◤あべ - 直汲み 純米吟醸 無濾過生原酒 27BY ── dಠಠb「ワオ、そんなものがあるとして、まるでバナナリキュールだよ」#Fruity, Unique, Wine Oriented, メガネ時効警察 




 昨今の日本酒業界では極めて王道な流れの中で誕生した新規銘柄「あべ」です。

 息子、故郷へ帰る──。



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 photo: 蔵直酒屋 方舟



 まだまだ生産量が30石 (一升瓶換算で3,000本) だとか。他の地元銘柄もあるので、あくまでも「あべ」に関してだけだと思うが。えーと、こちらのお酒については、蔵元のHPやブログ、2015/4/3の時点で唯一の取扱店であるカネセ商店のコメントなどを各人に読んでもらうことにして、オレはテイスティング・レポートだけに専念したいと思います──ただし「メガネ時効警察」は除く。

 というわけDE、日誌係──この方が語呂がいいので敬称略でスマン (笑) ──からのパスを受け、つい昨日、我が家に届いたばかりのお酒を開けます。

【563】あべ 純米吟醸 無濾過生 直汲み 27BY
 http://osakasj.blog.fc2.com/blog-entry-1230.html




 ▼25年前の蓮舫と似合ってないメガネ。時効です。
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 ▼サイドから見るとティアドロップ的なラインも出てくる。時効です。
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 bottle size:1800ml





-o-o- EYEWEAR PATROL -oo7- ▶︎蓮舫 (※事件そのものは時効が成立)


 ▼Clickで写真拡大▼
メガネ警察_蓮舫 1991年 (25年前) の蓮舫さんです。 時効案件です。知事選に出る出ないで騒がれてますが、いくら本人が否定しても、党本部から頭を下げられたらわからないですからね。

 恐ろしいまでに似合ってませんが、実はメガネそのものは面白いフォルムなんです。それこそ、「theo - GangstersシリーズのBonnie」あたりに似てなくもない──もちろん比べるとtheoがいかに洗練されてるかが改めてわかりますが。

 ボストン型の亜種というか、何かからの進化なのか退化なのか、何かになろうとして何にもなれなかったフォルムというか、それでも月日の流れという審美の熟成を経て、それなりのビンテージ感は滲み出てます (笑) 。


メガネ警察_渡辺秀央 とはいえ、いつも言ってる通り、今の若い子も、将来こういう写真が出てくると必ず死にたくなりますから、今はホントに、デカくてダサくて黒いメガネだけは買っちゃいけません。似合ってればいいんですよ、似合ってれば。でも、一人でも似合ってる人、いますか? なんども言いますが、

「デカくてカワイイのはショートケーキのイチゴだけ!」── メガネ警察

 最近のテレビを気にせず何となく見渡している限り、馬鹿デカい黒縁メガネが一番似合ってるのは、かつてゾエポンが立ち上げた新党改革に参加していた渡辺秀央先生 (今は政界を引退) くらいですかね。これくらい顔がデっかくてテカテカしてると、流石に光沢感のある黒が負けませんね。サイズ感もバッチリ決まってますよ。

なんかメガネ警察が似合う判定する人って、おじさんとか、別にカッコよくもカワイくもない人ばっかじゃん・・・」と思った方、いいところに気づきましたね。そのへんについての論考はいずれガッツリやります。






【127】あべ 直汲み 純米吟醸 無濾過生原酒 27BY <新潟>

阿部酒造 株式会社:http://www.abeshuzo.com


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 立ち香──バナナ。もう、圧倒的にバナナ。ピーチも若干あるので、合わせてマンゴーみたいな (笑) 。チョコ感もあるよ。これが苦みを先読みさせる感じ。五百万石だからなのか、艶やかに香るというよりは、繊維質な香り──粉っぽいというか、クリーミイというか。

 オヨ? いきなり酸度強めのタッチ。そこまで苦いかな。ギシギシと硬質な舌触りのアフター。旨口ではなく、割と透明な味わいで、エキス感として味の質量を感じさせるタイプの酒質。


abe_jungin_jikagumi3.jpg 呑み進めて行くと、白ブドウ系の酸も出てくる──マスカット?──いや、やっぱ最後はバナナなんだよ。ボワンとした余韻もあって、辛みはしっかり。

