もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 今週の『歌謡ゲスオテン (通うゲス男テン) 』、初登場1位。一番悲惨なのは桐谷くん。ヒット&当たり役の予感もあっただけに。
〜 たぶん年ベースだと余裕で250本以上の酒瓶を空にし、記事の比重は徐々にワインが日本酒を侵食、週末には必ずシャン、なるべく毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評 (ほぼ「浜辺美波」関連) 、超時々メガネ警察、特に悪気はないが冗談は常にキツめ 〜

◤Varnier Fanniere (ヴァルニエ・ファニエール) AOC Champagne「Brut Rose」Grand Cru Avize NV 




2018_9_29Varnier_Fanniere9153.jpg
 ▲基本的に甘い煎餅は滅多に口に入れないが──ボテっとした黒糖カリントウは意外と好きだけど──、白いヤツ (通常品) よりはイイ。




 毎度アクセスありがとうございます。


 ヴァルニエ・ファニエールは現代シャンパーニュにとっての最重要グラン・クリュ「アヴィーズ/Avize」のRM。所有する畑は全てコート・デ・ブランのグラン・クリュ──クラマン村、オワリー村、アヴィーズ村、オジェ村──の、わずか5ha分のベストの区画で占められる。

 前回は「Brut Zero」というノンドゼのブラン・ド・ブランを飲んで大当たり。正直、ノンドゼ (ドザージュ無し) の多くは、造り手にとっては〝透明なテロワールワイン〟を表現する際の意識の高い方便に、飲み手にとっては〝特別な切り口〟に対する参加意識の豊かな醸造にはなるだろうが、口に入れて旨いかは少し別の話になるケースが多いので初心者には薦めない──特に1年に10本も飲まない〝イベント飲み〟派の人たちには。

 たとえばクリスマスに親しい友人や愛する家族とゴージャスでシアワセな気分に浸りたいのなら、オレはまず、しっかりした果実味と甘みとの美しい調和が豊かに詰まった「P. Guerre&Fils / P.ゲール&フィス ブリュット キュヴェ “コクリコ” NV」のようなシャンパーニュを薦める。これはほとんどの箱入り純米大吟醸よりも高価だが、それだけの価値がある素晴らしいキュヴェだ。[ブログ記事

 年に数える程度しかシャンパーニュを飲まないなら粋がって通ぶっても仕方ない。冒険心をくすぐられる参加意識やどんな結果になろうとも前向きでいられるような、意義のある──と自らに言い聞かせることでのみ「意義」が生まれるような──体験は必要ない。必要なのは問答無用の笑顔と目を丸くするほどの単純な感動だろう。




Cote_des_Blancs_Avize.jpg



 そして、ノンドゼ同様、そう易々とアタリを引けないのが、シャンパーニュ関しては、この「Rose (ロゼ) 」というジャンルだ。もちろん、これは我々の嗜好と予算に負う部分も大きいが、その理由をオレなりに考えると、端的に言って、ロゼはシャンパンを飲んでる気分に浸れないモノが多い──ということに尽きる。

 シャンパーニュならではの、あの香ばしい焼きたてのパンや甘いクッキーのアロマを、赤ワイン的なタンニンが踏み荒らすゆえ、どうにも果皮の渋みの添加に割高なトッピング感を見い出してしまうのだ。要するに、必要のない要素に高い金を支払ってる気分──つまり、シャンパンを飲んでる気分に浸れないからその逞しい値段に対して決して少なくない憂鬱が生じるというわけなのだ。だったら、泡はなくとも半値でそこそこ良いモノが買えるであろうスティルワインのロゼでいいのではないかと思えてくる。



2018_9_29Varnier_Fanniere9280.jpg



 ところがDA、この紳士服店の折り込みチラシから飛び出して来たような知的かつダンディーなイケメンは、今回もやってくれた。これ、アタリです。しかも、このロゼは楽天での扱いもヴェリタスのみでレアなので、なかなか他じゃ買えないと思います。

 泡はすっかり落ち着いて弱くなってるので、おそらくそれなりに古いデゴルジュマンかもしれないけど、逆にキメの細かい優美なテクスチャーを堪能できるので、若くて活きの良いクリスピーなロゼよりも、この季節にしっとり飲むには最適です。



2018_9_29Varnier_Fanniere9157.jpg



 クラマン、アヴィーズ、オジェ、オワリーのグランクリュ・カルテットのシャルドネ (ブラン・ド・ブラン) にアンボネイのピノ・ノワールで造られたコトー・シャンプノワ (シャンパーニュ地方で造られるスティルワイン) を10%ほどブレンド。ドザージュはおそらく8g/1Lくらいはありそう (※10g/1Lみたい。) ──つうかロゼの「Brut Zero」もあるのね。ちゃんとチャーミングな甘みもあります。ノンオークのステレンス派なので、キャラの濃いスパイシーな酸化のニュアンスもなく、澄み渡った可憐なロゼ。それこそクリスマスに、お一ついかが?

