もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 千代祭の潮騒にいざなわれて、順調に「on my list」の酒が増えている。家庭の平和にとってはとても良いことだ。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

【味クラッフェ】俺Presents『720mlで旨かった日本酒4本を1800mlでオカワリ同時開栓』#旭興/篠峯/櫛羅/岩塚製菓『マカダミアおかき』 


※「味クラッフェ」・・・「味クラーヴェ (味比べ) 」と「ビュフェ」を組み合わせた造語。開栓後は好きなモノを好きなだけ飲むスタイル。

浜辺美波崖っぷちホテル鳳来ハル
 ▲2日目は「櫛羅」→の順番で飲んでますが、初日は反対です。



各720mlの記事一覧

【584/旭興 純米吟醸 雄町 磨き五割 無濾過生原酒 29BY <栃木>
【593/篠峯 純米大吟醸 雄町 中取り生酒「Type M」29BY <奈良>
【606/櫛羅 純米吟醸 中取り 無濾過生原酒 2017 (29BY) <奈良>
【607/篠峯 純米大吟醸 愛山45 無濾過生原酒 29BY <奈良>




 さて、まだまだ、まだまだ?──Yes!千代クリニック!──まだまだまだまだまだまだまだまだ続く、千代祭 (ちよさい) ではありますが、今週は「シヤワーシェ強化週間 (しあわせきょうかしゅうかん) 」ということで、最近飲んでボチボチ旨かった酒をドドーンと1800mlでオワカリして同時開栓して楽しんでみようと思ってます。

 今後の記事の仕上げスタイルですが、とりあえず、各酒の評価が定まったら、一応個別でもUPします。初日&2日目はここで雑記的に書いて行こうかな。ま、さすがに一人じゃそんなには飲めないので、劣化定数 (変化定数) を探りつつ、3日目以降は単独飲みをしたり、まあ適当に、あくまでも〝幸福追求〟を主眼に飲んでイキます。何か質問あれば下さい。



2018_5_13味クラッフェ2

2018_5_13味クラッフェ3
 bottle size:1800ml





 ▼初日の雑感▼

 飲む順番もあるだろうけど、明らかに1800mlの方が旨いと感じたのは「愛山45」で、逆に720mlの方が明らかに旨いと感じたのが「櫛羅」。「旭興」は1800mlの方が更に淡麗 (香りに色があまり付いてない) 。「Type M」は1800mlの方がよりシャープ。ちなみに「櫛羅」は外のアルミカバーを剥がした瞬間にキャップがロケット発射 (笑) 。2日目は逆の順番──「櫛羅」「愛山45」「Type M」「旭興」──で飲む。




浜辺美波崖っぷちホテル鳳来ハル
 ▲もはやmoukan1973♀はオレが頭出しを付けた「美波ダイジェスト」しか観なくなってしまった『崖っぷちホテル!』だけど、それでも視聴率は「10.6% (初回) →6.1%→6.5%→7.0%→7.2% (第5話) 」とジリジリ戻す展開。話の内容は相変わらず「安っすい人情小噺」の波状攻撃で我々にはだいぶキツイ (笑) 。




【610】旭興 -きょくこう- 純米吟醸 雄町 磨き五割 無濾過生原酒 29BY <栃木>

渡邉酒造 (by とちぎの地酒 月井酒店) :http://www.paw.hi-ho.ne.jp


Moukan's tag:



2018_5_13味クラッフェ旭興1
 ▲岩塚製菓の本気を垣間見た『マカダミアおかき』は名品。岩塚おかき史上、ここまで強気な塩気は初めて。何度かブログ内でも指摘して来たことだが、これでいい。正しい。プロトタイプには「マカダミア」と「アーモンド」の2種類があったが、オレの指摘通り、新商品としてリニューアルされたのは「マカダミア」だったようだ。



 立ち香──香りは穏やか。ほんのり乳酸の幻影。720mlとの違いはあまり感じない。

 ♡☺♡「スッキリ淡麗。軽いなあ

 720mlより甘みを感じるが、逆に布や草などのクセは相対的に引っ込んでるので、クリスタル度は1800mlの方がある。そして、まるでナタデココを噛んでるかのような〝不可視なコクの固形化〟を感じる。あんみつの寒天とか、アロエとか。

