もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 その「Type-9」は我が家で引き取らせていただきました。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤黒澤 - 生酛 純米「Type 7」仕込17 直汲み生原酒 29BY 2本目!<長野> ── dಠಠb「まるで問題ナシゴレン」#Fresh/Fruity/Umakuchi/Clear/『崖っぷちホテル!』雑感 




 Miniコラム『天才そのものに理屈は要らないが、その説明や表現には論理が必要』
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 ▲鳳来ハル (浜辺美波) は「天才シェフ (パティシエ) 」という設定だが、奇妙な事に「美味しい料理が出来上がった」という「結果」と「言葉」だけでしか「天才性」が示されないから、彼女の才気を感じさせるための論理的な演出が一切ない。だったら、異様に鼻がいいとか──実際に手を動かして調理する必要がないから映像として見せるのが最もラク── (江口が下ごしらえしてる所に入って来て) ハルちゃん:「あ〜ら、江口さん、ブイヨンの仕込みですか〜? ん? でも、いつもよりセロリの香りが弱いですね。わざとですか?」江口:「オマエ・・・」とか──、どんな料理でも一口食べただけで完全にレシピを再現できるとか、先輩の江口 (中村倫也) が作った料理をたった少しの手直しで劇的に旨いモノにリミックスする技やアイディアや工程をテンポ良く見せるとか、そういう具体的なエピソードを最低でも2〜3個は挟み込まないと。単に出来上がった料理を誰かが食べて「美味しい!」→「わったし、天才っ、ですからぁ〜」ってどうなの (笑) ?

 ▲やはり、ドジで不器用な美波ちゃん本人の属性を活かして、基本的には失敗ばかりして役立たずだけど、食材の鮮度を見抜く目と鼻だけは異様に優れてるとか──「第3話」の農園に山菜を採りに行くエピソードの中で驚くべき嗅覚と知識を発揮するとか──農園の人:「そんなもん、地元じゃ誰も食わねえぞ」ハルちゃん:「でも、この香りの山菜は昔どこかで食べた記憶が・・・。(その場でパクっ) ほ〜ら、やっぱり美味しいじゃないですかぁ〜。思い出しました!」とか──、徐々に周囲がその才能に気づくという演出の方が自然だしスリリング。物語序盤ではダメな使えないコだったハルちゃんが最終回ではコース料理のレシピを任されるまでに成長とか、そういう論理的なプロセスを見せずに言葉だけで「天才」言われても。観る側に最初から途方もない設定や属性を強いてくるのが'00年代特有のマンガ (アニメ) だったり小説 (ラノベ) だったりドラマ (映画) だったりするわけだが──「突っ込んだら負け」というルールの強要──、それはマジックリアリズムの曲解と誤用に過ぎない。ま、今のコは我々昭和の中年よりロマンティックでセンチメンタルで寂しがり屋なので、必然、そういうフォーマットの創作物に需要が生まれるのは仕方のないことだけれど──新海誠しかり。







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 ▲撮影は6月から始まる予定。製作/配給が東宝なら、7月クールのドラマ出演のない美波ちゃんのキャスティングの可能性も大いにある。ダブル東宝シンデレラによるPR活動は画力MAX。[公式Twitter

 ▼やはり、若さを活かした、定番アイコンとしての「引きこもり系オタクハッカー」が最適な役。つまり『24 Twenty Four』で言うところのクロエ・オブライエンですね。間違っても助けられる側 (被害者役) はオモロない。DE、デフォルトは野暮ったいメガネっ娘で、ちょっとした小間使いで変装──「えっ!? アタシがですか!?」「 (変装メイクは) この天才ダー子さまに任せなさいっ!」──からの、メガネを外して、完璧な美少女然とした姿で下界へ舞い降りるの展開が◎。イイと思います!
浜辺美波最強論vs長澤まさみ3



 さて、バツ澤 (液漏れしていた黒澤) です。肩ラベルに「 ۷ 」が入ってるのが液漏れヴァージョンの証。




 昨日、セラーの中を少し整理してたら──日本酒も横に寝かせて7〜8本入ってるんだけど──、おっと、黒澤のType-7/9の29BYのキャップ付近がベトついてるやないかいっ。よーく見ると、ちょうど雫一滴分くらいだけ、今にもこぼれ落ちそうな泪のようにペトっと引っ付いてる。

