もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

☆短期集中連載☆【Xmas Recommended Champagne】は【13】まで更新。(12/14/12:01)
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤篠峯- 純米大吟醸 雄町 中取り生酒「Type M」29BY <奈良> ── dಠಠb「今のところ29BYの篠峯の中では一番イイし、そもそも『ろくまる』とはステージが違います」#Fresh/Fruity 




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 ▲『崖っぷちホテル!』第3話の視聴率は6.5%と、前回から0.4ポイント回復 (笑) 。ま、川栄李奈ドーピングも長くは続くまい。



 まだまだ続く、篠峯 (しのみね) です。「篠峯」と言えば、この雄町50でしょうねえ。ちょっと高いので酒屋も個人のエンドユーザーも敬遠することが多いんだけど、マンションや車や宝石じゃあるまいし、1,500円と2,000円に、1,500万と2,000万ほどの違いはないよ (笑) 。もちろん、2,000円の酒より旨い1,500円の酒はオッパイあるし、どちらかと言えば、オレも2,000〜2,500円エリアの純米大吟醸でアタリを引くケースは稀なので気持ちはわかるんだけど、それはあくまでも一般論の話な。少なくとも「篠峯」には当てはまらないぜ?

 この「Type-M (明利系+9号のダブル酵母) 」という商品名は28BYに誕生。もともと26BYまでは何も名乗らずとも中身は「Type-M」と同じだったんだけど、27BYシーズンから「参年熟成」用に「9号単独」のヴァージョンが造られるようになり、27BYは「無印=明利系単独」「クラシック9=9号単独」として発売──それじゃあヤヤこしいっつうんで、28BYからダブル酵母に戻して、かつての無印を「Type-M」として、27BYにおける「クラシック9」を「Type-9」として商品名を改変して発売され、これを29BYも継続採用したと、そういうわけです。案外 (特に県外の) 酒屋は細かい経緯を知らなかったりするので、都内の酒屋なんかでは、まず「Type-9」は見かけません。

 なんでここまで細かい話をしているかというと、28BYは「木香問題」あったので事実上「判定不能」、27BYはダブル酵母ナシなので「試合中止」と、実はマトモ──かもしれないダブル酵母の雄町50は、26BY以来と、ここがオレにとっては肝心カナメのワカメスープというわけです。



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 bottle size:720ml





【593】篠峯 -しのみね- 純米大吟醸 雄町 中取り生酒「Type M」29BY <奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


Moukan's tag:





▪︎酒米/精米歩合:赤磐産 雄町/50%
▪︎酵母:明利系+協会9号 (ダブル酵母仕込み) ←出来上がった酒同士のブレンドではない。ただし、27BYの「一火原酒」のみブレンド。
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:+5/2.1/0.8
▪︎ALC:16%
▪︎処理:中取り生酒
▪︎酒造年度/出荷日:H29BY/2018年2月
▪︎管理状況:2018/4/19に購入後、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2018年4月27日 (金) /ろくまる八反の次に2本目として開栓。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable
▪︎備考:ほとんど「excellent」です。ポテンシャルは高い。最終的には「marvelous」へのリーチを目指す。

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 もうホント、明日 (4/28) 用の毒味だから控えめに。旨けりゃリピするんだから、真剣に飲む必要も書く必要もないんだと、自分に言い聞かせる (笑) 。

 立ち香──あ、赤い果実の香り。意外。明利系パートのニュアンスをほとんど感じない。なんか味として酸っぱそうだな。これが高グルコアミラーゼ生成モヤシ「白夜」断ちの効果なのか。28BYのダブル酵母には明白なる「お花畑」があったので、これは望ましい方向性の香り。そうかと言って、26BYのようなトロピカルさもまたないわけなので、どちらかと言えば、27BYの、今時期の「クラシック9」なんかに近い感じ。

 これは期待できるのか!?──。

 つうかあ〜、堺杜氏さあ〜、これ、ほとんど新商品じゃん (笑) 。やはり、27BYの「クラシック9」の新酒コンディションを柔和にしたみたいな感じよ。さすがに「ろくまる」とはステージが違うなあ。さっきはさっきで、dಠಠb「ろくまる八反、久々にいいんじゃね?」とか思ってたけど、これ飲んじゃうとステージが違うな。低層マンションの1階とルーフバルコニー付きの3階くらい違うよ。これはリピート確定だな。イイ感じの閉じ具合 (笑) 。



