もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 チャリは寒いけど (逆に汗が冷えてスースー) 、お燗用の1800mlを買って来た。これでしばらくは安心。その店、去年から〝あの銘柄〟を扱うようになったのでオレにとっては更に便利。他に気になったのは「諏訪泉 阿波山田錦 Vintage 2015」とか、もはや「生酒コーナー」なんか見向きもしなかったよ (笑) 。
〜 たぶん年ベースだと余裕で250本以上の酒瓶を空にし、記事の比重は徐々にワインが日本酒を侵食、週末には必ずシャン、なるべく毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評 (ほぼ「浜辺美波」関連) 、超時々メガネ警察、特に悪気はないが冗談は常にキツめ 〜

◤長陽福娘 - 限定直汲み 純米吟醸 山田錦 無濾過生原酒 協会18号+熊本酵母 28BY 4本目!── dಠಠb「最後に勝つのは、味はともかく、骨格の堅牢な、酸の支えのある酒です」#Fresh/Fruity/Women/鈴木ヒロミツ 



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 まだ持ってたんかいっ!──はい、持ってました、長陽福娘 (ちょうようふくむすめ) です。28BYなので、約1年8ヶ月熟成ですかね。「山口9E酵母Ver」ではないので──マチダヤオリジナルの山田錦55の生熟も含め──、熟成式は少し違っていて、あまりミネラル感が前に出るニュアンスはなく、草や粉やモカもなく、やはり、フルーティー寄りに仕上がるのがこちらのヴァージョンですね。

 これ、新酒コンディションの720mlはクドくてケバくて飲めたもんじゃなかったですが、おそらく1800mlは最初からそこそこ飲めたはずで、開けるたびに良くなり、遂に3本目の1800mlで「marvelous」に到達です。正直、あまり期待してなかったので──「excellent」の域を超えることはないという意味で──、ちょっと驚いてます。29BYもクドくて甘いドッカン仕様ですが、これは多分ダメでしょうね。やはり、最後に勝つのは、味はともかく、骨格の堅牢な、酸の支えのある酒です

 とはイエイ、まだまだフレッシュで露骨な熟香も熟味もないので、あと半年は引っ張れましたが、甘さはココが限界値なので、今回はこれで満足です。



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 bottle size:1800ml





【693】長陽福娘 -ちょうようふくむすめ- 限定直汲み 純米吟醸 山田錦 無濾過生原酒 協会18号+熊本酵母 28BY 4本目!<山口>

岩崎酒造 株式会社:http://www.fukumusume.jp


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▪︎酒米/精米歩合:山田錦/50%
▪︎酵母:18号系と熊本酵母のブレンド (※岩崎杜氏から聞いた。)
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:+3/1.95/─
▪︎ALC:17-18%
▪︎処理:直汲み無濾過生原酒
▪︎酒造年度/出荷日:H28BY/2017年2月
▪︎管理状況:2017/12/25に着、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2018年9月28日 (金) /1本目に開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 ▲野村周平、コレは確実にいつか契約解除系の何かをヤラかす。もしくは勝手に消える。



 立ち香──ま、基本的には他の2本の1800mlと変わりないけど、少しイイ感じの香ばしさが出てきたかな。マチダヤの生熟なんかにも通じる、和風なニュアンスの水菓子っぽさ。煮リンゴもあるけど、どちらかと言うと和梨のスイーツみたい。ラムネっぽさもある。多くの日本酒マニア連中がなぜかそう表現する、18号酵母由来の吐き気を催す「どこがベリーじゃボケ!」なベリーは特に感じないです。ただ、香りに光沢感はあります。明利系ほどのトゥワンはなく、そこそこの透明感。

 これは少し期待しチャオうかな──。

 ごめん、超旨い (笑) 。含んだ瞬間にmarvelous。ガスも活き活きしてるよ。これヤヴァイな。ここまで旨い娘を飲んだのは久々。MDK (マディか)!?

