◤冩樂 - 純米吟醸 播州山田錦 生酒 27BY ── dಠಠb「酒屋/飲食店でなぜか激賞されがちな冩樂、その本質は〝トラッドな地酒エレガンス〟を体得した〝遅れて来た本格派〟な部分にあるのか」#Fruity, Clear 


╰ 【001-074】の記事はfacebook時代のモノを加筆/再構成 (一部キャラ変) して書かれたものです。


 ムワイド (毎度) 。

 7月の火入れヴァージョンに先行してリリースされる山田錦の生酒ヴァージョン。年一の限定品なので、売り切れたら、また来年。播州山田錦を使用しているので、4合瓶で税込1,998 円と、ちょっとばかし素敵なお値段ナーリ。とはいえ、同等のヒエラルキーに属するワインよりは遥かに割安感あるんだけどね。最高級のブドウをふんだんに使ってボトル2,000円は絶対にアリエナイじゃん。

 冩樂はここ2〜3年、急激に人気が出てきてて (特に26BYは派手にブレイクしてた) 、特約店に入荷しても、特に通年以外の限定品は1週間もたずに完売するほどなんだけど、いろいろ考え至った結論として、その味わいの特徴は、

 ズバリ〝遅れて来た本格派〟と言ったところか──。

 黒龍〜磯自慢〜十四代〜飛露喜などの系譜につづく (今では) トラッドな味わいというか、エンドユーザーであるオレたちよりも、むしろ酒屋や飲食店オーナーにウケがいいんだよな。実際、行きつけの酒屋なんかでも、よくスタッフがお客さんに薦めている現場に遭遇するし。

 その意味で、ある世代というかソサエティの人たちにとっては、一廉 (ひとかど) の〝地酒エレガンス〟を体得している銘柄と感じるのかもしれない。日本酒がマズかった時代を知る人たちにとっての優等生というか、歓迎すべき新人というか、結果的にジジ殺しな人たらし酒というか。

 あ、これ、すべて褒め言葉だからね!


 ♡☺♡に返します。



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 bottle size:720ml



【057】冩樂 -しゃらく- 純米吟醸 播州山田錦 生酒 27BY <福島>

宮泉酒造:http://www.miyaizumi.co.jp


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 立ち香は極めて穏やか。ほんのりバニラ、バナナ、メロン様の甘い香り。少しセメダイン (酢酸エチル) 的な酸も感じますが、これはある意味「冩樂」すべてに共通する香りなので馴染みのあるもの。全体には上品で節度ある香りです。ちなみに〝セメダイン〟とは、接着剤の、あの〝セメダイン〟です (笑) 。意外かもしれませんが、日本酒の香りのバリエーションとしては、代表的なものになります。少しツンとしたメロン/バナナ香を想像すると分かりやすいかと思います。

 含みます──。

 あ、ツルツル。去年に一回火入れの山田錦を飲みましたが、それに比べると軽いというか、滑らかというか、丸くキレイなタッチです。引っかかりのない美しいボディーラインは、贔屓目に言って、ちょっと十四代を思い起こさせますね。しとやかな甘みにも気品があって、酒としての主張は控えめながら、さりげなく造りの良さを伝えてくるあたり、なかなかにニクい酒質ではあります。甘酸のバランスもいいです。

sharaku_yamada_nama2.jpg たぶん、ここをご覧の、普段日本酒を飲まない人にとっては、「飲みやすくて美味し〜〜〜いっ」という言葉が最初に笑顔で出てくるかとは思いますが、それでもRecommendedには振りません。 (※SAKE GRADE設置に際して評価を見直し、☆4に格上げしています。2016/9/26追記)

 今の時代、日本酒にとって〝飲みやすくて美味しい〟のは当たり前なんですよね。なので、そこから〝もう一歩〟踏み越えてほしいのです。ここは好みの問題もありますが、残念ながら、冩樂にはそれがないんです。だから〝遅れて来た本格派〟なんですけど。イマドキの酒のくせに妙に落ち着いてるというか、古風というか、ま、そのあたりが酒屋や飲食店オーナーに人気なのかもしれません。

 いろいろ言ってますが、とっても美味しいです。食事に寄り添う上品な味わいです。ちょっと値の張る和食屋でこれが出てきたら、「なにこれウメえ!」となりますが、うちら的には、もはやここがスタートライン。そういう意味では、旨いボーダーラインの基準酒という位置付けになるんですかね。なので、外で見かけたら、是非飲んでみて下さい。


moukan1973



冩樂

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