 ワオ──そんなものがあるとして、まるでバナナリキュールだよ。鼻からフワと抜けるアルコール感。旨みのサイズは控えめ。クリアなエキス感。味バナナ (笑) ──いわゆる山田錦の純米大吟醸的なバナナ感とは少し違う。香りとしてではなく、味としてのバナナ。これ、なんだろ? セメダイン成分が極度にフルーツ化したとでもいうのか、確かに、他でちょっと同じタッチを簡単には探せないよ。

 噂の苦みも、ワンテンポ遅れて〝留め〟として現れるから、あんま気にならんよ。もうちょい酸っぱくても面白いけどな。全体のバランスとしてはクリアでドライなニュアンスもあるけど、ド頭はバナナ様に甘いから、ここでわかりやすい酸っぱさが重なると、キリっとエレガントなラインも浮かび上がって、もう少し美しいフルーツ感も出るとは思うんだけど、でもまあ、これはこれか。

 つうか、個人的にはバナナジュースだよ。バナナって普通、ジュースになりにくいじゃん。メロンやスイカもそうだけど。でも、日本酒なら、バナナでもジュースになるみたいな、そういう不思議な味わい。

 確かに最後にジリジリした苦みも感じるけど、仕込みに失敗した水っぽい苦みとはまるで異なるから全く気にならんよ。変な話、バナナで作った白ワインみたいな、なんとも不思議な味わい。食事との相性はイイですよ。楽しいお酒なので、話のネタに買って損することはないと思う。

 今日は軽くね。明日じっくり呑みます




── 2日目。


 ちょっと軽く撹拌したら、それなりに、うっすら濁るね。極薄にごりというか、透明度が100%じゃないくらいの、極々わずかなものだけど。

 実は昼間に一口だけ味見して、そのときはマンゴーあったんだけど、今はないな。やっぱり味としてのバナナが感じることのできる主な要素。とにかく甘さの質量が軽いんだよな。苦みはね、言われてみれば確かに強烈という感じなんだけど、全体のバランスというか、結果的にノイズになってないから、言われてはじめて、「うん、苦いよ、だから?」っていう感じ (笑) 。

 しっかし、全然味が崩れねえなあ。むしろ昨日よりストロングな印象だ。少し焦げたような──スモーキーな含み香もあるんだけど、この硬質でタイトなワイン的なミネラル感と、質量の少ない軽い甘さのバランスの中では、ちえびじんとは異なり、むしろ独特のチャームポイントにすらなってる。


abe_jungin_jikagumi5.jpg この何ともいえない、軽やかでクリアな旨口というか、味と香りのへばりついた水というか、なかなか面白い味の出し方だね。これ、仮にガスが強めだったら更に面白いだろうね。エクストリームにガスがあれば、もっと苦みに立体感が出て、真の意味で衝撃的な作品になるかもしれないよ。活性にごりでも面白そうだよね。

 バナナだのマンゴーだのトロピカルだの言われて「食事に合うの?」と思われそうだけど、いや、むしろ全然イケるよ。裏のラベルにも「シーン:食中 (with food) 」って書いてあるしね。なんつうかな、生酒の日本酒としての味のサイズ感は、あくまでも小さめなのね。だから黙ってりゃゴクゴク飲んじゃう。で、いろいろ訊かれると、バナナだのマンゴーだのと、面白ワードが次々と出てくる。でも、そういう突飛な要素をあまり感じさせずに飲み続けられる不思議な黒子感もあって、そこが杜氏の言うところの〝with food〟なんだろうな。

 甘いかと訊かれれば「甘いよ」と答えるし、辛いかと訊かれれば「辛いよ」と答えるし、苦いかと訊かれれば「苦いよ」と答えるし、フルーティーかと訊かれれば「フルーティーだよ」と答えるし、旨いのかと訊かれれば「旨いよ」と答える。でも、訊かれなきゃ、別に細かいことを気にせずにガブガブ呑める、そんな酒だよ。語れる要素はいくらでもあるけど、なーんにも気に留めずに気づいたら一升空けちゃいましたということもあり得るという、ちょっと希有な存在の酒、それが「あべ」。


 photo: 『花の慶次』より
dagasore.jpg もうおかわりして2合目に突入してるけど、細かい話をすると、グラスにへばりついた、汚れとしての酒部分からマンゴー香が漂ってくるっていうね。ややツンとしたピーチ様の変異としてのマンゴーなのかな。基本はバナナだと思う、我が家的には。そこは飲み手がどの部分の香り成分に重きを置くかでしょう。

