◤Alfred Gratien / アルフレッド・グラシアン 「ブリュット」NV

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 ▲『あしたのジョー』連載開始50周年企画・アニメ『メガロボクス』より。本気モードになると唐突に「力石フェイス」になる勇利。夫婦で大爆笑。




 毎度アクセスありがとうございます。


 アルフレッド・グラシアンはシャンパーニュとっての実質的な首都とも言われるエペルネ / Épernayに拠点を置く1864年創業の老舗ネゴシアンで、約65のブドウ栽培農家と長期栽培契約を結んでおり、その総面積は約55ha分にも及ぶ。このエリアには、かのモエ・エ・シャンドンの他、ポール・ロジェペリエ・ジュエなども軒を連ねる。去年の伊勢丹のシャン祭りでミレジメの2009が気に入ってストック中なので、まずは定番のNVから先に開けてみる。



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 このメゾン最大の特徴は、すべてのベースワインを5年以上使用された中古の228L樽をシャブリの生産者から購入して醗酵・熟成させるということ。もう一つはマロラクティック醗酵は一切行わないということ。実は飲む前にこれは知らなかったんだけど、今から思うと「なるほど」という感じ。よくボランジェなんかと同じ文脈で語られることも多いので、リッチに〝揺蕩う〟液性を勝手にイメージしてたんだけど、結構生々しく酸っぱかったな。

 そういう意味じゃ、老舗のビッグメゾンとはイエイ、いかにもなシャンパン味というよりは、ワインそのもののフィネスがダイレクトに飛び込んで来る味わいではあった。moukan1973♀は気に入ったみたいだけど、日曜の昼間に飲んだから、気分もあったんじゃない (笑) ?

 オレ的にはまあまあですかね。そういう状況は想像しにくいけど、外でどうしてもシャンパンを開けなくちゃならなくて、他にモエシャンヴーヴ・クリコボランジェのNVしかなければ、このアルフレッド・グラシアンを選ぶカナー?くらいのお気に入り度。当然、フィリポナアンリオがあれば、そっちを選ぶ。



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 ▲餅工房『ラッキー明太マヨ』は結構オイリーで濃厚だけど、そこそこ旨いな。駄菓子と和菓子がハイブリッドに交錯するニュアンスがなかなかに得難い。このシリーズは『ラッキーマヨカレー』も良い。



 セパージュはシャルドネ、ムニエ、ピノ・ノワールだけど、アッサンブラージュ比はロットごとに少し変わるようだ。基本的には高いシャルドネ率と、そこそこな割合でムニエを使用するのが特徴だが、たとえば我が家の定番アンリオなんかだと、全てのキュヴェでムニエを使わないことをポリシーにしている。あるワインショップによれば、シャルドネ:46%、ムニエ:29%、ピノ・ノワール:25%とあるけど、うちにあるシャンパン本だと「シャルドネ:42%、ムニエ:45%、ピノ・ノワール:13%」になってます。それでもシャルドネが40%以上あるので、やはり、ここが要となる。ドサージュは10-12g/1Lらしいが、ノンマロなので、酸の輪郭はクッキリとエネルギッシュだ。瓶熟は36ヶ月以上。

 あと、どうやらリザーヴ・ワイン (ブレンド用の熟成ワイン) は前年のモノを15%使うだけらしいので──老舗のNVとしては少ないので──、NVながらヴィンテージ (ミレジメ) のような透明性が表現できるそうだ。ちなみに、このメゾンの上級キュヴェ「Paradis / パラディ (ミレジメ) 」を造らない年は、これ用に育てていたブドウは全てこのNVに捧げられる。



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 ▲そして白木葉子 (笑) 。





◤Alfred Gratien / アルフレッド・グラシアン 「ブリュット」NV




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 ▲丹下段平 (笑) 。



 立ち香──やや大人しいな。シャンパンらしいっちゃシャンパンらしい香り。ドサージュがもたらす、甘焦げたメイラード反応由来の、鼻毛そよぐ、あの香りが上品にフワっと。樽香はほとんど感じないなあ。

 ♡☺♡「ザ・シャンパン。人々が思い描くシャンパン。美味しい。爽やか。もちろん、モエなんかよりは全然旨い



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 そうでもない (笑) 。思ってたよりチュンっと果汁が弾けるような酸っぱさ。なんというか、ノンマロっぽい透明な果実味がある。樽のニュアンスはそこまでイヤらしくなく、ミネラルの捌けに寄り添う、酸の陰影として艶っぽく発揮されるニュアンスだ。

 なんというか、ちゃんとオーセンティックにブドウ酒という佇まい。休日の午後に飲むワインとしては、正直もう少し甘い味わいを想定していたけど、これはこれで普通以上には旨いかな。ただまあ、同じ値段なら、アタリのRMモノの方が魅惑と興奮はある。



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 ▲まさかのゴロマキ権藤 (笑) 。



 ♡☺♡「果実感がスゴい出てきた。程良い樽感がいい

 開栓後の味の変化が目まぐるしいな (笑) 。確かに樽のニュアンスもそれなりに出て来た。それでも軽いなあ。ワインの背筋がピンと伸びてるというか、身なりがちゃんとしてるというか。もはやそこまでの驚きも感動もないけど、ちゃんと正統的に旨いワインですね。これなら泡が消えても上等なスティルワインとしてそれなりの威厳を保てそう。

 2009を開けるのが楽しみだな。ノンマロなので長命だし、参考書には「グラシアンのマロラクティック発酵なしのスタイルは、飲む人に辛抱を要求し、栓を開けるまでに10年以上待たなければならないこともしばしばである」と書いてある。リリースから10年なのか、瓶詰めから10年なのか。後者なら2020年くらいかな。東京オリンピックの開会式でも観ながら開けちゃうとか (笑) ?


moukan1972♂moukan1973






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