もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

☆短期集中連載☆【Xmas Recommended Champagne】は【16】まで更新。(12/15/15:43)
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤黒澤 - 生酛 純米「Type 9」仕込18 直汲み生原酒 29BY 3本目 (液漏れ瓶)!<長野> #Dry/Well-Cured/Umakuchi 



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 ▲本日12/17、ドラマ『SUITS/スーツ』の最終回より放映スタート。役柄上とはイエイ、美波ちゃんが長谷川博己にタメ口を利く──「じゃあ、コスモフ先輩だね!」と言うのはそこそこ斬新だな (笑) 。

 ▼顧問杜氏の中澤礎氏と現杜氏の黒澤洋平氏。

 photo: さくほ町民キッチン



 久々に試飲前の前説。もうすぐ30BYがドロップされるので、別に焦っちゃいないけど (笑) 、ここらで「液漏れヴァージョン」を味見、黒澤 (くろさわ) です。肩ラベルに「 ۷ 」が入ってるのが液漏れヴァージョンの証。




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 昨日、セラーの中を少し整理してたら──日本酒も横に寝かせて7〜8本入ってるんだけど──、おっと、黒澤のType-7/9の29BYのキャップ付近がベトついてるやないかいっ。よーく見ると、ちょうど雫一滴分くらいだけ、今にもこぼれ落ちそうな泪のようにペトっと引っ付いてる。

 まあ、こういう瓶は稀にあって、案の定、他の瓶は──黒澤であっても──大丈夫だったんだけど、面白かったのは、当たり前と言えば当たり前なんだけど、この泪、舐めたら濃いジャムみたいに甘酸っぱくて、とても旨かったということ (笑) 。

 もったいなくてできないけど、これ、20%減くらいまで煮詰めて〝シロップ〟にして、甘みの足りない新酒とかにブレンドして呑んだら旨そうだなと思った。

 さて、この2本、さすがに多少は酸化&ガス抜けしてんだろうけど、これはこれで興味深いぞ。もしもこの中にType-7/9の29BYを横に寝かせて保管してる人がいたら確認した方がいい。ちなみにブレンド黒澤、残り2合くらいになったら一気にアク抜けして、徐々に〝あの異次元の軽さ〟を獲得しはじめた。あまりに屈強で硬い酒は、瓶内に少し空気の広場を作った方がいいんだろうね。


──「MY VOICE - 2018年2月20日 (火) 10:39」より引用。




 つい先日、2本目を1800mlで確認したら──って、ちょうど半年前の6月17日じゃないか (笑) !!!──、チヨメン同様、どうにも29BYの9号酵母系の生酒はドスンと重いヤツが多くて「う〜ん」という感じではあるんだけど、これはどうかなー。

 ちょっとベトっとした濃厚な旨口ジャムに育ってそうだけど、濃かったら割り水するわ。粉成分が酒に溶け込んで余韻でフワっと粉雪が舞えば最高なんだけど、やはりそうなるためには「美山錦65%」では少々荷が重いでしょうね。



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 bottle size:720ml





【720】黒澤 -くろさわ- 生酛 純米「Type 9」仕込18 直汲み生原酒 29BY <長野>

黒澤酒造 株式会社:http://www.kurosawa.biz


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▪︎酒米/精米歩合:長野県産 美山錦/65%
▪︎酵母:協会901号
▪︎日本酒度/酸度:非公開 (※一部で「+8/2.1」という表記もある。)
▪︎ALC:18%
▪︎処理:直汲み生原酒 (たぶん無濾過)
▪︎酒造年度/詰め日:H29BY/2017年12月 (詰め日での記載は長野ルール)
▪︎管理状況:2018/1/7に購入後、セラーで瓶を横に寝かせて管理してたら、2月19日に一滴分の液漏れがジャムみたいに凝固していることに気づき、慌てて冷蔵庫に移動 (笑) 。
▪︎試飲日時:2018年12月17日 (月) /1本目に開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 立ち香──とりあえずキャップ周辺が超ベトベト (笑) 。ややクセのある「みたらし団子」みたいな、甘塩っぱい醤油&砂糖のような香り。ややアンモニア系の熟香も薄っすら。

 ひとまず「麦チョコ熟成」は否定──。


 あああ。ややブランデー系の熟れ感があるけれど、若い頃に顕著だった〝粉苦さ〟はだいぶ取れてるな。液漏れ瓶なので、ガスはもう〝ほとんど〟残ってないです。「Type-7」よりホロ苦い (not-fruity) けど、悪くないな。捌けもそこそこいいし、思ってたより重くないところに一安心二安心三安心。それよりもセブンプレミアムの「国産大豆日光名水油揚げ」が普通以上に旨い件 (笑) 。