 とりあえず、日本酒を飲んでる感じは全くないよ (笑) 。ビールみたいとまでは言えないかもしれないけど、苦みが一つのチャームポイントになってることは確かなわけで、生酒に対する諦めとしてではなく、ポジティヴに苦みを評価できる日本酒も、まあ珍しいわな。

 温度が上がってくると、さらにギシギシに辛いけど、だが、それがいい




── 3日目。


 今日もパンチあるなあ。ワイン酵母のオサレな山本 (旨かったよ) の後に飲んだということもあるけど、今日は一段とビリビリしてるよ、マジで (笑) 。いろいろ荒さも目立つ酒ではあるが、それを逆手に取れる力強さもまた同時にあるよね。ただこれ、計算してこの酒質に到達してるのかなあ。なんか偶発的に面白い味わいになっちゃった感も、あるような気がする。

 まあいいさ。まだまだこれからの酒だしね。この段階のこういう味を呑んでいたというキャリアが、後々なにかの話のネタになるかもしれないしね (笑)




── 4日目。


 おい、日に日に苦くなるぞ (笑) 。

 まるでバナナにカカオパウダーをまぶした感じ。今日は一段と苦いんだけど、不思議と飲めちゃう。
でもこれ、あきらかに偶然だろ (笑) ? 目指した酒質がある程度この中で達成されているであろうことはわかるけど、さすがに苦い酒を造るために苦心するヤツはいないわけで、この苦みはなにかの副産物と考えるのが自然だと思うわけだ──とはいえ、実に悩ましいことに、この苦みがなければOne & Onlyの酒にはならないっていうね。

 You、この味わいでスパークリング、作っちゃいなよ


moukan1972♂





日本酒 あべ メガネと酒

Comment

Name - moukan1972♂ (もう肝臓の無駄使いはしたくない)  

Title - 苦みがチャームポイントになっているという稀有な酒 (笑) 。

毎度。

あべ、なんだありゃ (笑) 。
でも不思議と、食卓には馴染むんだよな。
苦みは日に日に増していったよ。
こっちとしても徐々に慣らされて、最後は
別に気にも留めなくなってた (笑) 。

だけどあれ、計算して造った酒質なのかね。
面白いけど、いろいろ計算不能な展開によって出来ちゃった感、
あるような気もする。
いずれにせよ、これからも注視したい銘柄だよね。
ガスがあればもっと楽しくなるんだけど。


──ところで長陽、9号のほうがそんなによかったかあ(笑

9号が良かったのか、早い段階で開けた山口9Eが硬かったのか、
それはわからんけど、少なくともオレが飲んだ9号は、もう最高っ

純米60より甘みもあったし、ツルツルな中にも、
ポチャっとした旨みもあったし、
少なくともジンジャーエールではないよ (笑) 。

あ、確かにカネセ商店に一升瓶あるね。
あべの同梱のときはまだ飲んでなかったから
気にも留めてなかったけど・・・。
ちなみに4合瓶はうらの酒店にあるよな (笑) 。

竹泉、たぶん買う。

2016.06.23 Thu 00:53
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Name - 日誌係  

Title - 

遅くなりました。


あべちゃん、どうでした?
結構楽しかったでしょ?
なにはともあれ、乗っていただいて感謝です。
こういったマイナーかつ変わったお酒は他の人の評価も気になるもの。


ところで長陽、9号のほうがそんなによかったかあ(笑
案外レアなんですよね9号のほうは。
カネセにまだありますよ。
吟醸酵母ってやつ、たぶん同じものだと思います。
杜氏もこっちに1票って書いてるから、よっぽど出来は良いんでしょうね。
買おうか迷う……。





2016.06.22 Wed 17:53
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