もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 日本酒を飲んで心底「面白い」と思ったのは久しぶりかも。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤黒澤 - 生酛 純米「Type 9」仕込15 直汲み生原酒 30BY 2本目!<長野> ── dಠಠb「冷蔵管理の720mlはいつでも飲めます」 




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 ▼顧問杜氏の中澤礎氏と現杜氏の黒澤洋平氏。

 photo: さくほ町民キッチン



 毎度アクセスありがとうございます。


 2本目の「Type-9 (美山錦65)」です。30BYです。今季は特に出来が良く、早い段階からそれなりにこなれてましたが、冷蔵保存組の720mlは第一段階の飲み頃を迎えてますので、これ以上引っ張る人は注意が必要です。例年より〝甘やかジューシイ〟な仕上がりで少し予想外でしたが、口どけ抜群で軽やかな量感を獲得しています。

 今回は「Type-K (金紋錦65)」と「Type-S (山恵錦65) 」も一緒に味クラーヴェしてますが、正直、比較することに何の意味もないくらい、この酒の仕上がりは他の2本とは別次元です。他、質問あれば下さい。



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 bottle size:720ml





【778】黒澤 -くろさわ- 生酛 純米「Type 9」仕込15 直汲み生原酒 30BY <長野>

黒澤酒造 株式会社:http://www.kurosawa.biz


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▪︎酒米/精米歩合:長野県産 美山錦/65%
▪︎酵母:協会901号
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:非公開 (※たぶん例年より日本酒度とアミノ酸度は低め。)
▪︎ALC:18%
▪︎処理:直汲み生原酒 (たぶん無濾過)
▪︎酒造年度/詰め日:H30BY/2018年12月 (詰め日での記載は長野ルール)
▪︎管理状況:2018/12/30に着、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2019年5月15日 (水) / Type-K&Sの次に3本目として開栓。
▪︎備考1本目は「2019年3月14日 (木) 」に試飲して今のところ30BY唯一の「on my list - excellent」。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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Type-K (金紋錦) Type-S (山恵錦) Type-9 (美山錦)

※以下、背景色でスペックを示唆します



 立ち香──そうねえ。単純に酒の若さという話だとは思うけれど、この並びだと「金紋錦」や「山恵錦」の方が明度タカーメ&ビビッドにギラついてるかな。

「Type-9」に関しては、前回よりもヨード感 (海藻系の旨み) が増してる印象。香りに関しては、だいぶシックな落ち着きを備え始めてます。液面を動かすと、ほんのり熟れ感のあるプラム等の紫の果実。カカオ成分は極々わずかで、無理に探しに行けばなくもないレベル。徐々に〝らしいブドウ感〟も伸びて来るが、2ヶ月間に飲んだ1本目と比べるとマットな風合い。

  さて──。

 この素晴らしい口どけは、まさに消える魔球はい、優勝〜。「marvelousの桃源郷」はもうすぐそこ。ガスはこの3本の中では一番強い。そして、一番軽く、全てがスムース。これ飲んじゃったら、もう「山恵錦」は飲みたくないレベル。色も少し付いてるし、牛之 (もうコレ) 、第一段階のピークに到達してるわ。

 1本目とは甘みの質量が桁違い。これはもはや、甘党のドッカン星人すら仰け反るほどの旨さ。





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 3種の味クラーヴェ──比べるまでもヌワイが一応。

 この時点で一番うるさくて重いのは200%「山恵錦」で、軽くて口どけエアリーなのは「Type-9」で、それなりの完成度を指し示しているのが「金紋錦」という感じ。中でも「金紋錦」のスタイリッシュネスは黒澤組としては白眉。「山恵錦」は醜いアヒルの子か、もしくは醜い白鳥。ただ、一番スパイシーなので (シナモンシュガー系の甘っ辛さ=ある意味、赤信号系) 、ここが育てば面白いとは思うんだけど、如何せん、情報量の多い味筋 (良く言えば複雑みのある旨口) なので、ここから更なるエレガンスやフィネスを獲得するかは微妙。普通に考えればグニョリータ&ドスコイーザな旨口に成り上がると考えるのが自然な道筋──ま、最終的な結果は「神のみぞ知る」ということではあるけれども。



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 ▲お堅い系の仕事はお手のもん。[熱中症予防ポスター][全国安全週間ポスター][インタビュー





 決勝戦──。

 まあ、今の段階では「高校野球」と「プロ野球」くらいにはレベルが違います。ちなみに「山恵錦」は「少年野球」レベル (笑) 。ただ、酸の握力だけに限れば、どうしてどうして「金紋錦」はニャカニャカの力強さ。1800mlを買い増すなら「金紋錦」一択で、噂の「山恵錦」は残り1本の720mlだけで十分。他に「信号三兄弟」&「黒澤ホヅミ30歳」も控えてるしね。

 こうなると、逆にギチギチだった「Type-7 (美山錦65)」の伸びしろに期待。



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 Winning Run!──。

 これ、もう完成してるなあ (笑) 。ドリーミンな甘みも十分に育ってるし、やや焦げみのあるミネラル感も前に出始めてるので、720mlはそこまで長くは持てなさそう。

金紋錦」はキビキビと素っ気ないニュアンスもあるけど、これはこれかな。ここから視界が晴れて、より一層クリアな液性になれば完璧なんだけだけど、内に向かうか、外に広がるかは、ちょっと今の段階では分からんな。日本酒って、飲み頃を捕まえるのが難しいですね。






── 2日目。

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 ▲爬虫類コンビ (門脇麦&小松菜奈) も素人と一緒に並べばそれなりか。[映画『さよならくちびる』予告




 立ち香──熟成由来の、ナタデココ系のヨード感は割りと出てますね。パツンとした張りのある旨みの立体。ま、それがプチュンと一瞬で弾けるんだけど。

 連日の優勝。1本目からは結構キャラ変してるし、28BY29BYとも異なる味筋だし、なんだろうな、エレガント&チャーミングにジューシイという感じで、ちょっと想定外な方向に進んでしまったけど、これを否定したら、牛 (もう) 他に飲むべき日本酒なんかまるでなくなってしまう程度にはイイ酒です。




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 この流れで飲む「金紋錦」は随分と素っ気なく感じるけど、まあ、単純に円熟度の差という感じなので、生来的な酒偏差値にそこまでの隔離はないかな。この状況で「山恵錦」に手が伸びることはヌワイですね。あれは少し野暮ったいし、今のこの段階においては、同じステージに立つことはできないです。いつもの普通のゴワッシュな粉澤という感じ (笑) 。

 さて「Type-9」、うちには720ml×2本、1800ml×1本があるわけだけど、720mlは7月中には飲み切りたいです。せめて精米歩合が55%くらいならアレなんだけど、たとえば「穂積 29BY」の酒の強さ (熟成定数の小ささ=長命度) を「100」とすると、これはせいぜい「60」くらいです。ただし、1800mlは「70〜80」はあるはずということと、720mlとは少し異なる熟成式を持つので──もしかしたら1800mlを先に採ってるのかも (あらばしりに近い部分) ──、仕上がり予想は8月〜9月中ということにしておきます。10月突入は少しリスク。もちろん、甘党のジューシイ派はもう少し引っ張ってもいいでしょうね。

 いずれにせよ、冷蔵組の720mlはいつでも飲めます。



moukan1972♂



※2019年4月22日より、コメントは「承認制」になりました。[詳細&ガイドライン


日本酒 生酛 山廃 黒澤 浜辺美波 on_list_excellent

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