◤菊鷹 〜雌伏シフク〜 山廃 純米 7号酵母 無濾過生酒 29BY <愛知> ── dಠಠb「まさか『雌伏』というネーミングにはそういう意味があるのか!?」#Dry/Spicy 



※2018/7/27 (金) 追記。[14日目にJump!

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 ▲これまた偶然、27BYの同じ酒でも石原さとみを使ってた。



 実は初めて飲む、比較的若いコンディションの菊鷹 (きくたか) 、雌伏 (しふく) です。先日飲んだ「菊一文字 (8号酵母) 」は、この蔵元の速醸酒らしい属性に満ちたワカリヤスサを体現してましたが、やはり、本命──というか、地酒的秘境感のあるストレンジな魅惑を届けてくれるのは、ぬわんと言っても「山廃」だと思ってます。

kikutaka_shifuku29by1b.jpg 今季の「雌伏」は2ヴァージョンあって、我が家が手配したのは「日本酒度:+10の辛口Ver」です。Another Verisonは「日本酒度:+3」で使用してる酒米も微妙に異なるけれど、日本酒度に関しては28BYが同じく「+3」」で27BYが「+8」なので、果たしてこの酒としての本流はどちらにあるんでしょう──オレは勝手に「辛口Ver」こそ本流だと早合点していたのだけれど。

 結論を先に言うと、今の段階でこの辛口を最後の一滴までスムースに飲み切ることは難しいカナートという印象です。なのDE、残りは720mlに採ってしばらく冷蔵で追熟させることにしました。結構グニョグニョと蠢く濃醇さもあって、基本的にはドライなんだけど、抜け感や疾走感はないし、肝心の複雑みも今は纏まりに欠け、やや鈍重な表情を見せます。




雌伏 (しふく) ・・・人に屈伏して従うこと。また、実力を養いながら活躍の機会をじっと待つこと。⇔雄飛。

雄飛 (ゆうひ) ・・・大きな志をいだいて盛んに活動すること。⇔雌伏。

(小学館提供『デジタル大辞泉』より)


草むら1



 ここの山廃酒に顕著な──地酒的秘境感を保証する──草感もまだまだボウボウじゃないですね。まあ、焦らずにイキますわ。もしも1年後に売れ残ってたら再チャレンジしてもいいカナートと思ってます。買ってすぐに開けたい早飲み派の人は黙って速醸を買ってりゃいいと思いますよ。



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 bottle size:1800ml





【657】菊鷹 -きくたか- 〜雌伏シフク〜 山廃 純米 7号酵母 無濾過生酒 29BY <愛知>

藤市酒造 (by 日本酒専門店 Sake芯) :http://sake-sin.blog.so-net.ne.jp


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▪︎酒米/精米歩合:山田錦 (酒母米) 、フクノハナ (麹掛米/掛米) /65%
▪︎酵母:協会7号
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:+10/2.5以上/1.5以上
▪︎ALC:17%
▪︎処理:無濾過生酒
▪︎酒造年度/出荷日:H29BY/2018年2月
▪︎管理状況:22018/7/5に着、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2018年7月11日 (水) / 旭興の次に2本目として開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 立ち香──あっ。なんかカワイイな。草がねえぞ、草が (笑) 。なんか小ぶりにチャキっと乳酸。軽そうだな。「日本酒度:+10」とは思えないほど、なにやらポヨんとした甘やかさもある。ミルキーとまでは感じないけど、弾力感のある旨みの球体に張りのある甘みが乗るイメージ。

 どれどれ──。

 しかし含むとスタリッシュにドライ。ガスは僅か。まだまだスカスカだけど、夏酒としてはいいんじゃない? なんかオレの知ってる、蠢く複雑大王の「雌伏」はここにはないけど、これはこれか。

 ああでも、余韻に餅ライクな旨みの酸。ちょっと退けにかけての嚥下メロディーがうるさいかな。これでリリースから5ヶ月くらいか。まだまだ全然だな。でも、悪くないし、やっぱ「菊鷹」の山廃はエキゾチックな地酒的秘境感があって、旨かろうとイマイチだろうと、いちいち魅せられる。



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「辛口」と言っても喉を焼くようなそれではなく、甘みが削げた、少し過激な糖質オフ (カロリーオフ) 飲料的なアプローチの強化によって実現される「日本酒度:+10」だと思うわ。別に全然ホニョホニョしてるよ──ミルキーと言えばミルキーという意味で。むしろもっと金属的かつ鋭利な7号酵母オリエンテッドな辛口でも別にいいんだけど、そういうわけでもない。なんでしょう。汚れた旨口 (笑) ?

