◤裏篠峯 - ろくまる 純米吟醸 八反 無濾過生酒 27BY ── d☆☆b「素敵な酸、キラキラとジューシーにキレて」#Fresh 




 篠峯のストックが5本もあるので──イエ〜イ!──、リリース時期の古いモノから開けてイキます。

 今回は「裏篠峯/ろくまる八反」をチョイス。今年の1月リリース。おそらく篠峯全ラインナップの中で最もキャッチーな酒質のはず。それは、堺杜氏が、「篠峯/純吟八反」を「篠峯の中で最も華やかに香るタイプ」と公言していて、更にろくまるが通常の篠峯よりもキャッチーな味わいになるように醸されていることを考えれば、このろくまる八反が最もキャッチーな酒質なるはずと考えることに強引な論はないっしょ。もちろん、それは呑んだ人が決めることだけどさ。所詮は個人のブログなんでね、誰かの篠峯初体験をナビゲートするのに、こういう言い方は時に必要なのよ。



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 ラベルには書いてないけど、一応数値は「日本酒度:−2、酸度:2.0、酵母:明利系」。数値で味が決まるわけではないが、風味のフェイスはある程度数値を反映するし、自分なりの膨大な味アーカイブを構築するためには、決して無駄な表記だとは思わない。特に同じ商品のビンテージ違いやロット違いにおいては大いに参考になる。

 つまり、「日本酒度:−2、酸度:2.0」という数値それ自体に大きな意味はないが、28BYのろくまる八反が「日本酒度:+2、酸度:1.6」になれば、ここには無視できない意味が生じる。もしも呑んだ印象が全く同じだとしたら、さらに無視できない興味が加えられる。それは杜氏が新たなレシピやテクニックを身につけたと推察できるからだ。

 たとえば屋守 (おくのかみ) 。異論反論はあると思うが、オレ個人は、ここの酒は日本酒度がマイナス圏に侵攻して来ないと、どうもハズレる可能性が増すような気がする。定番の「純米/中取り/無調整生」、もしも「日本酒度:−2」のロットと「日本酒度:+2」のロットが2つ並んでいたら、間違いなくオレはマイナスの瓶を選ぶ。



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 bottle size:720ml





【104】裏篠峯 -うらしのみね- ろくまる 純米吟醸 八反 無濾過生酒 27BY <奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


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 さて、ろくまる。磨きはその名の通り60。使用米は八反。〝錦〟は付かない。正式には「八反35号」。酒業界では、単に「八反」といえば、この35号を指すらしい。ちなみに「八反錦」は「八反35号」と「秋津穂 (アキツホ) 」を交配させたもので、今じゃこっちの方が生産量は多い。宝剣や屋守といった銘柄で馴染みのある人も多いはず。

 26BYも呑んでるけど、口の中が眩しい!という抽象的な記憶しか残ってない (笑) 。2月の終わりにうすにごりVerを呑んでるけど、これの上澄みと酒質が完全にイコールなのかは不明。小規模造りの蔵なんで、さすがにタンク (もろみ) は同じだと思うが、採ってる部分やブレンド方法など、そのへんのことは知りまへん。


rokumaru_hattan3.jpg 立ち香は穏やか。わっかりやすいレベルでなにかのフルーツだの花だのが香るとかはない。むしろガス系のジョワジョワしたスモーキーなホロ苦い香りの方が静かに広がる感じ。「おそらく篠峯全ラインナップの中で最もキャッチーな酒質」とか言ったけど、立ち香の段階ではそんなこともない。篠峯は25BYからいろいろ呑んでるけど、確かに年々ドライな方向に舵を切ってる感じ、あると言えばあるんだよな。

 含むと、うすにごりの上澄みとは少しタッチが違うような気もするけど、今うすにごりの記事を読むと「甘酸はさほど主張せず、旨みの粒も丁度いい塩梅」と書いてある。

 おおお、これが備忘録というヤツの存在意義か (笑) !

