◤篠峯 - 田圃ラベル「Blanc (白) 」純米大吟醸 伊勢錦50 無濾過生原酒 29BY 3本目!1800ml <奈良> ── dಠಠb「720mlよりシルキーで揺蕩う液性」#Fresh/Fruity/Wine Oriented/Clear/Unique/餅工房『しっとりハムカツせんべい』 




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 だいぶ不良債権酒の処理も片付いて来まして、実験的に〝温度違い〟で管理してる「日輪田 山廃 純米吟醸 山田錦55 無加圧直汲み 28BY×2」と「同26BY」と「旭興 純米吟醸 雄町 磨き五割 無濾過生原酒 29BY」の4本以外は全て「御三家」のストックになりました、シノブラ (篠峯Blanc=しのみねブラン) 、1800mlです。


shinomine_blanc29by3_2b.jpg 堺杜氏に確認はしてませんが、他の商品同様、おそらく「720ml」と「1800ml」とでは採ってる部分が多少は異なるのカナートという印象です。

 結論を先に言うと、どうも「1800mlの方がシルキーでライト」のような気がします。なんというか、言ってみれば「あらばしり」っぽいというか、720mlのようなカチっと感に乏しく、やや揺蕩うジューシネスを感じますが、基本的な香りや味わいは同じです。それぞれのバランスというか、五味のパラメーターに多少の違いがあるだけですね。

 個人的には──今時期の出来に関しては──720mlの方がシャープなアタック感があって好みですが、1800mlも2日目以降はシッカリ味も出てカチっとして来ますし、やはり1年後には1800mlの方が高解像度かつレンジの広い味わいを表現してくれるんだろうとは思います。

 裏を返せば、720mlは1800mlの「縮小コピー版」というか「ジオラマ」という印象も。小さい方が細部がカチっと見えたりするアレだよ──デカい写真を離れて見ると光彩がバシっと際立つのと同じというか。

 いずれにせよ、まるで問題なく旨いので御安心ください。「on my list - excellent」です。この時期にサイズ違いで飲めたことは非常に有意義でした。



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 bottle size:1800ml





【660】篠峯 -しのみね- 田圃ラベル「Blanc (白) 」純米大吟醸 伊勢錦50 無濾過生原酒 29BY <奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


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▪︎酒米/精米歩合:奈良県産 伊勢錦/50%
▪︎酵母:協会6号
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:+7/2.3/0.5 (堺杜氏アナウンス) 、+7/2.2/0.7 (酒屋アナウンス)
▪︎ALC:15.7%
▪︎処理:無濾過生原酒
▪︎酒造年度/出荷日:H29BY/2018年6月 (バックオーダー)
▪︎管理状況:2018/7/5に着、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2018年7月15日 (日) /1本目に開栓。
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable
▪︎備考:720mlよりも少し揺蕩う液性だが、2日目以降はカチっと固まって来る。

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み



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 ▲餅工房『しっとりハムカツせんべい』の味わいを、少なくとも日本で最も正確に文字表現するならば、それは「拒食症になった湿気り気味の歌舞伎揚げのとんかつソース味」ということにはなるが、どこが「ハム」なのかというと、ほんのり「魚肉ソーセージ」のような味があって、そう考えると、駄菓子の『ビッグカツ』の「形状/テクスチャー違い」という説明の仕方も可能ではあるだろう。リピはないが、なかなか面白い──これを休憩中に一袋も平らげるババアの気は知れないが。



 立ち香── あ、キタっ。基本的には同じだけど、香りの風が微弱で、720mlのような苛烈な酸ビームはない。それでも29BYのチヨメンの中では異質に超然とスタイリッシュ。

 違いはどうか──↓アンタにはわからんと思うが (笑) 。

 ♡☺♡「全く問題ない、全く問題ない (←二度言う) 。超爽やか。旨い。でもなんか、こっちの方がシャープ感があるような気がするな。わたしの薄い記憶を辿ると。

 シャープっつうか、720mlよりスリムでクリア。むしろコアへの集中力や液の筋肉は720mlの方が逞しい。1800mlはテクスチャーがシルキーで、いい意味で軽くて薄いからガブガブ飲んじゃう。アタックなんかまるでないよ。こりゃAY (ええわい) 。