 ただ、少し軋むというか、味のしない歯磨き粉みたいなテクスチャーがあって、このジリジリした舌触りが「アミノ酸度:1.5以上」の体現なんだろうね。ここを「0.8〜1.1」の範囲に抑えてくれるとオレとしては好ましいんだけど、ここのネリネリ&ゴワゴワした部分が熟成によって想定外に暴れて銘酒を象る重要なエレメントになるんだろうから、この酒の場合、このエキゾチックな雑味を受け入れることを飲み手に強いるんだろうな──実際、銘酒27BY (1年半熟成) も「日本酒度:+8、酸度:2.9、アミノ酸度:1.6」だし



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 それでも「菊鷹ブドウ」はあるよね。関係ないけど、今、茶色い小虫が「旭興」のグラスに止まったので──先日も同じような光景があったな──、やはり虫にとっても「菊鷹」に〝魅惑の甘み〟はない模様。

 喉は焼けないけど、舌にはスパイシーな余韻を残します。食中は脇役な出力感になるけど、それなりに爪痕を残すタイプの脇役なので、味気なくはない。まあ、消しゴムで薄めた──もしくは色を入れる前の──「Blanc」みたいな表情もあるけど、明らかに砂糖の足りないジャムみたいな味わいもあって、ついつい頭の中で〝あるべき姿〟を探しに行っちゃう〝罪なイクラ酒〟ですね

 言っちゃえば「上級者向け」だけど、なかなか見所ありますね。「未完の大器」だったのか、それとも「二十歳過ぎればただの人」だったのかは、1年後にわかる。





 1973チャレンジ!!!
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 ♡☺♡「おおお、ドライ。いいわ。旭興よりアタシはお菊さんの方が好み。

 と、彼女は言うけれど、現時点での「酒としての完成度 (仕上がり具合) 」は歴然と「旭興」の方が上です──もちろん、それは「ポテンシャルがどれだけ発揮されているか」という問題ではあるけれど。

 徐々にわらわらと草が生えてきた。結構ピリっとスパイシー。やはり「喉」ではなく「舌」で感じるタイプの「辛口」とは言えるだろう。そうだ。ぼちぼち「鯵ヶ澤」を手配しないとな。スパイシーで想ひ出したわ。





── 2日目。

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 ▲エメンタールはまあまあかな。ほんのりトロピカルなフレイヴァーもあるが、少し塩気とコクが足りない。それでも138円ならアリか。



 立ち香──今日は少しグレープフルーツ系の表情もあるかな。庭の草むしりは、まだしばらくしなくても大丈夫そう。

 あああ、結構、味が出て来たな、やや重い。これはチロリに「氷ポチャん♪」がいいかも。これ言ったら負けだし、むしろタマには負けてもいいんだけど、要するに飲みにくい (笑)



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「辛口」というか「甘くない」という方向での「日本酒度:+10」です。やっぱ「若い雌伏」は面白くないですね──まさか「実力を養いながら活躍の機会をじっと待つこと=雌伏」という商品名の意味はココにあるのか!?──もしもそうだとしたら天才的なネーミングセンスじゃないか。つまり「雄飛=早飲みタイプ」「雌伏=熟成タイプ」ということなのか!?

 先日の「8酵母」の方が素直にフルーティーでジューシイだし、素直じゃない「雌伏」が、そのヒネくれた性格の魅力を存分に発揮するには少し時間がかかる





── 14日目。

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 Additional Notes 💬

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「この時期はまだまだアク抜けしておらず──特に麹の出方がエグい──、週の半分はナゼカ寝起きの肘が痛い中年が笑顔で飲み進めるには少し重いと感じたので、720mlの空き瓶 (酒は微妙だが瓶のキャップだけは優秀な『綿屋』のモノ) に移して冷蔵庫に入れておいた。なんとなくチェックはしていたが、10日目を過ぎたあたりから待ち望んでいたようなリンゴやラムネの香りが出てきたので、試しに一口飲んでみることにしたら、結局そのまま飲み干してしまった、というお話の回です。」




 立ち香──7号リンゴ来たなあ。ラムネっぽさもあるけど、全体にはテカっとフルーティー。見晴らしの良さを感じる。

 もしかして旨いの?──14日目です、たぶん。

 辛いけど、輝ける液性、煌めくエキス感、麹由来のお餅な酸も消えて、非常に清々しい酒になってますね。心なしかガスを感じるのは気のせいか森の精か。

 口の中でパチパチ弾けるお菓子みたいにスパイシー。ここが得難くストレンジで、やはり、ここの銘柄はこれで勝負するべきだろうなあ。やっぱ「速醸組」はポップに酸っぱいだけで、この草なスパイシネスがないんだよな。ま、売れるのは〝ソチラ側〟の酒だとは思うけど。



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 いいっすね。軽いっちゃ軽いし。もしもこの中にこの酒をストックしてる人がいるなら、飲む時は開栓後にすぐ720mlに採って、そっちは2〜3週間くらい冷蔵庫で落ち着かせるといいよ。なんかアミノ酸度が緩和されたイメージね。

 そして「篠峯」だけど、やっぱ旨みの立体構造は速醸だけあって〝ふくよか〟なんだよね。その点、やはり「菊鷹」は、イイ感じに削げてますね。それでもまだまだゴワつくので、真の飲み頃は先ですね。そして今、歴然とガスを感じた。二次発酵したのかね (笑) 。





── 15日目。

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 ▲今さら本名であることが話題になるとは、世間の認知度もまだまだですなあ。[モデルプレスの記事

