◤黒澤 - 生酛 特別純米 無濾過生原酒 29BY <長野> ── dಠಠb「やはり我々夫婦に最低限の笑顔は約束してくれる」#Dry/Spicy 




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 ▲いよいよ「棒読みのオーソリティー」への道をひた走り始めた東出くん。[東出昌大、月9で開眼 “声” を生かした演出の妙 (ORICON NEWS) ]



 ちょっとこれから「Type7」の1800mlを買いに行くので、旨かった時リスクに備えて、昨晩、こちらの2本も軽く味見しておきました、黒澤 (くろさわ) です。

 28BYは「純吟」共々「ウホっ、クロチャワっ!」という香りと味がズバっと出てたんだけど、29BYは珍しくブレ幅がデキャいです。よくよく考えてみると、ここの酒は「直汲み」には「仕込み番号」が書いてあるわけなので、火入れ分の本数もそれなりに多そうだし、もしかしたら、このへんの定番商品は複数タンクのブレンド──もしくは複数ロットが存在する可能性もあるのかな。今度メールする用事があったら、そのへんの事も蔵元に訊いてみよう。

 とはイエイ、26BYの「生酛 純米吟醸 美山錦 原酒 瓶火入れ 二夏越え」なんかと同じ〝草の通奏低音〟もあったので、もしかしたら、造り手にとっては逆に、そもそも28BYの方が本来的ではなく、少し香りが出過ぎていたという反省があったのかもしれない。特に「純吟 28BY」はそこそこエロい感じで芳醇だったしね。

 というわけDE、29BYは両方とも「ドライな草酒」になってます。黒澤ヲタのオレからすると、信号シリーズやType-7&9と被らないので、それなりに歓迎するべき事態だけど、飲み頃はまだ少し先ですね。ただ、先日『特純28BY、まさかのボンタン飴になるの巻』があったので、飲むにしても、窓の外の景色が赤みを帯びはじめる頃が最後のタイミングになるかもしれないことは、少し頭に入れておいてもいいでシャウ。



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 bottle size:720ml



 ▲こちらは28BYの写真。またしても神懸かり的な偶然 (笑) 。





【628】黒澤 -くろさわ- 生酛 特別純米 無濾過生原酒 29BY <長野>

黒澤酒造 株式会社:http://www.kurosawa.biz


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▪︎酒米/精米歩合:長野県 東信州産 ひとごこち/59%
▪︎酵母:協会901号
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:非公開 (+3/1.8/0.9のイメージ)
▪︎ALC:17.5%
▪︎処理:無濾過生原酒
▪︎酒造年度/詰日/出荷日:H29BY/2018年1月詰/3月出荷
▪︎管理状況:2018/3/23に着、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2018年6月6日 (水) /1本目に開栓。
▪︎備考:「純吟」と同じ評価だけど、どっちか1本なら「純吟」をヲススメ。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 ▲『コンフィデンスマンJP <第9話 スポーツ編>』は、途中まで皮肉スパイスが効いてて久々に面白かったのに──「GReeeeN - キセキ」が流れるところとか、この曲を常に小馬鹿にして来たオレにとっては尚更に最高 (笑) ──、後半、まさかのダー子の諭しで全てが台無しに。これ、物語の骨格上、完全に自己崩壊だと思うわ。ダー子たちに騙された相手が自分自身の〝本来あるべき姿〟を〝結果的に〟取り戻す流れにこそ痛快なアイロニーが宿るんだよ。今回は完全に「人助けの話」じゃん。元々の設定に「世直し」のニュアンスがあることを長澤まさみもインタビューで話していたけど、それは結果であって目的ではないはず。

kurosawa_tokujun29by5.png ▲1話と2話は観れてないんだけど、やっぱ第3話の『美術商編』のオチが一番美しい。すべてを失った城ケ崎善三 (石黒賢) が、最後、不意に美術を純粋に愛していた頃の自分を想ひ出すという流れね。ここにダー子たちの意図や誘導はないわけで、これこそが人生における痛快なアイロニーとして作用するわけだ。正直、数字欲しさに感動ヒューマニズム寄りの脚本にシフトしてるとしか思えない。ダー子が実はイイ人みたいな含みがあると、彼女の突拍子のなさや気まぐれな立ち振る舞いが全て空々しく見えちゃうんだよ。「人の為になんか働かない」「動機は自らの快楽だけ」──という設定を徹底するからこそ、それでも〝なぜか〟〝結果的に〟〝騙した相手を助けてしまう〟というオチに輝きが生まれるんだよ。だったら最初から「アナタは本来の自分を取り戻すことができたんだから、このお金はその報酬として戴いておくわよ♡」という要素を全面に打ち出した方がまだマシ──ま、これにしたところで、どのみち壮大なお節介ではあるのだけれど (笑) 。[9話の予告][最終回の予告







