◤Michel Thomas / ミッシェル・トマ AOCサンセール ブラン 2010 




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 ▲そういやシロウ (宇多丸) さんは白ワインが好きだと言ってたな。生来のヲタク気質を発動させて、それなりには詳しいのだろうか。




 毎度アクセスありがとうございます。


 最近は平日でも「日本酒」から「スティルワインの白」に移行することがあって、極稀に旨いヤツ──値段と折り合いのつく、満足度の高い、リピートしたくなるキュヴェに当たるので、オンリストしたモノだけココで個別記事にしますが、基本的に内容は日本酒記事の中で書いたものと同じです。



フランスワイン地図1
 photo: winefolly.com

フランスワイン_ロワール地方1
 photo: milleporte.com



 サンセールは「ロワール地方 (Val de Loire) 」の東の隅にあるエリアみたいですね。以前、諏訪のワイン王が「ロワール地方は冷涼なので、(このエリアのソーヴィニオン・ブランは) まさに青畳の香り。特にサンセールは寿司に一番合うワインだと思います。」と言ってましたが、寿司に一番合うかどうかは別にして、AOCワインとしては3,000円未満で上質なモノが拾えることが何より嬉しいですね。[Appellation d'Origine Contrôlée

 普段シャンパンを飲んでる我々からすると、同じ値段のブルゴーニュくらいじゃ滅多に満足できないけれど──5,000円を超えてようやく「まあまあ」レベル──、サンセールなら望みはある (笑) 。なかなか2,000円以下じゃ買えないけど、1,800円前後で気まずくなるくらいなら、500円上乗せして笑顔を手に入れようじゃないか


 日本酒は「頂点」をいろいろ知ってしまったので、日常レベルでそこを超える酒を見つけることは徐々に諦めモード入ってます。結局、コレ!と思った酒を自分で育てない限り神酒にはなり得ないわけで、それでも720mlで5,000円くらいの酒を買えばそこそこ満足できるかもしれないだろうけど、だったらシャン買うわ──という。日本酒は出来が悪くても平気で出荷される気まずさがあって、それを蔵元も酒屋もキチンと説明しない (できない) から、エンドユーザーとしては覚悟と忍耐を強いられる。

日本酒は安い」と言うけど──確かに一面的にはそう言えるかもしれないが──、それは一回あたりの〝くじ引き参加料〟の話であって、真に旨い酒に辿り着くまでに掛かるコストを考えれば、むしろRMシャンパーニュの方がトータルでは安いとすら言えるかもしれない。実際、5,000円を使って真に旨い日本酒を引き当てるには、チャンスは基本3回 (1本=1,667円) しかないが、シャンパーニュなら1回 (1本=5,000円) でロンすることも決して難しくはない


 オレが今まで日本酒に注ぎ込んだ総額を☆5とexcellent以上の本数で割ったら──怖くてできないしDATAもないから無理だけど──、たぶん愕然とする (笑) 。もちろん、安物ワインにそこまで感動することはないわけだけど、日本酒との大きな違いは、ワインという概念を破壊するほど不味くて飲めないモノは滅多にないということだ。ただ、本当に旨い日本酒と同じ酒偏差値のモノを同価格帯のワインに捜すことは絶対に不可能であることもまた事実だ

 要は、同じ値段のピンとキリの差が異常なまでにデカいのが日本酒というジャンルなんでしょうね。飲めないほどのクソ酒や人気銘柄のお手軽エピゴーネンが傑作と同じ値段で出回ってるという。まあ、ワインにも人気取りなクソ蔵は死ぬほどあるだろうけど、勉強すれば回避することは可能。日本酒はいくら勉強したってハズレだけは回避できない。なにせ知識ばっか持ってる10年選手ですら、今この瞬間、オレに1本たりとも本当に旨い酒を案内できないんだからな (笑) 。



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◤Michel Thomas / ミッシェル・トマ AOCサンセール ブラン 20102,274 円




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 ▲近所の酒屋で適当に買って来たらそこそこ有名な生産者だったし、この2010年は楽天なんかじゃどこにも売ってない (笑) 。現行ヴィンテージは「2016」です。



