◤黒澤 - 生酛 純米大吟醸 金紋錦 2016 (28BY) 2本目!<長野> ── dಠಠb「Next Stageに向けて熟成が進行中」##Fruity/Wine Oriented/Clear/Unique/Well-Cured 




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 ▲1時間ほど煮たら3時間くらい放置。食べる直前に煮切る。砂糖よりハチミツを使った方が甘みにコクが出ます。「御前酒 菩提酛 雄町」を惜しげもなくドバドバ使用。


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 ▲熟成シャンパーニュによく合います。




 というわけDE、オレ監修『日本酒だって本当に旨いヤツは旨いんだぜシリーズ』、第一回「家庭内頒布会」の1本、黒澤 (くろさわ) 「生酛 純米大吟醸 金紋錦」、2本目28BYの新商品です

 長野ルールはラベルの印字が「製造年月」──たぶん「瓶詰年月」なので、もしも「出荷年月」とズレがある場合は別で書かなければならない。他の都道府県の場合、たいてい普通は「出荷年月」を印字するので、バックオーダー (追加注文) や熟成商品の場合、そもそもいつのBYなのか分からない瓶が平気で世に放たれるわけだけど、そろそろソーユーノやめませんか? どこぞのエライ人、早いところ法の整備、よろしくお願いします。蔵元も意識的に「上槽日」「瓶詰日」「出荷日」くらいはラベルに書いて下さい。アナタが思うより、我々エンドユーザーはアクティヴなんですよ──酒への接し方と楽しみ方に対して。



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 ▲逆に言うと「出荷年月」の印字やシールがない場合は──限定品の直汲みのように──、そこにズレはないという理解でOK。



 というわけDE、この酒のラベルには「製造年月:2017.04」とちゃんと書かれており──ただし「製造年月」とは基本的に「瓶詰年月」のことなので、たとえば上槽後、一度タンクに移して2〜3ヶ月ほど酒を休ませている場合、そこに少しのズレが生じるケースもある──、もしも「出荷年月」がこれと異なる場合は、この瓶のように「出荷年月:2018.02」というシールが別で貼られる。

 おそらく最初のリリースが去年の暮れだったので、オレが飲んだ1本目の720mlは「2017.12」で、オカワリした1800mlも同じで、だがしかし720mlは売れてるようで、2月瓶にスイッチしてました。オレが買ってる酒屋はすでに3〜4回ほどバックオーダーしてるみたいなので、今もう「2018.05」とかになってそうだけど、中身は同じです──たぶん。「黒澤」の特約店でも扱いが少ないので、今でもしつこくバックオーダーしてくれるのは非常にありがたいです。まだまだ蔵元で完売してないっぽい。←ある意味スゲえ (笑) 。



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 bottle size:720ml





【642】黒澤 -くろさわ- 生酛 純米大吟醸 金紋錦 28BY <長野>

黒澤酒造 株式会社:http://www.kurosawa.biz


Moukan's tag:





▪︎酒米/精米歩合:長野県木島平産 金紋錦/45%
▪︎酵母:非公開
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:−5/2.0/─
▪︎ALC:16.0%
▪︎処理:たぶん加水の瓶燗一回火入れ。
▪︎酒造年度/製造年月/出荷日:H28BY/2017年4月製造、翌年2月出荷。
▪︎管理状況:2018/3/23に着、9〜10℃で管理。
▪︎試飲日時:2018年6月23日 (土) /2本目として篠峯の次に開栓
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 何気に前回飲んだのが4ヶ月以上も前のことに少し驚く (笑) 。ということは、去年の4月に瓶詰めしたわけなので、すでに「熟成商品」としてのキャラクターがしっかり育って来たということじゃないか。

 何となくの想定で「篠峯 Blanc」との〝フルーツ酢〟対決なんかを想定していたけど、実際に連続で飲むと同じ地平で語られるような酒同士ではなく、当然にして、こっちの酒には明白なる乳酸フレイヴァーがある。


 たとえ速醸であっても「篠峯」の6号酵母の酒 (伊勢錦66、伊勢錦50/Blanc、山田錦60/蒼) には他のチヨメン (千代メンバー=千代酒造の酒たち) とは違う酸キャラクターがあって、それが〝乳酸性〟にあると思っていたけど、まあ、こうして連続で飲むと、若い生酒と火入れの熟成酒という属性の違いはあれど、やっぱBlancは壮絶に爽やか (笑)

