もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 日曜に「黒澤 Type-9」の1800mlを開けました。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤黒澤 - 生酛 純米 穂積 蔵付酵母仕込 蔵熟生酒 (常温スパルタ3ヶ月熟成) 29BY 3本目!<長野> ── dಠಠb「まさかの二階級特進!」♡☺♡「超ワールドクラス!」#Fruity/Wine Oriented/Clear/Spicy 



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 夏場の厳しい暑さに耐え抜いたスパルタ仕上げの黒澤 (くろさわ) です。1本目を飲んだ時に「これはなかなかに楽しいオモチャになりそうだ。理想的に閉じてるよ、味が (笑) 。」と書いたわけだけど、店で買ったままのコンディションの2本目の1800mlにあまり大きな成果はなかった。

kurosawa_hozumi29by3_3.jpg そしてコレだ。6月12日に購入後、まずは納戸でダンボールに入れたまま瓶を立てて常温で管理、30℃超えが数日過ぎた7月9日から新聞紙に包んで瓶を立ててクーラーの効いた部屋 (台所近くの食品庫/25-27℃) に移動、秋の気配が見え始めた9月17日に冷蔵庫 (3℃) にピットインして開栓の時を待った。

 目指したのは、冷蔵で1年以上かかって得られるであろう「ドライフルーツのような黒ずんだ果実味」だったわけだが、結果には意外な変化が待ち構えていた。

 もしもこの酒を2本以上「冷蔵/氷温ストック」している人がいて、しかも気が短い性格ならば、そのうちの1本はオレのメソッドに従って思い切って外に出し、胸を躍らせながら素晴らしい年末年始に備えるのも一興ではあるだろう。



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 bottle size:720ml





【692】黒澤 -くろさわ- 生酛 純米 穂積 蔵付酵母仕込 蔵熟生酒 29BY <長野>

黒澤酒造 株式会社:http://www.kurosawa.biz


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▪︎酒米/精米歩合:自社栽培ひとごこち/70%
▪︎酵母:蔵付き酵母
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:+3/2.7/─ (※28BY:+8/1.9、27BY:−1/3.0)
▪︎ALC:16.5%
▪︎処理:生酒 (たぶん加水) 。「蔵熟生酒」を謳ってるので、おそらく寒い時期に上槽してタンクで貯蔵、出荷直前に瓶詰め、それで「5月印」だと思われます。今度訊いときます。
▪︎酒造年度/製造日:H29BY/2018年5月 (詰め日での記載は長野ルール)
▪︎管理状況:2018/6/12に購入後、常温で管理、30℃超えが数日過ぎた7/9からクーラーの効いた部屋 (25-27℃) に移動、9/17に冷蔵庫 (3℃) にピットイン。
▪︎試飲日時:2018年9月26日 (水) /1本目に開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 立ち香──草、来たな。それこそサンセールのソーヴィニヨン・ブランような青臭いタッチのハーブアロマ。想定していたドライフルーツがないのは、ちょっと意外。でも、奥からチェリーのジンジャー煮のようなスパイシーなアロマも伸びて来た。ちょっとクセがスゴそうだけど (笑) 、不快な老ね香もなければ、やりすぎの熟香もヌワイ。うんうん、ちょっと「黒澤 生酛 純米吟醸 美山錦 原酒 瓶火入れ 二夏越え 2014」ライクな草っぽさですね。徐々にキャンディーのような乳酸アロマ。ひとまず「27BYの2年熟成」や「赤とんぼ」みたいな焦げた果実感はヌワイです。

 ワクワクっ──。

 あ、旨いやはり、この男はできる──オレと組めば更に。実際に含むとイイ感じの熟した黒ずみがちゃんとある。あああ、これは久々にイイぞ。ドスンとした渋み&苦みもあるけど、液性そのものは極めて透明感に満ちていて、パキっと遠くまで見渡せる抜け感と開かれた味のパノラマ。これを飲めば「あべ」は「あべし」に降格 (笑) 。