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 旨いっす、満足です。今のところ29BYの「篠峯」の中で一番いい。これは間違いない。オレが言ってるんだから正しい。そこは譲らない。クリアで口どけ抜群ながら、液性に、コアに向かう凝縮感、力強く最後のホームストレートを疾走するような、しなやかな運動神経がある。そういう意味では、26BYよりも、ちょっと25BYを想ひ出すな。あああ、一気に目が覚めた

 いいですねえ。このワシャワシャしたミネラルの林の奥から小さいけど味の濃い果実味が伸びてくるこの感じ、これだよ。これなんだよ。この透明なエキス感だよねえ。新酒の「篠峯」でそれをここまで感じるのは、なんか超久々だなあ。これは買いだよ。まさに「天才の酒」ですわ。

 これ、ラベル貼り間違えてるんじゃねーの?レベルに9号酵母パートが主導する味筋。シャープな流れの中でジューシイに弾ける、ややブラウン寄りの赤紫カラーのブドウ感が正しく雄町っていう。すでに旨みの輪郭にはホクホクした甘いお芋のようなふっくら感も (笑) 。

 もうやめとく。





── 2日目。

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 今季の「Type-M」は酸の出方がやや厳しく、まだまだ隅々にシャープなアタックがあるけど、これは半年〜1年で取れそう。ツンケンしつつも、全体にはエレガントにジューシイですね。人々が頭に描く「純米大吟醸」ライクな華やかさも派手さもケレン味もなく、非常に頭の良い、文武両道な「純米吟醸」という感じね。勉強も学年トップクラスで、陸上部でもキャプテンみたいな、そんな酒 (笑) 。

 誰も「而今」を飲んで「旨い」と言わないよ。ジャンル違いだから比べても仕方ないんだけど、それでも密かに期待はしてたんだよなあ。すでに「Type-M」を金曜に毒味してたから、この出来なら「而今」に勝ち目がないことは分かっていたけど、それでもね、変な話、この流れで「而今」の方が旨かったら、それはそれで盛り上がるんだよ。もはや我が家じゃ「篠峯」が勝っても全然盛り上がらないんだよね──まるで本気を出したプロの一軍ピッチャーが全国大会優勝チームの中学生を打ち取ったみたいな感じで。



 Additional Notes 💬

dಠಠb
「全部が全部じゃないけど、29BYの篠峯は久々に早飲みできる酒が多いので助かる。このType-Mも、今飲んでも普通に旨いよ。ただ、これで終わりじゃないから、再飲する気がないのなら、これからスゲえ面白くなるのに、映画の途中で劇場を出るのと同じことにはなるだろうね。そうかと言って、1本だけ半年後に飲んでも途中から入場するのと同じことになるし、ま、同じ酒を何本も飲むのは普通は面倒だし金もかかるし、いちいちハードルは高いです。

 1本だけ買うなら、8月〜11月に開ければいいんじゃない? 720mlなら6月〜8月でもイケそうだけど。もちろん、生熟フレイヴァー (腐る直前の巨峰、熟れた梨、乾燥イチジク、紅茶) が苦手じゃなければ1年くらいは持てるかもね。

 ただ、そこそこ味は出てるのと、すでにクリアで見晴らしはイイので、27BYのように2年くらいは余裕!ほどの長命さはないだろうね。ま、オレは何本か買って、じっくりピークを探るわ。720mlと1800mlでもクオリティは違うし、日本酒も、それがイイ酒なら同じモノを何本飲んでも、飽きるとか、そういうことはないとは思うけど、それは各人の目的や志向性の問題だから。単純に冷蔵庫とかの設備投資も必要だしね。」




moukan1972♂






日本酒 篠峯 雄町 浜辺美波 on_list_good

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To おみずさん



毎度です。

実は土曜に「Type-9」も開けて、以来、ちょいちょい飲んでますが、正直、今の段階での完成度は「Type-M」の方が上ですね。「Type-9」は少し麹が強いのか、まだまだ重いです。もちろん、そこらのゴリゴリ&ゴワゴワなドングリ酒よりは軽いし圧倒的にエレガントなんですが (笑) 、なんか「黒澤 Type-9」みたいな方向性での濃醇さ (重心の低さ) を感じました。

