◤篠峯 - 生酛 純米 山田錦 無濾過生原酒 29BY <奈良> ── dಠಠb「安いけど9号酵母の山田錦50より綾瀬はるかにイイです」#Fresh/Fruity 




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 篠峯 (しのみね) です。チヨメン生酛のド定番で、最近は見ないけど、これの「参年熟成」なんかもあるし、火入れもあるし、夏の終わりにマチダヤで出回る「処暑の酒 (生熟Ver/1800mlのみ) 」もあるけど、これに関しては中身は他店の売れ残りと同じです (笑) 。一緒に「山廃 純吟 (雄町&7号酵母) 」と味クラーヴェしましたが、我々夫婦の意見は同じで、疑いようもなく旨いのは生酛の方です

 実はこの酒は自分で買って飲むのは初めて。28BYは読者さんが当たりに行って「普通に旨いんですけど」みたいな感想をくれて、木香ヴィンテージだったので「マジか!?」とも思ったけど、去年のマチダヤ試飲会で28BYを舐めたら確かに普通に旨くて、それで、ようやくのエントリーです。バックオーダーなので「2018.07」の印字だけど、毎年1月〜2月頃にドロップされるはずです。実は店熟コンディション (売れ残り熟成品) を狙ってました。



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 bottle size:720ml





【697】篠峯 -しのみね- 生酛 純米 山田錦 無濾過生原酒 29BY <奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


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▪︎酒米/精米歩合:山田錦/麹米:60%、掛米:77%
▪︎酵母:7号酵母
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:+7/2.8/1.0
▪︎ALC:17%
▪︎処理:無濾過生原酒
▪︎酒造年度/出荷日:H29BY/2018年7月 (バックオーダー)
▪︎管理状況:2018/10/1着、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2018年10月8日 (月) /山廃雄町の次に2本目として開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 立ち香──「山廃雄町」よりこっちの方が明るくフルーティー。乳酸の出方がチャーミング。ほんのりチェリー。飲む前からこっちの方が旨いことが、少なくともオレくらいのレベルになると分かります (笑) 。

 ♡☺♡「イイ甘みだ。さっきのとは違って、飲んだ瞬間に『旨い』の一言がすぐに出る。ああ、こっちの方が旨い。味が丸い。

 チャーミングな甘酸、ふくよかで柔らかい量感、見晴らしのいいストラクチャー、軽やかな口どけ、透明なエキス感、プレス感の利いた線 (道) の酸、プチュっと潰れた旨みの立体が陽気に舌に絡みつき、愛らしいジューシネスを運んで来る。1800mlが正しい位置にまで育てば「excellent」は余裕。そしてこれは、完全に酒米ポテンシャルの差です。



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 どうにも「山廃雄町」は口どけが良くない。かと言って〝辛口らしい爽快なキレ〟があるかと言うと、まるで甘みの出方が硬さのある練り物のようで、そこに閉じた筋肉質な旨みが重なるから、舌に望まぬ味の残像がいつまでも居座り、ようやく三次会を終えて朝方に解散すると、そこにいたのは苦い連中だけという。

 ちなみにうすはりはダメ。無駄にクリアになって、このスペックの酒だと、味がしっかり舌に乗っかって来ないから、ちっともジューシイじゃない。液の弾力性を──特に生酛の方で──しっかり感じたいなら、うすはりは不向き。ワイングラスは試してないけど、温度が上がると酸が面で利いてオイリーなテクスチャーを運んで来てくれそうではある。

 どちらか1本を買うなら「生酛」という次元の話ではなく、そもそも「生酛」だけが必要と言えるほどに、両者の差はデカい





── 2日目

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 まとめてイキます。

 立ち香──「生酛」の方がポチャっとした果実感。赤い果実のニュアンス。「山廃」はややスモーキー。色は「生酛」の方が黄色い。ちなみに昨日言うのを忘れたけど、どちらにもガス感はあります。

 まあ、より旨いのは間違いなく「生酛」の方ですね。舌に粘度のタカーメの甘酸っぱいジャムが乗っかるようなニュアンスが明るくチャーミング。そこらの田舎臭い銘柄の酒だと人懐こくて野暮ったくなっちゃうんだけど、流石は堺杜氏、これだけチャーミングな味わいであっても、一定のエレガンスと洗練は決して失わない。

 一方の「山廃」は少し苦く──ホロ苦いのではなく、酒にしっかり溶け込んだ、酸や辛みと手を取り合うタイプの苦み──、それゆえ、余韻の最終段階には望まぬ跳ね返りがあり、酒の表情としてはハードボイルドかつ無口。退けにかけて乳酸フレイヴァーの戻り香があるものの、言うほどそこまで「山廃」っぽくないのと、7号酵母に求める光沢感が少し足りないのとで、やっぱチヨメン雄町は、基本「Type-M」があれば、これは要らないです。そこまで悪い酒ではないけど、他に出来の良いチヨメンは、少数だが、確実にいて、これがそれらの同じクラスに入ることは、少なくとも我が家ではヌワイ。