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 ワイングラスだと草が前に出る (笑) 。グイ呑みは渋みのアタックがキツイ。このレベルともなると、同じ値段どころか、倍の値段の白ワインにも勝ち目は絶対にヌワイ。つか、ルフレーヴの「マコン・ヴェルゼ」より酒偏差値は上だわ (笑) 。日本酒はコレがあるから侮れん。これ、冷蔵換算だとどれくらいだ?──こうなるまでに1年以上はかかりそうだな。なにせ夏場に25〜30℃でスパルタ熟成させたからな。

 温度はあまり冷たくない方がいい。飲み頃の温度帯は10℃〜。しかもチロリや片口に取ってからグラスに移した方がいい。グングン旨いな。これは「赤とんぼ」より、その複雑味、神秘の穂積テロワールの体現という意味では格上かもしれん。ただ、一体どれだけの人間が今時期のこの味わいを体験できると言うんだ。だったら真似すりゃいいんだよ。オレについて恋。見たことない景色、見せてやるから。



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 Marvelous。常温に近づくにつれ、どんどん透明度が増す。オレが「黒澤」に求める透明感とはまさにこれのこと。ようやく余韻の中に穂積産の落花生も出てきたな (笑) 。これは「穂積 27BY」というよりは、平仮名の「くろさわ 2014」のスタイリッシュVerという立ち位置。今の段階でも素晴らしく旨いが、まだまだ先もある。

 旨い。旧評価システムで☆6に相当。一気に来た。もう、さっきから顔が緩みっぱなし。素晴らしい。この酒を冷蔵ストックしてる人は今すぐ出して常温に切り替えて正月に飲めば今のオレと同じようなコンディションになるだろうな。氷温組は2020年だな (笑) 。

 これでこの酒のポテンシャルは証明された。やはりオレの見立てに狂いナシゴレン。これは楽しみだな──2020年の東京オリンピックを観ながら飲むのが。





 1973チャレンジ!!!
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 ♡☺♡「ん? 香りは強い。ナッティー来た。いただきまーす。ヤバイ。ナニコレ? 超旨いんですけど・・・。ゆっていい? 香りはクセが強いけど、飲むと嚥下が超スムース。こないだの赤とんぼや篠ちゃんより上。超ワールドクラスです!
 dಠಠb「まさに神秘の穂積テロワール。透明感がありながら、まるで石を舐めてるかのようなチョーキーなミネラリティ、複雑味のある重層的な味わいは、まるでブルゴーニュのシャルドネのよう。パキっと全ての領域に焦点が合う。

 ♡☺♡「なんでこんなに滑らかなの? スっと入って行く。
 dಠಠb「グラスの値段もあるけど (笑) 、軟水仕込みのアドバンテージが最高のバランスで表現されてる。入りはウットリするほどのシルキーさ。透明な果実味がプチュンと弾けた後に尾を引く逞しくも高貴なミネラリティ。これがあるから骨格がブレない。これを〝粉っぽい〟とイヤがる人は自身のエコノミーな生来的嗜好に胸を撫で下ろしていい。お高いフランス産の白いお酒を一生このまま買わずに三途の川を渡れるんだから。

 ♡☺♡「超旨い。仙禽より遙かに上だよ。週末まで残しておいて!
 dಠಠb「このレベルの酒を知ってしまうと、ちょっと面倒な事になる。日本酒は旨さを金で解決できるジャンルじゃないから、こうなるともう、今後どうしたらいいのか、手立てがなくなる・・・。

熟成」というよりも「浄化」と呼ぶに相応しい視界の開け方。まるで濁った汚い池が何かの魔法によって美しく輝き出したの如く──。



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 黄色の途中経過──1800mlの残りを720mlに移して8/29〜冷蔵管理。

