もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 低アル志向の「菊鷹」は一定の成果を上げているだけに、山本杜氏の移籍は痛い・・・。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤黒澤 - 生酛 純米大吟醸 金紋錦 2016 (28BY) 5本目!<長野> 




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 bottle size:720ml





【770】黒澤 -くろさわ- 生酛 純米大吟醸 金紋錦 28BY <長野>

黒澤酒造 株式会社:http://www.kurosawa.biz


Moukan's tag:





▪︎酒米/精米歩合:長野県木島平産 金紋錦/45%
▪︎酵母:非公開
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:−5/2.0/─
▪︎ALC:16.0%
▪︎処理:たぶん加水の瓶燗一回火入れ。
▪︎酒造年度/製造年月/出荷日:H28BY/2017年4月製造、翌年2月出荷。
▪︎管理状況:2018/2/19に着、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2019年4月8日 (月) /1本目に開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 なぜか「2018/11/15」に買った4本目 (1800ml) がハズレだったけど、これは1本目を飲んだ後に即リピートした720mlで、トータルでは5本目です。話が複雑なので、28BYに関して質問あれば下さい。29BYは今のところイマイチだけど最終的にどうなるかは誰にもわかりません。


 立ち香──うん、キウイのお酢 (笑) 。木工用ボンドは後退したか。とはイエイ、そこまで劇的な変化はヌワイかな。もう瓶詰めされてから丸2年か。まあでも液面を動かすとイイ感じの焦げ感も膨らんで来る。これがシャンパーニュにおけるクッキーやビスケットのアロマに近いんだよねー。そして爽やかな乳酸。

 もしかしてまだまだ若い?──。

 相変わらず旨いな。少し渋みにアタックがあるものの、全体には極めてふくよかで柔らかい液性。なんか今までの中で一番軽く感じるな。全く疲れないからスイスイ飲んじゃうわ。無駄がない。



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 ▲サブちゃん42歳。今の我々より歳下 (笑) 。



 なんか以前ほど酸っぱく感じないのは「酒質が変化したからなのか」それとも「オレの嗜好が変化したからなのか」。優しい渋みと苦みを滲ませながら、口どけは抜群にエアリー。まるで極小粒子の高級砂糖のようにフワっと甘みがほどける流れは最高に美しい。

 ワイングラス──さすがに香りに丸みのある柔和なキャラメル感。 

 スバランド (素晴らしい国) 。今までの中では最もビターなんだけど、軽さもまた最上。なにより〝 (熟成が過度に) 進んでしまった方向〟ではない状況にありながら、それでもまだこの酒としての新しい表情に出会えることが感動的。この1本をこれまでの中に同じ時空で味クラーヴェできたとしても、これが一番古い瓶とは分からないかもしれないということの特異性。



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 ▲色も思ってたよりついてない。



 2018年10月31日に720mlで3本目を飲んだ際に、記事の中で「なんか秋らしくシックというかダークトーンな3本目」とか「1本目は透明感のある、やや甘やかなエキスが漏れ溢れる流れ。2本目は甘旨に肉が付いて、やや混沌とした状態。このまま味が外に広がって人懐こい旨口に育ったらイヤだな──と思っていたけれど、3本目は逆に内へと向かう展開。余計な肉が完全に取れれば再びクリスタル方面に舵を切り直すのか」などと書いているけど、そういう意味では3本目のキャラクターを継承しつつ、さらに軽くなった印象。

 もはや1本目で感じたような〝甘酸っぱさ〟はヌワイけど、これはこれでシック&ビターで良い。もちろん、日本酒的な甘さというのはあるよ。あるけど、サラっとフワっと溶けちゃうし、これが安っぽい砂糖甘いニュアンスにならないあたりがこの酒の銘酒たる所以。





── 2日目。

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 ▲これで17って何だよ (笑) !?



 それなりに渋くて苦いんだけど不思議なくらい口どけが良くて軽いんだよな。精錬された米の旨みが透明なコクに溶け込み、サラサラした甘みの尾を引きながら静かにゆっくり減衰して行く流れは、しなやかに麗しく、そして美しい。

 思ってたよりフルーティーな甘酸ボディは消えちゃったんだけど、一回火入れの「生酛 純大」としての、この特異性は得難いわな。こんな酒、他にどこにもねえだろ。まさにワールドクラス。日本酒ジャーナリズムがワインの10分の1程度にでも成熟していれば間違いなく一夜にしてスター生産者。