「Type-M」はスパイス (鏡面仕上げのワックス効果) 程度にしか明利系酵母が作用してないので、いわゆる〝The 華やかな吟醸香〟はなく、本来の〝味吟醸ライクな味筋〟を取り戻してると思います。「Type-9」がイケるなら、正直「Type-M」は買いです。

今でもそこそこ飲めますが、それはシャープなモダン・ジューシイ酒としてなので、熟れた果実味が伸びてくるのは秋以降ですね。「Type-9」の方が長命だと思いますが、ま、おみずさんはそこそこ進んだ熟香&熟味を楽しめる飲み手なので、この「Type-M」も1年以上持つこともできると思います。27BYのように2年は持てないと思いますけど (笑) 。


──想像以上に甘さを感じたので熟成で糖を食っていけば更に伸びそうな予感がします。

たぶん、おみずさんは、強い旨みに「甘さ」を感じるんでしょうね。僕は「甘さ」というよりは「重さ」として認識しましたね。あとで確認したら、僅かに「Type-M」の方が酸度が高いんですね。それによってイイ具合に旨みの暴走を抑え込んでるスリムさはあると思います。

今時期における「Type-9」の硬さや閉じた感じは27BYの「クラシック9」を彷彿とさせるものがあるので、確実にここから飛躍の見せる酒でしょうね。ただ、どこまで美しい蝶になるかは誰にもわからないという (笑) 。それでも27BYよりも味は全然出てると思います。「Type-M」に比べると無駄がなくソリッド&ドライな味筋です。もう一つ、抜け感が足りてないですけど、強さは上でしょうね。27BYの「クラシック9」は「軽くなる方向」で熟成が進んだので、29BYの「Type-9」もそれに期待したいです。25BYの参年熟成のような、フワっとエアリーな口どけってやつですね。


──あとは田圃ラベルを開けてこっちも良かったら買い足して放置しようかなーと思っとります。

とりあえず「伊勢錦50 Blanc」は720mlで押さえました。「山田錦」と「亀ノ尾」は早い時期の仕込みなので、まだ少し木香あるかもですね。


2018.05.02 Wed 09:32
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Name - おみず  

Title - 

毎度です。

type-M良かったんですね。確保しようかな・・・(笑)
うちは昨日type-9を開けましたがこちらもなかなか良かったですよ。
想像以上に甘さを感じたので熟成で糖を食っていけば更に伸びそうな予感がします。

あとは田圃ラベルを開けてこっちも良かったら買い足して放置しようかなーと思っとります。
2018.05.02 Wed 09:09
Edit | Reply |  

Name - moukan1972♂  

Title - To 小尾けのびさん



毎度です。


──私の中で29BYの一番の本命だったので、モウカンさんのお墨付きが出て良かったです。

久々にいいんじゃないですかね。もちろん、26BYや25BYには遠く及びませんが、らしいエレガンスとモダニティはありますし、今の堺杜氏が目指す酒世界の一端ではあると思いますね。「Type-9」は辛抱と一定以上の環境が必要な酒なので、一般レベルの飲み手がどちらか1本持つなら、僕は「Type-M」を薦めますね。ただし、1年半後に「Type-9」が追い抜く可能性は否定しません。


──秋から冬の時期に空けてみます。

1年以上持つと目に見えて熟成すると思いますが、2〜5℃で半年〜10ヶ月くらいなら、問題ないと思います。本当は今時期にも飲んで両者を比較すると良い経験になるんですが、それは機会があれば。

2018.05.01 Tue 21:31
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Name - 小尾けのび  

Title - 一番の本命

私の中で29BYの一番の本命だったので、モウカンさんのお墨付きが出て良かったです。
秋から冬の時期に空けてみます
冷蔵庫に入らないよ問題は、普通のユーザーは仕方ないですね。16本入ってますけど、この辺が限界です(笑)
2018.05.01 Tue 20:39
Edit | Reply |  

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