◤裏篠峯 - ろくまる 純米吟醸 山田錦 無濾過生原酒 26BY ── ♡☺♡「一白水成でヤラかしたので篠峯で口直しです」#Fresh 




 今までいろんな酒蔵のいろんな銘柄の日本酒を飲んできましたが、我が家で最も登場回数の多い銘柄──それが奈良の篠峯であります。生酒特有の活きのいいシュワシュワに、上品な果実味とキラめく酸が舌の上で弾ける銘酒です。

 杜氏の堺哲也さんは北海道生まれ北海道育ちで、元々は山梨のグレイスワインで4年ほどサラリーマンとしてワイン醸造の仕事をしていた方ですが、縁あって千代酒造の社長の娘さんと結婚し、いわゆる〝マスオさん状態〟で蔵入りしたという少し変わった経歴の持ち主です。最盛期には (月桂冠の下請け蔵として) 6000石ほどあった大規模蔵の経営を抜本的に変革し、生産規模を10分の1以下に縮小、品質重視の酒造りを目指しました。そしてその成果が実り、ここ数年は都内での知名度/人気も徐々に上がってきています。我が家ではたまたま扱いのある店が家の近くに4店舗もあるので助かってます。

 今回は、あえての26BY江古田の秋山で買ってきました。ここはリリースから少し日の過ぎた生酒なんかは、店内の冷蔵ショーケースから−5℃の氷温庫に移動して、万全の状態で保管されます。自宅で寝かせるよりも完璧な状態で月日の過ぎたお酒を買えるので、なにかと重宝します。他にも旨そうな篠峯がいろいろ寝てました (;゚д゚)ゴクリ…




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 bottle size:1800ml





【100】裏篠峯 -うらしのみね- ろくまる 純米吟醸 山田錦 無濾過生原酒 26BY <奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


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 一白水成/酒未来26BYの自家熟成Verでヤラかしちゃいましたので、急遽、別のお酒を開けることになりました。ちゃんと冷蔵庫で管理してたんですけどね。篠峯の純大雄町生なんか9ヶ月くらい寝かせてもビクともしなかったんですが、お酒によって向き・不向きありますよね。ただ、それを読みきれないところが難しいわけで・・・。

 本当は一白水成を3日かけて呑んで、土曜にちょっと高めのお酒を開けようと思ってたんですが、こうなったら同じ26BYの7月リリースということで、篠峯の「ろくまる」です。ちなみに去年も全く同じものを4合瓶で呑んでます。27BYも出回ってるんですが、−5℃の氷温庫に26BYが残ってる店もあまりないので、興味をそそられて、先ずはこっちを買ってみました。27BYはまだ買う機会あるしー。


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rokumaru_yamada3.jpg さッ、こっからはオレが書くぞ。「裏篠峯/ろくまる」に共通するのは、精米歩合が60 (ろくまる) ということと、あとは、意識して香りや味わいを華やかにしているということ。ある酒屋の店主が言うには、嘘か誠か「獺祭みたいなお酒を造ってくれ」と取引先に言われて造りはじめたようだけど、そこで「ふざけるな!」とブチ切れずに、篠峯的な回答として、むしろ今様のフレッシュ酒をあっさり造ってしまうところに、堺杜氏の人柄というか自信が垣間見れる。ラベルには書いてないけど、26BYのスペックは「日本酒度:+1.0、酸度:2.0」で、酵母は明利10号系を使用してるみたい。


 立ち香はフレュッシュなリンゴ様。やや青さもあるが、わずかに熟感もある。最近呑んだ中だと智則に近いけど、酸は明確にこっちのがキラリと立ってる。

 プシュぅ〜〜〜。

 少しずつ栓を抜くと、約1年寝てたとは思えないほどのロングブレスでガスが溢れ出す。7月詰みたいだけど、実際には4月にリリースされてるはずなので、正真正銘の1年モノだけど、それでここまでプシュぅ〜言うか (笑) 。

 含むと、さすがにガスは弱めながらも、しっかり感じるほどには残ってる。1年の眠りから覚めたばかりで、まだちょい硬い──新しい服に袖を通したばかりのような、ちょっと動きづらいような窮屈感がある。ガス成分と酒そのものがこなれたバランスで溶け合ってない感じだが、これは時間が経てばすぐに落ち着くでしょう。

 だが旨い。

 熟成の妙味は苦酸の濃醇化に寄与している感じ。リンゴをブランデーと砂糖で煮たような、ややアダルトな含み香に、ほんのりビターなミネラル感。まるで智則くんが智則おじさんになった感じだ (笑) 。でも、わっかりやすい熟感はさほどない。とはいえ、絞りたてのフレッシュさがギンギンに漲ってるわけでもない。ガス感のある活きの良さを残しつつ、ほんのり濃醇ビター。去年呑んだよりフルーティーさは奥に引っ込んでるけど、これはこれでいい。

 温度が上がってくるとツヤツヤな飲み口に。ろくまるの山田錦は確か26BY初登場だったはず。こりゃ27BYも飲まなきゃな。華やか言っても篠峯レベルでの話なので、風の森なんかの方がしっかり香るし華やか。まあでも、風の森とか好きならスカっと身体に入ってくる酒質だと思う。あんま人気出て欲しくはないけどな。

 今日は味見程度なので、つづきは今夜書きます。風の森みたいに甘くなるか、智則みたいに苦辛くなるか、少し怖いが興味は尽きない




── 2日目。


 ウイっ。すでにそこそこ酔ってるけど書くぞ。あんまアテにならんかも。今ならノンアルコールビールを呑んでも追加で騙され酔いそうだ。

 えー、今日は頭から篠峯一本で。「生一本」ならぬ「頭一本」という感じか。便利だから造語として今後なにかと使うかも (笑) 。生一本についてはコチラを参照あれ。イマドキあまり意味のなさない概念ではあるけれど、篠峯の千代酒造だって昔は「非生一本」に一役買っていた時代もあったわけだし、まあ知っておいて損はない言葉かな。

 というわけDE、今宵は「頭一本」──頭から最後まで篠峯一本オンリーで!

