◤謙信 - 純米吟醸 愛山 生酒 27BY ── d◎◎b「結果的に味は問題なく旨い、だがしかし!」#Fresh, 不定期新連載『メガネ警察』 




 謙信です。愛山は27BY初登場みたい。他に27BYは越淡麗を呑んでます。謙信は最初に呑んだのが五百万石の生だったもんで、その時の印象で「甘旨い酒」というレッテルを──ハズレの多い鍋島オレンジの代替品という意味合いも込めて──貼りつづけてきたのだけれど、むしろ酸に魅力のある銘柄なのではないかと、最近では思いはじめてる。まだまだサンプルは少ないから断定したり決めつけたりするつもりはないけど、呑める量に限りのある、ひ弱なエンドユーザーにしてみれば、買う前の当たりとして、ある程度は銘柄の傾向を掴んでおく必要はあるんでね──今後それが変わる余地は全然残しつつ。




kenshin_aiyama1.jpg

kenshin_aiyama2.jpg
 bottle size:720ml





【101】謙信 -けんしん- 純米吟醸 愛山 生酒 27BY <新潟>

池田屋酒造 (by 地酒サンマート) :https://www.sakesake.com


Moukan's tag:




 テイスティング結果をレポートする前に言っておかないといけないことがある。割とシリアスな話。あのね・・・。

 栓に構造的な不備がある──


DSCN2215.jpg わかる? そもそも栓のハマりが浅いというのもあるんだけど、4合瓶の栓に標準装備されてる、開ける時にカチっと音のする、あの固定感がないのよ。要は自力で締まってるだけの栓なの。これ1本1本手で締めたのかね。変な話、非力な担当者が締めた瓶はユルユルになっちゃうかもというリスクがあるわけなのさ。

kokuryu_hiirazu3.jpg なんでこういう話をするかと言うと、実は我が家では瓶を寝かせて保存してたんだけど、今日開けようと思って瓶を手に取った時、指がベタベタしたんだよ。つまり、ちょっと漏れてた。実は「黒龍/火いら寿」も瓶口周りがベタベタしてたのよ。これは横に寝かせてはいなかったけど、あのエラそうな栓が実は構造的に脆弱だったつうね。ま、そのあたりも癪にさわる要素ではあったんだけど (笑) 。

 謙信には栓の外側にトレーシングペーパーみたいな硬めの紙がくるまっていたんだけど、実は買った時から、それの内側が濡れてたんだよね。てっきり結露というか汗だと思ってたんだけど、単に漏れてただけだったという。これね、日を改めて蔵元に連絡しときますよ。これは造った本人としても不本意でしょ。仮に瓶を横に寝かせていなかったとしても、空気はわずかな隙間から侵入するわけでさ。当然、味の変化にもシリアスな影響を及ぼすわけで。

 というわけDE、呑む前にこれらの事実が発覚していたので、それを考慮に入れてのテイスティングです。老ねてなきゃいいけれど、そこはもう、祈りを込めるしかないっていう。

 立ち香はちょいセメダインよりのバニラ系。割としっかり酸を感じる。真っ先に風の森なんかを思い出すかな。特に老ねた感じはない。

 含みますヨ。

 お、キメの細かいガスが程良く溶存。だけどああ、この甘酸っぱいドライフルーツ系の熟れたタッチ、これは明らかに空気漏れによる早期熟成の為せる技かなー。愛山感はまるでナッスィング。もうね、熟したフルーツ感のある雄町みたい。バカ舌で世界的に有名なマイワイフですら、含んだ瞬間に「雄町みたい!」って言ってたくらいなんで。旭興の雄町生を思い出すなあ。

 ただね、これはこれとして普通以上に旨いっす。熟れたニュアンスの甘酸っぱさに、ちょうどいいサイズの凝縮感。ガスも一応はしっかり残ってるからジュワっとジューシィにキレる。酸の出方もいいね。ブチャっと潰れそうな味の輪郭をしっかり脇から固めてる。イヤらしいケバケバした熟感もないし、ちょっと洋酒的な濃醇さもあって、非常にこなれた雄町生っていうニュアンス。