浜辺美波めざましテレビ東宝シンデレラ1
 ▲たしかに本人の口から「本名です」と言ったは初めてだと思うけど、デビュー前の田舎の竹藪娘10才が芸名で東宝シンデレラに応募するわけねえだろ (笑) 。[最終審査合宿の動画

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 ▲後藤先生の比喩は「名前のつけるベクトル、磯野波平と一緒やで」が「名付けのロジック、磯野波平と一緒やで」だったら満点。「ベクトル」だと「磯野波平と浜辺美波」と「苗字と名前」という二元的な相関性を同時に表現できない。[ウチのガヤがすみません! (GYAO!動画) ]



 パチンと弾けるようにクリスピーに辛いけど、なかなか良いね。喉ではなく舌でパチパチ鳴るような辛さで、むしろ嚥下はスムース。山廃らしい削げた旨みの立体構造もあるし、まあ、クリアにジューシイ。つうか、今が一番旨いな──実は昨晩「蒼」を50mlくらいブレンドしたんだけど、さすがにそれは関係ないだろ (笑) 。

 良い。むしろ甘みもしっかり出てるよ。開けたてはグニョグニョとカオスな重さもあったけど、今は全く問題ないな。今日はやならないけど、チロリに採って少し割り水すれば更にフルーティーになるだろうな。



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 良い。ようやく酸に瑞々しさが出てきたというか、今はキラキラしてるよ。この少しズリっと舌に乗る草っぽい粉感、ここにアミノ酸が効いてるんだろうな。これが「速醸の菊鷹」にはないクセであり珍味性だわな。





Domaine de la Croix Senaillet / クロワ・スナイエ「 マコン ダヴァイエ」2016 (1,717 円)
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 ここで突然ですが、安ワインなんぞを。夏場の日本酒は胃に重いということで、moukan1973♀のヤロウが、♡☺♡「週の何回かは白ワインを挟んでくれ」などとヌカす。つうか、うちにある1,000円台のワイン、これで最後なんすけど。

 さて、どこにでもある一杯700〜800円──表参道&青山なら1,000円──のグラスワインみたいな味だけど、悪くはない。少し舌先に細かいガスを感じるなあ──改めて飲んでもやっぱ感じるなあ。非常にキメが細かいから日本酒のガス感とはだいぶテクスチャーが異なるけど。



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 結構フルーティーでブドウの甘みも感じるので、シャブリみたいな石を舐めてるようなミネラルには乏しいけど、まあまあかな。これまでの中ではそこそこ良い。日本酒で言えば、そこそこジューシイな、ちょっと直汲みの荒走りみたい量感。そりゃあ、この程度なら「篠峯」や「菊鷹」の方が酒偏差値は上だけど、クソみたいな日本酒にブチ当たって文芸の無駄使いをするくらいなら、黙ってコレ飲みながら動く美波ちゃんを見ていた方がシアワセですね。



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 なんか出来の良い新鮮野菜みたいな甘酸を感じるけど、これがビオワインの表情なのかね。特に文句はないです。つうか、やっぱガスあるね。普通に飲んだくらいじゃ感じないけど、ツゥーっと吸い込むように流し込むとキメの細かい泡の粒子を感じる。



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 それでもまあ、シャンパーニュに比べたら酸もミネラルも「幼稚園レベル」──ていうか「お絵描きレベル」ですね。なんかレモンティーみたいな表情に出会う瞬間もあるんだよな。あと、値段ゆえなのかは知らんけど、マロラクティック発酵由来の乳酸のタッチがカルピスみたい (笑) 。少し甘みの出方がチープだけど、まあ、悪くはない程度?





── 16日目。

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 立ち香──いいですね。少し静岡メロンもあるけど、輪郭クッキリ7号リンゴがメイン。

 あああ、今日は少し重いな。残り1合くらいなので、沈殿したオリ成分が増して来たような重さ。少し氷で薄めるか。



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 あああ。この方が酸がキビキビするんだよな。ある意味、少し若返るというか──わかりやすく言うと──逆にわかりにくいか?──、氷が溶けて薄まったカルピス的な甘酸バランスというか (笑) 。つまり、甘さが少し引っ込んで酸っぱくなる、あれ。

 うん、これでちょうどこの後に開ける酒と同じくらいのALC.度数になったんじゃないかな。届いたばかりだけど、この後、仙禽を開けます。


moukan1972♂






日本酒 山廃 生酛 菊鷹 on_list_unsufficient 浜辺美波

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - 評価はステイ。

今は「on my list - good」だけど、変則的に仕上げてるので、評価はそのまま。

未開栓のまま熟成させると複雑さの増す酒だと思うので、逆にこのクリアな感じはこういう方法──開栓して追熟させる──じゃないと出ないのかも。

ま、いろいろやってみるといいよ。売ってる酒を黙って買って何も考えないで黙って開けて黙って飲んでるだけじゃつまらんだろ。

素直すぎるのも考えものだぜ?

2018.07.27 Fri 11:35
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