 立ち香──爽やかに甘やか。青リンゴだけでなく、今日は白ブドウもあるかな。高めの酸度ゆえ、香りがキュっと締まってる。明利系酵母だけど、別に派手にプンプン香る感じはない。

 さて、今宵はどうだろう。含みます──。

 うん、1年寝てたことを考えれば十分なほどにガスは残ってる。リリース直後の直汲みでもこれよりガスの弱い酒あるし、それを考えればガス強めの酒と言って差し支えないと思う。

 含むと立ち香ほどには香りは強く感じない。むしろドライなスッキリ感すらある。 (ミーハーな人気を獲得するためにも) もうちょいキャッチーに甘くてもいいけどな。アフターの苦みは、若干パウダリーなザラつきがあるので、さほどノイズにはなってない。水っぽいベチャっとした苦み、コレハヨクナイ。風の森の2日目みたいな甘さもない代わりに、27BY智則の2日目のような辛苦い感じもない、なんとも中立なテイストだ。しっかし、昨日より熟感ないぞ。少し味が抜けたからか、むしろクリアでゴクゴク呑める感じだ。


rokumaru_yamada4.jpg 香りを感じやすくするためにグラスチェ〜ンジ!

 わざと瓶を攪拌したら少し艶やかになった──気がする。相変わらずガスはシッカリあるな。いいわ。旨みの粒はタイト、香りの程度はクール。熟した生酒にありがちなフニャフニャしたデップリ感は皆無で、甘さの手仕舞いはササっと素早い。ガスでジュワっとキレて、色つやのない苦みの余韻があって──からのジリっとした酸の収斂性。


フルーツ盛り合わせ_彩度低め フルーティーさはあまり感じないんだけど、なんつうの? 彩度を下げたフルーツ写真みたいな感じ? 去年同じものを呑んだ時にはもっとキャッチーで派手な感じがあったはずなんだけど、熟成したことで味の風景もセピア調になったみたいだ。

 篠峯は全般に食中酒としてのポテンシャル高めなんだよな。酒単体でも楽しめるけど、酸度高めの味設計だから、風味もさほど潜らない。繊細で甘さのあるフルーティーな酒だと、食事の流れ次第では味が潜る時間帯もあるけれど、篠峯には常に適度なビビットネスがあるんだよ。

 ま、篠峯に関しては常に贔屓目なんで、オレの話は八掛け──二割減でヨロシク。とはいえ、一度呑んだら一気にファンになっちゃう人、多いとは思うぞ。いろんなスペックのいろんな酒を呑んでるけど、篠峯より旨い酒、オレ的にはそれほど多いわけじゃないんだよ。

 明日、奈良から4本ばかし篠峯が届くぜ。夏酒は華麗にスルーしつつ、飲み頃に育った篠峯祭りをしばらくやるかね。日々の旨さだけを追求するなら、こんなに手軽で楽なことはない。

 おっ、温度が20℃に近づいてくると熟感が分かりやすく出てくる。意外に常温も面白そうだ。お燗はどうだろ。明日やってみるかな




── 3日目。


 今日が一番香るな。青さにシロップ様のテロっとした甘さが加わって、ちょいラムネも出てきた。ガスはほとんど抜けたけど、ライトな凝縮感を裏で黒子的にサポートできる程度には残ってる。含むと甘さはそれほどでもないが、ツルんと滑らかフルーティーでイイ塩梅。「町田酒造/山田錦」も少し舌に思い出すけど、3日目レベルで比較すれば、篠峯の方が足腰は断然強い。逆に27BY/2月の智則くんとは3日目で随分と差がついてしまった。初日だけなら智則くんが勝ってたんだけどな。

 3日目の生酒なんで、水っぽさやシロップ感は増すんだけど、肉が削げたものの、骨そのものは細くなってないんだな。だから味の骨格がさほど崩れない。篠峯らしいブライトな味フェイスは後退したものの、こういう酒でこういう味だったとすれば、これはこれでアリな感じだ。むしろ開けたてでも、この程度の酒は他にいくらでもあるしな。意外に苦みは今日が一番感じない。

 食べつづけて飲みつづけて行く中で酸がキリっと前に出てくるんだけど、これがいいんだよ、篠峯は。味が潜らないねえ〜。15℃を超えてからがいいな。米のエキス感も出てくるし、酸もイイ強さで立ってくる。山田錦らしいメロン系の甘さも、やや濃醇なルックで「やあ!」と朗らかになついてくる。

 お燗にする暇なかったわ。あと1合半くらい残ってる。明日はどうしよう




── 4日目。


 結局、冷酒で呑み干した。まあね、だいぶツルツルに薄まったものの、酸だけはしっかり残ってるので、食べながら呑んだほうが酒のキャラは出る。27BYもそのうち買うぞ。



moukan1972♂




📖 参照記事

【つーたんの“一期一会”】「篠峯」醸造元 千代酒造 堺哲也氏を迎えて (2007/10/8)
【気ままに酒ブログ】篠峯 ろくまる 山田錦 無濾過生原酒 (2015/4/3)


日本酒 篠峯

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