 さて、酒の話。


 立ち香──あ、なんかあんま匂わねえな。グラスに注いでも、ほとんど匂わない。28BYが「10」なら「2」か「3」レベル。つうか、味のしない草 (笑) ? やや青臭い粉っぽさの陰から、ほんのり29BY的な綿飴のような甘さがポヨっと。生酛由来の「黒澤酢」もなければ、穂積産の「赤い果実」もないです。直近で「Type-7」を飲んでいただけに、これはちょっと以外。

 とりあえず飲んでみる──。

 味わいのイメージカラーは、まさにうぐいす色 (笑) 。ドライだなあ。28BYとは完全なる別モノ。ある意味、ここまでブレる「黒澤」も珍しいな。クリアだけど、最後はそこそこ強めの黒澤チョーク。薬草系のハーブアロマだな。旨みのBodyがパツンと素早く収縮して (酸の一点に収斂して) 中から果汁がプチュっと飛び出すニュアンスのジューシネスもあるけど、全体には薬草ライクなキャラクターが濃い。ちょっと「众 -gin-」みたいな感じ。



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 まあでも、少し温度が上がると、苦みや粉っぽさにも、風に飛ばされて柔らくフワっと宙を舞う流れも生まれるので、そこまでノイジーじゃない。なんか今季はストレンジな仕上がりですね。特に若々しさもないし、まるで色抜けして古ぼけたお婆ちゃん (大正生まれ) の若い頃のスナップ写真みたい (笑) 。

 チュンっと弾けるような酸の手仕舞いがあるので、味はともかく、なんだかんだで飲めてしまうし、当然「相模灘」よりはコチラ寄り。ミルキーな甘みの膨らみも一瞬で渋み (酸) の根性焼きで締め上げられるので、キレはいいですよ。最後が少し重いので、あと数ヶ月もすれば、案外クリアなエレガンスを兼ね備えた美人酒になるのかもしれない。甘みも伸びるだろうし。



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 このまま「純吟」に移行しようか。つづきは明日。評価も明日





── 「特純」&「純吟」の2日目をまとめて。


 優勝しか目指していない。 ( もちろん宝くじを買うところから1等しか目指していない。)
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 ▲言ってることは正しい (笑) 。端から見てる分には笑えるし楽しい男だけど、電車で隣に座ってても絶対に話し掛けない。仮に、仮に、もしも、万一、本田に「モウカンさんですか?」と声を掛けられても「よく言われますが違います」と答える。



 その前に忘れてた「長陽福娘」の残り一杯を。捨ててもいいくらいの量 (約50ml) しか残ってないし、赤青のブレンドです。

 5日目かな?──。

 なんか独特なクセのある柑橘系の酸が出てきたな。少し濃くて重いけど、最後はオリも多少は混ざるのでこんなもん。なかなか良かったですね。冷蔵庫が空いたらオレが1800mlを買うので、無理しないように。 (※売り切れた・・・)



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 というわけDE、黒澤の特純&純吟をまとめて──。

 立ち香──どっちも完全に草だな (笑) 。それでも昨日よりは、まるで楳図かずおのグワシのように香りが前にギュインと出てきますね。大きな違いはほとんどない。強いて言えば、純吟の方が酸の線が細く、甘酸の緊張感もタカーメ。ま、端的に言ってスリムジューシイな輪郭というか。それでも大きな違いはないです。