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 ♡☺♡「ラベルのデザインも好きなんだよねえ。これ旨い。飲んじゃう。昨日のクレマンなんかよりダントツに旨い。

 なんかこなれてるというか、720mlよりハンナリしてるなあ。あんま〝攻撃的な篠酢〟を感じない (笑) 。液性に揺蕩う (たゆたう) タッチもあるし、明らかに720mlよりガスも弱いし、ややストラクチャーにユルさも感じるけど──若干ふぬけた量感というか荒走り (あらばしり) っぽいテクスチャーというか──、まあでも、旨いです。

 アイス換算で言えば、720mlが「ガリガリ君」で1800mlは「パピコ」です





── 2日目。

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 立ち香──徐々に出て来た、オレの中では「セメダイン」よりも格上の「木工用ボンド」が (笑) 。ボヤけた香りの霧の中から静かに浮き上がる「篠酢」の輪郭。それでも720mlのような香りの髭 (鼻毛への攻撃性) は少なく、中年ヘッド換算で言えば「髪は薄い (香りのアタックは弱い) 」──と、これを書いてるのは昼間なので、飲むのは夜──の、はずだったんだけど、暑いし出掛ける用もないしで、三連休最終日の昼過ぎに二人でそこそこマトモに飲んでしまった。120mlくらい?

 香りにイイ感じの甘やかさが出てきた。そして含むと味もシカーリ出てきた。まるで果実酒だよ。酸化のアシストなのか、隅々へのアタック感も増して、液性に張りが出てきた。これくらいカチっとしてた方がいい。ガスもまだ少し残ってる。

 ♡☺♡「超爽やか。旨い。日本酒とは思えない。本当に果実酒みたい。普段日本酒を飲まない友達とかに黙って出したら『これどこのワイン?』と言うと思うよ。






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 ▲昼間に日本酒をそこそこ飲んでしまったので、夜は届いたばかりのワイン──シャンパン×1、クレマン×1、スティルワイン白×10──を飲む。


JACQUES BOURGUIGNON / ジャック・ブルギニョン「シャブリ」2013 (1,369円)


 さすがに値段なりですね。以前フィッチの宮崎社長に見繕ってもらったグラン・クリュの5,000円のシャブリ (Closerie des Alisiers "Valmur" 2008) は香りの複雑さと重層感が桁違いだったけど、普段使いの晩酌酒ならコレで十分。アタリのシャンパーニュは白ワインとして桁外れに旨すぎるので、夏だし、日本酒の720mlと同じくらいの値段で買える白ワインを合間合間に挟んで行こうカナート思ってます。

 ♡☺♡「この何も考えずに気軽にカジュアルに飲める感じがいいわ。アタリのシャンは旨すぎるけど高いから気軽にガブガブ飲めないし、デイリーユースのスティルワインを合間に取り入れるのはいいかもね。到底このクラスだと日本酒の旨いヤツには勝てないけど、日本酒みたいなハズレは少ないし安心感はある。
 dಠಠb「日本酒は旨さで値段が決まる世界じゃないから、横並びの価格体系の中から真のグランヴァンを見抜く力が今後は飲み手に必要になる。もう糞も味噌も〝同じ日本酒〟として認識する時代は終わりだよ。

 とりあえず、スティルワインは「これは!?!?」という旨いヤツだけを個別記事にする予定です。というより、オレに書くモチベーションを与えてくれる酒に出会えた時だけ──と言った方が正しい





── 3日目。

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 さすがに神酒 (愛山45生 27BY 1800ml) の後だと薄く感じるけど、これはこれで最高だな。やはり29BYの早飲み系チヨメン最強酒が「Blanc」であることに疑いの余地はヌワイ。そればかりか、これは日本酒界全体を見渡しても29BYにおける数少ない輝かしい成果の一つであると言い切れる。つうか、他になんかある? あるなら勇気を出してオレに薦めてみろよ、そこの〝自称・日本酒マニア〟ども。



