◤櫛羅 - 純米吟醸 中取り 無濾過生原酒 2017 (29BY) 3本目!<奈良> ── dಠಠb「さて、来年のKodama Tuningはどうなるか」#Fresh/Fruity/Sweet/Rich 




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 3本目の櫛羅 (くじら) です。「篠峯」でお馴染み千代酒造の、自社田で収穫した「山田錦」で醸す特別のテロワール銘柄ですね。「日本酒」は「ワイン」と違って、なかなかダイレクトにテロワールが反映されるジャンルではないですが、それでも自分の田圃で自分が育てた酒米で造る酒には「特別の意味」──「特別の味」になるかは米の出来と杜氏の腕と酵母の気まぐれ次第──があることだけは確かです。


kujira2017_3_3.jpg うちに2月瓶と4月瓶の720mlが2本ずつあるので、今回は2ndロットと思しき4月瓶の──中低温管理ヴァージョン (瓶を横に寝かせてワインセラーで9-10℃で熟成ヴァージョン) を開けます。

 なぜ〝思しき〟なのかと言うと、それはどこでロットが切り替わったのか、厳密に確認することが蔵元や酒屋でも不可能だからです。堺杜氏としては可愛い子供に優劣を付けたくない親心もあるだろうけど、エンドユーザーの素直な意見を言わせてもらうなら、仕込み番号くらいは是非書いてほしいというのが切実な願いです

 当然「どっちのロットの出来がいいか」というようなシビアな状況に晒されることもあるかとは思いますが、一部のシノヲタからすれば、逆に両方とも飲みたいという欲求も生じるわけで、必ずしも身につまされる優劣だけが投げつけられるわけではないと思うので、30BYからは御検討ください。よろしくお願い致します──つうか、大丈夫大丈夫、そこまで気にするヤツなんか、オレと何人かしか全国にはいないから (笑) 。日本酒フィールドは、未だにBYやロット関係ナシに自分の好きな酒を人に平気で薦めたりするのが当たり前の平和な世界ですから。



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 bottle size:720ml





【685】櫛羅 -くじら- 純米吟醸 中取り 無濾過生原酒 2017 (29BY) <奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


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▪︎酒米/精米歩合:奈良県御所市櫛羅産 山田錦/50%
▪︎酵母:協会9号
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:+6/2.0/0.8 (参考まで)
▪︎ALC:17%
▪︎処理:中取り無濾過生原酒
▪︎酒造年度/出荷日:H29BY/2018年4月 (2ndロット?)
▪︎管理状況:2018/5/17に着、9-10℃で管理後、飲む2日前に冷蔵庫へ移動。
▪︎試飲日時:2018年9月7日 (金) /1本目に開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 ▲目を離した隙にネズミに食われたわけではなく、単に実質値上げされて量が減っただけ。



 立ち香──いいですね。日本酒的なブドウ感たっぷり。少し育ってるかな。穀物由来のモツっとしたまろみ──ネガティヴに寄れば「生乾き臭」や「アーモンドオイル」──を感じる。それでも、どことなく26BYの「Kodama Tuning」なんかを想ひ出したのは、単にオレの中のイクラ砲が発射されたからだろうか。

 少し期待──なんかスゲえ質量のハチミツ感が伸びて来た。

 まだまだテクスチャーの目が粗いけど──ガスがズジャズジャ&ワシャワシャ──、さすがにチヨメンの中ではグランヴァン的な風格。これは「ろくまる」なんかと比べちゃいけない (笑) 。あっちもあっちでいいんだけど、まあ、別物ですね──同じでもオマルけど。

 少しギザギザした渋みがあって、これは木香の残骸でしょうね。来年か再来年が本格的な再始動になるのかな。それでも、例の日本酒ランキングにズラっと恥を晒されてる銘柄とは次元──というか、ジャンルそのものが違いますね。