 一つ言えるのは、歴然と「長陽福娘」の「18号酵母+熊本酵母」や「山口9E酵母」の29BYよりも全ての点で上だということ。なかなか良いです。味としての酸味はあまり感じなくて、酸は〝旨みの握り〟としてズリっとジャムのような量感で舌に乗るタッチで現れるものの、あくまでも余韻は美しく、ドライなミネラルのタイヤ跡を残しつつ、少し強めの風の中でフワっと、そこそこの砂塵を携えて消えて行く。



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 ▲マヨネーズ跡 (笑) 。



 高級ワイングラス──。

 もうちょいエキス感にクリスタルネスが欲しいけれど、疑いようもなくトップクラスの日本酒偏差値。これは「非・液漏れ瓶」の720mlと1800mlが楽しみになって来た。

 アロマとしてはビワとかのような甘やかさですね。旨み周辺に少し餅っぽいテクスチャーがあって、そこに〝望まない野暮ったさ〟を感じてしまうのだけれど、それでもこれは「モダン生酛」として疑いようのない洗練美を兼ね備えていることだけは確か。

 そして、この高級ワイングラス (Riedel/リーデル スーパーレジェーロ “リースリング/ジンファンデル”) で飲むことで、その高いポテンシャルが素直に引き出される。若い未熟な酒だと、逆に雑味がワラワラと浮き上がるけれど、この段階の練れた酒なら、蕩けるような滑らかさの中に五味がエロティックに溶け込んでいることがよく分かる。

 たとえクソ真面目な誰かが全ての30BYの11月〜1月の新酒を制覇したとしてもここに辿り着くことは不可能。酒屋巡りの大好きな新酒ボーイズたちは、どうぞ頑張って旨い酒を引き当てて下さいな──キミの知らない世界がココにあることはひとまず忘れて





 1973チャレンジ!!!
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 ♡☺♡「黒ちゃんの味がする。奥に糖分を感じる。なかなか良いです。これ、ワールドクラスなんじゃない?

 最近は、♡☺♡「日本酒は重い。」とか言ってばっかだったくせに、安っすいソーヴィニヨン・ブランを同時に飲ませると一気に日本酒寄りになるんだもんな。





── 2日目。

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 ▲後ろのナマズ男、邪魔。



 立ち香──昨日より白いキャラメル (つまりはキャンディーのような乳酸) 。そして熟れ感のある渋みには腐りかけの巨峰。ややアンモニア系の熟香もあるけど、含むとまるで感じない。

 いいですね。もうちょい甘酸っぱいと麗しくフルーティーになるので、そうなれば「marvelous」です。少し滲むような苦みもあるけれど、液性はなかなかにクリア。そして、ようやくこの酒に求めるべき〝軽さ〟が出てきた。昨日よりも軽い。舌に乗る甘旨な〝お餅テクスチャー〟が後退して、よりオレ好みのバランスに。

 やっぱ「Type-7」や「黄色」よりもドライですね──と書いたところで、少し甘めに仕上げた「豆腐柳川鍋」と飲むと、イイ感じに甘酸っぱい表情が顔を出してくれた。



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 しかしまあ、ドロップ直後の1月に飲んだ時にはあれだけ素っ気なかった寡黙な酒が約1年でここまで饒舌に成長するんだから、日本酒の生酒商法って一体何?とは思うけれど、その酒を美味しく飲むためには、少しの努力と縛られない自由なアイディアが必要なんですね。過激なマニアになり切れない凡人気質の貴方は早飲み銘柄の直汲み (町田酒造とか?) を飲んでりゃいいと思うよ。「黒澤」の生原酒は素人にはいろいろとハードル高いです。

 ポテンシャルも酒の強さもまるで桁違いの酒同士が同じような値段で売ってるのが世界でも稀な値付け方法が実行されてる日本酒というジャンルですね。「スティルワイン」や「シャンパーニュ」の場合、安くてスゲえ酒はこの世に存在しないもの。そういう意味で「日本酒」には夢がありますね。


moukan1972♂






日本酒 生酛 山廃 黒澤 浜辺美波 on_list_excellent

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To 小尾けのびさん



毎度です。

ちょっとALC.度数が高いので、マドラーなんかで数滴ほど割り水するのもアリです。

まあ、美味しく飲めたようで何よりです。30BYは、もしもアタリなら「穂積 生酒」は買い逃さないように。今のところ、これが29BYのクロメン代表になる可能性が極めて高いです。正しく仕上がった「Type-7」の1800mlもなかなかでしたが。


2019.03.08 Fri 19:41
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Name - 小尾けのび  

Title - 液漏れ

液漏れ瓶飲みました。
黒澤は飲んだ3本全て大当たりでした。
このタイプ9もしみじみ美味しかったです。
黒澤は凄くちょうど良い感じです。
2019.03.08 Fri 17:43
Edit | Reply |  

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