 これはね、ブっちゃっけ、誰が飲んでも旨い酒。スゲえ。あの大仰な軋むドッカン牛乳酒がこうなるか。29BYの「生酛」の1800mlも1年半は視野か。



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 華やかさもあるけど、すべてが抑制されてる。熟味なんか〝ほぼ〟ヌワイ。これ、もう4本目だけど、これがブっち切りで旨い。とにかく、軽いっつうか、スっと身体に入って染み渡って溶けて行く感じ。特殊な条件を経た酒なので、いちいち細かい事を書いても生姜はあるけどショウガナイ。

 3本目の記事の中で「あと1年経ったらプリンのジュースになっちゃうかなー。それとも更にスリムで糸のようにキレイな酒になるのかなー。」と書いてたけど、まんまと後者。



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 うーん、もはや短期の情報提供ブログという意味合いは完全になくなりつつありますね。何か質問あれば下さい──メモって酒屋にGO!生活からもう一段上に行きたい人は。





── 2日目の昼間。

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 ♡☺♡「あっ! この感じ、なんか久々 (笑) 。すごくサラっとしてる。透明な林檎ジュースみたい。素直に美味しい。酸の感じがあるからか、すごく爽やか。

 ホント、この手の酒の旨いヤツを久々に飲んだ感じ。変な話、まるで日本酒を本格的に飲み始めた頃のウブな感動を追体験してるような不思議な感覚 (笑) 。3本目で感じた、やや弛緩したストラクチャーはなく、むしろ酸が活き活きと瑞々しいのはナゼだ!?

 ワイングラスの常温付近が意外にもヤヴァイ。普通、この手の酒は温度が上がると甘くてもう飲めないけど、いつまでも酸が瑞々しい。このへんのニュアンスは、速醸酒としては「篠峯 Type-M」や「愛山45」や「櫛羅 純吟」にも通じるフィネスだ。そして、この蕩けるような甘みを美しく球形化するために機能する酸属性は、まさにオレが最上クラスと呼ぶ〝〟だ。

 どっかのバカは極上の直汲みをワイングラスの常温付近で堪能する術を知らないだろうが、知らないなら今ここで知れ。





── 4日目

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 ▲遠近感が乱れる構図。左から──不幸にも若作りな爽やかスタイリングに失敗したおばさん、よく喋る白いパイナップル、お婆ちゃんの雨傘みたいな柄のワンピースを着た異様に落ち着いてる高校生、でも何かが違う観光バスの運転手。[TOKYO POP LINE][modelpress][イベント動画1][イベント動画2][イベント動画3][イベント動画4



 どこからともなくワラワラと軋むようなミネラル感が出て来ちゃったかなー。そして、今日は少し18号酵母が主役の味わい。ま、それでもギリギリ重くもクドくもないのは、やはり、内への集中力を支える酸と堅牢な骨格があるから。

 奥からシッカリ出て来た、熟成コンディションならではの、硬く炊いた米のようなコリっとした輪郭の旨みのアタック──ここは個人的に好きなニュアンス。



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 ワイングラス──。

 これは完全に常温付近が良いです。スワリングするとアルコール成分が少し気化して、柔らかい旨みがチャーミングに弾ける。それでも初日や2日目の方が旨い。今は「ここまで香るのに飲めるということそれ自体がmarvelous」という感じ





◤Julien Peyras / ジュリアン・ペイラス「L'éphémère blanc / レフェメール・ブラン」20162,900 円




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 ▲X-JAPANは悪天候のために無観客LIVEをやったが、オレは天候を問わず、今はとりあえず何でもグリエで焼く。レトルトのハヤシにチーズを乗せて焼くだけなのに、でも何かが違う。



 いわゆる「自然派ワイン (Van Nature / ヴァン・ナチュール) 」と呼ばれるジャンルです。正式な定義はないので、飲み手によって捉え方や認識論は異なるようだけど、薦めてくれた酒屋の店主が言うには「蔵付き酵母を使った生酛みたいなもんですよ」ということらしい。



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 伝統的な格式あるワインとは異なり、野心的な若い造り手が少量だけ仕込むのは、シャンパーニュで言えば若手のレコルタン系とも言えるし、日本酒界隈で言えば、わかりやすいところだと「新政」みたいな存在 (笑) ?──ラベルなんかもポップで軽い意匠のモノが多いし、アペラシオンを名乗ることを拒否する造り手も多いので、反体制的なロックというパンクというか、お洒落さんたちのトンガリ酒というか、中身のない生意気な独身女が有機野菜とブランド肉をつまみながらカフェライクな陽光眩い店で休日ランチする感じというか、たぶん、何となくオレの腐った性根とは混ざりの悪い印象をすでに持ってるけど、せっかくなので、まずは時間をあまりかけずに100本くらいは飲んでみる。

