もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 日本酒を飲んで心底「面白い」と思ったのは久しぶりかも。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤黒澤 - 生酛 特別純米 無濾過生原酒 30BY <長野> 




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 ▲骨格そのものは相当なイケメン (笑) 。



 結論を先に言うと、このへんの酒は飲食店が1800mlで仕入れて「1杯 (90ml) 600円」で出すのに相応しいサイズ感の酒で、良く言えば「上質な業務用食中酒」という位置づけですかね。

 一つ注意があって、この「特別純米 生原酒」は、オレの知る限り「 (井筒長を含まない) 黒澤組の生酒の中で一番早くピークアウトするスペック」なので、秋が深まる頃には「麦チョコ化」するリスクがあります。



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 bottle size:720ml





【779】黒澤 -くろさわ- 生酛 特別純米 無濾過生原酒 29BY <長野>

黒澤酒造 株式会社:http://www.kurosawa.biz


Moukan's tag:





▪︎酒米/精米歩合:長野県 東信州産 ひとごこち/59%
▪︎酵母:協会901号
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:非公開
▪︎ALC:17.5%
▪︎処理:無濾過生原酒
▪︎酒造年度/詰日/出荷日:H30BY/2018年1月詰/1月出荷
▪︎管理状況:2019/3/20に着、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2019年5月20日 (月) /1本目に開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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  立ち香──直汲み商品なんかに比べると無臭レベル。やや青臭ささもあるけど、草っぽさは少ないので、29BYよりは幾分フルーティー (ラムネ) 。徐々に透明感のある日本酒的ブドウ感も。少しマットでパウダリーな白桃タッチもありつつ、光沢感のある甘みも。それでも一般的な「薫酒」に比べれば香りはクワナリ穏やか。

 なんかいつになくキレイでチャーミングな感じ?──。

 含むと「わた飴」や「カンロ飴」っぽい円みのある甘みの弾力感があるのと、やはり、まだ少し粉っぽく苦いです。あとは、香りで感じるほどフルーティーでもないし、なんだかよく分からん味 (笑) 。「生酛由来の酸」もそこまで強くはないし、どちらかと言うと「北海道バター飴」的な甘白いタッチを担う生酛属性。



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 今はもう、瓶口からも〝ライトな旨口感〟を指し示す〝わた飴っぽさ〟が出てます。だけどなんか、黒澤組にしては珍しく「ドライ」というのではなく「味しねえ」──「純米無濾過生原酒」というジャンルに特別の想ひがある人は肩透かしを食らう──みたいな (笑) 。

 粉っぽく苦いながらも、そこまでハードにゴワッシュでもないので、この蔵ならではの軟水テクスチャーもしっかり感じられ、味も香りもあまりしないけど基本的にはキレイな酒で、無個性だけどそれなりに存在感のある「食中酒」としてはアリっちゃアリ。



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 チロリタージュ (デキャンタージュ) すると酸に躍動感が出て小ぶりながらフルーティーになるので試してみて下さい。ただし、ワイングラスはまだ早いです。情報量が増えてギスギスします。

 さすがにこの段階で飲んでも「はあ・・・」という感じで特に魅せられることはありませんので、ストックしてる人は最低でも「あと2ヶ月」は待った方がいいでしょう。それでも30BYには端正なフィネスがあり、例年より「長命」なニュアンスも感じるので、意外に熟成させてもキレイに仕上がるかも。

 とはイエイ、来年は多分もう買いません。別に悪くも不味くもないけど、初めに書いたように、これは (どうせ他にロクな酒がない場合に無難な選択肢として) 外で飲むべき酒です。ま、普通の飲食店には置いてないんだけど (笑) 。

  2日目の方が良さそうだけど、さて





── 2日目。

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 photo: 映画『貞子』公式Twitter



 香り成分には昨日よりも揮発性のアル感も。だが、含むと昨日よりも更に甘みが伸びてます。キメの細かいサラサラしたシュガーな甘みの表情には少しミルキーなタッチもありつつ、余韻はゴツっとミネラリー。酒単体で楽しい酒じゃないけど、それこそ刺身とか、オーソドックスに和食に合う、やはり居酒屋仕様なキレの良い純米生原酒。

 事実この後、割りと何も考えずに速いペースでグビグビと飲んでしまった。変な話、この酒の存在を忘れている時が一番素直に飲める。純吟2018、イキます。


moukan1972♂



※2019年4月22日より、コメントは「承認制」になりました。[詳細&ガイドライン


日本酒 生酛 山廃 黒澤 not_on_list_good

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