◤黒澤 - 生酛 純米「Type 9」仕込18 直汲み生原酒 29BY 1800ml 2本目!<長野> ── dಠಠb「これを言ったら1週間で二度も負けることになるけど」#Fresh/Fruity/Dry/『崖っぷちホテル!』雑感 



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 ▲『崖っぷちホテル!』最終回の視聴率は7.9%。ラス間際、いわゆる〝ROOKIES -卒業- 方式〟で順番に全員が涙ながらに宇海 (岩田剛典) への感謝の想ひを熱く語る場面で、美波ちゃんだけブス顔も厭わずにマジ泣き (笑) ──鼻真っ赤、鼻水ジュル。まるでコロッケが真似する森進一みたいだけど、自分の美人性に全く頓着しないのが彼女の強み。これほどの──外野的なツッコミ所すらない──糞ドラマを最後まで全部観たのは生まれて初めてかもしれない。プロデューサーと脚本家の責任でしょうね。とにかく主役の二人の扱いが地味過ぎたし、それが前提の話で盛り上がるはずもない。結果的に戸田恵梨香は割りを食ってしまったけど──桐谷美玲の代役説アリ──、芝居そのものは悪くなかった。あとは佐那が支配人を継ぐという決意をするまでの葛藤やモチベーションをもう少し掘り下げるべきだった。このドラマは過去の回想シーンを基本的に挟まないから──そのくせ各人が唐突に過去を語り出す (笑) ──、どうしてもそこが見えにくいし、それで登場人物たちに深い愛着が湧かない。〝LOST方式〟とまでは言わないが、せめて主人公二人の回想シーンくらいはあっても良かったはず。


崖っぷちホテル最終回浜辺美波集合写真1
 ▲まあ、このドラマは戸田恵梨香が演じる佐那の一人称的な視点で構成するべきだったろうね。ドラマの冒頭は必ず彼女の支配人室から始まり、そこで毎回、トントン♪と、その週のメインキャラがドアをノック。そして最後も必ず支配人室における佐那のナレーションで終わる。問題はもう一人の主人公。いつも影で宇海 (岩田剛典) がアレコレやってる設定だから、物語のハイライトの真っ最中、彼はいつもどこかに消えていて事件の現場にはいない。まるで最後の謎解きの時にだけ現れる刑事や探偵みたいだけど、ミステリーという骨格でそれはアリエナイように、軽い謎解き要素のあるこのドラマでも、こうしたプロットは少し無理に過ぎた。

崖っぷちホテル最終回浜辺美波中村倫也1 ▲中村倫也と美波ちゃんの厨房組 (エグハル) の人気が徐々に出ていたようだけど、単に相対的な問題で、言っちゃえば、他に観るべき登場人物がいないからというだけ。あと、なぜか美波ちゃん演じる鳳来ハルだけ他の登場人物のような心の変化や成長がなかったことも物語の推進力を高める要素に欠く、決して小さくない原因ではあった──最も人間的に成長したのが渡辺いっけい演じる時貞では絵が汚すぎる (笑) 。年齢的に (新人という立場上) 最も成長や変化が起きやすい人物のはずなのに、最初から明確な役割 (料理の天才) が与えられており、ラス間際のマジ泣きも〝絵〟としては芳しいが、ハル本来のキャラであれば、皆がしんみりしてる中、一人だけ明るく振舞って──それでも泣かせたいなら──、そうした皆を鼓舞するアッパーな演出の流れの中で、突如何か些細なトリガーによって、まるで急に感情の高ぶった小さな子供のようにワンワンと大声で泣き出した方が面白かったし、笑えた。

浜辺美波夢子賭グルイ黒澤type9 ▲美波ちゃんの7月期のドラマ出演は今のところアナウンスないので、なんかの映画でも撮影してるんでしょう。劇場版『賭ケグルイ』の可能性もあるのかな。8/9 (木) にDVD/Blu-ray BOX発売記念イベントがあるようなので、おそらくそこで何かしらの発表 (アニメ2期との連動企画?) でもあるんでしょう。普通、人気声優がたくさん出てるアニメでもない限り、放送の終わったドラマでこういうイベントはあまりやらんよね。ま、広島エリア (RCCテレビ) は最近始まったばかりだけど (笑) 。






 というわけDE、サケ。
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 ▲先日開けた「Type 7」の1800mlと同じ店で買って来たので、熟成条件は同じ。



