◤長陽福娘 - 純米吟醸 山田錦55 マチダヤオリジナル生熟成 26BY ── ♡☺♡「含んだ瞬間のフワっとした柔らかい甘やかさが気持ちいい生熟成ヴァージョン」#Well-Cured, Umakuchi 




── 追記 (2016/9/26)


 造った本人に確認してきました。氷温冷蔵庫で1年ほど熟成させた完全マチダヤオリジナルだそうです。





 山田錦55の生熟成という、ちょっと変わり種の長陽福娘です。我らがマチダヤで買ってきました。どれくらいの期間寝かせたのか、どの範囲での限定流通なのか、そのへんの詳しい状況は分かりません。そもそも、26BYなのか、27BYなのかも分かりません (汗) 。

 裏のラベルを見ると、「ALC:16%以上 17%未満、日本酒度:+4、酸度:1.65」と書いてあり、「限定直汲 純米 山田錦」に比べて、少しメリハリの穏やかな数値になっています。原酒という記載はないですが、おそらくは生原酒の熟成ヴァージョンだと思います。そして、直汲みヴァージョンとは異なり、「燗酒」の欄に◎が付いているというのが、なんともマニア心をくすぐるじゃありませんか!

 マチダヤでの話をすると、例年は、冷おろしの出荷が終わった頃 (11月前後) に入荷するんですが、今回は4月詰の表記があります。お店のスタッフに訊くと、「年末に入れて好評だったので、また取りました」という応え。詳しい事情については次にお店に行った時に訊いて来ようと思います。




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 bottle size:1800ml




【095】長陽福娘 -ちょうようふくむすめ- 純米吟醸 山田錦55 マチダヤオリジナル生熟成 26BY <山口>

岩崎酒造 株式会社:http://www.fukumusume.jp


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chouyoufukumusume_jungin_namajuku3.jpg 立ち香は白ブドウ様の酸の中に、ややバニラリーでクリーミイなタッチも感じます。このへんは直汲みの純米と同じニュアンスです。

 冷たい温度だと、甘やかさはそれほど前に出ません。この段階だと、わかりやすく嗅ぎ取れる熟香は少ないです。全体にはフレッシュかつフルーティな香りで、もうこの時点で「これ絶対旨いっしょ」という期待にオッパイが膨らみます。写真では分かりにくいですが、色は直汲みより少し黄色いです。

 含むと、ウホっ、いい甘さです

 直汲みより遥かにクリーミイで、この甘露のようなテロっとした少し焦げ気味の甘さこそが熟成ならではのニュアンスでしょうか。う〜ん、旨いっ!

 熟成によるニュアンスは、全てこのファーストタッチの甘みに集約されていて、全体としては、露骨でケレン味のある熟感は一切ありません。熟成酒ならではの、あの〝いなたいタッチ〟には未到達で、とってもキレイかつ上品に熟成しています。

 含んだ瞬間のフワっとした柔らかい甘やかさが気持ちいいですね。その甘みは、まるで綿菓子のようにすぐに口の中でとけて、続いて、まるで果実を噛み砕いた時のようなジューシーさが、そして微細なガスを感じつつドライフルーツ様の渋みへとリリーフされ、最後は凝縮感のある苦みを伴ってジュっとキレます。

 温度が上がってくると完熟リンゴのようなタッチも出てきますね。とにかく、含んだ瞬間の最初の味の膨らみがとっても気持ちいいです。長陽福娘って、熟成させると、こんな風に甘くなるんですね。純吟55というスペックも丁度いい塩梅じゃないでしょうか。ふくよかなボディ感もありつつ、透明度の高い甘やかさにスリムな凝縮感、いいバランスです。

 明日は蔵元のアドバイスに従ってお燗にしてみましょうかね




── 2日目。


 まずは冷酒でいただきムワッシュ。

 立ち香は昨日同様、キューンとした瑞々しい酸の中に甘露のような甘やかさがあります。

 ガスはほとんど抜けましたが、微かなザラつきとして、舌の上で生き残り組が静かに踊ります。味は全くボヤケてませんね。昨日の方が甘く感じましたが、今日も相変わらず美味しいです。直汲みのカッチリ鉄筋コンクリートなラインとは異なり、つやつやで滑らかな舌触りです。割とソフトに甘苦く、最近呑んだ中だと百春/G酵母に近いニュアンスもありますが、長陽福娘には清冽な瑞々しさがありますね。

 おかわりはお燗で。どうせ冷めるので、45℃くらいまで温めます。

 立ち香に麹由来のニュワっとした酸、ちょい熟成ライクなドライフルーツ感も出てきました。

 うんまっ!

 最後はカァーっとキレますが、ファーストタッチの甘旨がいいですね〜。お燗にすると、アフターは苦みより酸が前に出てきます。冷酒より味のプロポーションが素直になります。確かに、こりゃお燗もイケますね。

 お燗生酒特有の、あのフワっとした軽ろやかに旨口なタッチが和みます。冷めてくると、今度は逆に酸より苦みが出てくるので、あったかいうちにスイスイ呑んでしまった方がいいかもしれません




── 3日目。


 今日も変わらずに旨いです。

 甘さとほろ苦さがバランスよく調和して、少し焦げたニュアンスの甘さです。ふわっとした柔らかい口どけなので、熟成生酒なのにボディが軽く、スイスイ呑めます。苦みが苦みと感じない不思議なアフター。酸はしめやかで控えめながら、きちんと「甘」と「苦」の架け橋になってます。

 温度が上がってくると甘渋のコントラストが出て、これまた美味。直汲みとは別物ですが、しっかり旨いイイお酒。裏のラベルには「冷や (常温) 」の欄に○とありますが、十分に◎です。

 おかわりはお燗でいただきます。

 今日もいいですね〜。お燗の方がドライフルーツ様の熟感がわかりやすく出ます。アッと言う間に一升瓶がなくなってしまいました。


moukan1973



日本酒 長陽福娘

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