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 ▲実際、ダー子の〝諭し〟が金を騙し取るための芝居だったとしても、ここまで彼女の描き方をハードボイルドに徹することができなかったゆえ──特に第7話『家族編』における花火シーンでのダー子の内面描写は余計だし御法度──、どうしても〝実はイイ人〟に見えてしまい、それが物語の構造に決して小さくないヒビを与えてしまっている。この熱弁を「大芝居」に見せるための抑制 (感動ヒューマニズムへの拒絶) を過去回で維持できなかったことは、所詮はTV表現という視聴率の檻の中の喧騒への参加を、いかなる人気脚本家ですら、自らの創意や独創性を犠牲にしてでも余儀なくされるという切なさの裏返しでもある。この回で言えば、計画がダー子の当初の目論見からは逸れ、皮肉にもみんなが詐欺を忘れてバスケに本気になってしまい、そこで「言うことを聞かないならアタシは降りる! あとはアンタたちで勝手にやりなよ!」と言い放って去る。そこで密かに再調査をして、なんらかの形で僕ちゃんたちを影からサポートする──あくまでも金を騙し取るためだけの為に。僕ちゃんたちが本気で熱くなってる姿を「バッカじゃないの?」と突き放しつつも、どこか羨ましくもあり、この9話はダー子が脇に回った方が物語の筋目としては自然だった。そうすれば、ラストの素っ気ない態度にも説得力が出る。照れ隠しではなく、みんなが上手くやったことへの悔しさ (負けず嫌い) として演出できるからだ。[9話の予告][最終回の予告






 今日はちゃんと日本酒としての正しい甘みも伸びて来た。もうね、ホントどっちも同じ。顔も性格も似てるけど、強いて言うなら「兄弟」じゃなくて「姉弟」っていう (笑) 。もちろん「純吟」が姉ちゃん。まあ、この時点では「純吟」の勝利でしょう。よりクリアだし、こなれてるよ。

 誰もが知ってるし、もしかしたら昨日もキミが口にしたかもしれない、凡庸だけど受け入れやすい日本酒的フルーティネスとは異次元の味わいだけど、知らない味わいの酒に出会うために頑張って同じ酒へのリピートを拒絶しているのなら、こういう酒こそ飲まないと、せっかく禁欲気味にいろんな銘柄に触手を伸ばしてる日々の努力が無駄になると、オレはそう思うけど?



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 ▲小池徹平のイヤな奴の芝居、なかなか良い (笑) 。見た目が童顔のちんちくりんなので、IT企業の社長役、意外とハマってる。叫んで声が震える感じとか、なかなかイイよ。



 何度も言うけど、ホント、値段なり、精米歩合なりの違いが素直に出てるので──あとは米の力?──、多少の苦みやザラつきを受け入れる覚悟で旨みや甘みの質量を重視しないなら「特純」だし、酒としての清冽さ、麗しさを求めるなら「純吟」という感じ。とはイエイ、味筋としての甘みのしなやかさは「純吟」の方が上だよ。「特純」は「線」ではなく「球」で甘みを感じたい人向け。





── 3日目。

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 ▲高級シャンパンなら若いコ相手に「飲め飲め」言わないだろ──キャバクラじゃあるまいし。酒が止められないなら、まずは安酒を卒業しろよ。あとは、有名芸能人になってしまったらの鉄則── (1) 車は自分で運転しない。 (2) 素人/格下のタレントとは遊ばない。 (3) 金/名前は人に貸さない。 (4) 降って沸いた儲け話には乗らない。──この4つさえ守っていれば、まず大半のスキャンダルからは免れる。[NEWS小山・加藤が未成年女性に飲酒強要



 まずはKALDIオリジナル『いぶりがっこオカキ』がスゴいことに (笑) 。なんだろうなこれ。エグいスモークチーズみたいな香り。オレ自身が「いぶりがっこ」に関する知見が足りてないことが問題なんだけど、ひとまず煎餅として食べてみる。

 香りに比して味は薄い・・・。そこそこ硬くて水分が足りない感じ──つまりジューシイじゃない。しかし、なんか色の濃いヤツとそうじゃないヤツがあって、パウダー大盛りの個体はなかなかジューシイで濃いな (笑) 。甘めの醤油を使った焼きトウモロコシみたい。硬さといい、まるで煎餅で作った似非ジャイアントコーン。ところでコレ、いくら?──140円か。ヲトナがいちいちケチるほどじゃないけど、この量 (写真で半分弱) ならもう買わないな。