 ちょいシロップ系のツルツルな甘さ──これをパイナップル様と表現する向きもあるがそこまでじゃない──をガスでジュワっと切らす流れ。ややジョワジョワしたバブリーな苦みがホロロと広がる。ベチャっとした苦みじゃないからノイズにはならんけどな。このへんは先日の山田錦にも共通する銘柄癖と言ったところか。

 26BYの方がブライトでキャッチーだったなあ。もっとわかりやすいパイナップル系のフルーツ感あったしな。細かい味までは覚えてないけど、質量の差はわかるんだよ。去年の方がナイスバディな酒質だったことだけは間違いない。それでも隣でmoukan1973♀が「やっぱ篠ちゃん旨い!」とか言ってハシャいでるけどな (笑) 。ま、旨いっすよ。正確に言うと、旨いんじゃなくて口の中が気持ちイイという感じだけど。

 ちょっとまだ硬いなあ。甘さは数値ほどには感じない。酸度とのバランスでメリハリはしっかりあるけど、オレはもうちょいわかりやすいフルーツ感を求めちゃうかな、ろくまるには。さすがに1年熟成の山田錦の方がこなれてたな。

──実はここで次の酒を開け、数十分後、再度ここに戻ってくる──

 次に呑んだ酒が──明日記事にするよ──甘めだったせいで、改めて篠峯返しすると、うん、やっぱ旨いんだよ、我が家的にはいつだって。特に食事の後半になるにつれて、どんどん存在感が増してくる。口の中がブライトに眩しい感じ、ようやく出てきた。愛知のどっかの酒屋みたいに、あえてバカっぽい言い方をすると、「素敵な酸、キラキラとジューシーにキレて」みたいな (笑) 。いやいや、あそこの酒屋、行ったことも買ったこともないけど、facebookでフォローするほど好きだから、決してバカにしてるわけじゃねえぜ。

 こうなると、26BYを改めて飲みたくなるな。ちょうど秋山に数本残ってたしな。一升瓶のみだったけど、買うぞ、こうなりゃ




── 3日目。


 最近調子に乗って4合瓶をバカスカ開けてるので、中1日空いた。

 ちょっと柑橘系の酸も出てきたように感じるが、基本的に香りの程度は穏やか。そこは篠峯、あくまでも味わい重視の酒質なんで。

 ガスは完全に消えた。甘さより酸っぱさの方が前に出てきた。うすにごりの時もそうだったような記憶がある。適度なボディ感に透明な酸が重なり、最後は割としっかりキレ上がるものの、ジ〜ンとした酒感のある余韻も。ところが食べながら呑むと、これがいい具合に口の中をリセットしてくれる。

 26BYの方がキャッチーでわかりやすく味が出てたような気がするけど、なにせ当時は日本酒1年生だったので、正直、よく覚えてない。ダメだダメだ、1年熟成の26BYを秋山で買い直さなきゃッ!

 しかしまあ、夏酒をスルーすると余裕のある買い直しとかできるからいいな (笑) 。今年はジェッタイ買わないんだからネっ、夏酒!

 オヨヨヨ、常温付近の温度帯も意外にイケるな。ちょっと白ワイン的な味フェイスも出てくる。やっぱ洗練されてるなあ。


moukan1972♂




💻 参照サイト

【気ままに酒ブログ】篠峯 八反 純米吟醸 無濾過生酒 (2015/2/19)


日本酒 篠峯

Comment

Name - moukan1972♂ (もう肝臓の無駄使いはしたくない)  

Title - ひとまず、27BYは最初にオレが毒味するから (笑) 。

とりあえず27BYの純大雄町50は近日中にオレが毒味するから (笑) 。
25BYと26BYは最高だったけど、27BYの酵母セパレートがどう出るか。

実はこの雄町50には一火入れVerもあって、だいたい秋に出るんだけど、
たぶん、売れ残った生Verを火入れして一夏寝かせたものだと思う。
生詰Verは飲んだことないので、こちらは近日購入予定。
ちなみに、これの3年熟成Verもあって、蔵的にも看板扱いなのは明白かな。


──ちなみに、自分は仙禽に対してかなりのアンチなのですが、

おっと!
仙禽のアンチっつうのも珍しいていうか面白いな (笑) 。

ま、オレもそこまで仙禽フリークスでもないんだけど、
「ああいう酒があってもたまにはいいっかな」というのと、
26BYの山田錦生が最高過ぎたもんで、なんか無視できない存在になってる。
27BYは全く異なる味設計だったから、もはや26BYの、少しおりの絡んだ
濃醇な仙禽の生酒というのは、もう二度と飲めなという意味では幻だけどね。

