「むしろ『高級夏酒』として向き合うのが正しいかも」#Well-Cured/Dry/Clear 




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 ▲「美男美女」というよりは「刺身と醤油」って感じですね。



 毎度チヨメンありがとうございます


 ようやく出ましたね (笑) 。いやー、あれから3年ですか。元々この酒は「明利系&9号」のダブル酵母で醸された酒がベースになっていたんですが、堺杜氏が「9号酵母単独で仕込んだ酒でやってみたい」ということで、27BYは「クラシック9」、28BY以降は「Type 9」という商品名の酒で仕込まれます。

 とにかく27BYのチヨメンには『味しねえ問題』がありまして、リリース直後の生酒はどれも漏れなく水っぽくドライでした (笑) 。若い時期からジューシイ全開の26BYとは真逆のキャラでオレもいろいろ苦労したけれど、幾つかの酒に関しては最終的に素晴らしい状態にまで駆け上がりました。今回の「雄町50」はどうですかねえ〜。

 他、質問があれば下さい。あまりに下らない質問や勘違い (無知) は無視しますので、御了承下さい。



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 bottle size:720ml





【785】篠峯 -しのみね- 純米大吟醸 雄町 参年熟成 27BY <奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


Moukan's tag:





▪︎酒米/精米歩合:赤磐産 雄町/50%
▪︎酵母:協会9号 (単独酵母仕込み)
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:+6/2.1/0.9 (※生は+5/2.0/0.8)
▪︎ALC:16%
▪︎処理:瓶燗一回火入れの原酒。最初の2年間は氷温で、その後1年間は10℃の低温庫で瓶熟。
▪︎備考:初めての「9号酵母」単独ヴァージョン。元の酒は「クラシック9 (生) 」。
▪︎酒造年度/製造年月/出荷日:H27BY/2016年2月製造、2019年2月出荷。
▪︎管理状況:2019/2/28着、室温 (15-20℃) で管理後、5/3〜冷蔵庫に移動。
▪︎試飲日時:2019年6月7日 (金) / 1本目に開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 ▲このコは笑うと歳なり。コモドちゃん。



 立ち香──さすがは27BY。開けたては無臭レベル。最初だけ「草」も感じたけど、ゆっくり蜜っぽい甘みが開いて来た。それでも25BYや26BYと比べれば香りは穏やかって、そりゃそうだ、これ明利系ナッシングの9号酵母オンリーだった。

 軽くプシュぅ〜と鳴ったけど、ガスはあるのかいな──。

 ヌノラリー。(←なんだそれ?──つまり→) なんか薄い麻の布を口に放り込んで飲んでるようなミネラル感というか、草っぽさがあるんだけど──ある種の「お婆ちゃん家の桐箪笥」的な──、それは特異なキャラクターの一部であって、決してこの酒の本質ではありません。つうか、淡麗でスリムで味も薄いけど、思ってたより普通にシュワっとジューシイ。ガスは少し残ってます。「澤屋まつもと」をクリスタル&エレガントにした感じなので、そっち系が好きな人はこっちも好きでしょうね。



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 熟感はそれほどでもないなあ。当然、これまでのダブル酵母ヴァージョンよりも情報量の少ない味わいだけど、無駄がないから見晴らしはイイし、27BYということもあり、より長命だろうね。結構淡麗だけど、普通に旨いですよ。まあ、上級者向けですね。味と香りと甘みの強い生酒を飲んで〝怒濤の五味博覧会〟を楽しみたい人は買わない方が身のため。ま、当然moukan1973♀は好きでしょうね。

 つうか、なんだかんだでスイスイ飲んじゃう感じ。味や香りではなく、その、あまりにスムースな嚥下プロセスそのものが快感というタイプの酒なので、酒に強い人なら余裕で4合を一晩でペロリでしょうね。オレでも3合くらい飲んじゃう感じ (笑) 。27BYに関しては、欲を言えば、堺杜氏は「雄町50」ではなく「愛山45」で参年熟成を造るべきだったとは思うけれど、これはこれで紛うことなきイイ酒です。



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 ワイングラス──気泡あるある。

 米の甘みと旨みに関する情報量は増えるけど、透明感が犠牲になるのと、このギシっとしたヌノラリーな軋み感が相対的に前に出るのとで──ビリビリとした辛みも増すので──、ややフィネスが阻害される印象。まあ、初日はガスがワシャワシャと残ってるので、ここのギスギスが膨らむと、ちょっとイヤなニュアンスで苦かったり渋かったり感じるかもね。

 RS (冷酒) をグイ呑みでクイっと口に放り込むように飲むのが今日のところはベターだけど、そういう意味では、まだ完全には「熟成酒」としては覚醒 (完成) してません。不思議なフレッシュ感も残ってるし、温度帯を上げつつワイングラスでヌラっとさせながら飲むには、まだまだ時間が掛かりそう。

 逆にね、一回火入れの淡麗エレガントにドライな酒なので、オレ的には「高級な夏酒」として付き合うことを薦めたいですね。1800mlで5年を目指してもいいんだけど、どうせ他にロクな酒も少ないだろうし、むしろ720mlを夏場に〝カジュアル飲み〟したいというか。そうそう、この27BYから少しだけ値上りしたけど、ガキや貧乏人 (気質としてのね) が脱落するので大歓迎です。





── 2日目。

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 ♡☺♡「いいじゃな〜い。そんなに味がしないってわけでもない。旨い旨い。たしかにコレ飲んじゃう。キリっと淡麗でアタシ好み。」

 昨日よりも味が出てるというか、しっかり米の旨みの立体にコツっと当たる。味や香りではなく「嚥下」という名の「時間プロセス」に金を払うような酒ですね。



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 さすがに生魚とスッキリした辛口の (甘口ではない) 日本酒との相性は抜群。かなりソリッドな、骨格と旨みだけで飲ませる「味吟醸」ですね。そしてやはり、熟成酒としての充実感を満喫するには、これはもう、完全に「五ヶ年計画」という感じではあるけれど、それよりも、720mlを常備して、この夏の暑い時期に寿司や刺身のお供に気にせずクイクイやる方がいいのかもしれない。雄大かつ壮麗なタイプの純米大吟醸ではないので、どちらかと言うと、酒単体というよりは、食事と合わせることで活きるタイプの酒質です。





── 3日目 (日曜の昼間) 。

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 残り1合もないということもあるけれど、今日はエグみもあり、正直、少しイヤなニュアンスで渋くて苦いです。27BYには「木香」はないはずだけれど、やや〝おがくず〟っぽいタッチの渋みに甘みと酸が乗ると、まるでなんだか「樹液」みたいという (笑) 。

 例年のダブル酵母Verより引き締まった味筋で、旨みの弾力性もムキっと筋肉質。直近の最高傑作は25BYで間違いナシゴレン。今後の「伸びしろ (変化の具合) 」だけど、さて、どうだろう。特に追熟させずに「上等な食中酒」として720mlをスカっとキリっとデイリー使いするのが一番良い気もするけど、1800mlの4年後、5年後にも少しだけ興味はある。


moukan1972♂



※2019年4月22日より、コメントは「承認制」になりました。[詳細&ガイドライン


日本酒 篠峯 雄町 on_list_good

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