 ♡☺♡「自分一人じゃ気づかないけど、言われるとわかる (笑) 。ナタデココねえ



2018_5_13味クラッフェ旭興2
 ▲これはもう、箱で欲しいレベル。通常の『大袖振豆もち』より数量が少ないが、1つのサイズはデカい。口どけミラクル。マカダミアの油分が淡白な味筋にコクを与える。200円ちょいでこれが買えるんだから、デパートで老舗の高級品を買う必要は全くない。



 最初は少し「甘い?」とも感じたけど、2杯目からもう旨い。日本酒的ブドウ・フレイヴァーが構成する優しい甘酸。退けにかけての少しパウダリーなテクスチャーが淡麗の像に相応しいサイズの陰影を与えることで液性が「平面」ではなく「湖面」になる。たゆたう静謐なジューシネス。

 これは絶対に旨い

 ♡☺♡「これは飲んじゃう
 dಠಠb「まるで問題ないな





【611】篠峯 -しのみね- 純米大吟醸 雄町 中取り生酒「Type M」29BY <奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


Moukan's tag:



2018_5_13味クラッフェ篠峯typeM1



 ♡☺♡「あああ、旨いね、しみじみ。ほんのり木香あるけど、相変わらす、洗練されてますね、堺杜氏・・。やっぱドングリ酒と比べて何が違うかって、次元が違う。スタイリッシュだと思う。なんなんだろ、それ
 dಠಠb「本当は普段あの人がスタイリッシュなんじゃないの (笑) ?

 これは先入観かもしれないけど、720mlより明度を感じる。ふくよかさ、柔らかさも感じるんだけど、それでも内に向かう、この酸の集中力が1800mlの方があるような、ないような。まるで酸っぱい果実を噛んだ時のような余韻を残して行く、この流れ。まあでも、大きなブレはないですね。

 ♡☺♡「余韻がいいわ。やっぱさっきの旭興に比べるとステージが違うな
 dಠಠb「でも、まだまだ薄いな (笑) 。相変わらず明利系パートをほとんど感じさせない赤い果実感。これは意外に長く持てそうだ。Type-9より現時点での仕上がり具合は間違いなく上





【612】篠峯 -しのみね- 純米大吟醸 愛山45 無濾過生原酒 29BY <奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


Moukan's tag:



2018_5_13味クラッフェ篠峯愛山1



 透明度は更にタカマール。そして720mlより「愛山」を感じるなあ。まだまだドライで味気ないけど、こっちの方が味筋が美しいし、骨格に無駄がない。よりシャープかつミネラリー。あと、720mlで少し感じた草っぽい軋みがない。これは720mlより全然イイな。つうか、これが篠峯的なストラクチャーですよ。堺杜氏がオレに冗談混じりに語った「29BYはいいですよ。味はしませんが」の圧倒的な体現 (笑) !

 ♡☺♡「今のところ、これが一番いいな

 温度が上がると少し木香っぽい輪郭の渋みも出て来るが、まだまだ明日以降も飲めますので、ゆっくり経過観察していきます。1800mlだからこその贅沢。





【613】櫛羅 -くじら- 純米吟醸 中取り 無濾過生原酒 2017 (29BY) <奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


Moukan's tag:



2018_5_13味クラッフェ櫛羅1
 ▲仮に明日フットボールアワーの後藤が死んでも「なんやねんなキミぃ〜」だけは永遠に浜辺美波ファンの間で語り継がれる。



 まず、外側のアルミカバーを外した瞬間に「ポンっ♪」と景気の良い音が鳴って、栓が飛んで行った。最近じゃ、シャンパンを開ける時でさえ音は鳴らさないというのに (笑) 。ここまで勝手に飛んで行ったのは「風の森 笊籬採り 雄町80 27BY」以来だな。買ってから1日しか経ってないので、瓶内でガス圧が静まってなかったんでしょう。だから本当は1週間以上は休ませたいんだよな。

 ♡☺♡「こう来たか・・・。篠ちゃんか・・・。妙に滑らかなんだけど、でもこの前に飲んだのとは違うでしょ?
 dಠಠb「ちょっと720mlに比べてクリスタル指数が低いね。つうか、麹が強く出てるので、単純に重いよ



2018_5_13味クラッフェ櫛羅2



 そしてこれ、そこそこ木香あるな。もしかしてロット違いか!? 違う店で買った「2018.3」なんだけど。今日はさんざ飲み散らかしてるので、ちょっと舌がバカになってる可能性も。。。