 まあ、こういう瓶は稀にあって、案の定、他の瓶は──黒澤であっても──大丈夫だったんだけど、面白かったのは、当たり前と言えば当たり前なんだけど、この泪、舐めたら濃いジャムみたいに甘酸っぱくて、とても旨かったということ (笑) 。

 もったいなくてできないけど、これ、20%減くらいまで煮詰めて〝シロップ〟にして、甘みの足りない新酒とかにブレンドして呑んだら旨そうだなと思った。

 さて、この2本、さすがに多少は酸化&ガス抜けしてんだろうけど、これはこれで興味深いぞ。もしもこの中にType-7/9の29BYを横に寝かせて保管してる人がいたら確認した方がいい。ちなみにブレンド黒澤、残り2合くらいになったら一気にアク抜けして、徐々に〝あの異次元の軽さ〟を獲得しはじめた。あまりに屈強で硬い酒は、瓶内に少し空気の広場を作った方がいいんだろうね。


──「MY VOICE - 2018年2月20日 (火) 10:39」より引用。





 というわけDE、少し特殊な条件を経てはいますが、新酒時期に飲んだ際、そこそこキュートなフルーツパーラーを感じて「長陽福娘 純米直汲み」を想ひ出した経緯があったので、それで「辛口」をスっ飛ばして、先にこっちを開けてみたんだけど。



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 bottle size:720ml





【626】黒澤 -くろさわ- 生酛 純米「Type 7」仕込17 直汲み生原酒 29BY <長野>

黒澤酒造 株式会社:http://www.kurosawa.biz


Moukan's tag:





▪︎酒米/精米歩合:長野県産美山錦/65%
▪︎酵母:協会701号
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:非公開 (※一部で「±0/2.2」という表記もある。)
▪︎ALC:18%
▪︎処理:直汲み生原酒 (たぶん無濾過)
▪︎酒造年度/詰め日:H29BY/2017年12月 (詰め日での記載は長野ルール)
▪︎管理状況:2018/1/7に購入後、セラーで瓶を横に寝かせて管理してたら、2月19日に一滴分の液漏れがジャムみたいに凝固していることに気づき、慌てて冷蔵庫に移動 (笑) 。
▪︎試飲日時:2018年6月3日 (日) /赤いヤツの次に2本目として開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み






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 立ち香──これキタかも。ちょっと乳酸系の白いキャラメルもあるけど、先に開けた「赤いヤツ」とは酸のパワーが桁違い。7号酵母が醸し出す、最高にモダンなフルーティネス。これぞ黒澤の果肉。

 ♡☺♡「あああ、酸がすごい。旨い。お酢か? 旨い。圧倒的にこっちが旨い。

 軽ぅ〜。しっかし化けたなあ。これは問題なく旨いな。甘酸っぱモダン生酛の最先端。28BYよりも旨みに粘性があるけど、非速醸的なプレス感が効いて、旨みの立体がクニュりと潰れる流れが最高村の最高村長の愛娘。液漏れしてた割りにはガスも少しあるし、劣化の表情も過熟のニュアンスも皆無。

 28BYの方がクリスタルな透明感があったけど、29BYは〝モダン旨口〟というアプローチで、それこそ「米鶴 山廃純大 29BY」に対する不満を全て洗い流してくれる。流石です。



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 相模灘はフニャフニャ

 ♡☺♡「最後、イヤな感じの後味が残る。旨くない。
 dಠಠb「そこまで不味くもないけど、御三家に囲まれると凡庸の極みというだけ。





── 2日目。

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 ▲「第8話」でセオリー通り「心の闇」を語り出したハル。美波ちゃんの演技は、抑制の効いた、極めて優等生でソツのない仕上がりで、この1年の成長を想ふと感慨深いものがあるものの、それでも、キミスイで見せた、あの過激にノイジーに香ばしい異物感が懐かしい (笑) 。