 さらに粉だな (笑) 。テクスチャーの研ぎ澄まされ方が「穂積」とは比較にならん。まだまだ粗い。それでも軟水属性に裏打ちされた透明な果実味の片鱗も見えてきた。この酒は開栓だけして飲むのは1ヶ月後とか、そういう変則飲みでこそポテンシャルを発揮するかもしれない。

 まあいいや。このままゴワゴワが取れなきゃ割り水して「肉とお燗」で飲み切る。





◤Michel Delhommeau / ミシェル・デロモー AOCミュスカデ・セーヴル・エ・メーヌ「モニエール=サン・フィアク」20092,024 円




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 立ち香──コルクが途中でパサっと割れて下に落とすしかなくなったので、他の空き瓶に移した。ちょっとブランデーのような熟香。日本酒の生酛のような乳酸もある。コルクを落としたからなのかは分からんけど (笑) 、バニラオークの焦げたアロマ。シャンパーニュなんかで感じるクッキーやハチミツも微かにある。

 さすがに1,000円前後の若いミュスカデとは違うな。今日は先手の日本酒がワールドクラスの銘酒だから見劣りはするけど、この価格帯の白ワインとしてはまあまあいい。

 なんというか、安くて若いミュスカデは「骨」だけど、これは「肉」だな。まさに「骨煎餅」と「スペアリブ」の違い (笑) 。つうか、自分が作ったスペアリブの醤油煮が旨すぎてオマル





── 2日目

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 立ち香──たった一日でますます草ボウボウ (笑) 。

 やや初日よりギュインと味の輪郭線が劇画調にブっとくなっちゃったかな。そこでダブルチロリタージュ (酒を再度チロリに戻して2度目のチロリタージュ) ──いいっすね。まだまだ粗さもあるけど、方向性は見えて来た感じ。素晴らしい。もはや果実酒だな。口の薄いグラスだと、軟水ライクなシルキーな入りを堪能できる。スっ滑るように口に入って透明な果実のプリズム光彩を辺り一面にまき散らす様に、中年のオッパイが躍る。





── 4日目

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 ▲やはり予想通り、10月からラジオで帯のレギュラーを獲得。ニッポン放送『浜辺美波 真夜中のシンデレラ』10月1日(月) 深夜0時53分にスタート! (毎週月曜~木曜日、深夜0時53分~0時58分)[modelpress



 dಠಠb「正直、グラスの性能もある (笑) 。実は昨日、以前のミランダと比べてみたんだけど、あれはあれで小ぶりだし、シャンパーニュの場合は泡も美しく湧き上がって来るからいいんだけど、入りのアタックがまるで違うよ。
 ♡☺♡──写真には写ってないけど比べてます──「うわ、ナニコレ!? 渋い。全然違うじゃん。

 dಠಠb「まあ、グイ呑みが生える酒質もあるけど、この穂積の透明感を引き出すにはそれなりに金がかかるということだよ (笑) 。スーパーレジェーロの半値くらいで買えるZalto (ザルト) も良さげなんだよ。これはラファエル・ベレッシュもお気に入りだとか。
 ♡☺♡「マジか。買いなさい!

 というわけDE、残2合を切ってるけど、今日も問題なく旨い。ようやく熟れた果実味と、特に余韻の中に独特の落花生的なミネラリティが出てきた。バターのようなまろやかなコクもありつつ、全体にはスリムなフルーティネスが輝く。まだまだ先のある酒なので、いろんな過程を楽しんでこそだとは思う。それでもスタンプラリーに精を出すことにモチベーションを感じているのなら、それはそれで仕方ない。1本でも多くの銘柄を飲むか、1本の酒の様々な表情を楽しむか、それは飲み手の判断




◤YOSEMITE ROAD / ヨセミテ・ロード スパークリング 360ml494 円




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 泡セットの推薦記事を書いてたら泡が飲みたくなったけど、平日に一人で我が家の高級ワインを開けるわけにはイカないので、近所のセンブイレブンで買ってみた。セブンがメルシャンに造らせてるPBです。「ヨセミテ・ロード」というのは、アメリカ合衆国のカルフォルニア州にあるヨセミテ国立公園沿いのワイン産地みたいね。