 2日目は逆の順番で飲んでいきます。





── 2日目は「櫛羅」「愛山45」「Type M」「旭興」の順番で飲みます。

浜辺美波崖っぷちホテル鳳来ハル
 ▲アサヒ『クリアラテ』は、言ってしまえば三温糖で作った砂糖水のような感じ (笑) 。つうか、水のくせに甘すぎ。



 やっぱガス圧あるな。飛びやしないけど、そこそこ勝手にジュポンっ♪

 ああ、ようやく甘みを捕まえた、旨い。ただなあ、720mlの方がクリアで軽いな。これは少し渋いというか、ミネラル感が軋むな。あとは、ほんのりミルキーな表情もあって、買ってからあまり休ませてないこともあるかもしれないけど、やや液に暴れというか澱みを感じる。ま、旨いけど、720mlほどじゃない。



浜辺美波崖っぷちホテル鳳来ハル



 うすはりだと液性は滑らかになるんだけど、苦いな。なんか違うな、これ。720mlのようなアガりがないよ。なんでだ? 麹の出方が強いので、少し旨みの輪郭が「お餅」で「凛々」の外皮を透明にしたようなニュアンス。正直イマイチだな。






浜辺美波崖っぷちホテル鳳来ハル



 立ち香──すこーしだけくぐもったニュアンスあります。チョコバナナまでは行かないけど、マロングラッセというか、ややブラウンなアロマカラー。こうしたスイーツな渋酸に甘みが纏うニュアンスが実に「愛山」らしいとオレは思うのだけれど。チェリーはない。当然、この段階で茶葉もない。熟れた巨峰もない。

 あああ、愛山は1800mlの方が明らかにいいな。酸の硬直性、集中力が強いから、まだまだ熟れてない果実みたいな渋酸があるけど、焦点は合ってる。「澤屋まつもと」や「賀茂金秀」におけるドライさ、旨みの硬さが好きな人には今時期から勧めておきます。

 ちゃんと甘酸の輪郭が出て来ればいいんだけど、今の段階ではまだまだですね。「櫛羅」は重いな。なんでだ?






浜辺美波崖っぷちホテル鳳来ハル



 ああああああ、いいかも・・・これが一番シャープだな。そして、720mlより綾瀬はるかにドライ。味しないことにおけるエンタテイメント (笑) 。「食中酒」という言葉は好きじゃないけど、もう味とか香りではなく、今時期は骨格だけで飲ませる酒。

 軽いわ。これ、飲んじゃうな。明利系パートなんかどこにも見当たらんよ。正直720mlはそこまで長命には感じなかったけど、1800mlは断然強い。これなら1年は余裕で持てそうな気がしてきた。

 しかしあれだな。同じ時期に同じ酒の1800mlと720mlを飲み比べるのは初めてだけど、思ってた以上に違うもんだな (笑) 。






浜辺美波崖っぷちホテル鳳来ハル



 1800mlにはがないなあ。少し淋しい (笑) 。

 あああ、ピリっとした辛みもあるけど、それでもイイ酒だな。これはいつまでも飲んでられる。ひとまず〝モダン淡麗組の裏番長〟に抜擢しておこうかな (笑) 。

 そしてなんだろうな。前も書いたかもだけど、なんか液体プラスティックというか、ワインで言う「蝋」なマロみを感じるんだよな。あとは海藻系のドロっとしたミネラル感。



2018_5_13味クラッフェ旭興4



 投げやりな言い方をすると、オレが好きなんだから文句あるかって感じの酒ですね。「米鶴 山廃純大 28BY」の想ひ出に浸ることはできないけど、29BYのそれを飲んで訝しがるならこれ飲んで朗らかな気持ちでいた方が精神衛生上はいいし、なんならお気に入りの缶ビールみたいに毎日これだけ飲んでもそこそこストレスなく大晦日を目指せそう──というのは冗談だけど、それくらい、今のオレのそばに寄り添う酒ということだよ。

 こういう酒をちゃんと飲んでれば、オレにクドい酒や香りの派手な酒や田舎臭いモッチリ旨口ジューシイな酒なんかは死んでも薦めて来ないはずなんだけど、ま、これを飲んだからって同じことを感じれるわけじゃないから仕方ないか。

 実はさっき、一杯だけ3日目を軽く飲んだんだけど、なんかスゲえ「赤とさかのり」を感じたよ。海藻系ミネラルだよ、完全に (笑) 。


 さて、今夜からは単発飲みに切り替えるかな。何を選ぼう。結局、少しは味見するんだけどさ





── 3日目。

2018_5_13味クラッフェ5
 ▲結局じぇんぶ飲んでます。順番は左の「旭興」→から。『コンフィデンスマンJP』の第6話は糞回。視聴率も前回の9.3%から8.2%に下がった。[6話の予告][7話の予告


