もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 日曜に「黒澤 Type-9」の1800mlを開けました。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤篠峯 - 純米生原酒 うすにごり 30BY <奈良> ── dಠಠb「〝うすにごり〟は守備範囲で〝直汲み〟はジャンル違い」#Fresh 




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 ほぼ同じタイプ (イタリアン系) のイケメン。ただし、ホラッチョ↓の鼻は──※取り外し可能です
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直汲無濾過」と全く同じ記事ですが、評価が分かれたので別々にUPしてますチヨメンの清酒第一弾ですね──「超辛」の方が先だっけ???

 毎年、まずは「どぶろく」が出て、その直後にドロップされるのが、飲食店の強ぉ〜い味方、1800mlが2,592円 (「押槽」は2,376円) という、とってもコスパの良い (簡単に利益の取れる) 商品──それが「純米生原酒」です。「うすにごり=あらばしり」「直汲無濾過=中取り〜」「押槽=責め」という理解でいるけど、間違ってたらサーセン。

shinomine_junmai30by3.jpg オレ自身、この「コスパという概念」──2,000円台のブルゴーニュの赤ならイタリアやスペインの方がコスパが良いとか、大手メゾンのプレスティージュより半額以下のRMシャンパーニュの方が味が濃いとか、当然そういう意識は常にあるけれど──を、少なくとも日本酒ジャンルでは全く重視してないので (つうか、そもそも大した金額差じゃないし)別に旨ければ一枚足して3,500円の純米吟醸を買うよ」という感じではあるんだけど、飲食店ではなかなかそういうわけにも行きませんね。一杯500円の酒と700円の酒、どっちが売りやすかは明白。パチンコ機器メーカーにとっての客がホールであるように、蔵元にとっての第一顧客は酒屋 (=飲食店) なのであります──最終的に金を落とすのは我々エンドユーザーではあるけれど。←ココ重要

 DE、何が言いたいのかというと、要するに我々エンドユーザーを感動させるような酒は、論理的な宿命として、この時期にはほとんどドロップされません。ま、風習というか思考停止気味の因習ですかね。


 米なんて果実と違ってある程度の保存が効くんだから、前年の中で一番出来の良い米を来季分にプールしておいて、まずは新酒第一弾として前年の米で造った「純米大吟醸」の直汲みを投下するとか、そういうアイデアはないんでしょうか。もちろんハイスペックの酒は精米や発酵に時間が掛かるけど、そこは何とか頑張って。

 純粋な想ひとして、年末のこの時期に本当に旨い酒を飲みたいんですよ。火入れの箱入り大吟醸なんか、別にどうでもいいんですよ。あんなもんは冠婚葬祭の花と同じ。花そのものの価値うんぬんの世界じゃないから決してエッセンシャルな何かではヌワイし、そもそもあんなもんは贈る側の理屈 (方便) だからね。

 それにさ。この時期は寒いから、素人や日本酒用の冷蔵庫を持ってないライトユーザーでも生酒の扱いが簡単なんだよ。つまり、だからこそ、11月や12月にフレッシュな純米大吟醸の生酒を投下することの合理性が、まさに季節という強い味方を得ることによって担保されるわけだ。



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 bottle size:720ml





【718】篠峯 -しのみね- 純米生原酒 うすにごり 30BY <奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


Moukan's tag:





▪︎酒米/精米歩合:雄山錦 (麹) 、北雫 (掛) /65%
▪︎酵母:明利系+協会701号
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:+3/2.1/1.1
▪︎ALC:17-8%
▪︎処理:無濾過生原酒 (うすにごり=あらばしり、直汲み=中取り)
▪︎酒造年度/出荷日:H30BY/2018年11月出荷。
▪︎管理状況:2018/12/3着、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2018年12月9日 (日) /1本目に開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 ▲ガスは「うすにごり (左側) 」の方が明らかに強めで、見た目もこの通り。



 さて、今季から使用酵母の変更がありました。「9号+明利系」→「701号+明利系」です。「押槽 (責め) 」はギシギシと軋みそうな勝手なイメージがあったので、今回は「うすにごり (あらばしり) 」と「直汲み (中取り) 」の味クラーヴェです。前説も本篇も記事の内容は共通です。



 立ち香──「うすにごり」は草。「直汲み」の方が甘み (液の粘性) を感じる。基本どっちも草。チヨメンらしい柑橘系の酸もありつつ、液面を動かすと「うすにごり」の方がマスカットっぽい爽やかさがある。木香は時に感じないけど、おそらくは相対的なバランスの問題。柑橘系のアロマは木香とのコンビネーチャンが良い。要するに酸度が高いと少し隠れる。木香そのものも属性として「酸度:2.0」以上はありそうだし (笑) 。

 今回もオレが先に行く──。

「うすにごり」の方が明らかに我々好み。「直汲み」は明利系のニュアンスが強く、甘みのキャラクターもミルキーで、オレには若干「生ゴミ系」のニュアンスすら感じる。

 ♡☺♡「直汲みはキツい。うすにごりはスイスイ飲める。

 少し頭の弱い日本酒マニア連中が未だに「直汲み=ガス」だと勝手に信じ込んでるけど、そもそも「直汲み」という言葉に明確な定義はなく、蔵元によって「採り方」だって異なるわけで、もっと大らかに「単なる言葉の問題」くらいに思っておいた方が良い。

 なぜか。

 それは、この酒に限って言えば「うすにごり」の方がガス感が強くフレッシュで、キミの言う「直汲み」属性に、より近い味わいだからだ。つまり、直汲みマニアが商品名だけを頼りにそっちを選ぶと気づかずに間違った選択をする羽目になるということだ。しかし、少し考えればマニアさんなら分かること。同じ醪の、おそらくほとんど同じ採り方をしてる酒であるのなら、最初の部分の方がガス感は強いんだよ (笑) 。