WOWOW君の膵臓をたべたい浜辺美波


 よく「浜辺美波は演技が上手い」とかの言説に出くわすんだけど、オレは必ずしもそうは思わないし、そもそも主演俳優にとって「演技力」ってそんなに大事か? 大事なのは「他とは混ざらない異物感」と「圧倒的な画面制圧力」だと思うんだよな。黒澤映画の常連・三船敏郎にしたって、滑舌悪いし大根だし、演技力だけで言えば酷いもんだよ (笑) 。だけど──だからこその三船敏郎なわけで、あれで小器用に周りの役者と折り合い良く溶け込んでたら、全然オモロないわ。若い頃の石原裕次郎だって、異物感と画面制圧力だけで観客を魅了してたわけだし。[北野武監督の意見に完全に同意]←書いた後にコレを見つけて禿同。


「主役なんて下手でもいいんだよ。動物園行ったって、犬とか猿なんかは懸命に芸を覚えたりするけど、パンダはケツ出して向こうの端で寝ていたってパンダだもん。スターって言うのは、そこにいるだけでいい。健さんに『もう少し悲しそうな顔してください』なんて演技を求める人なんていない。健さんは健さんでいいんだよ。」──北野武



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 ▲なんの前触れも予告もなく突然に「女優」として仕上がる二度目の病室シーン。2018年6月5日の時点で「浜辺美波」動画の最上品。



 美波ちゃんの『君の膵臓をたべたい』における、あの異物感たるや。北村くんがいなかったら目も当てられないよ (笑) 。ある意味、月川監督も途中で匙を投げたというか、整合性/統一感/安定感よりも、瞬間瞬間の偶発的な煌めきを優先させちゃったんでしょう。結果、撮影の最初 (駅前広場での待ち合わせシーン) と最後 (二度目の病室シーン) では、顔つきから演技スタイルから、もう何から何まで、全くの別人になっちゃってるけど、結果的にはそれで良かった。特に「二度目の病室シーン」のシークエンスにおける美波ちゃんの突然の仕上がり具合はまさに異常事態。今週、WOWOWでやります。話の内容はともかく、最上級の「浜辺美波・環境ビデオ」に仕上がってます。




 立ち香──最高レベルに理想的なフルーティネスが青空に向かって両手をオッパイに広げる。視界良好。異次元に輝けるフルーツパーラー。

 最高。軽いなあ。ああ、これだよな。正月に飲んだ時は「どうなることか・・・」と思ったけど、まるで問題ないな。スゲえ。仕上げて来たな。まるで時を隔てて「塩釜焼き」の中からトンデモなく旨い肉だの魚だのが出て来た感じ。新酒で感じたノイジーでゴワッシュな粉っぽさ、苦み、辛みが程良く剥がれ落ちたニュアンス。

 オレに乗っかって買った人、おめでとうございます、これが「黒澤」の実力です



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 ワイングラス──。

 やはり、頭一つ抜けてる感はある。相模灘──括弧わらい= (笑) 。ただし、です。やはり29BY的な麹の強さ (味の出てる感) はある。ワイングラスだと、なんか28BYの、正しく育った「上喜元 生もと八反」みたいな旨口ヨーグルトキャンディーなニュアンスも前に出るので、よりモダンな切り口を楽しみたいなら、あえて味を開かせず、グイ呑み等の狭い領域でクイクイやるべき。





── 3日目。

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 ▲二十歳過ぎたら──にならないことを陰ながら願ってます。



娘シスターズ」も残ってるけど、今日はこれから行こうかな。

 こりゃうめえな。とにかくスゲえジューシイよ。軽いなあ。独特の粉っぽさもあるけど──もういいや。旨い酒をいちいち説明してもショウガナイ。黙って買えよ──オレに糞酒を薦める暇があるのなら。

 昨日は少し麹の強さも感じたけど、残り1合を切って、ますます問題ないな。こうなると、今時期の1800mlの状態も知りたい。ちょっとキュートに旨口な表情も明るく前に出てるので、これは恐れず素直に4月頃に飲んでおくべきだったかな。この状態でも十二分に旨いけど、もっとクリアだったのかを知っておきたかった。

 こりゃ来年は5本くらい買うか (笑) 。



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 モダン生酛の最高峰であることに1%も疑いの余地はない。甘酸っぱ酒の、ある意味での理想形。7酵母的な鏡面仕上げによって輝くフルーティネスの何と美しいことか。オレに何かの酒を薦めたければ、まずはこのレベルの酒を口に入れてからにしてくれ。