 ♡☺♡「あああ (笑) 。篠ちゃんの後だと、すごく濃く感じる。確かに甘〜い。複雑さはこっち。後味が旨い。ワイングラスでゆっくりじっくり飲みたいね。ワールドクラスです。洋酒みたい。

 甘いしミルキーなんだけど、酸による手仕舞いが素早いから、ダレないし、余韻の粉ミネラルの中に不思議なジューシネスが宿るんだよな。中低温 (9〜10℃) での保存も手伝って、さすがに前回より仕上がってる (笑) 。なるほど。

 簡単に言うと、少し曇ってきた。それを人は〝味乗り〟と呼ぶだろうし、オレもそう表現することに異は唱えないが、あえて「クリスタル」との差異を強調するために「曇り」という言葉をチョイスしておこうか。

マンガ喧嘩1 全体のバランスで言うと「酸」が少し後退して「甘」と「旨」が膨らみ──結果「黒澤チョーク」とでも言うべき「粉感」も舞うが、これをmoukan1973♀は生意気にも♡☺♡「後味が旨い」と言ったわけで、実際それは正しいし、間違いなく人はこれを「味が乗ってきた」とは言うだろう。

 2本目も引きつづき稀有な銘酒ではあるが、今は「Next Stage」に向けて酒が変貌を遂げている真っ最中という感じで、様々な要素がフェスティバル風情の中で激しくダンスしている状況だ。「混沌」とまでは言わないが、マンガ表現における「喧嘩シーンの粉塵」みたいな感じ (笑) ?

 実は低温管理の720mlも1本あるし、1800mlは3℃で保管してるので、この720mlは「タイムマシン熟成」が実行されたと思われる。フカボリスト (狭い範囲を深堀りする人) としては今時期の1800mlも飲んでみたい気もするが、そうなると、もはや「御三家」──「篠峯」「黒澤」「長陽福娘」以外の酒を買う理由も意味も益々失せて来るし、結果、日本酒ブログとしての存立性をも揺るがす事態にもなりそうではあるが、最終的には家庭の平和が一番大事です

 単に旨い酒を2本開けるという、ただ〝それだけのこと〟がこうまで尊いとは (笑) 。

 質問あれば下さい。





── 3日目。

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 ▲スタジオにいたオヤジが「現地の永島さ〜ん?」と娘を呼んでる姿に思わず爆笑。彼女は色が黒くても品がある。満島ひかり、榮倉奈々、相武紗季、加藤綾子とは違う。



 やはり「透明感=クリスタルネス」という点では、今時期は少し曇ってはいる。瓶詰めしたのが去年の4月なので、すでに1年2ヶ月熟成なんだよな。言うなら、1本目より味が出てる状態で、蠢き豊かな液性。ここからでしょうね。第二章のピークは。

 少しウキウキとした暴れがあるので、ワイングラスに小さな氷を落とすとたおやかな液性になります。1本目との比較で言うと「曇り」や「暴れ」も感じるんだけど、速醸の酒と一緒に飲むと視界良好な素晴らしい透明感は歴然とあって、そして正しく醸された非速醸の酒だけが持ち得る不思議な軽さがある。

 まさに唯一無二。おそらくキミは他にこういう酒を知らない。1本の傑作体験の価値が100本の凡作体験のそれを軽く凌駕するの好例。





── 4日目。

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 ▲ナニこの異常なるダサい格好 (笑) 。5年後10年後を待つまでもなく、来年の今頃、すでに恥ずかしいだろ。『賭ケグルイ』の高杉真宙 (たかすぎ まひろ) くんが特にヤヴァイ (笑) 。肩パッティーなバブルシルエットのシャツ (バービーボーイズ?) にツータックのオジサンスラックスに昭和の小学生ばりのベルトを21世紀仕様で過激にダラぁ〜ん。スタイリストは二度死ね。他の3人も危険レベルにダサい。左から「テキ屋の水風船売り場のニイちゃん」「隠れてお父さんの若い頃の服を着た小学生」「夜の橋の上の露出狂が乙女の眼前でチンコをデロンギする3秒前」「893の見習い=組の新人=Zippo係=黒塗りの前で両手を後ろに組んで直立不動=極労summer-death!!」。