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 これは洒落にならんくらい別物。ちょうど「ろくまる雄山錦」における「初期Ver」と「夏色生酒」との違いと完全にパラレル。これは良い勉強になりました。ダブル酵母の場合、中取りエリアに近づけば近づくほど、明利系パートが前に出て来るのが「篠峯」という式を得ました

直汲み」は徐々に苦みファイヤー。「うすにごり」もグングンと甘みが伸びて来たけど、相対的には爽やか。「直汲み」はアミノ酸の暴れ (硬直した旨みの塊) を感じるので、少し落ち着かせてから飲むべきでしょうね。



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 シャンパーニュとスティルワインの白で口直し──。

 そもそも「新酒」って、なんでこの世に普通に存在してるの?──という素朴な疑問に立ち向かう元気すら奪われるほどに、上の2本のワインは完璧に仕上がってる。ワイン2本分の予算で3ヴァージョンを1800mlで揃えても尚、焼き鳥を10本買えるくらいのオツリが来るけど、さすがに5400mlも要らない・・・。





── 寝酒に少々。

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 なんか落ち着いて来たというか、両者の差が昼間よりは縮まったかな。甘みは「直汲み」に軍配だけど、華やかミルクネスはさほど気にならなくなって来た。むしろ今は「うすにごり」の、薄くはないガシガシしたミネラリティに翻弄されるという (笑) 。

 ま、値段なりというか、新酒らしい青々と快活な生酒じゃないでしょうか。この時期のこのレベルの酒に「本当の旨さ」を求めてはいけません。これは蔵元から大事な顧客たちに向けて放たれる、暮れのご挨拶酒──今シーズンも、どうぞ弊社製品を宜しく御願い申し上げます。





── 2日目。

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 ▲中野英雄と大賀は親子。さすがに似てる (笑) 。



 やっぱ「直汲み」の方が〝要らぬ華やかさ〟を感じやすいかな。とはイエイ、もう片方の「うすにごり」がベラボウに旨いわけでもないんだけど (笑) 、まあ、普通ですね。個人的には草な青臭さのある──ラムネっぽいとも言えなくもない「うすにごり」の方がしっくり来るけど、酒のレベルは当然ながら同じ。

 あと、どっちも数値以上に辛口に感じる。体感上「日本酒度:+7〜8」くらい。



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 ▲コイツ (磯村勇斗) のサイテーのクズ野郎の演技はなかなか良い (笑) 。出てくるだけでスゲえイラっとするんだけど、実は一番目立ってるんじゃねえか? ホント、今のコってみんな器用なのね。



 ▲リアルにムカつくこの感じ (笑) !!![modelpress

 
 ▲これがホントの別人 (笑) 。



 ようやく撹拌──。

 ちょっと華やぐ。余韻にパウダリーな甘やかさ。まあ、オレはいつものように上澄み派ですね (笑) 。



 Additional Notes 💬

dಠಠb
──「うすにごり」は「on my list - insufficient」。今は半製品だけど、7号酵母系の光沢感を素直に感じれるし、2ヶ月後にはそれなりのフィネスが宿りそう。一方の「直汲み」は「no on my list - good」。結構な具合で明利系パートが強めに出てるけど、気にならない人は気にならないレベル。味の出方が相対的にグラマラスなので今は鈍重に感じる。より高めのアミノ酸度を感じる。どちらも「篠峯」の新酒としてはそこそこ味は出てる。「超辛」よりも青のイメージのアロマ。今時期は結構ツンケンとした辛みを感じるけど、これも次第に角が取れそうではある。飲食店さんには「うすにごり」の1800mlをオススメします。たぶん720mlより軽やかで透明感があるはず。どこぞの素人店 (日本酒居酒屋として都内でも有名な店) のように、注ぐ前に勝手にジャバジャバと撹拌などはせず──なぜかこの店は透明な酒でもジャバっとやるのが流儀らしい──、上澄みをそっと出すのがオツ。メニューに「うすにごり」と記載しなければ誰も気にしないし、軽やかに飲めればオカワリしてくれます。種類がいろいろあって何を頼むか考えるのが面倒な一般女子が「あたし、さっきのヤツでいいや」と言いそうな味わいです。たぶん、moukan1973♀も飲み会で使った居酒屋にコレがあれば、面倒臭いので、下手な冒険なんかはせずに、きっと同じことを言うはず (笑) 。


 

moukan1972♂moukan1973






日本酒 篠峯 on_list_unsufficient

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To めいさん



毎度です。

まあ、このへんは「新年度の御挨拶酒」なので、これが当該ヴィンテージを代表する酒になってしまってもバツが悪いという話ですね (笑) 。


──個人的にはあまり寝かせ甲斐がないように思えるので、今開けて正解かな、と思ってます。

「育ち」や「変化」には期待できませんが、この手の酒は「霧が晴れる」ことはよくありますよ。つまり、多少は「軽くなる」ということですね。特に酸タカーメの銘柄は内に向かって五味が収斂して行くので、桜が散る頃までには、ある程度は落ち着くんですね。


2019.01.23 Wed 21:57
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Name - めい  

Title - 

おばんです。

今夜はこのうすにごりを開けました。

酸足りてますね。

直汲みと比べて、まだ味が出てないですが、ガスを感じるし、十分旨いです。

もうちょっと甘さが伸びたら、ろくまるみたいになりそうで、これはこれじゃないでしょうか。

個人的にはあまり寝かせ甲斐がないように思えるので、今開けて正解かな、と思ってます。
2019.01.23 Wed 21:23
Edit | Reply |  

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