 ところでこれ、いくらだったっけ?──税抜で1,300円!?──バっカじゃねえの!!!


moukan1972♂moukan1973






日本酒 黒澤 生酛 山廃 浜辺美波 on_list_excellent 崖っぷちホテル

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To めいさん



毎度です。


──ネトネトは拭って舐めると美味しかったですね(笑)

いわゆる一つの「黒澤ジャム」ですね。これ、冗談抜きで旨いんですよね (笑) 。


──ラズベリー風の香りとなかなか強い酸が出ていて、moukanさんおっしゃる「酸の暴走」ってこの事かも…と思わせる熟感がありました。これ以上は引っ張っちゃいけないギリギリだったと思います。とは言え軽いので、四合瓶はあっという間に空瓶に…

「酸の暴走」はこれからですよ (笑) 。その瓶は「旨口期」じゃないですかね。やっぱ液漏れ酸化の影響はありそうです。たぶん、うちの2本目より熟成が進んでそうです。ちなみに僕は2/19に救出してるので、味としての熟味は皆無でした。ガスも普通にありました。

「酸の暴走」で言うと「金紋錦」のニュアンスが過激になる感じで、たぶん「旨口期」が過ぎると「スイーツ期」を経て、旨みがスッカスカになるんですよ。まあ、ある意味で「金紋錦」も若干、旨みはスッカスカですが、ここに鼻から抜ける強烈なナッツ (落花生) のアロマが加わるんです。果実味は完全にシャンパーニュにおけるピノ・ノワールやムニエをマロラクティック発酵させたようなニュアンスになるんです。


──もう一本は冷蔵庫のドアポケットに立てていて、もう一本はレマコム保管です。一気に開けると保管状況による吞み比べができるんでしょうが、流石にそこまでは(笑)

おそらく液漏れVerは特殊な条件だと思うので、残りは別の酒として楽しめると思いますよ。ドアポケットVerが僕が飲んだ1800mlに一番近い状態でしょうね。すでに液漏れVerが「旨口期」なので、ドアポケットVerを「クリスタル期」のうちに飲んで、レマコムVerは2020年東京オリンピックまで冬眠させて「暴走期」として飲むとか (笑) 。

ま、そうこうしてるうちに年末になって30BYの「Type 7」も出ますので問題ないですよ。めいさんには「Type 9」の29BYもありますし、躊躇ってるうちに飲み頃を逃すよりは美味しく飲んで「さよなら」した方がマシです。

なんだかんだで手強いのは「Type 9」や「穂積」の方だと思うので、少なくとも「Type 7」はアク抜けした透明感のある状態で1本は飲んでおきたいです。言うなら「霧が晴れた状態」ですかね。長く持つなら「Type 9」の方ですよ。これは今夜1800mlを味見しますので、火曜くらいには記事にできると思います。


──今夜は大倉 純大 雄山錦を開けようと思ってます。

僕も今週中に開けると思うので、どうなることやら。淡麗なら淡麗でいいんですが、上っ滑りだと困るわけで。。。


2018.06.17 Sun 15:45
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Name - めい  

Title - 

毎度です。

昨日の感想を改めて…

この瓶はずっと冷蔵庫に横倒しにしてまして、キャップの下側はねっとり。キャップを開けたら内側はヌルヌル。moukanさんのボトルより条件は厳しかったかも…ネトネトは拭って舐めると美味しかったですね(笑)

ラズベリー風の香りとなかなか強い酸が出ていて、moukanさんおっしゃる「酸の暴走」ってこの事かも…と思わせる熟感がありました。これ以上は引っ張っちゃいけないギリギリだったと思います。とは言え軽いので、四合瓶はあっという間に空瓶に…

もう一本は冷蔵庫のドアポケットに立てていて、もう一本はレマコム保管です。

一気に開けると保管状況による吞み比べができるんでしょうが、流石にそこまでは(笑)

クロネコさんからお金が返ってきてきますので、金紋錦 純大 28BYでも買い足そうかと…

もう少しすると、去年美味しかった山本 サンシャインイエローが出る頃ですね。
日輪田の向日葵が今年はちょっと期待薄なので山本はどどんと買おうかと思ってます。

今夜は大倉 純大 雄山錦を開けようと思ってます。

ではまた~
2018.06.17 Sun 14:27
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Name - moukan1972♂  

Title - To めいさん



毎度です。


33連勤、ご苦労様です。僕も肝臓の連勤をぼちぼち止めないとですね (笑) 。


──誰も頼んでませんが一言で言うと、「26BY 仙禽 赤とんぼの若かりし姿」ですかね。赤黒の果実感の後がめちゃくちゃ軽い!

