もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 日本酒を飲んで心底「面白い」と思ったのは久しぶりかも。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤黒澤 - 生酛 純米「Type 9」仕込15 直汲み生原酒 30BY <長野> ── dಠಠb「30BY初の〝on my list - excellent〟です」 




kurosawa_type9_30by1_1.jpg

kurosawa_type9_30by1_2.jpg
 ▲息抜きに「筑前煮の具」を使って簡単カレーを作ってみた。いつもは4時間以上かけるけどコレは1時間ヴァージョン。それでもルウは最低でも7〜8種類はブレンドしますよ。

 ▼顧問杜氏の中澤礎氏と現杜氏の黒澤洋平氏。

 photo: さくほ町民キッチン



 もしかしたら今年は最終的にコレが勝つのか、Type-9です。たぶん、個人としてはこの酒を日本で一番オレが「家呑み」してると思うので、質問あれば、下さい。

 一応「Type-7」と一緒に開けてるんですが、今さら「こっちはこんな味、あっちはあんな味」というような素人臭い飲み比べ記事を書いても仕方ないので、要は「より出来がイイのは (仕上がってるのは/ポテンシャルが高いのは) どっちだ!?」ということにフォーカスしてます。人の好みなんて関係ない。酒として出来がイイのはどっちかという問題だけが重要という立場です。

 ま、派手に失敗さえしていなければ、最終的には「熟成」で何とかなる銘柄だとは思います。とはイエイ、「井筒長 (速醸) 」の生酒はあまり寝かせずに早めに飲むんだよ──少なくともが散る頃までには。



kurosawa_type7_30by1_2.jpg
 bottle size:720ml





【762】黒澤 -くろさわ- 生酛 純米「Type 9」仕込15 直汲み生原酒 30BY <長野>

黒澤酒造 株式会社:http://www.kurosawa.biz


Moukan's tag:





▪︎酒米/精米歩合:長野県産 美山錦/65%
▪︎酵母:協会901号
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:非公開 (※たぶん例年より日本酒度とアミノ酸度は低め。)
▪︎ALC:18%
▪︎処理:直汲み生原酒 (たぶん無濾過)
▪︎酒造年度/詰め日:H30BY/2018年12月 (詰め日での記載は長野ルール)
▪︎管理状況:2018/12/30に着、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2019年3月14日 (木) / Type-7の次に2本目として開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




 ピエール瀧の洒落にならない3段落ち。↓共演者 (リリー・フランキー) のツッコミが神懸かってます。
kurosawa_type9_30by1_4.jpg



※コチラは「Type-7」と同時に飲んでます。[Type-7の記事


 立ち香──こっちもなかなかにフルーティーじゃないか。「Type-7」の方が甘やかで香るけど、日本酒的なブドウっぽさはこっちの方がある。29BYより艶っぽく瑞々しい。

 飲んでみる──。

 今季は「Type-9」イヤーかも。今時期は明らかにこっちの方がイイです。あああ、一般レベルの日本酒マニアには区別が付かないかもだけど、この差は歴然。moukan1973♀でも当てられるレベルで「Type-9」の勝利。見晴らしが違う。雑味も少なく、酒の隅々まで見渡せる。続けて「Type-7」を飲むと余韻の汚さが目立つ。



kurosawa_type9_30by1_5.jpg



 もちろん「Type-7」よりドライな味筋だけど、抜け感&口どけの良さが桁違い。実際、相対的には軽いしね。旨い。これは夏前に第一段階の仕上がりを見せそう。

 トータル的には、本年も、両タイプとも「まずまずの出来映え」だと思います。ちょっと29BYのこの時期の状態を知らないから、そこは何とも言えないんだけど、でもなあ、なんか30BYの「Type-9」は〝一皮剥けた感〟があるよ。この酒を飲んで「エレガント」だと感じたことはあまりないけれど、今季はそれを強く感じる。



kurosawa_type9_30by1_6.jpg



 ワイングラス──。

 この時期の生原酒にしては割りとワイングラスが生える仕上がり具合。まだ完全には澄み切ってないけど、なかなか早めに「第一段階の飲み頃」がやって来そうな予感。どちらか1つを買い増すなら「Type-9」をオススメ致します。オレもさっき1800ml×1、720ml×2をオカワリしました。今季は「Type-9」と心中か (笑) !?

 ちなみに「Type-7」のワイングラスは全然ダメ。ワラワラと雑味が大行列。





 1973チャレンジ!!!
kurosawa_type9_30by1_7.jpg
 ▲ちなみにmoukan1973♀にはブラインドで選ばせました。彼女が選んだのは「Type-7」!!! 流石です!!! あと、黙って持たせた499円 (税抜) のアルパカも特に問題なかったみたいです。実際、これは「2018」なので、まだまだコンディションがフレッシュで、普通に飲めます。


 
 ▲仲村トオルと鷲尾いさ子の娘。どっちにも似てる (笑) 。



 ♡☺♡「マジか (笑) 。ていうか、どっちも旨いじゃん!
 dಠಠb「Type-7はまだまだ余韻が汚い。Type-9の方が軽やかで見晴らしがイイ。異論は認めない。」

