もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

☆短期集中連載☆【Xmas Recommended Champagne】は【16】まで更新。(12/15/15:43)
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤Lou Dumont / ルー・デュモン IGPラングドック・ルーション (Vin de Pays d'Oc / ヴァン・ド・ペイ・ドック)「天地人」ピノ・ノワール 2016 




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 毎度アクセスありがとうございます。


 Lou Dumont / ルー・デュモンはブルゴーニュのジュヴレ・シャンベルタン村に拠点を置く、日本人醸造家・仲田晃司氏が経営するネゴシアン (ワイン商=農家からブドウを買ってワインを造ったり、委託生産や瓶/樽買いを通じて仕入れたワインに自社ラベルを貼って販売する業者) です。2008年には念願の自社畑を持つなど、ドメーヌ的な展開 (自社畑のブドウでワインを造って自ら瓶詰めして販売=「シャンパーニュ」で言うとことのレコルタン・マニピュラン的な醸造スタイル) もしつつ、自ら買い付けたマイナー蔵のお値打ちのバックヴィンテージ・ワインを「レア・セレクション」として自社ラベルを貼ってリリースしたりと、その活動は多岐に渡ります。





 photo: Wine Cellar ウメムラ



フランスワイン地図3 この「天地人」シリーズはスタジオジブリとのコラボ商品 (と言うほどのモノでもないような気がするけれど=ジブリが造らせたわけじゃない) で、この「2016」は仲田氏の友人が醸造長を務めるブルゴーニュのネゴシアンが南フランスのラングドック・ルーション地方 (スペインとの国境沿いにあり、一部「飛び石」でスペインのジローナ県に属する自治体リビアもこれに含まれる) のピノ・ノワールを使って仕込んだ複数のタンク (委託生産) を、最終的には仲田氏が自らブレンドして仕上げてます。

Vin de Pays / ヴァン・ド・ペイ」という格付けはAOC法の、4つある階級の中の上から3番目のランクで、2009年から施行されているAOP法では「IGP (Indication géographique protégée) 」に相当します。頂点のAOCやAOPより規制が緩く、醸造スタイルの縛りも弱いので、下げた価格帯で商品をプロデュースする際に、敢えてここのランクからリリースすることもあります──日本酒蔵が「等外米」の山田錦50なんかで安い商品 (純大規格の普通酒) を造ったりするのと少し似てるかも。

 つまり「Vin de Pays d'Oc」は「ラングドック・ルーション地方のヴァン・ド・ペイ」という意味です。ちょっとややこしいのは、2009年からは新しい格付けが始まっているのに、未だにほとんどのフランスワインがAOC法に準拠した表示をエチケットに書いてることですね。ま、そのうちAOP表示に移行するんだろうけど。[参考




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◤Lou Dumont / ルー・デュモン IGPラングドック・ルーション (Vin de Pays d'Oc / ヴァン・ド・ペイ・ドック)「天地人」ピノ・ノワール 20162,484 円

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 立ち香──まずは開けたてを瓶口から。あ、いいかも。柔らかく甘やかなバニラに黒ずんだベリー。フレッシュ&フルーティーというよりは、それなりにケレン味のあるグラマラスなタッチ。まだ冷やしてないのでミルクチョコもあります。なんか品の良いスペインワインみたいだな。 (※飲んでから知ったけどスペインとの国境沿いにあるランドック・ルーション地方のピノ・ノワールを使用。)

 グラスに注いで──おっ。少し冷やすと甘酸っぱくフルーティーな表情に出会う。そして優しくフローラル&適度にミネラリー。

 イケるのか!?──。
 
 まあまあですかね。正直、1,500円なら最高、みたいな酒 (笑) 。含むと、そこそこ旨みのモザイク模様がズワズワと舌に絡むので──きっとコレを赤ワイン的なミネラル感と言うのだろう──、ちゃんと「出汁」は感じれます。そして、この価格帯のクセのないピノ・ノワールにありがちな現象として、なんだかんだでスイスイ飲めてしまうという不思議があります。それなりに肉付き良くジューシイだし。



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 なんだろうなあ。やや甘やかで人懐こいけれど、端的に言えば〝ちゃんとしてるワイン〟です (笑) ──「安っぽくはヌワイ」という意味で。変な話、こういうキュヴェこそが「セブンイレブン・プレミアム」として常備されていれば、オレも含め、きっとこの国の多くの人々のワインに対する美意識もそれなりには向上するんじゃないでしょうか。なぜなら、そうして舌が肥えれば、もうコレ以下のピノ・ノワールを旨いとは感じれなくなるじゃん。

 そして、ジワジワと舌に馴染んで来た。前言撤回、ボチボチ旨いですね (笑) 。複雑系三歩手前なウニョウニョ感もありつつ、総じてキビキビとフルーティー&ミネラリーで、優しめの凝縮感もあるので、旨みのモザイクは適度にタンニック。冗談抜きでこれがセブンで1,500円なら、マジで重宝するわ。





── 2日目。

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 ♡☺♡「飲みやすぅ〜い。これ軽くていいわ〜。なんだかんだで、ピノ、好きかもしんね。」

 いつも飲んでからいろいろ調べるんだけど──飲む前に調べても「体験」という記憶装置が発動しないからどうせ覚えられないし時間の無駄──、これ、安い店だと税込で2,000円ちょいなのな。だったらアリですね。上質カジュアルな「毎日のピノ・ノワール」という感じです。このクラスのワインは買ってすぐに飲めるので、自宅にワインセラーがなくても気軽にいつでも開けられます。

 安物の下手な「AOCブルゴーニュ」を買うくらいなら、同じ値段のマトモな「IGPピノ・ノワール」なのかもね。ワイン選びは、まずその価格帯の最高品質を知ることが重要だということが徐々にわかって来た。

「日本酒」はこの4年半で「頂点」をいろいろと知ってしまったから、ここから先、どうやって上を目指せばいいのか、正直わからない。金を積めば何とかなる世界じゃないから常に運任せで、1本1本は安いけれど、結果的に傑作を掴むまでにスゲえ手間と金が掛かる。あとは、酒屋やジャーナリストたちのレビュー (味覚) が全くアテにならないから、自分で当たりに行くしかなく、試飲数に限界がある。居酒屋で謎コンディションの瓶をグラスで一杯飲んだくらいじゃ何もわからないし、そもそも「オレ基準」では飲んだことにはならない


moukan1972♂






Lou_Dumont ラングドック・ルーション

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