 720mlが残2本、1800mlが残1本のオレは紛うことなき勝ち組。赤川次郎を100冊読んだってナボコフ1冊を5回読むことには敵わないんだよ。


moukan1972♂






日本酒 生酛 山廃 黒澤 on_list_marvelous

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To -さん



──これは承認されるのでしょうか、よろしくお願いします。

されました (笑) 。むしろ「されない」方がレアなので、逆に「誉れ」という話も。

「生存報告」ありがとうございます。もしも東京に来る際には適当に連絡ください。歓待しますよ (笑) 。


2019.05.06 Mon 23:50
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Name - moukan1972♂  

Title - To -さん

「愛山80」を〝6日もかけて〟飲むことはないだろうけど (笑) 、一口飲めばその酒のポテンシャルくらいは分かると思うので、タイミングが合えば。あと、ここは「四季醸造」なので、同じロットで飲めるかどうかは分かりませんね。





2019.05.06 Mon 10:58
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Name - moukan1972♂  

Title - To -さん



そういうことですか。蔵元に売れ残っていたモノにシールを貼って「蔵熟」としてリリースすることもありますが、あえて一部を売らずにKeepしていたとしたら「オモシロイことするな」という感じですね。

そのシール、たぶん↓コレと同じヤツですね。

https://blog-imgs-119.fc2.com/m/o/u/moukan1972/kurosawa2014_4_4.jpg


「風の森 純米 愛山」は磨き80でしたね。女性杜氏は「麹」担当だったコが出世したんですかね。機会があれば拾ってみます。

http://blog-imgs-100.fc2.com/m/o/u/moukan1972/kazenomori_tsuyubakaze_ikakitori28by7.jpg


2019.05.05 Sun 10:03
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Name - moukan1972♂  

Title - To cotalonlonさん



はじめまして、moukan1972♂です。


──なんと蔵独自に熟成→vintageを銘打った素晴らンドが!!蔵も自覚する程当たり年なんですね。名称は生酛黒澤純米大吟醸金紋錦2016 製造年月は2017.04 おそらくこの記事のと被ってますよね?(違ったらすみません、、)

もう一つ話が見えないんですが (笑) 、要するに瓶の首に改めて「2016」のシールが貼られたロットが出回ってるということでしょうか?

「2017.04」というのは、長野ルールなので、瓶詰めされた時のDATAです。問題は瓶の裏側に貼られたシールのDATAで、これが「出荷年月」になります。つまり、例えばここが「2019.04」になっていれば「蔵熟」ということになるわけですが、たぶんそれ、単なる「売れ残り」でしょうね (笑) 。「2017 (29BY) 」も出回ってるので、混同しないように「2016」のシールを貼ったんじゃないでしょうか。


──興味あれば買ってみて下さい。

うちにまだ1800ml×1と720ml×2があるのであれですが、cotalonlonさんの言ってる「2016」がどういう商品内容なのか (単なる売れ残りのバックオーダーなのか、蔵企画のバックヴィンテージなのか) 、ちょっと調べても分かりませんでした。

いずれにせよ、「2017.04」の瓶を飲めたことは幸いでしたね。その勢いで「穂積 生 2017 (29BY) 」も探してみては (笑) ?


──ps. 風邪引いたはずの風の森が今年は調子良いです。随分酸が出たつくりで。なもんで蔵に問い合わせたところ今年はイレギュラーで杜氏が女性の方とのこと。

具体的に「どのスペック」が良かったのか、できればそこまで書いてくれると参考になります。「酸」で言えば「愛山90」というイメージですが、真の復活ということなら「雄町60」や「雄町80」の出来に掛かってくるでしょうね。


2019.05.04 Sat 11:27
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Name - cotalonlon  

Title - 黒澤史上最高byかと

こんばんは。突然すみません。
実はmoukanさんのこの記事を見て指加え立ち尽くし状態&妄想膨満だったんですがミラクルありました!
なんと蔵独自に熟成→vintageを銘打った素晴らンドが!!
蔵も自覚する程当たり年なんですね。名称は生酛黒澤純米大吟醸金紋錦2016 製造年月は2017.04 おそらくこの記事のと被ってますよね?(違ったらすみません、、)
個人的には完全なる日本酒の肩書きを与えるべき酒なのかと。あまりにクリアーで一切のノイズもなく何故か揉むとメインファクターとそれでもいらないの?な米のとぎ汁的(我慢汁にも似た)ニュアンスと分離。もちろん戻しますがキレの辛いだって挨拶程度。ワイン文化に慣れた方ならプチサプライズで小躍りする的な。
まさに素晴らしが丘!この体験を独自の手法で会得されるmoukanさんにも脱帽です。興味あれば買ってみて下さい。
ps. 風邪引いたはずの風の森が今年は調子良いです。随分酸が出たつくりで。なもんで蔵に問い合わせたところ今年はイレギュラーで杜氏が女性の方とのこと。なので個人的に全て試す所存であります。
いつも楽しい記事 ありがとうございます♪
2019.05.03 Fri 23:47
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