残念ながら「赤とんぼ」とは無関係の酒ですが (笑) ──どちらかと言えば「穂積 27BY」の2年熟成がこれと並列に語られることはあるでしょう──、この「Type 7」に関しては、むしろ全盛期の「風の森」のクリスタル細工と表現した方が式としてはエレガントでしょう。

とはイエイ、軽さがあるようなので、めいさん瓶の720mlも正しくアク抜けしてるんだと思います。これ、新酒のリリース直後は結構な質量でゴリっとゴワっとギシっとジョリっと粉っぽく重いので、お世辞にも飲んだ瞬間に「旨い!」とは言えない仕上がり具合です。


──あらゆる食べ物を受け止められそうな懐の深さと、単体でも愉しめる完成度は初めて吞む世界です。

今季は28BYより味は出てるので、そこそこギラっと原色油絵ジューシイですが、やっぱそれでも軽さはあるんですよね。味も香りも甘みもしっかり乗るんですが、総体としては軽いという、この不思議な立体構造が「Type 7」の魅力じゃないでしょうか。

去年の7月末に「Type 9」を開けた時にも同様の軽さはあったので、29BYの今時期の仕上がり具合は気になります。ここで抜けて来るようなら、むしろ「Type 9」の方が長く持てますので、様々な通過地点でそれぞれに楽しめると思いますよ。

「Type 7」は、ここからは「旨口」サイドに味わいが寄るので、むしろこの時期はスルーして、酸が暴走期に突入してから開けるのもアリです。ちょうど「金紋錦」のような木工用ボンドな酸と、一部の「黒澤」にあるような落花生ライクな鼻から抜ける強烈なナッツ感が出るには、このチャーミングな「旨口」時期を過ぎてからになると思います。まあ、そこは個人の嗜好によるので、クリアなジューシネスを堪能したいなら、短いスパンで残りの2本をババっと開けて飲むのもアリです。

28BYに関しては、12月にはそれなりにスイーツな酒に変貌してましたが、今季は少し早めにスイーツ期が訪れそうです。うちは1800mlが残2なので、1本は若いうちに開けて、もう1本はスイーツ期をスルーさせて、酸暴走期に開けてもいいカナート思ってます (笑) 。平仮名の「くろさわ2014」とか、マジでヤヴァイいんですよ。このタッチを「Type 7」でヤラかしたいんですよね。やっぱ6本くらいじゃ全然遊べませんね。


──今朝に電話があり、「仕込47 赤ラベル」の一升瓶2本は運送中に割れてあの世へ旅立ってしまいました…

マジすか。つうか、1800ml×2ですか (笑) ? 「赤」はどうなんですかねえ。おそらく18号酵母だと思うので、そこそこ華やかですが、信号シリーズの中では最もスパイシーなので、甘っ辛く内向きなスリム酒に凝縮すると面白いんですけどね。

ま、夏を越えたあたりで残ってたら拾ってもいいとは思ってます。それでも本命は、やはり「黄」だと思いますよ。これはうちで「常温タイムマシン熟成」させてるので (笑) 、2〜3ヶ月後には一定の成果は出るでしょうね。トロピカルにフルーティーなので、余計な味の汚れが落ちると化けると思うんですよね。


2018.06.16 Sat 23:42
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Name - めい  

Title - 

おばんです。

今夜は33連勤が終わり、昼寝などしてこのお酒を吞んでます。

誰も頼んでませんが一言で言うと、「26BY 仙禽 赤とんぼの若かりし姿」ですかね。
赤黒の果実感の後がめちゃくちゃ軽い!