 2018年09月10日『海老のにぎわい』新発売!
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 ▲三幸製菓『海老のにぎわいは、まるで無数の「かっぱえびせん」の1つ1つがジブリ・アニメのような動きの中で寄せ集まって1つの巨大な海老モンスターになったかのような味わい。つまり、これを「海老おかき」ではなく、巨大&硬化した「かっぱえびせん」と認識すると意外に楽しい。moukan1973♀曰く、♡☺♡「エビの味は濃いけど、少し粉っぽい。」ということだが、これは油の量で調整できる。当社比『贅沢かき餅』並のオイリーさがあれば、少なくとも、オレの胸を打つことは可能だ。



生酛」の方の方がキャンディーっぽい乳酸に弾力感があって、直接旨みの立体性に寄与するからキャッチーだし、なにより非速醸の酒を飲んでる充実感や楽しさにコネクトしやすい。28BYからの新商品である、9号酵母のちょっとお高い「生酛 純米大吟醸 山田錦50」なんかより──少なくとも「今の純米」と「あの日の純大」との比較においては──全然イイ。もちろん、最終的にどうなるかはわからんけど。

 2つを並べて飲んでいると、ついついオカワリの手が伸びるのは「生酛」の方だ。銘柄やスペックや味や香りのタイプを問わず、オレにとって良い酒に共通のした属性──口内の見晴らしが良く、酒の隅々までクッキリと焦点が合い、透明感があり、そして口どけが軽く飲み疲れしない──を装備しているのは、間違いなく「生酛」の方である。まだまだ細部に仕上がり不足の面があり、目を見張るほどの「美酒」には育っていないが、現時点でも十分に旨い。そして、半年後の1800mlの方が、たぶんこの720mlより、綾瀬はるかに旨いはずだ。





── 3日目。

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 ▲火曜ドラマ『中学聖日記』より。大学生やヲトナ役が高校時代を回想しているのではなく、単に19歳の新人が学ラン着て中学三年生を演じてるだけ。さすがにこれは無理がある。婚約者のいる平凡で真面目な女教師が思春期の鬱屈した15才に恋するという設定だけど、これだと、ただのイケメンを好きになる絵にしかならない (笑) 。つまり「それ、ありえないっしょ!」という驚きが絵の中に全くヌワイ。普通、15才って見た目が子供だからね──たかだか「私立ちんげ学園」の三年生。そんな「15才」という概念を数字の説明だけで済ますのって、モノ作りとしては信じられないくらい雑な処理。まずは「絵」で「15才」を説明しないと。コメディならいいけど、不気味なくらいシリアスなドラマでこれをやられても・・・。



 ▲いるじゃん、人気実力者が。2004年6月17日生まれの14才。彼が婚約者から有村架純を奪うところがスリリングなわけだろ (笑) ?



 ブレンド──山廃:50%、生もと:40%、熟娘:10%くらい。

 立ち香──おっと娘パートのバニラを感じる。

 問題なく旨いのはいいとして、もはや、元ネタ3本のそれぞれの表情が感じられず、全く別の酒として生まれ変わってる (笑) 。瑞々しい透明感のあるフルーティネスは「生酛」で、おそらく「山廃」は「熟娘」と結びついて、元来の苦みに甘やかなバニラアイスやプリンのフイレヴァーが重なる流れ。



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 ▲有村架純が婚約者を捨ててまで鈴木福くんに走るという設定、これを「絵」で説明する必要があるんだよ。いくら手垢にまみれてないからって、それを新人のイケメン19才に丸投げするのは、いくらなんでも酷だろ。つうか、原作を少し改変して、別に『高校聖日記』でよくね? ま、そこはあえて『浪人聖日記』にして有村架純を家庭教師役にした方が卑猥でいいけど。



 ワイングラス──。

 酸の集中力は増すけど、やや筋肉質な味筋になるので、どちらかと言うとグイ呑みの方がチャキっと愛らしくジューシイ。しかし「熟娘」は強えな (笑) 。隠し味くらいしか入ってないのに、このブレンドの行方を完全に支配してるわ。これはシャルドネにとっての「樽」のような存在なのだろうか。一気に奥行きのある複雑性が増す。

生酛」は1800mlで拾いたいな。思ってたより筋がいいし、この抜け感のあるクリアネスというのが今のオレのテーマであるので、透明なエキス感とフルーティネスに出会えた時点で、迷わず声を掛けるんですよ──「ねえねえ、そこの透明ちゃん、オレと一緒に深い眠りにつかない?」ってさ。


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