 立ち香──もはや何だかよくわからんな (笑) 。言われなきゃスパークリングであることもわからん。

 まず、ガスは翌日に残したシャンパンより弱いです (笑) 。味は・・・別に普通。もはやシャンに寄せる思考回路なんか持ち合わせてないし、頭に浮かぶたった一つの想ひは、素直に似たような値段の「澪 (MIO) 」よりは綾瀬はるかにマシだということ。



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 可もなく不可もなくの1,000円ちょいの白ワインがなんとなく発砲しただけ。ほんのりとローストされたような焦げたアロマもあるけど、クッキーやブリオッシュは当然ヌワイ。あとは「氷結 シャルドネスパークリング」あるじゃん? あれが日本酒で言う「アル添」なら、これは「純米」みたいな存在感はある。だから、普段「氷結」を飲んでる人が気まぐれ起こしてコレを飲むと「味が濃いっ!」みたいな感じになるんじゃないの (笑) ?

 ブっちゃけ、思ってたより──1%もシャンパーニュに寄らないから──飲めるという。別にデレっとダラっと甘いわけでもないし、味だって水みたいに薄いわけじゃない。無駄にシャンに寄せるクレマン水より印象はいい。あ、裏のラベルをよく見ると「酸味料」だと。どうりでそこそこ酸っぱいわけだ。







 とはイエイ、ここまでシャンパーニュとレベルが違うと、意外に素直に受け入れることができるというのは新たな発見ではあった──たぶんもう買わないけど。ま、誰もブラックサンダージャン=ポール・エヴァンを比べようとしないのと同じっちゃ同じ思考形成だけど。


moukan1972♂






日本酒 生酛 山廃 黒澤 on_list_marvelous 浜辺美波

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To -さん

こちらこそ、貴重な情報ありがとうございます。実は去年末に「Type-7」の件で問い合わせたんですが、その時「今年は店頭販売を優先させる」みたいなことを言ってたんですよね。

ちなみに、この「穂積」は一発出しなので、5月製造のみのロットのはずです。長野ルールは出荷年月が異なる場合のみ別で記載しないといけないので、たとえば販売店がバックオーダーした場合は、シールなどで「2018.07」などと別に表記することなりますが、中身は同じです。

熟成の仕上がりは開けるまで結果が分からないので、狙ったニュアンスで飲むのが難しいですが、夏場の常温3ヶ月にも耐えたので、酒質は相当に強いと思います (笑) 。日ごとに落花生のような余韻が伸びてきて、素晴らしいミネラル感です。

月曜から再び少し暑くなりますが、最高気温が25℃以下で安定したら外に出しても大丈夫です。光の当たらない暗所でまずは3ヶ月ですね。これで年末〜正月には面白い状態になってると思います。

5℃以下の冷蔵なら今から半年〜1年、レマコム等の氷温なら更に長い期間を要するとは思いますが、最近は過度な低温は実は酒にとってフレンドリーな環境ではないんじゃないかと考え始めています。ラスト1本の27BYはセラーで9-10℃で眠ってますが、ここまで来たら3年熟成を目指します。どこかで買えても28BYはオススメしません。

もしも熟成状態で入りにゴツゴツしたアタックを感じたら、チロリや片口などに採って、そこからワイングラスに注ぐことをオススメします。今時期の若い状態ならグイ呑みでやってもチャキっと酸っぱいので問題ないですが、一定の状態まで育つと、ワイングラスの登場が必要になります。ところが、甘みが十分に育ってない若い状態でワイングラスでスワリングをすると、逆に苦みがワラワラと沸いて来ることもあります。

いろいろ楽しんでみて下さい。


2018.09.30 Sun 10:54
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