 黒澤の「Type 9」の1800mlです。正月に飲んだ感じだと、明らかに九ちゃんの方が七ちゃんより筋肉質だったので、同じ条件の同時スタートであれば、当然、先にゴールするのは七ちゃんの方だとは思ってましたが、まさに予想通りの仕上がり具合でした。先日開けた1800mlの七ちゃんが100点の美人なら、この九ちゃんはまだまだ垢抜けない60点のイケメン候補ですね。




 ▲去年は結局「Type 9」は1800mlを1本しか飲めてない。



 28BYの1800mlは偶然にも7月28日に記事にしていたわけだけど、これに比べても、やはり、29BYは去年よりも濃醇な仕上がりで、旨みの出方が相対的にはマッチョ (やや高血圧) です。28BYにあってこの1800mlにないもの──それはまさしく透明なエキス感であり、この先、そうしたクリスタルネスをこの酒が獲得できるかは何とも言えないけど、今はまだ飲み頃ではないことだけは確かです。ただし、です。それは管理温度次第。

氷温/冷蔵/セラー温度/常温」による違いは、さすがに半年くらい過ぎると明白になって来るので、ここで言う「今はまだ飲み頃ではない」とは、冷蔵組 (2〜5℃) の1800mlについてです。質問あれば下さい。



 ▼顧問杜氏の中澤礎氏と現杜氏の黒澤洋平氏。

 photo: さくほ町民キッチン



 ひとまず、うちに720mlが残2、1800mlが残1あるので、720mlの液漏れ瓶を1ヶ月くらい常温に切り替えてもいいカナートと思ってます。とはイエイ、さすがに室温が30℃を超えると「ナチュラル日向燗」になっちゃうので、納戸が25℃を突破したら強制退去させるけど (笑) 。

 ま、この1800mlを飲んだ感じだと、ムキムキのオサレ濃醇酒に成長しそうだけど、なにせ「巖の乱 (いわおのらん) 」の件もあるので、軟水仕込みの生酛だし、まだまだわかりませんよ〜。

 これだけは言えるのは、この酒の720mlを新酒時期に買って1月や2月に飲んでも全く意味がないということ──「黒澤のどこが旨いんだよ! もう二度と買うもんか!」とキミが思うことでオレの入手ライフを間接的にアシストする以外は (笑) 。



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 bottle size:1800ml





【637】黒澤 -くろさわ- 生酛 純米「Type 9」仕込18 直汲み生原酒 29BY 1800ml<長野>

黒澤酒造 株式会社:http://www.kurosawa.biz


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▪︎酒米/精米歩合:長野県産 美山錦/65%
▪︎酵母:協会901号
▪︎日本酒度/酸度:非公開 (※一部で「+8/2.1」という表記もある。)
▪︎ALC:18%
▪︎処理:直汲み生原酒 (たぶん無濾過)
▪︎酒造年度/詰め日:H29BY/2017年12月 (詰め日での記載は長野ルール)
▪︎管理状況:2018/6/12に購入後、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2018年6月17日 (日) /1本目に開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 立ち香──開けたては拍子抜けするほど穏やか。ナタデココ的な透明なコクを感じる。あ、グラスに注ぐとイイ感じに草だな (笑) 。

 ♡☺♡「草です。結構ドライなこの状態でもアタシは結構好きなんだけど。きっと人々は『硬い』と言うんでしょうけど。ブドウ? 旨い。
 dಠಠb「Type7とどっちが好き?

 ♡☺♡「こっちかな。
 dಠಠb「そもそも先日のType7の味、覚えてるの?

 ♡☺♡「なんとなく (笑) 。」←きっとウソ。
 dಠಠb「軽いの?

 ♡☺♡「そんなに軽くはないけど、重くはない。
 
 聴き取り終了、どれどれ──。

「Type7」がジュースなら「Type9」はジャムだね。味の出方が野太い。やはり、こちらは辛抱が必要。金属バットで青空に向かってカキーンと、逃亡犯にペンキ入りのボールを投げて当たってデロ〜ンみたいな違い。軽さもあるけど、総体としてはまだまだ重い。



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 ▲KALDIの「柿の種 魯肉飯味」は雑な仕上がり。旨くない。下品に塩っぱい。単に八角の風味が強めに出てるだけ。



 一瞬だけ「もしかして軽い?」と思う瞬間もあるんだけど、旨みに苦みだの甘みだのがデロンと纏わりついて来るので、最後はスカっと抜け切れず、エキスに酸が反射する前にボワ〜ンと土煙を撒き散らしてフィニッシュ。