 残3本。さっそく我が家ではリピートしました。今まで飲んだロゼの中ではダントツのフィネス。素晴らしい。





◤Varnier Fanniere / ヴァルニエ・ファニエール グラン・クリュ 「ブリュット・ロゼ」NV5,423 円)←10%OFF

Tag Link



2018_9_29Varnier_Fanniere9103.jpg
 ▲左のグラスが「スーパーレジェーロ/リースリング」で、右が「ミランダ」。



 というわけDE、言いたいことは前説で全て書いたので、あとは適当に撮った写真なんかを並べつつ。

 ♡☺♡「今日の一言、無駄がない!

 余韻にフワっとした優美な甘み。小さな領域に──まるで可愛らしいフルーツバスケットの中に──整然と引き詰められた可憐なベリーやチェリーのアロマに妖艶も蠱惑もなく、ひたすらチャーミングで可憐。コート・デ・ブランのシャルドネ──特にアヴィーズ産のそれで感じるオイリーなテクスチャーに重なるミネラルがここまではんなりほどけてリラックスしているところに、このロゼの正しい存立性を感じる。シャルドネのフィネスに節度ある清楚な薄化粧。重厚さはないが、ここには美しい精緻さがある。



2018_9_29Varnier_Fanniere9109.jpg
 ▲白のボルドーも同時に開けます。



 グラスによる違いは、ミランダの方がタンニックなアタックが強調され、相対的に味の出方の強いワインになるので、こちらを好む飲み手も多いことでしょう。スーパーレジェーロの方が圧倒的にシルキーで清冽なテクスチャーを運んで来るが、そのぶんピノ・ノワールの芳醇さは少し後退する。

 日本酒換算だと、ミランダは「無濾過の純米生原酒」で、スーパーレジェーロは「濾過された純米大吟醸生詰」と言ったところ。「ロゼ」としてのアタックを感じたいか、ブラン・ド・ブランとしてのフィネスを感じたいか、そこは飲み手の嗜好に依るが、我々は二人ともミランダを脇に追いやった。



2018_9_29Varnier_Fanniere9114.jpg



 わざわざ電車に乗って酒屋に行くことは滅多にないけれど、その酒屋のすぐ近所にある町の肉屋で約10年ぶりに「狭山丘陵チェリーポーク」を発見してしまったので、これからはそれなりの頻度で通ってしまいそうだ。250〜300円/100gほどするが、何でもない牛肉よりは安いし、阿波尾鶏レベルの値段なので、タマの贅沢には程良い





── 2日目。

2018_9_29Varnier_Fanniere9160.jpg



 ♡☺♡「このロゼ、旨い。今まで飲んだヤツの中で間違いなく一番旨い。まだ買えるの?
 dಠಠb「ヴェリタスで残り4本。これ、あまり他で売ってない。確かにコレはアタリ。ベルジュロノー・マリオンのロゼも良かったけど、あっちは夜中に映画でも観ながらマッタリというか、ちょっとデザートチックな甘さもあるけど、これはコート・デ・ブラン的な正確さとフィネスがあり、それでいてチャーミング。



2018_9_29Varnier_Fanniere9166.jpg



 ♡☺♡「黒ちゃん、旨い。落花生、キタ (笑) 。
 dಠಠb「まさに神秘の穂積テロワール。このナッツなミネラル感は他じゃなかなか出せない。グランクリュのシャンパーニュと並べて飲んでも酒偏差値で見劣りしない。まるで果実酒のような凝縮感のあるフルーティネス。引き締まった筋肉質な骨格。超ワールドクラス。フランスのワイン評論家が飲んだら仰け反る。こっちは両方を知ってる。つまり、日本人最強 (笑) 。





 2019年7月13日 (土) に再飲。
2019_7_13Varnier_Fanniere9093.jpg

──Varnier Fanniereの2本目。


 深夜に映画を観ながらのシャンパーニュは最高ですね。ブーケが育って香ばしいブシュレな焦げ感まで出てきて、なのに「ロゼ」っていう。また買いたい──あんま安い値段で売ってない。


moukan1972♂moukan1973




コート・デ・ブラン Varnier_Fanniere ロゼシャン シャンパン シャンパーニュ Champagne

Comment

Add your comment