 日本酒はワインほどテロワールを反映しないし──たとえば「AOC櫛羅 (Appellation KUJIRA Contrôlée) 」が存在したとしても造り手が変わればまるで別の味の酒になる──、結局は杜氏のセンスと技術が味を支配するからあれなんだけど、どうにかここで線を引く方法はないのだろうか。「花陽浴」と「櫛羅」が同じ目線で語られることに激しい違和感と動揺を隠し切れない。ワインは産地と品種で区分けできるけど、日本酒はそういう意識も手法もないから、玉石混合の度合いがデカ過ぎる──ま、傑作や銘品がクソ酒と同じ値段で買えるという信じられないミラクルはあるのだけれど

 でもね、うちのセラー瓶は「花陽浴」ファンが仰け反るほどの上等の蜜っぽい甘みが伸びてますよ。いつまでも思考停止気味に氷温保存するの、やめたら? うちの瓶はタイムマシン熟成させてるから、あまり参考にならないけど、これでちょうど「冷蔵1年熟成」くらいのニュアンスだろうか。



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 ワイングラス──。

 蠱惑的な甘みがしなだれかかって来ますね (笑) 。この時期にこのタッチを楽しめるのは中低温管理ならではのボーナスではあるだろね。この酒がドライなんてことは死んでもアリエナイよ (笑) 。あああ、ガスが抜けた方がいいです──カンキチのバカには悪いけど。

 ものすんごい上等なハチミツ感。それを面でコーティングする高貴なチヨ酸も十分に出てはいるんだけど、まだまだ抜けて来ない。オレ基準では余計なくぐもりがある。

 まあでも、今この瞬間、このオレにそこらのバカ舌がこれ以上の酒を案内することは不可能ではあるだろうね。買い増すか。つうか、今セラーの中に2月瓶もあるんだけど、ラビリンス・モード突入になるので、今日はやめときます。



「ろくまる」の3日目──

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 実は透明感と輝度はこっちの方があるんだよな。明利系ならではの光沢感なのかな。そして、ようやく缶詰のパイナップル的なフルーティネスを感じれる段階に突入して来た。3日目の残1合なのに、つくづくチヨメンはタフな酒だわな。日本酒も、それなりに深く分け入ると、さすがにそこそこ面白い酒ではあるのね(笑) 。






── 2日目。

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 ▲山田孝之・菅田将暉W主演のドラマ『dele』の第7話にオレたちのMummy-D (坂間大介) がゲスト出演! moukan1973♀、大爆笑。

 

 
 ▲本業フィールドなら大介さんだって十分にカッコイイだからネっ!



 昨日の夜、少し香りを確認した時にはムワっとしたネリネリ系アーモンドな生乾き臭──「高千代」や「花陽浴」やグルコアミラーゼ高生成モヤシでドーピングした酒によくある香り──もあったんだけど──暴走気味の旨口プロポーションってヤツ?──、そこは抜けてブドウ・フィールドに還って来た。

 ♡☺♡「まあまあか? 最近はいろいろハードル上がっちゃってるからなあ。でもまあ、旨い。ちょっと苦い?
 dಠಠb「そこは少し木香の影響もある。ただ、やはりこの酒には特別の風格がある。この酒としては6割7割の完成度 (仕上がり) だけど、これに〝excellent〟を付けないと、もうどの酒を飲んでも平凡な酒になってしまう──ま、実際そうだから仕方ないんだけど (笑) 。

 オレの印象としては、1本目に飲んだ720mlが育ったというよりは、ギスギスとした1800mlが丸くなった印象。1stロットか2ndロットかは、もはやこの段階になるとそこまで大きな意味はなく──つまり、もうこの酒は成虫になるために走り出してる──、あとは最終的にどっちのロットがより高品位な仕上がりに到達できるかという問題。つまり、新酒コンディションの早飲みで「どっちが苦い」だの「どっちが甘い」だのは、今はそこそこどうでもいいテーマになってます。



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 ワイングラス──に注ぐと、ハチミツのアロマが凄い伸びて来る。「花陽浴 山田錦40 27BY」や「而今 酒未来 28BY」を可能な限り上等かつエレガントにしたニュアンスすら感じる。