 温度が上がってくるとミルキーな柔らかさも出てくる。正直、好きだし旨いんだけど、これ、杜氏の設計とは違う方向に味が変化してるだろ、確実に (笑) 。ただ、結果としてスっゲえーバランスいいんだよな。普段日本酒を呑まない連中に黙って呑ませて驚かせたいような気持ちにもなるしな。エレガントだけど、どこか斜に構えた不良感もある。グレてるけど勉強できるヤツみたいな、ちょっとモテ指数の高い味フェロモン、ある。

 だけど、これは結果論なわけで、やっぱ栓には問題あると思う。生酒、しかも愛山であの脆弱な密封性はないな。

 あ、今日はオマケで、不定期新連載『メガネ警察』を付録として掲載してるので、メガネ選びに自信のない人、間違って流行り物に手を出してヤケドしたくない人は、冗談半分にオレの言うことを黙って信じてみると、おそらくはいつか何かの役に立つはずだとは思う。上から目線に不快感を抱く人もいるかもしれないが、ま、メガネに関しては上級者も上級者なんでね、そこは一つ、カルチャースクールの講師程度に思っておいて下さい (笑)




── 2日目。


 困ったことに旨い (笑) 。甘さに緩みが出てきたように感じるけど、アフターのキレ上がりにも鋭さが出てきたので、全体としてはフワっとタイトなフォルム。ちょっと柑橘系の酸も感じるかな。これは越淡麗にも通じるニュアンスだから、銘柄癖なのだろう。相変わらず熟した雄町酒みたいな味わいだが、個人的に好きなタッチなので問題なく美味しく呑めてる。

 ただ、これ本当はどんな味なんだ!?

 さっき蔵元にメールしたので、返事があったら報告します。やっぱ問題だと思うんだよなあ




── 蔵元から返事が来た。


 全ては転載しないけど、やっぱ、「同じ指摘を、他の関係者から、指摘され、反省しています」ということだったみたい。そりゃそうだよな。新商品の愛山の生でこれはさすがにないわさ。結果的に旨かったからよかったものの、愛山を呑んでる感じはなかったしな (笑) 。

 でもまあ、たとえ愛山であっても、空気が漏れた瓶だと短期間でああいう味になることがわかったことは貴重な体験だった。一升瓶はさすがに密封されてると思うけど、詳細は知らない。これから買う人は要覚悟です。




-o-o- EYEWEAR PATROL -oo1-

 綾野剛 (Round Type - Metal Gold)
 ▼Clickで写真拡大▼
綾野剛_メガネ メガネ選びで一番大切なことはなんだか分かりますか? デザイン (形) ?──違います。色?──違います。大きさ?──正解! メガネ用語では「サイズ感」という言葉で表現されることが多いです。わかってるメガネ屋のスタッフは、ほぼ全員、客や他人のメガネを褒めるときにこの言葉を真っ先に使います。

 「いいサイズ感ですねえ〜。

 綾野くんの丸メガネも「いいサイズ感」です。ほぼジャストと言っていいでしょう。じゃあ、何が問題か。

 若者にゴールドは似合わない──

 しかも、この手のCLASSICなタイプは、ビシっとスーツで全身ダンディーに決めないとメガネだけ浮いてしまいます。元々少しヨレた感じの服装を好む彼が最もかけてはいけない色だと言えます。このへんの色は我々40代の中年でもまだまだ早い。50を過ぎてシワや白髪が目立ち始めてからようやく似合う。だから、若いうちは気取ってCLASSICに挑戦するとヤケドします。

 そんなツリ目ホソ目のCOOLでヤングな綾野くんにオススメなのは「THEO ASIA -Amethyst Metallic-」です。同じ丸型でも、上のラインが少し吊り上がってる絶妙な形状。色はマットなメタリックブラウンが合うでしょう。


moukan1972♂



日本酒 謙信 愛山 メガネと酒

Comment

Add your comment