 ま、いつも書いてるけど「白老」や「北島」なんかのゴリゴリ&ギシギシ&ゴワゴワの直汲みよりはモダンだし才気に満ちてるし、実際に旨いですよ。ま、そっちの酒も今頃は適度に成長してるんだろうけど、リピして確認しようとは思わないかなあ。ま、今時期の「Type9」より綾瀬はるかに旨い酒に成長してることを知ってる人がいれば御案内ください。すぐに確認します。





── 2日目。

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 ▲一人だけリアルにマジ泣き。これ、もはや演技じゃねえよ (笑) 。



 まあ、初日の呑んだ瞬間の、本能的かつ官能的なアガりこそが重要なので、今日は変化の方向を知ることが目的ですね。「Type7」のように外へ向かうのか、逆に内へ向かうのか。

 立ち香──やっぱ「Type7」より穏やかですね。それでも「穂積産の赤い果実」が少し出てきた。あんま草は感じないな。



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 まだガスが残ってる。ジューシイだしモダンな表情もあるけど、それでも今時期の1800mlの「Type7」が100だとすれば、せいぜいこれは60前後の仕上がり具合。まだ少し余計に粉っぽいのと、甘みの伸びを阻害する苦みが強い。味筋はいいんだけど、嚥下の空が悪天候。

 とはイエイ、あくまでもハイレベルな要求に照らしての話なので、この段階でもキミが今呑んでる酒よりは、たぶん、異次元に旨い。今季は両方とも若干ミルキーなタッチが愛らしいかな。



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 ワイングラスは──どっかのバカが指摘したのとは逆で、実はガス由来のテクスチャーが割り増される。グイ呑みよりもシャープに感じるので、この酒に関してはこっちの方がスタイリッシュな表情が強化される。普通以上には旨いけど、異常レベルには旨くない (笑) 。

 もうちょいだな。このモコモコした粉の霧が晴れてエキスに透明感が出てそこに酸が反射して七色のフルーティネスを放射すれば完璧だけど、九ちゃんはキャラ的にどうかな。旨みの出方が筋肉質なので、やはり、ドシっとした野太さはある。少し割り水するかな。



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 ▲2018/6/18 (月) @TOHOシネマズ六本木ヒルズ。cinemacafe.net



 篠澤 (しのさわ) ──「篠峯 伊勢錦65うすにごり生 29BY」と「黒澤ブレンド (穂積29BY&Type7) 」の、ブレンド。比率は概算で「伊勢錦:50%、穂積:30%、Type7:20%」くらい。

 旨いな (笑) 。軽ぅ〜。これは奇跡のコラボだな。「黒澤」にイイ感じの熟味をもたらし、6号酵母ライクな乳酸と生酛由来のそれとが正しく融合。ソルダム系の赤い果実に梅や林檎のニュアンスを添加。なかなかいいですね。苦みや粉っぽさも、サクっと軽やかに、ほどける。

 そして今、2合強の空白部分を九ちゃんで埋めたわ。これを2週間ほど常温で追熟させる。オリがあるので、慎重に香りを日々確認します。あ、そういや「篠峯 愛山45生 29BY」の常温放置瓶だけど、昨日、過剰なマスカット香がようやく抜けて、少しミルキーなニュアンスが出てきたので、冷蔵庫に移動させました。ボチボチ飲んでみます。まだまだ生老ね香はないけど、それなりには変化してそう。ちょうど1ヶ月ですね。



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 チロリに氷を入れて少し撹拌して薄めた九ちゃんをワイングラスで──。

 いいですね。甘酸同士の抱擁感が増します。軽やかになりつつ、集中力も出る感じで、端的に言って愛らしくフルーティーになる。それでもまだまだかな。720mlは知らないけど、酒屋温度で熟成させた1800mlの飲み頃はまだまだ先。それでも正月に飲んだ状態よりは──これを言ったら1週間で二度も負けることになるけど──、飲みやすいです

 変化の式はどうかな。「Tyep7」ほど味が開くこともないけど、初日よりはデレてくれたのかな。それでも内へ向かう力は「Type9」の方がありそうなので、化けるとしたら、予想外な展開になりそう。冗談抜きでラスト1本の720mlは2020年東京オリンピックまで引っ張ろうかな (笑) 。


moukan1972♂






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Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To アイオライトさん