 ♡☺♡「うわっ、たしかにハチミツの香りスゴイ。実際、甘いっちゃ甘いけど、やっぱ堺杜氏の造る酒は他とは違うんだよね。
 dಠಠb「常温に近づいた方がいいね。スワリング (グラスをクルクル) して空気に触れさせることで酸がキビキビしてフルーティーになる。少し麹が強くてクドけど、まさに濃醇な赤ワイン的なプロポーション。個人的にはエキスに酸が反射してキラ〜ん☆のチヨメンの方が好きだけど、これはこれで偉大な酒であることに変わりない。

 こうなると俄然「2月瓶」の仕上がり具合が気になる。どうかな。あっちの方がクリアで淡麗な印象だけど、こうなると新酒コンディションでの状態はあまり関係ないかな。とはイエイ、29BYのチヨメン全般は──特に9号酵母の酒は──、やはり、味の全く出てなかった27BYのようなキャラクターではないですね。やや鈍重で大味。ただ、ここから抜けて来る可能性もあるし、1800mlも欲しい。

 ♡☺♡「日本酒はこれクラスのモノが何本かあれば他は要らないよ。結局ダメじゃん。何を飲んでも一緒だし。
 dಠಠb「まあ、完璧ではない櫛羅でこの別格感だからね。これが27BYの愛山を超えるイメージはないけど、ワイングラスでじっくりやるにはイイ酒だ。基本、アテや食事は要らない。そう考えると『ろくまる』はクリアで軽いよ?

 ♡☺♡「アハハ、ほんとだ! この流れで飲むとすごいクリアで軽い。櫛羅はややクドい?
 dಠಠb「この酒のこのロットに関しては、必ずしも無濾過生原酒に合理性があるとは思えない。少し加水して、なんなら軽く濾過して欲しいくらい。つうかさ、同じ仕込みの同じロットの同じ酒で『無濾過生原酒ver』と『加水濾過生酒ver』の2種類を出すのが逆に斬新なんじゃない (笑) ? 日本酒は『造り方を極める時代』から『飲み方を極める時代』に移行するべきだと思うな。特に深淵な洞察や意図もないままに『生原酒を瓶に詰めてハイどうぞの時代』は1日でも早く終わらせるべき。





◤Köster Wolf / ケスター・ヴォルフ シルヴァーナ クラシック 20161,468 円




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 日曜 (3日目) は日本酒は飲んでません。日曜はうっかりワインを飲み過ぎて二人でミイラ化してしまい起きたら深夜0時を過ぎており、今度は寝れなくなってしまったので軽く寝酒です。ここ数年、メキメキとその存在感を増しつつある辛口ドイツワインです。

 やや硫黄チックな温泉ミネラル経由でコーヒーのようなスモークネスを感じつつも愛らしく薄紫にフローラル。微炭酸。甘酸の手厚い抱擁感。大きな感動はないが、日常に小さな笑顔をもたらすデイリーワイン。ところで値段、いくらだったっけ?──1,468円だと!?──それならアリか。ただ、オレにはやや大味。



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 ▲歯は矯正した方がいい──長く役者を続けるつもりなら。決して主役を張るような顔はしてないけど、ま、頑張って。二世は単にスタートラインが若干シードなだけ。



 ケスター・ヴォルフの2日目──。

 あああ、昨日より酸がキビキビしてていいな。イマドキの辛口ドイツワインはこの価格帯でも味がしっかり出てるので、溜め息が出るほど陶然と旨いわけでもないけど、逆の意味で同価格帯のブルゴーニュやボルドーに対して吐かれる溜め息も、またない。きっとこういう酒を「コスパが良い」と言うんだろうけど、やはり、もう1枚足して1,000円台から頭二つほど抜けたボルドーやサンセールを飲みたい感じではある。

 味が濃いのはいいとして、少し酸のキャラが「お酢」っぽいんだよな。輸入元のページに珍しく「酸度」が表示されていて、その数値ぬわんと「7.0」だと (笑) 。これって日本酒のそれと同じ計測方法なのだろうか。これでこの数値なら、コート・デ・ブランのシャルドネは一体どんだけなんだ!?