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 ▲河村隆一おじさん。



 ワイングラス──。

 ま、本当に旨い酒は何をどうやっても旨いんだけど、これも同様ですね。ガスは少し残ってます。それでもワイングラスの方が若干だけ液性がカチっとするかな──イイ意味でアルコールが浮いて辛みが増すというか。

 しかし盤石万博ですねえ。なに、この最高過ぎる日常。「長陽福娘」の不良債権酒を早めに消化して「Blanc」を買い増したいわ





── 4日目。

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 揺蕩うなあ (笑) 。1800ml的な味抜けなのか、採ってる部分的なそれなのか、それとも低アル素性的なそれなのか、残り3合弱、さすがにユルいな。そして歴然と感じる、イイ意味でも悪い意味でも確実に今ここにある、低アルな薄さ。しかしそれでも旨いんだから生姜はあるけどショウガナイ。

 まさにソルダムで作ったフルーツ酢ですね。日本酒に関しては別に〝香りフェチ〟というわけではないけれど、さすがにコレにはウットリさせられる。削げた独特の乳酸感に「ポスト・セメダイン」としての「木工用ボンド」もあるけど (笑) 、この、やや金属的な輝きのあるテクスチャーが極めてスタイリッシュであり、日本酒における最新版モダニティの中心を一撃の閃光で射抜く様は『糞酒博覧会 2017』において、あまりにも輝かしい。



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 ワイングラスだと、意外にオーソドックスな日本酒的な米の旨みにもコネクトするので、熟成を経由すればまた違った表情を見せてくれそう。そして温度が上がると思ってしまう──「あああ、やっぱり日本酒って、所詮は全てが甘い酒なのね」──と。

 過激にフルーティーでありながら、どことなくリキュールっぽい苦みすら素敵にオサレだと感じさせるあたり、さすがは堺杜氏ですね。何度も何度も何度も何度も言いますが、チヨメン特約店の皆様、29BY、これを入れないで何を入れるの? イイ加減にしなさいよ。今すぐ黙って入れなさいよ。

 まだ蔵元完売してないのかね。そうだとしたら、まるでアリエナイ話だよ。こうして傑作が素通りされて行くんですね──25BY/26BYの「篠峯」を多くの日本酒マニアが黙殺したように。どいつもこいつもザマアないですね。


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日本酒 篠峯 on_list_excellent

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To めいさん



毎度です。


──これとか黒澤 金紋錦 純大28BYがいつまでも残ってるのは確かにどうかと思いますね。

「通販しないこと」を信条にしてるミステリアスな日本酒ファンも全国には大勢いますので、こちらとしては助かります。ま、それだけ他に飲む酒があるんでしょう。皮肉ではなく羨ましい限りです。

先日、久しぶりにマチダヤに行った時も、目の前で普通に「新政」が売れてましたよ (笑) 。イケセイでは「栄光富士」を手に取る30前後の若者も多いですしね。


──新橋の信州おさけ村では黒澤 金紋錦をグラス売りしてますよ。

なかなか魅惑的な店ですね。なんとなく知ってたような気もします。1合750円は原価の2倍以下なので随分お値打ちですね。


──売り手の意識が低いままだと、日本酒ブームの終焉は近いですね。

このレベルのブームなら、いつ終わっても別にいいんですが、才能のある蔵人が経済的な窮地に追い込まれるのはいたたまれないですね。つうか、一番ヘボいのは日本酒ライターですけどね (笑) 。


2018.07.20 Fri 01:15
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Name - めい  

Title - 

おばんです。

このお酒が土曜日に四合瓶で3本届きます。

これとか黒澤 金紋錦 純大28BYがいつまでも残ってるのは確かにどうかと思いますね。

新橋の信州おさけ村では黒澤 金紋錦をグラス売りしてますよ。このプレミアムが付いてもおかしくないお酒を1合750円とは…
http://www.nagano-sake.com/vil/index.php

売り手の意識が低いままだと、日本酒ブームの終焉は近いですね。
2018.07.19 Thu 22:34
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