 これから2日目を飲むけど、さてどうかなー。この時期は逆にワラワラと余計な要素が膨らんできちゃうかなー。初日の印象をKeepできれば「Type-9」には30BY初の「on my list - excellent」を付けます。実際に「excellent」なのかどうかということより、これは明らかに「marvelous候補生」で、最終的に勝つことだけが重要。

 日本酒全体のマトリクスに落とし込んで相対的に評価するのなら、これはもはや、格付けシャトーのウン万レベルの存在性。「篠峯」がブルゴーニュのコート・ドールなら、さしずめ「黒澤」はボルドー左岸でしょうか。流石です。やはりこの男はできる





── 2日目。

 ヽ(#`Д´)ノ「俺は機械やミカンを作っているんじゃねえ。人間を作っているんだ。」── by 坂本金八
kurosawa_type9_30by1_8.jpg

 



 2日目は7&9の共通記事です


 立ち香──「Type-7」の方が香るっちゃ香るけど、やっぱ今季は「Type-9」の香りがスゴくイイ感じだな。よりモダン。

Type-7」はミルキーな膨らみが出てきて初日より少しポチャっとしたけど、余韻はまだまだ粉苦い。あああ、やっぱ「Type-9」だな。オレが望む、理想的なエキス表現。香りで感じるほど味はブドウじゃないけど、今後、熟成によって酸の握力は徐々に増して行くはずで、旨みの肥満化さえ正しく押さえ込めば、これはクワナリ期待できる。



kurosawa_type9_30by1_9.jpg



Type-7」は少しヨード感 (海藻系の旨み=ボンタン飴) が強めに出ていて、今後、少しモタっとしたテクスチャーに変化する可能性もあるので、ちょっと飲み頃を探るのが難しそう。

Type-9」には少し砂糖甘いニュアンスもあるんだけど、すごくサラっとしてて口どけはイイ。これで「美山錦65」だもんなあ。この方向性で「美山錦50」があれば一体どうなるんだ!?という興味が尽きない。黒澤酒造なら教科書通りの「純米大吟醸」には仕上げないだろ。つうか、もしかして今季の「シルバーラベルの純吟 (901号酵母/美山錦55) 」も期待できるってこと?



kurosawa_type9_30by1_10.jpg



 ワイングラスの「Type-9」──

 温度が少し上がると香りも開いてデロんとマスカット。28BY29BYにはこうしたニュアンスは探せなかったなあ。なんか一気に洗練されちゃったという印象。端的に言って「オサレ」かつ「エレガント」ですね。へえ。

 まだまだ未完成だけど、今の段階では「Type-9」がいいです。29BYに関しては〝28BYの想ひ出〟を追い掛けるように高みを目指したけれど、なんか30BYは最終的にそれらとは違った景色を見せてくれそうな期待がある。これで今がピークとか、まさかそんなことはないよな (笑) ?

Type-7」についても今時期は28BYを超えていないけれど、スカスカの29BYでも最終的にアソコまで伸びたんだから期待は十分に持てる。ただ、今季は「Type-9」の仕上がりが凄くイイです。このまま順当に余計な要素が消えて視界が完全に開ければ、結構なクリスタル酒になりそうです。

 遂に出た、30BY初の「on my list - excellentです。


moukan1972♂






日本酒 生酛 山廃 黒澤 on_list_excellent

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To めいさん



毎度です。


──こりゃ美味い!本当に軽いなあ…

これを「正しい状態」で飲まないと、もう、他に飲むべき酒なんか、ほとんどなくなる感じじゃないですかね (笑) 。


──もう一本の開け時はいつ頃かな、気が早いですがこちらも今から楽しみです。

今季は早い時期から飲める仕上がりだと思うので、720mlの引っ張り過ぎには注意した方がいいでしょうね。1800mlはそこそこ長い期間、持てると思います。それと、去年経験済みだとは思いますが、720mlは絶対に瓶を寝かせないように。基本、斜めもダメです。

「Type-7」もボチボチ飲める状態に近づいてると思いますね。28BYは3月末に飲んで☆5です。


【330】黒澤 生酛 純米 直汲み生原酒 Type 7 (協会701号) 28BY <長野>
http://moukan1972.blog.fc2.com/blog-entry-797.html


実は早い段階で仕上がってたんですね。今季は29BYよりも28BYに近い味筋だと思うので、5-6月の間に1本開けてもいいかもです。「Type-9」より硬いですが、酵母由来の華やかさはあるので、一度開くと、そこからは早いです。29BYをまだストックしてるなら、垂直試飲もアリでしょうね。


2019.04.19 Fri 21:48
Edit | Reply |  

Name - めい  

Title - 

おばんです。

今夜はようやっとこのお酒を吞んでます。

こりゃ美味い!本当に軽いなあ…

今呑んで正解だったんでしょうね、若干の乳酸感の裏から顔を出す甘味が軽く焦げ始めのニュアンスもありますね。

何度も促してありがとうございました。

もう一本の開け時はいつ頃かな、気が早いですがこちらも今から楽しみです。
2019.04.19 Fri 20:41
Edit | Reply |  

Add your comment