 うちからチャリで6〜7分の「佐々木酒店」は創業102年の業務用酒販店みたいだけど、見た目も店内も──我々が通うような地酒屋レベルから見れば至って普通の酒屋。地酒──「東洋美人」「仙禽」「五橋」なんかも少々。基本、酒なら手広くなんでもある。そう考えると「松屋酒店 (フィッチ) 」は改めてスゲえな──見た目オンボロの普通の酒屋なのに中に入るとRMモノのシャンパーニュがゴロゴロ (笑) 。


佐々木酒店1 そこまでマニアックな店じゃないので、ワインに関しては現行品より少し古いビンテージなんかが平然と売れ残ってます。穴場というよりは、田舎のオモチャ屋に昭和のボードゲームや子供向けアニメのグッズなんかがホコリを被って並んでる感じ (笑) ?

 シャンパーニュは数種類ながら、モエやヴーヴやアンリオに混ざって3,000円未満の謎メゾンが2種類ほどあるので、今度moukan1973♀と買って〝夏の想ひ出〟に店の外で飲んでみるか。近くに〝散財の悪魔の棲む館・異常石井〟もあることだしチーズでもツマミに。

 2,000〜3,000円クラスのフランス産AOCワインは1年で全種類制覇できそう。パっと見、50種類もないな。サンセールもコレを含めて2種類だけだし。奥にウォークインのセラーがあって、そこには高級品がズラリと並んでる──模様。見てもわからんから入ってない。



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 ▲髪の量以外、基本この人はあんま変わらんな (笑) 。



 立ち香──この価格帯の商品をそこまで神経質に扱う感じもないので少し不安だったけど、一応天井の照明はLEDだったし、実際に香りに関しては特に問題なさそう。爽やかシトラス。果汁の雫がピチャっと弾けるような瑞々しい透明感。硫黄系ミネラルなんかの熟香は感じないなあ。「2010」という条件に寄り添うなら、強いて言えば香りの面は幾分マットですね。そこまでキラキラもしてないけど、歴然とイエロー&オレンジ色にフルーティー。

 ソーヴィニヨン・ブラン100%だって──。

 あ、これアタリだわ。もう1本あったから、また明日買いに行こっ。なにげに「2010」は楽天でも買えないしクワナリの拾い物かも (笑) 。微かにガスを感じるな。3,000円クラスの取るに足りないブルゴーニュのシャルドネより全然いいわ。シャブリほどのミネラルがない分、果汁をダイレクトに感じれるので、極めてジューシイですね。つうか、この透明感のある輝かしいフルーティネスがこの値段で味わえるなら、わざわざ7,000円も出して無理してピュリニー・モンラッシェを買う必要さえないと思うわ。だったらこれを3本買った方が絶対に幸せになれるし、もしくはこれ2本と焼き鳥15本という組み合わせもいい (笑) 。



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 ▲というわけDE、さっそく翌日に残りの1本を買って来た。次は「2016」と垂直試飲かな。



 酸は十二分に足りてますね。しかし「2010」でコレかあ。現行で出回ってるのは「2016」だけど、逆にどんだけキビキビしてんだよ (笑) 。これは垂直飲みしたい感じではある。少し温度が上がってからの方がグラマラスな甘旨も捕まえやすくなる。これは近場で買えるナイスな拾い物だ。

 とにかくね、1,000〜1,800円クラスの白に比べて歴然とハイクラスな満足感を得られるのがいいよ。そりゃあ、細部のフィネスはさすがに7,000円のシャルドネには及ばないけど、要は満足度の問題なんだよ。コスパとも違うな。満足度だよ。例えばシャンパーニュ。旨いヤツは平気でで5,000円6,000円するけど、コスパとかそういう問題ではなく、満足できるから買うんだよ。いくらコスパが良くたって、3,000円以下のクレマンなんかじゃ満足できないわけだろ?

 そういう意味では、このサンセールには満足できる。デイリーユースとしてはこのラインを上限に攻めたい──3,000円オーバーのワインを毎日は飲めないわけだし。ズバリ、税込1,800〜2,300円の範囲で満足度の高いモノを、これから〝ヤミクモ砲〟を連射して見つけて来ます。あとは800〜1,799円で気不味くならないヤツな (笑) 。


moukan1972♂moukan1973






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