もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 日曜に「黒澤 Type-9」の1800mlを開けました。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤篠峯 - 田圃ラベル「Vert (翠) 」純米吟醸 亀ノ尾55 にごりざけ 生原酒 30BY <奈良> ── dಠಠb「チヨメン6組の新人君としては明らかにキャラ弱です」#Fresh/Fruity/Shuwa-Shuwa/Nigori/Clear 




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 今季から6組 (6号酵母) に編入です──28BYと29BYは9号酵母──、田圃ラベルの「亀ノ尾」です。生酒です。勝手に自分判断で何も書いてない瓶を「生酒」だとは思わないように。「生詰」や「生貯蔵」など、実際には「火入れ」なのに「火入れ (生詰/生貯蔵) と書いてない瓶」はよくありますが、「生酒」なのに「生 (Not 火入れ) であることを示唆していない瓶」は基本的にありません。造り手にとって酒は「我が子」同然です。生まれつきカラダが弱かったりアレルギー体質のある子 (生酒) を幼稚園や小学校に入園/入学させる時、そのことを担任に説明しない親がこの世にいると思いますか?

 さて、普段チェックしてる酒屋では、逆に通常の透明ヴァージョンをじぇんじぇん見掛けないんだけど、リリース自体はされてるんでしょうか。結論を先に言うと、なぜか「BlancのニゴリVer」とは異なり、コチラには軽めの炭酸飲料レベルにガスがあります

 ただ、せっかくの6号酵母なのに「活性ニゴリ」ならではの乳酸感が強く、良くも悪くも「ジャンル酒」としての表情が前面に出過ぎてますね。これはこれで歓迎すべき属性ではあるのだけれど──普通以上には旨いし──、とはイエイ、チヨメン6組 (千代酒造メンバーの6号酵母組) の新人君としては明らかにキャラ弱です



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 bottle size:720ml





【753】篠峯 -しのみね- 田圃ラベル「Vert (翠) 」純米吟醸 亀ノ尾55 にごりざけ 生原酒 30BY <奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


Moukan's tag:





▪︎酒米/精米歩合:奈良県産 亀ノ尾/55%
▪︎酵母:協会6号
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:+3/2.0/1.0 (※29BY=+7/1.8/0.8)
▪︎ALC:16%
▪︎処理:無濾過生原酒
▪︎酒造年度/出荷日:H30BY/2019年1月
▪︎管理状況:2019/1/31に着、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2019年2月26日 (火) / 1本目に開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み



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 立ち香──おっとアワベーション。栓を開けたら、ポコポコと気泡が上がって来た。ちょうど「櫛羅 純米 にごりざけ 30BY」なんかと同じ動きです。香りもガス満載の「にごり酒」によくあるポップな乳酸系。

 チヨメン6組ならではの「篠酢」がないのが少し淋しい気もするが──。

 もはや「ジャンル酒」だけど、まあまあかな。少し軋むようなテクスチャーもあるけど、明らかに「Blanc」のニゴリよりはイイです。線の酸に導かれて、蜜っぽい甘みがツゥーっと平らにされて横に広がるイメージ。そう、割りと上質な粘度のある甘みがこの時期から薄っすら出てます。



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 ▲シャンパーニュのようにキメは細かくないが、なかなかのガス野武士たち。



 ただなあ、あまりチヨメン6組のキャラが出てないのよ。つうか、これの透明ヴァージョンってそもそも出てるの? なんか全然見かけないんだけど・・・。

 基本的にはドライかつ淡麗な味筋で、例年の「Vert」よりも素直でクリアではあるものの──いつものグニョグニョとした〝混沌系の闇鍋感=ある種の複雑味〟をまるで感じない (笑) ──、それでも味わいそれ自体が無色&味気ないわけでもヌワイです。品良く適度に小さくフルーティーだし、シャープかつカチっとした骨格にはチヨメンらしいエレガンスも垣間見えます。

 優劣に大した差はないけれど、情報量の少なさをアドバンテージと取るのなら、オレ的には「櫛羅 純米 にごりざけ 30BY」よりコレを選ぶかもしれないものの、これが「亀ノ尾&6号酵母」であることを鑑みると、少し事情は変わって来る。



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 堺杜氏は特約店への説明の中で「亀ノ尾での酒造りも今期で3年目になり、今期30BYから9号酵母→6号酵母へ変更いたしました。そして、更に初の〝にごりざけ〟をリリースいたしました。気候の影響が非常に大きい品種のように感じます。また、山田錦や他の米に比べて米の味を濃く感じられるお米だと思います。にごりざけですと一層特徴がしっかりとあらわれています!」──と言ってるみたいだけど、そうか?

 むしろ、ここまでガスの強いニゴリだと、あまりにも「ジャンル酒」としての表情 (属性) が前面に出過ぎるので、正直、ブラインドで飲んで「亀ノ尾」や「6号酵母」であることはおろか「チヨメン」であることすらも当てる自信がないわ (笑) 。


 モダンな米サイダーとしては十分な完成度だとは思います (黒澤の「生酛80 うすにごり」がコレに勝てるイメージはヌワイ) 。ですが、言っちゃえば、ただそれだけだとも言えなくはヌワイ。

 もっともっとチヨメン6組としての矜持や大見得 (ケレン味) が欲しい。今のところチヨメン6組としてのピーキーな粋がりを示しているのは「篠峯 純米 伊勢錦 うすにごり」だけだと思うな。

 オレの高過ぎる要求を満たさないというだけで、この酒自体は良い酒だと思います。それこそ、どっかの田舎蔵のよく分からん酒を同梱して中身がコレなら「やるじゃん」とはなるだろうけど、チヨメン6組でこの程度では、オレにとっては何もかもが物足りな過ぎる

 過分にミネラリーな要素もあるので、瓶を寝かせてオリに触れさせて追熟させると、少しは6号酵母ライクなクセが出るのかもね。「櫛羅 純米 にごりざけ 30BY」は複数のロットがあって、1本目に飲んだのと同じ仕込みでリピートするのが難しいけれど、そういう意味でも、今季チヨメンのシュワシュワ酒で遊ぶなら、この「Vert」こそが相応しい──という言い方はできるだろうね。

 さて、こうなると「山田錦55 Azur にごりざけ」はどんなもんでしょ。まだ買ってないので、勇気のある人はタレコミよろしく (笑) 。


moukan1972♂






日本酒 篠峯 on_list_good 亀の尾

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