◤Domaine Calvee Thunevin (Thunevin - Calvet) / ドメーヌ・カルヴェ・テュヌヴァン (テュヌヴァン=カルヴェ ) IGPコート・カタラン「L’Amourette Maxima Briza / ラムレット マキシマ・ブリザ」 ブラン (Grenache Gris / グルナッシュ・グリ) 2015 




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 ▲素人と同じ条件でスナップ風に撮影すると流石に絵になりますね (笑) 。






 毎度アクセスありがとうございます。


 これまた歌舞伎町の「信濃屋」の、少し頼りになるかもしれないスタッフのオススメ。エチケット (ラベル) の雰囲気 (デザイン) がやや不自然なんだけど (笑) 、実際の味わいも、まあそんな感じではありました。ややトンガリ系です。いわゆる一つの──そんな言葉があるとして──多分ヌワイから今作った──〝人気&実力者が新天地を求めて系〟ですね。今回の場合は『ボルドーで成功を収めたJean-Luc Thunevin (ジャン・リュック・テュヌヴァン) 氏が南フランスへ』篇というわけです。

 地元 (本業) のアペラシオンを離れて、新たに見つけた有望なエリアでブドウ栽培に着手し、より自由な環境で (アペラシオンに捕われない) ワイン造りをスタートさせるというか。日本酒で言うと、新潟の蔵元が岡山県に雄町用の良い田圃を見つけて、そこで新たなブランド (銘柄) を立ち上げるみたいな。ま、米の場合は余裕で空輸できるので、新しい蔵を別の場所に建てる必要はないわけだけれど、ブドウの場合はナマモノの果実なので、必然、畑の近くに醸造所 (ワイナリー) や圧搾場を作る必要があるわけ。




 photo: ENOTECA online



 ちなみに「IGP=Indication géographique protégée=地理的表示保護ワイン」は、2009年から「AOC法」に代わって定められた「AOP法 (Appellation d’origine protégée=原産地呼称保護ワイン) 」によって新設された格付けで、AOP (旧AOC) の一つ下の、割りとユルぅ〜い縛り──畑まで区分けしない──で地域名をラベルに書けるというもの。しかしあれだな。2009年以降のヴィンテージでも、うちにあるワインのほとんどは「Appellation d'Origine Controlee=AOC」の表記のまま。これ、当事者たちの間でもあんま定着してないんじゃないの? つうか「AOP」なんて20分前に知ったわ (笑) 。




 ▲左から、グルナッシュ・ブラン、グルナッシュ・グリ、グルナッシュ・ノワール (通常はグルナッシュと言えばこれを指す) 。


 ▲グルナッシュ・グリ。グルナッシュの変異種で、Gris (グリ) とは「灰色 (Gray=グレー) 」という意味。要するに白ブドウと黒ブドウの中間カラーというわけ。



 さて、それほど旨くもヌワイこのワイン (笑) 、飲んだ後から様々なことを教えてくれるので、この際だからもう少しだけ1分後の自分自身のために書いておくと、店のアンちゃん (たぶん同年代) が殊更に「グルナッシュ・グリ100%は珍しいですよ」と言っていた意味が徐々に分かって来た。

Gris (グリ)」と言えばピノ・ノワールの変異種である「ピノ・グリ」が最もメジャーで、これはシャンパーニュにも使える品種だけど、どちからかと言うと黒ブドウに近い色をしていることからも、それで果皮からタンニックな渋みが抽出されやすいというわけか。オレは下書きに──味わいのジャンルで言うと「出汁系」かなあ。──と書いていたけど、これでなんとなく納得。

 グリ種で造られたワインは普通は「白」になるけど、軽いスキンコンタクトでも色が出やすいのはそういうことね。そして、ブラン・ド・ブランほど定着してない言葉に「グリ・ド・グリ (gris de gris) =グリ種で造られた白ワイン」というものまで存在するのな。「グリ・ド・グリ」って、なんか響きが子供の天真爛漫な猥褻行為みたいでイヤだな──「オネエちゃんおっぱいグリグリ〜!」みたいな (笑) 。

 ま、グルナッシュ・グリは一応覚えておくわ。ここまでやれば多分もう忘れないけど。こう見えても一つ一つの単純暗記は嫌いだし苦手。ただ、複数の事柄が立体的に連結すると、もう忘れません。あと、グルナッシュ・ノワール (通常のグルナッシュ) だと「AOCシャトーヌフ・デュ・パプ」の赤が有名みたいね。



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◤Domaine Calvee Thunevin (Thunevin - Calvet) / ドメーヌ・カルヴェ・テュヌヴァン (テュヌヴァン=カルヴェ ) IGPコート・カタラン「L’Amourette Maxima Briza / ラムレット マキシマ・ブリザ」 ブラン 20152,149 円)←11/30までのSALE価格

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 立ち香──瓶口からはフワっと甘香ばしいタッチ。なんか糖分が結晶化して粉になって舞ってるイメージ。果実というよりはスイーツですね。まるで砂糖がジョリジョリまぶされてる固いゼリーみたいな感じ。クッキー系のアロマもある。

 グラスに注ぐと樽のニュアンス──※50%新樽発酵、50%ステンレスタンク発酵、7ヶ月新樽とステンレスタンクで熟成。あんま酸の伸びは感じないし、わかりやすくフルーティーなわけでもないが、干し杏のようなマットな甘酸も。

 これでちゃんと酸っぱくフルーティーならニャカニャカ良さそうではあるが──。



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 ▲自分をイジめてた職場の先輩も彼氏からの暴力に悩んでいたという、定番ギミックに満ちた超展開 (笑) 。



 まあまあですね。微かにチリっとガス感。なんかシャンパンの水割りみたいなんだけど (笑) 、一廉のフィネスはある。この程度の果実パワーに対しては、ちょっと樽のニュアンスが強いかな。完全に負けてるよ。

 味わいのジャンルで言うと「出汁系」かなあ。鰹出汁系の、あの燻された旨渋を感じるというか。どことなく自然派ライクな粗野なジューシネスがチャーミングで、アロマな一般女子が「なんかコレ好きぃーっ!」とか言いそうな味わいではある。moukan1973♀の舌がそれなりに正確なら、生意気にも、♡☺♡「これ、自然派?」と言いそうだけど、さて結果は如何に!?



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 好意的に言えば、透明感のある、品良くオサレなアンチ・アペラシオンの佳作。少し悪意を持って言うなら、お洒落な生き方を目指してるお洒落じゃない人みたいなワイン (笑) 。都会の洗練されたヲトナはこの程度じゃ騙されないけど、2,000円のチケットで入場できる世界観としてはそこそこ楽しいんだろうね──逆にアペラシオン・ワインをさんざ飲み散らかした人たちにとっては。

 つまり「面白い」という誉め言葉が発動されなければ何の価値もないようなワイン

 この2015は当たり年で「信濃屋」が独占販売してるらしいんだけど、通常価格が3,229円だったのか。ナイナイ (笑) 。


moukan1972♂






静ブラン・ド・ノワール

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