毎度です。


──最近、すっかりブレンダーみたいになってますね 笑

「旨くなるからやる」というよりは「やったらどうなるか」への興味に勝てないだけなんですが、やはり一番ラクで嬉しいのは単体でバカ旨い酒をひたすら飲むことですね (笑) 。イマイチな酒にイイ酒を足して化粧するアプローチもありますが、やはり、イイ酒同士をブレンドした方が仕上がりはいいです。


──ところで、TYPE9ですが、うちのは常温放置です。今回のモウカンさんの飲んだのとは違う育ち方をしてるはずですが、全然予想がつかず、タイミングを計りかねてるところです。

同じ変化値を指し示したとしても、たとえば常温6ヶ月と冷蔵10ヶ月の仕上がりには違いが出るわけですが、仮に僕が飲んだ1800mlを冷蔵で3ヶ月追熟させたモノが今のアイオライトさんの瓶と同じ変化値であったとしたら、どうでしょう、おそらく「Type7」のような透明なエキス感を獲得するには至らないような気もしてます。ただ、粉っぽさ&苦みはある程度は取れる (軽くなる) ので、それらが剥がれ落ちた中から何が出てくるかでしょうね。

日本酒度が「Type7」より確実に高いのと、旨みのプロポーションが相対的にマッチョなので、そっちが強く前に出れば「濃醇で腰のある艶やかな旨口」、軟水素性の透明感が勝れば「クリアで軽やかな芯のあるモダン淡麗フルーティー酒」に仕上がると思いますが、まあ、今季はどの蔵も全体に「味が出てる」というヴィンテージ傾向があるので、前者のような気もしてます。

とはイエイ、この酒の場合、それなりに熟成させても、いわゆる熟成純米的な「カラメル」「いなたい米感」「穀物ライクな焦げ感 (麦チョコ) 」は〝さほど〟出ませんので、いずれにせよ、普段あまり飲んだことないような酒体験くらいは得られるんじゃないでしょうか。

やはり、意図的に熟成させる場合は1本だけ飲んでもあまり意味はないんですね。もちろん、目の前の酒の「旨い/不味い」を判定することは可能ですが、その期間に「何がどうなったか」を知ることはできないので、次に活かせる知見が得られないという不利はあります。

あとは「濃醇で腰のある艶やかな旨口」に仕上がれば割り水してお燗でもイケますので、どのみち美味しく飲めると思いますよ。29BYも出来そのものは悪くないですが、28BYの今時期の方が分かりやすいジューシイさはありましたね。あれを飲んで感動しない人は──よほど毎日スゲえ旨い酒を飲んでる人でもない限り──まずいないでしょうね。

結論としては、もうすぐ気温が25℃を突破する毎日が始まりますので、ここらで飲んでみて、アイオライトさん自身が「まだまだ若い/硬い」と思えば次回に活かすなりすればいいんじゃないですかね。常温なら、ひとまずの仕上がり具合には到達してると思いますよ。まあ、そこそこな量の粉っぽさと苦みはありますが、うちの1800mlでも普通以上には旨いですからね。

振り切って熟成させても楽しい銘柄ですが、まずはデフォルトというか、中央値を知ることが大切だと思います。あと、来年は是非「Type7」を手に入れてみて下さい。正直、これを飲まずして「黒澤」は語れないと思いますね。あとは「井筒長 純吟 直汲み (速醸) 」なんかは早飲みできるので、12月末に買って正月〜2月に飲んでも普通に旨いですよ。

あ、そうそう。ここの酒を常温で長期放置するなら「穂積 蔵付酵母仕込 蔵熟生酒 29BY」一択です (笑) 。ですが、理想を言えば、2本買って1本はすぐに飲むべきです──「べき」というか、そうしないと面白くない。料理人が調理前に生の野菜を齧るのと同じですよ。


2018.06.20 Wed 12:53
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Name - アイオライト  

Title - 

毎度です。
最近、すっかりブレンダーみたいになってますね 笑
でも、ヘタな生一本より自家ブレンドのほうがよほど自分好みの酒に仕上がるのはわかります。自分もまずくて残した酒同士を混ぜて逆にうまい酒にするという錬金術はよくやってます。

ところで、TYPE9ですが、うちのは常温放置です。今回のモウカンさんの飲んだのとは違う育ち方をしてるはずですが、全然予想がつかず、タイミングを計りかねてるところです。

2018.06.20 Wed 11:18
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