2018_5_13味クラッフェ旭興5



 飲んじゃうな。もうそれしか言えない (笑) 。渋み&辛みもあるんだけど、まさに淡麗な像に対する陰影として機能してるからノイズにならん。まるで美しいデッサンのような酒だ。こういう酒はうすはりが威力を増すなあ。まだ半分以上残ってるということもあるけど、3日目にして劣化らしい劣化は感じない。



2018_5_13味クラッフェ旭興6
 ▲東出くんの抑揚のない平坦なセリフ回し (基本的には大根) には不思議な中毒性がある (笑) 。角川映画『時をかける少女』(1983) に出てくる深町くん (高柳良一) 的というか。大林宣彦監督が言うには、こういう朴訥トーンには映画的合理性があって、ストーリーの語りべとして一定の役割があると、以前何かのインタビューで高柳良一の大根芝居を擁護してたな。



 しかし、なーんて美味しい栃木の水なんだ (笑) 。720mlより透明感ある。透明なんだけど渋みもあって、そして、その渋みがなければ本当の水になってしまうという絶妙なバランス。「香りなんか要らねえよ!」という、今の時代に逆行するような、ある意味でのパンク精神、そこにシビれる! あこがれるゥ!






2018_5_13味クラッフェ櫛羅5
 ▲この子、30にしちゃ、少し老けちゃったな。35歳のフカキョンの方が全然若々しい。老けてるっつうか、肌年齢が・・・。



 うーん、重い (笑) 。ズンとした旨みの表情は、まさに餅だ、餅。ガスはまだある。飲む日の気分やタイミングに多少のバイアス要素があるにせよ、さすがにここまではブレないよ。つまり、先日飲んだ720mlがこれだったら、あそこまでは絶対に絶賛しない。ちょっとこれは保留案件レベルだな。






2018_5_13味クラッフェ篠峯愛山3
 ▲同世代のスター女優たちまでもが憧れるケイト・ブランシェット女帝。「常に彼女は素晴らしく、偉大なのです。"偉大"というのは、自分が定義づけできないような天才のことです。演技が上手い、けれどそれをぴょんと飛び越えてしまうような素晴らしい豊かさ。理解したり、文章で説明できる範囲を遥かに超えている。ケイトにはその深さや複雑さがあります」──ウッディ・アレン



 これまた徐々に重くなって来たなあ。なんか、晴れ間の中で突然に雲が広がって急に辺りが暗くなったみたいな変化。やはり、少し旨みの出方が鈍重で、らしい透明なエキス感のガラス窓がホコリで薄汚れに。クリアな液性もあるにはあるが、今は少し旨みの量感が前に出てきた感じ。もともと時間をかけて味の出てくる酒ではあるんだけど、その出方が端的に言ってオレ好みではない。ちょっと720mlの2日目で感じた要素にコネクトしやすくなって来た。この酒がポテンシャルを発揮するには少し時間がかかる。






2018_5_13味クラッフェ篠峯typeM3
 ▲正直、この子は危なっかしくて見てられない。早く白金の歯医者さん (開業歯科医) のお嫁さんになった方がいい。



 結局じぇんぶ飲んでるよ (笑)

 あああ、首席はこれなのか? 少なくとも今回の「千代組」の中では一番透明感あるな。要するに見晴らしが良く、液性に余計なノイズが少ない。酒の川の流れが美しい。今日はこれが一番いいな。何も考えず、素直に「旨い」と思える。望まぬレベルの味が出てきた「愛山」を一気に追い抜いたわ。
 


2018_5_13味クラッフェ篠峯typeM4
 ▲美波ちゃんと並ぶと再現ドラマ女優にしか見えない。



 さて、明日こそ的を絞って飲んでイキたい (笑) 。

 そうだな。この「Type-M」と「旭興」から先に片付けるか。「櫛羅」と「愛山」は2〜3日ほど様子をみたい。まだ6合以上あるので、そこまで派手に劣化しないだろ。

 じぇんじぇん関係ないけど──関係ない話をするのがオレのブログではあるけど──、なに「山本」の新商品。「逆転サヨナラ満塁ホームラン 純米大吟醸」と「ツーアウトフルベース 純米吟醸 」って (笑) 。これ、買ったら負けなヤツ!?