あらゆる食べ物を受け止められそうな懐の深さと、単体でも愉しめる完成度は初めて吞む世界です。

今朝に電話があり、「仕込47 赤ラベル」の一升瓶2本は運送中に割れてあの世へ旅立ってしまいました…
2018.06.16 Sat 19:29
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Name - moukan1972♂  

Title - To kappa1970♂さん



毎度です。


「櫛羅 純吟 2nd」は時期尚早でしょうね──深い意図を持って今時期の状態を知りに行く以外は。

kappaさんの場合、飲み頃を探るより、今時期を知るより、間もなく賞味期限切れの酒から宿題的に消化することでしょうね。飲めなくなったら捨てるしかないので、飲めるうちに──ということです。

買うペースが飲むペースを超えることはよくある話ですが、それが許されるには、冷蔵保存の環境だけは必須です。実際に釣りをせずとも竿やリールやルアーだけをせっせと揃えることは可能ですが、さすがにゴカイ (餌) だけ買ってベランダに放置はできないでしょう (笑) 。つまり、冷蔵庫だけ買って酒を買わないのはアリですが、その逆はナシということです。

日本酒を真に追求するにはそれなりの設備投資と気合と根性が必要で、向こう見ずな前のめりは、その前提があってこそ成立するのです。どの世界でもエリートへの道は常に険しいんですよ。


──moukanさんの記事を拝読し、29BYてばよーって感じだったので、常温放置で確変突入を待っていました。

残念ながら「確変」には突入しないですよ。僕も早々に1800mlの2本目を消化して29BYにはサヨナラを送りました。そればかりか、いつまでも当たりが来ずのハマリが永遠に続くので、キレて台を壊す前に飲んでください (笑) 。

とはイエイ、案外、美味しく飲める可能性は最後の最後まで残ってますよ。

2018.06.10 Sun 23:02
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Name - kappa1970♂  

Title - 確変

moukanさん

毎度です。

>僕の記憶が正しければ「米鶴 山廃 純大 29BY」をストックしてたと思います

→凄い!正しい記憶ですよ。例によって常温放置中です。


>「Type7」にあって「米鶴 山廃 純大 29BY」にないもの、それが〝抜け感〟であり〝エキスへの酸の反射〟ですよ。
→エキスへの反射や作用は興味深いテーマですので、米ちゃんと飲み比べする意味はありますね。米ちゃんを踏み台にしてですが。

最近は飲みながら、酸の作用領域が
点なのか面なのか
前面・調和・背面・調和無し なんてことも意識している様ないない様な。(笑)


>28BYが傑作過ぎたので諦めて下さい (笑) 。
→ははは。見透かされていますねぇ。ズバッと気持ちいい。諦めます。
moukanさんの記事を拝読し、29BYてばよーって感じだったので、常温放置で確変突入を待っていました。

次は櫛羅純吟中取り生29の2ndでもと思っていましたが、米ちゃんに登板してもらいます。(笑)
2018.06.10 Sun 21:24
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Name - moukan1972♂  

Title - To kappa1970♂さん



毎度です。


黒澤モアレ」とは、また粋な表現を (笑) 。うちの瓶は明らかに一定期間〝空気漏れ/液漏れ〟をしていたので、もしかしたら変な方向に育ってる恐れもあったわけですが、結果的にはまるで問題なかったです──漏れナシVerとは仕上がりに差があるんでしょうけど。


──なんですか、この軽さは。口溶けが素晴らしい。

軽いは軽いんですけど、酒の芯が揺れないので、速醸の「井筒長」のような揺蕩う液性はなく、ペタンとした旨みへの圧力ありますね。28BYとは少し方向性が違いますが、もしかしたら4月頃に液漏れナシVerを飲んでれば、28BY寄りのバランスで飲めたのかもしれないです。ま、今夜から1800mlを開けて行くので、こっちは逆にまだまだ硬いかもしれないですね。


──常温放置していた関係でしょうけど、嚥下からフィニッシュの合間にムチッとした液性を少し感じるので、我が家のものに関しては今がピークだと思います。

まあ、それもあるとは思いますが、29BY的な属性もあるでしょうね。そういやkappaさん、僕の記憶が正しければ「米鶴 山廃 純大 29BY」をストックしてたと思いますが、ちょうどこれと飲み比べると面白いと思いますよ。もっと言うと「Type7」と比べて飲まないと、少し「米鶴」は退屈かも、です。