「火入れ」だし「黒澤」だしで慌てて飲み干す必要もないけれど、今日は食前酒としてワイングラスで一杯だけ。週末にmoukan1973♀も飲むだろうし、ブレンドにも使えるし、チビチビやります。

 残り2合──ようやく木工用ボンド来たな (笑) 。これくらいちゃんと酸っぱい方がオレは好き。もちろん、黒澤的にはクワナリ甘めなんだけど、旨いな。これ一回火入れだよな? 今度メールで蔵元に訊いてみるけど、これで二回火入れだったらスゲえジューシイだなあ。少しマドラーで割水するとフルーティネスの表情がキビキビするので若返りますね。

 まだまだイケる。最終的にはもっとキテレツな酒になる。楽しみだ。そこだけで捕まえて飲んでも意味ないから、その〝キテレツさ〟の本質を知りたければ今時期の状態もちゃんと飲んでおくべきですね。



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 ── 「篠峯 Blanc」の4日目。

 残り一杯だけど、若いだけあって、さすがにこの段階だと薄く感じるな (笑) 。そこで秘伝のタレをアッサンブラージュ。



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 ▲「篠峯 Blanc」に「黒澤」と「櫛羅」を隠し味レベルに少しずつブレンド。



 これは冗談抜きに旨いです。基本的な味は「Blanc」そのままに甘旨がグラマラスに膨張。なぜか香りもグングン立ってきた。

 さーてと。これを残したまま「Azur」に移行しようかな──ここを超えて来るイメージはないけれど。


moukan1972♂moukan1973






日本酒 山廃 黒澤 生酛 on_list_marvelous

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To あらまさん



毎度です。


──720ml 3本飲みました

オレより飲んでる、スゲえ (笑) 。


──徐々に味が濃くなっていくのがわかり面白いです。かつ、2月に飲んだような体験は、今から買っても体験できないって事がしみじみとわかります。

徐々にグラマラスになって来ましたねえ。速醸に比べれば「軽い」ですが、やはり「透明感」は一時的に──なのか!?──後退してる感じですが、ここを抜けると「黒澤酢 with 落花生」になると思うので、個人的にはそこを目指したい感じです (笑) 。

舌に乗っかる甘旨は2月より伸びてるので、なんとなく飲みながら「あらまさんは逆にこれくらい甘い方が好みでは?」と思ったりもしてましたよ。


──時期逃しちゃだめですね。ほんと日本酒難しい。

「時期を逃す」のもアレなんですが、それより「時期尚早 (幼児虐待) 」も厄介で、これまで何度か「大化けした酒」を飲んでるので、やはり「得意銘柄」というのを2〜3持ってると有益でしょうね。「篠峯 Blanc」は新人時代のラストという感じで、季節的にもドンピシャですね。居酒屋での扱いは少ないと思いますが、見つければトライ必須です。さすがにこれは「香る」と思いますよ (笑) 。


──年末くらいにはどうなってるんですかねー。ワタシ的には甘みの対比としての酸ものってきてる気がするので、単なるイメージですが赤とんぼ的なお酒になったりしないですかね。

あそこまでブっとい酒 (まるでジャム) じゃないので、どうでしょう??? それでもまだまだ「熟成酒としての焦げ感 (スモーキーさ) 」は育ってないので、イイ感じに枯れて、かつ甘酸の抱擁感が増すと面白いんですが、やはり最後は「精米歩合」に依拠した仕上がりになると思うので、ほとんど磨いてない精米歩合90以上の「赤とんぼ」とは別の道を辿ると思いますよ。

まあ、いずれにせよ、楽しみですね。


2018.06.27 Wed 09:44
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Name - あらま  

Title - 720ml 3本飲みました

毎度です。

おかげさまでモウカンさんと同じくらいの時期、2月に1本、4月の酒の会の持ち込みに1本、
あとは6月はじめに、とっておいた1本を飲みました。

徐々に味が濃くなっていくのがわかり面白いです。
かつ、2月に飲んだような体験は、今から買っても体験できないって事がしみじみとわかります。
時期逃しちゃだめですね。ほんと日本酒難しい。

年末くらいにはどうなってるんですかねー。
ワタシ的には甘みの対比としての酸ものってきてる気がするので、
単なるイメージですが赤とんぼ的なお酒になったりしないですかね。
2018.06.27 Wed 09:17
Edit | Reply |  

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