── 4日目。

2018_5_13味クラッフェ篠峯typeM5
 ▲あのねえ!──「有楽町で逢いましょう」→「錦糸町で会いましょう」。



 今日は1本目に。なにげに初めてか。

 おっと、ギュインと甘みが伸びて来たな。空腹時の一杯目だと甘みを感じやすいというのもあるけどさ。もちろん酸が手仕舞ってくれるのでダラっとした邪魔な甘みではないけど。

 基本的にはドライでシャープな味筋ではあるものの、そこに光沢感のある甘み──エナメルや漆のテクスチャーを感じさせる──が乗るイメージ。やっぱ旨いな。まだまだ苦かったり、渋みのエッジ (旨みの輪郭) がツンケンしてるけど、抜け感もあるし、なによりジューシイですね。エキスに酸が反射する、篠峯らしいストラクチャーを端的に感じれる。



2018_5_13味クラッフェ篠峯typeM6



 木香ねえ。探せばあるけど、もう慣れた (笑) 。木香ゼロでもクドくて無駄に華やかなクソ酒を何本も開けて来たから、今さら別にどうということはない。イヤなら田舎臭いフルーティーで甘い酒でも飲んでればいいよ。

 26BYのような圧倒的フルーティネスはないけど、これはこれでアダルトで良い。全く問題ないな。当然1800mlはオカワリする。「ろくまる雄町」とは何もかもが異次元。「Type-9」は開けるまでに辛抱が必要。

 そして、本当はこれだけ飲んでいたいんだけど、やっぱ気になるんだよ、愛山櫛羅が。飲み頃を逃したくないというか。






2018_5_13味クラッフェ篠峯愛山4



 愛山──少し渋いな。櫛羅──少し苦みが跳ね返るな。でも、重さは抜けて来たような。愛山──グニョグニョ。櫛羅──まだガスあるな。なんかスゲえドライだけど、シャープネスに美しさが宿り始めた。悪くない。そんな重くないな。しかしまあ、堺杜氏の造る酒は垢抜けてますわなあ。大都会在住の子供のいない中年夫婦にとって、これくらいのエレガンスとモダニティが標準装備されてないと、正直、もうキツいですわ。

 愛山はねえ・・・やや麹の強さが前に出始めて来た。開けたてのクリアな感じの方が好きだけど、まあ、この時期に飲んでアーダコーダイーダヨーダ言える酒じゃないので、これはオカワリして育てて、ちゃんとした状態で飲み直します。



2018_5_13味クラッフェ篠峯愛山5



 突然ですが「Type-M」のワイングラス──。

 この時期は、まだ早い。グイ飲みの方がいい。旨みが余計に開いてノイジーですね。

 愛山──香りは望ましいニュアンスの甘酸を構成しつつあるけど、まだまだ味には反映されてない。ま、飲めちゃうんだけど、今時期の状態は──味のしない「賀茂金秀/多賀治/澤屋まつもと/鳴海」なんかをガスがあるというだけで喜んでしまう変わり者以外には──特にオススメはしない。ぼちぼち27BYの1800mlが飲み頃かな。

 櫛羅──ああああああ、悩ましいなあ。実は一番「木香」を感じる。でも、日本酒的ブドウ感は一番ある。そして、ようやくエキスのモノリス (反射板) が嚥下の丘の向こうに見えてきた。これ、意外に熟す (飲み頃に到達する) の早いかも。720mlの裏記事にも書いたけど、ややブランデー的な熟れ感があるんだよね。仕上がり具合は別にして、この3本の中では一番エロい酒です (笑)

 結局、じぇんぶ飲んでるなあ。ここまで来たら栃木の美味しい水も飲まないとウチョでしょ。






2018_5_13味クラッフェ6
 ▲いや、我慢はよくないよ。あと、別に素でいてもいいけど、音のしないオナラをして黙ってるのはダメな。それ、悪質なドメスティックバイオレンスだから。



 旭興をワイングラスで──。

 うん、海藻サラダ (笑) 。最後に飲むの流れ、実は悪くないですね。淡麗で味の薄い酒をトップバッターに配置する人は多いけど、これ、和食コースのデザートに出てくる水菓子みたいよ? 辛口という輪郭もあるんだけど、甘みとコクの出方が極めて和食的。そして、この、なんともパステルカラーな甘みは、果実で言ったら「柿」や「ビワ」に近い何かだろうね。ほんのりアロエ系の乳酸もある。熟すと、おそらくここがキャラメルに育つんだろうな。