「Type7」にあって「米鶴 山廃 純大 29BY」にないもの、それが〝抜け感〟であり〝エキスへの酸の反射〟ですよ。今季の「米鶴」はムッチリ属性が強いので、ボンタン飴になるのは早いですよ──いや、常温ならもうとっくになってるかも。新酒でもそこそこ芽がありましたので要注意です。ここを過ぎると一気にカカオ化するので、そうなると、今のkappaさんの嗜好的には少しハードな消化試合になると思います。ハイチュウ酒になるには、少し酸の押しが弱い29BYです。

僕の見立ててでは、今季の「米鶴」が望むような方向に育つ可能性はZEROに近いと思いますね。せいぜい多少「お燗向き」になる程度でしょうね。28BYが傑作過ぎたので諦めて下さい (笑) 。

それでも、速醸の重い酒と並べて飲むと、相対的にはクリアで軽いので、残りはゴワッシュな速醸と突き合わせて飲むと。これはDJ的なセレクトですよ (笑) 。

2018.06.10 Sun 11:24
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Name - kappa1970♂  

Title - あははは

moukanさん

毎度です。
先程口開けして、ショットグラス4杯飲みました。

1月に買って常温放置。一昨日に冷蔵庫に移しました。

ガスがあって、含んだ瞬間はエッジを感じますが、含んでからはスムースな甘さと、アクセントとなる黒澤モアレを経てすーっと着地。

なんですか、この軽さは。口溶けが素晴らしい。

常温放置していた関係でしょうけど、嚥下からフィニッシュの合間にムチッとした液性を少し感じるので、我が家のものに関しては今がピークだと思います。

しかし軽い。あははは。すいスイ酔。

美味い。
2018.06.09 Sat 23:53
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Name - moukan1972♂  

Title - To めいさん



毎度です。

ホントは新酒時期のゴワッシュ状態を飲んでおくと変化が露骨で面白いんですけど、まあ、手間も金も根性も必要なので、基本「Goサイン待ち」でいいと思いますね (笑) 。

うちは少し手ぬるく管理してたので、めいさんの瓶の方がフレッシュでしょうけど、複数本あるようなので、うちの2割り増しフレッシュくらいで丁度いいと思います。まあでも、たぶん、この感じの酒は未体験のはずなので、結構旨いと思いますよ。本当は「月不見の池」なんかと比べると面白いんですけどね。もしくは「米鶴 山廃純大 29BY」あたりと。

いきなり一口目から旨いので、もしもノイズに感じる苦みや粉っぽさや硬さを感じたなら、常温で1週間くらい放置して再冷蔵するのも手ですよ。うちも今、篠峯の愛山45を5/20から常温放置してますが、待ち望んでいるような生老ね香が全然出てこないので逆に困ってます (笑) 。

信号シリーズは先に開けるなら「赤」でしょうね。「青」は時間かかりそうです。そして「黄」は、やはり僕の中では「Type7」と地続きであることを確認できたので、期待はタカマール感じです。甘酸の弾力性、日本酒としての理想的なフルーティネスを体現しているのは、信号シリーズの中では「黄」で、このニュアンスに「Type7」が追い付いた感じです。

「Type9」は慌てることないですね。どうやら数値的には「Type7」の方が甘いらしいので、熟成定数は「Type9」よりも相対的に大きめです。1800mlだと、また状況は異なるでしょうね。

いずれにせよ、これがワールドクラスの地酒ですよ。もう少しで「marvelous」ですね。旨いは旨いですが、まだまだ揺るぎない風格が出てないので、将来 (更なる熟成) が楽しみな若手という感じです。

新酒時期のあの状態から、よくここまで育ってくれたなと、不思議な親心さえ芽生えますね。こういう感慨を知らずに日本酒と長く付き合える人がいることは僕には驚きですね。よくそれで飽きないなあ──と思います。


2018.06.06 Wed 13:52
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Name - めい  

Title - 

毎度です。

我が家に3機の(小型)信号機あり。遂に呑み頃来る。
また嬉しからずや。
2018.06.06 Wed 13:31
Edit | Reply |  

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