仙禽一聲を開けるのは少し先になりそうです。
6月末にボストンに住んでる友人が一時帰国するので、
そいつに飲ませてやろうと思ってる。

その時は是非感想よろしく〜。
アンチぶり、大いに発揮してくれていいから (笑) 。

あ、そうそう、篠峯は「ろくまるシリーズ」の雄山錦がリンゴ系でシュワシュワ。而今にごりの上澄みを、ちょっと甘めでライトにした感じ、26BYはね。今年は呑んでない。
2016.05.19 Thu 11:47
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Name - 日本酒初心者  

Title - リストにいれます。

早速のおすすめありがとです。
雄町50の純大中取りで2000円は全然オッケーなとこです。
最近、日本酒の金銭感覚壊れてるので(笑)
というか、2000円で美味しい日本酒呑めるなら正直即決します。
ただ、近くに取扱い店ないので、通販に頼るしかないのが辛いとこ(^_^;)
自分は屋守 純吟 八反錦の直汲みが眠ってます。今年いろいろ呑もうと思った最初のピストルズラベルで躊躇しました。
去年、八反錦呑んでちょっとした感動があったのにな~
で、リベンジ。八反錦 直汲みならどうかなと。

ちなみに、自分は仙禽に対してかなりのアンチなのですが、
一聲は酒屋に入荷後(これでダメなら仙禽あきらめるつもりで)即購入。
すでに友人と呑んどります(笑)
モウカンさんのレビューの際には、自分の感想もコメントしますね。



2016.05.18 Wed 23:34
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Name - moukan1972♂ (もう肝臓の無駄使いはしたくない)  

Title - To 日本酒初心者さん

毎度コメントありがとうー。


──とりあえず「これ呑んどけ!」ってのあれば、お教えください。

とにかく小仕込みで種類がやたら多い銘柄なんで、オレも全ては呑んでないけど、
なにか1本となれば、やはり「純米大吟醸 雄町50 中取り生酒」かな。
ただ、これはブログ記事でも何度か触れている通り、27BYからは酵母違いで
2種類リリースされてる。26BYまではダブル酵母だった。
27BYを両方取り寄せてるので、近々開栓予定です。

でも、篠峯は何を呑んでも、まあハズさない。
純吟以上の生酒なら、むしろマズイものに出会うことの方がレア。
蔵癖でガスは風の森クラスにあるし、思ってる以上にモダンな酒質だよ。

あとは、「純米吟醸 八反 無濾過生」なんかも人気。
最初にブレイクした「純米吟醸 凛々 雄町 無濾過生原酒」は、
ここんとこ年々ドライな方向に変わってきてるので、27BYはどうだろ。

強い酒質なので、生酒でも半年くらい、屁でもないのが買う側には嬉しいところ。
夏を過ぎて秋が深まった時期でも春先の生酒がバッチリ美味しく飲めるので、
まあ、今後のブログ更新を眺めつつ、決めてみてね (笑) 。

だけど、篠峯ファンなら、「純米大吟醸 雄町50 中取り生酒」は
絶対にハズせないところではある。4合瓶で2000円 (税抜) と、
少し他の雄町50よりは高いけど、オレ的には値段じゃないです、もはや。

江古田の秋山にいろいろ寝てる篠峯があるので、
近いうちにまた追加で買ってくる予定。
「純米大吟醸 愛山45 生酒」の26BYとか、絶対旨いに決まってる!

おっ、風の森の愛山、オレも3月に買ったよ。そろそろ開けるかなー。
屋守は雄町生を買ったけど、今年はどうかなー。
なんか1年以上、クッソ旨い屋守、呑んでないんだよなあ。

2016.05.18 Wed 22:37
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Name - 日本酒初心者  

Title - よさげですね~

篠峰まだ呑んだことないです。
モウカンさんのお気に入りの蔵のようなので
今年中には!と思っとります。
とりあえず「これ呑んどけ!」ってのあれば、お教えください。
屋守の日本酒度の件よくわかります。
自分もそんなロット違いがあるとしたら100%で-2,0選ぶっす。

風の森 雄町 純吟をやっと呑みました。
やっぱ、風の森いいっすね~
一緒に買った愛山 純米も楽しみ(笑)

では、またコメントさせてもらいますね~
2016.05.18 Wed 19:04
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