 日本酒もそうだけど、やっぱ500本以上飲まないと全体像は見えて来ないんだけど、なにせワインは高いから、経験という名のレバレッジを使って何とか。それに、物事の本質を見極めるには、オレには〝作家的洞察力〟という武器があるから。諸々エスパーなんですよ (笑) 。







 立ち香──全然問題ないわ。ウルトラ上質な「あんず棒」という感じ (笑) 。そこそこ甘やかなタッチ。飲み物というよりは食べ物みたい。スゴくイイ香り。

 そして、含むと全く甘くヌワイ (笑) 。通常の白ワインでは味わえない、陰影の濃いタンニン。なるほどー。なんか異常に酸っぱい紅茶みたいだな。もしくは「カラダにイイ」というアナウンスだけが魅惑的な、旨いんだか不味いんだがよく分からない、アジアのどっかの渋いお茶。

 人生初のオレンジ&自然派ワインだけど、それでもそこそこ良いです。「白ワイン」というよりは「紹興酒」みたいなニュアンスに近いので、どことなくエキゾチックですね。このタッチならもっと甘くてもいいけど、酸パワーだけで言えばシャンパーニュ級なので、オレの中では非常にフレンドリーな味わい。

 温度が上がると、甘焦げたメープルのような香ばしいアロマ。撹拌すると、まるで根菜の醤油漬けのような、ややエグみのある酸。なんかゴボウの漬け物みたいよ (笑) 。あとはカツオ出汁の醤油スープみたい。



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 ▲超似てる。でも、何かが違う。



 なかなか面白いですね──初心者には。まあ、ラーメン屋換算で言うと、変わり種というか、工夫勝負な新規店ライクの奇抜さ。100年後にどうなってるかは未知だけど、あと100年は生きられないので、そういう意味ではアリっちゃアリ。

 オレンジという属性を除外しても、おそらく通常の伝統的なスティルワインとは全く異なる味わい。なんだろうな。自然派ワインの最重要ポイントでもある「酸化防止剤を可能な限り減らす」という要素ゆえなのか、良くも悪くも畑でそのまま搾ったジュースみたいに、フレッシュネスという長所と、細部の味わいが設計的に整えられていないという不完全性とがアンビヴァレントに同居してるニュアンス。堅牢なストラクチャーなんてものはない。ビチャビチャした100%ジュース。ある種、野菜的な渋酸。

 まだ1本目なのでおいおい。不味くはないよ──ワインを飲んでる感じも、またあまりしないわけだけど。



 
 ▲ココじゃ聴けねえな。[コッチで



想い出の丘があると言う
なつかしい人々が 住むと言う

自然派の酒があると言う
不自然な人々が 飲むと言う

想い出の丘に 残してきたものを
とりにおいでよと 小鳥がささやいた

シャレオツな棚に 並んでいた瓶を
「オススメです」と 店主が指差した

駈けてゆくには 遠すぎる
歩いてゆくには もう若くない

全部を買うには 多すぎる
二人で制覇は もう若くない

想い出の丘が そこにあるなら
それだけで それだけで 幸福 (しあわせ) だよ

自然派の酒が そこにあるなら
それだけで それだけで 当たり屋 (ぼうけん) だよ

でも、何かが違う でも、何かが違う
でも、何かが違う でも、何かが違う

でも、何かが違う でも、何かが違う
そう、酵母が違う そう、香りも違う

朝もやの中に ただひとり
風にふれて 立っている

YOSHIKIの横に ただぽつり
空気にふれて 開いている

心が空を まわっている
寂しい心に 酔いしれて泣いた

視線が空を 泳いでいる
似てるヒロミツに しみじみと吹いた

駈けてゆくには 遠すぎる
歩いてゆくには もう若くない

チビチビ飲むには 多すぎる
ガブガブ飲むには もう若くない

この街に今日を 捜しながら
手さぐりで 手さぐりで 生きてゆく

この酒に希望を 求めながら
やみくもに やみくもに 飲んでゆく

でも、何かが違う でも、何かが違う
でも、何かが違う でも、何かが違う

でも、何かが違う でも、何かが違う
そう、酸味が違う そう、エグみも違う


moukan1972♂






日本酒 長陽福娘 on_list_marvelous 浜辺美波

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