──「櫛羅」の4日目。

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 少し粉っぽい苦みの中に〝麦チョコ化の芽〟を感じる。29BYは〝熟れた巨峰〟をスっ飛ばしてそっちに進んじゃうかも。「Kodama Tuning 2017」は期待できると言ったけど、熟成の進みは明らかに27BYよりも早いし、26BYのような美しいフルーティネスを宿すかは未知数。ま、近いうちに1stロット (2月瓶) の進み具合もチェックしてみます。やはり最後に勝つのは29BYとて「愛山45」なのか!?

 29BYの酒米全般に言えることだけど、やっぱ「味」と「甘み」が出やすいから、ドッカン蔵の酒以外は正しい方向での表現に支障が出やすい。特に「長陽福娘」の29BYは悲惨。



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 ろくまる──。

 やっぱ「八反うすにごり」はチャーミングだなあ。もはや数少ない飲める明利系の酒であることは確か。もう一度、あの輝かしい26BYレベルの「ろくまる」が飲みたい。

櫛羅」はバターミルクのような〝まろみ〟が。そして麗しくオイリー。これ、ワイン用語で「ペトロール香」と言うんだってね。「石油」はわかるとして「ビニール人形 (ソフビ) 」と表現するあたり、なかなかに笑える。これとは関係ないけど「馬小屋臭」という言葉もあるのな。これ、オレの言う「お婆ちゃん家の桐箪笥」みたいなもんか (笑)





──「櫛羅」5日目。

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 ▲うちの近所の「大地のうどん」は最近よくTVに出るけど、そこまでか?



 残り1合もないけど、うん、ちゃんと酸っぱくなって来た。ややホロ苦い余韻だけど、この段階だとグイ呑みの方がジューシイかな。チヨメンの中では──たとえば6号酵母の「Blanc」や「蒼 夏色生酒」なんかに比べると──味わいの模様が和柄ですね。ほんのり干し杏のような甘苦酸のトライアングルもあるし、甘旨のニュアンスも、どことなくアンコみたいというか





◤Chateau Les Tuileries / シャトー・レ・テュイルリー AOCアントル・ドゥ・メール ブラン 2016単品販売はナシゴレン




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 ▲母親の作ったミネストローネを当てられず泣き出す永島アナ (笑) 。ちなみにmoukan1973♀はオレの作ったカレーを死んでも当てる。いや、当てる必要はない。相対的に旨くないヤツをはじくだけ。



 立ち香──なんか樽&バニラがスゲえな。そしてエキゾチックにスパイシーなアロマ。シナモンやニッキなんかもある。

 このセットも残1だけど、間違いなくこれが一番いいな。どれもドングリだけど、頭一つ抜けてる。含むとキビキビとした、熟れる前の硬い白桃を噛んでるかのようなジューシネス。まるで激烈に淡麗で酸っぱい「東洋美人」みたいだが、余韻の中には黄色いトロピカルフルーツの──「亀甲花菱 雄町50」のようなアロマもある。

 やや生暖かい系の「猫のオシッコ」もあるが (笑) 、全体には爽やか&クリアにフルーティー。徐々に芳香剤一歩手前なお花のアロマも。ワイン全体のマトリクスでは香りは控えめだろうけど、そこそこフローラルに香る日本酒──「古伊万里 前」とか?──に比べたらそれなりのアロマビーム。これなら道端に落ちてれば拾ってもいいが、やはり、もう1枚足して頭二つほど抜けたボルドーを飲みたい感じではある。



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 シャトー・レ・テュイルリーの2日目──。

 シャトー・マイ・オシッコ (格付けナシ) ──みたいな (笑) 。さすが安ワイン。今日は見る影もなく薄いし、全く旨くない。日本酒と違ってワインはある程度「高い金」を出せば旨い酒にありつける可能性はググっと上がるけど、まだまだ抗いたい。


moukan1972♂






日本酒 篠峯 櫛羅 on_list_excellent

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