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 ▼あと、今日から5回に渡ってWOW WOWで『君の膵臓をたべたい』を放映します。35億2000万円の大ヒット (2017年の実写邦画2位) も伊達ではない美波ちゃんの異物感ファイヤーな暴れっぷりを御堪能ください──「君も覚悟を決めなさいッ?」。北村くん、イイです。彼の抑制した演技のサポートがなければ美波ちゃんのOld Schoolな──'80年代アイドル映画の拙さを知る昭和世代には馴染みのある、一連のこそばゆいセリフ回しも完全に爆死してたよ (笑) 。しかし月川監督もよくこのブレ幅に耐えたもんだ。ある意味、そこに魅せられちゃったのね。監督失格だけど、そんな優しい彼だからこそのキミスイなんですね。

 




 さて、黒澤の3日目。


 立ち香──昼間に香りだけ確認した時は「穂積産 赤い果実」も感じたんだけど、今はそれほどでも。とはイエイ、なかなかイイ感じに穏やかな出力です。

 3日目はブレンド&加水です──。

 まだまだ少し粉っぽさも残るけど、やはり甘酸同士の熱い抱擁があって、甘みがベタっと流れないんだよな。ホント、隣に「相模灘」を置いて比べればよくわかるよ。当然、オレが好きなのはこっち。



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 ブレンドは特純の強さが前に出るのかな。渋みのブレーキ感がそこそこストロング。割水することで、少しフレッシュで渋みのあるフルーティネスが浮き上がった感じね。今日はもう「草」はないな。地味だけど素敵に力強い酒という感じ。秋が深まった頃に1800mlがまだ拾えるようならアゲインしてもいいかな。あらためて円熟した「純吟」をじっくり飲みたい感じ。

 moukan1973♀は終始ご機嫌。思ってたより早飲み可能な仕上がりだったので、まだまだ薄いというか、ボヤっとしてるけど、ヲトナが黙って嗜む静かでエレガントな晩酌酒としては十分に上等。そこらのドングリ酒とはモノが違う。


moukan1972♂






日本酒 生酛 山廃 黒澤 on_list_good

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - 2-3日目のレポはズンギン (純吟) の記事の中で。



どちらさんも毎度です。

今季は「特純/純吟」の違いがそんなに顕著じゃないです。つうか、基本的には同じ。今の段階では「純吟」の方がスムースに飲めるけど、少しでも酔ってくるとオレでもよく分からなくなるくらいなので、そんなに変わらんよ (笑) 。

飲みごたえ──というより、ある程度のアタックや苦みやザラつきがないと「薄っす!」と感じる人は「特純」の方がいいかもだけど──今後の熟成も考慮して──、それでも、どっちか1本ならオレは「純吟」だと思うし、2本買うならオレは「純吟」を2本買う。端的に言うと、必ずしも味クラーヴェして楽しい酒ではありません

初日は両方とも少し退屈カナーなんて感じたけど、草酒としてはエレガントで上質だし、2日目以降はそこそこイイ感じに甘酸の輪郭が太くなってきたので、一つ一つの要素がビビッドに。

ちょうど今季の「井筒長 純吟 生」が28BYの「生酛特純/純吟」に近いニュアンスね──というより28BYの「生酛特純/純吟」が「井筒長」に寄ってしまったと考えるのが正論かな。もちろん、速醸らしく「井筒長」の方が柔らくてユルいけど。

そして、昨晩、残り同士をブレンドしておいたモノを昼間に香りだけ確認したら、ようやく「穂積産 赤い果実」のアロマが出てきたので、29BYは開栓後に酸が前に出てフルーティーになるパターンかも。さらにフルーティネスを開かせるために少しだけ割り水したので、それをこれから飲む。

 意外と「原酒原理主義者」の人は多いみたいだけど、逆に少し水を足した方が香りが開くのは常識だから覚えておいて損はないです。それに蔵元だって、原酒が一番その酒の良さを引き出すからそうしてるわけじゃなく、単にその方が売れるからだよ (笑) 。なにもわざわざ苦みや渋みを我慢して原酒を頑張って飲むコタァーナイ。

というわけDE、3日目のレポートも同時にUPしたいので、純吟の記事は夜中になるかも。


2018.06.08 Fri 17:54
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