 幻影ジューシイ。まあ、オレと同じ目線で日本酒を楽しみたい人は飲んでみて下さい。好き嫌いは別にして、飲めないとか、不味いとかはないです。ただ、基本、水だし海藻ミネラルです (笑) 。たぶん、これが最初になくなる





── 5日目。

2018_5_13味クラッフェ7
 ▲飲んだ順番ではなく、5日目を消化して減りの早い順。左から──残2合、2.5合、4合弱、5合弱──という感じです。moukan1973♀は6日目の酒として「Type-M」を選んだので、結果的にこれが最初に売り切れる。


2018_5_13味クラッフェ篠峯typeM7
 ▲黒い篠峯と黒い榮倉奈々と怪しげな中華惣菜。



 なんか今日はスゲえドライに感じるけど、やっぱ今回の千代組の中では一番エアリーな口どけなんだよな。いいですね。スリム・ジューシイ。もっと味が出ても大丈夫なくらいには酸もしっかり。秋が深まる頃にはイイ感じになってるでしょう。今は今でスリムでシャープなので、夏場にキリっと飲む酒としてもアリ。






2018_5_13味クラッフェ篠峯愛山6



 少しミネラルに軋みがある。透明感はあるけど、ややテクスチャーにザラつきがある。イイ感じに味が抜けて来たので、エキスの輝きは出てきたけど、まだまだですね。初日のガスジョワにシャープな味筋に沿ってガブガブ飲む分には「おっ?」となるんだけど、味が出てくると、若干カオス。なんかガソリンスタンドの洗車機の中の車を途中で覗いたみたいなゴチャゴチャ感──って、誰もそんなことはしませんが (笑) 。

 人の世界で言うと、水泳教室に通う前の、もっと小さな子供だった頃 (4才か5才?) 、顔が水に濡れるのが大嫌いで、風呂場でダダこねてたらオヤジに「うるせえ!」と怒られながら頭からジャバジャバ大量にお湯をブっかけたれた時の、あの視界不良の混沌とした闇の世界。なぜか、それを今、想ひ出した。






2018_5_13味クラッフェ櫛羅6
 ▲戸田恵梨香、もうすぐ20歳の頃 (2008年) 。若いなー。



 これが最もグラマラスな熟れ感 (甘み) がある。山田錦ライクな色気なのかね。「雄町」や「愛山」より酸の出方が柔和。5日目にして完全に「愛山」とは違う道に進んだ感じ。やはり、この酒の飲み頃は早めに訪れそうだ。しかしこれ、1stロットのはずなのに、どうしてこうも720mlの2月印と味の出方が違うのだろう。どっかに2月印の1800ml売ってねえかな。まだまだいろいろ確認したいことがある。どこぞのクソ酒を掴んで不本意に才気走った文芸を撒き散らすくらいなら、微妙な「櫛羅」と向き合っていた方がシアワセなんだよ。






2018_5_13味クラッフェ旭興7


 ▶︎Village People - Y.M.C.A. (1978)
 
 ▲ゲイ賛歌の曲をナゼカ西城秀樹が1979年にカヴァーして大ヒット。


 ▶︎八神純子 - パープルタウン (1980)
 
 ▲当時のヒット曲なら、子供心にこっちの方が好きだった。今聴くと、クワナリ歪曲された (音楽的訛りの酷い) 16ビート系のDiscoサウンドなのな (笑) 。長調への転調が野暮ったいけど、それが歌謡曲的な王道。


 ▶︎雅夢 - 愛はかげろう (1980)
 
 ▲あとはこのへんですね (笑) 。moukan1973♀とは違い、今も昔もアイドル歌謡に興味を持ったことは一度もないな。
 


 安定感あるな (笑) ー。徐々に渋くはなってるけど、この4本の中では最も淡麗だし、仕込み水の硬度もおそらくは最低ライン。そこに海藻系のミネラル──よくよく考えれば〝米の旨み〟の輪郭線にアタックしてるだけなんだろうけど──がポヨっとテロっと絡んでパツンと弾ける流れの、やや辛口Roadなフィニッシュ。果実味はすごく極小で、味や香りではなく、不可視だが確実にそこにあるはずの〝コクの固形化〟を感じつつ、ひたすら心地良いだけの、言ってしまえば「味」ではなく「時間」に金を払うような酒

 今回は1800mlを4本同時に開けてるけど、これ1本なら2日半でなくなるパターン。


moukan1972♂moukan1973






日本酒 篠峯 雄町 愛山 旭興 櫛羅 浜辺美波

Comment

Add your comment