もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 その「Type-9」は我が家で引き取らせていただきました。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤黒澤 - 生酛 純米 直汲み生原酒 仕込49 青ラベル 29BY <長野> 




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 bottle size:720ml





【579】黒澤 -くろさわ- 生酛 純米 直汲み生原酒 仕込49 青ラベル 29BY <長野>

黒澤酒造 株式会社:http://www.kurosawa.biz


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▪︎酒米/精米歩合:美山錦 (麹) ひとごこち (掛) /65%
▪︎酵母:協会1401号=金沢酵母系(※真偽不明。基本的には非公開なので参考程度で。)
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:非公開
▪︎ALC:18%
▪︎処理:直汲み生原酒
▪︎酒造年度/出荷日:H29BY/2018年3月
▪︎管理状況:2018/3/23に着、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2018年4月12日 (木) /3本同時開栓。
▪︎特記事項:明らかにスクリューキャップの締まりが弱いです。たぶん、瓶を横に寝かせて保存すると液漏れします。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 ▲久々に一気開けの味クラーヴェ。洗い物が増えるのでグラスは二人で共有。



※初日〜3日目は「共通記事」になります。評価は最後にやります。


 立ち香──「青」はサンタリーナのブドウで淡麗シルキーな輪郭。「黄」は閉じた渋みも感じるけど、蜜ライクな甘みも伸びる。「赤」は18号酵母っぽい華やかカプエチ臭を明白に感じる。相対的にフルーティーなのは「青」。「黄」は濃醇な表情。「赤」は華やかだけど複雑みはある。他の2本とは方向性が少し異なる。3本とも28BYと地続きなニュアンスで、たぶん、オレなら29BYも香りだけでブラインド判別できる。

 ♡☺♡「黄色が一番旨そう

「青」は香りに比してドライだし苦い。「黄」はブっとい。ゴワゴワ。なぜか「赤」だけガスがある。「長陽福娘 直汲み山田錦50 18号酵母+熊本酵母」をスリム&ドライ&シャープにした感じ。

 それでもやっぱ「青」は酸が弱く滑らかだな。たぶんアミノ酸度が一番低い。「黄」はゴワゴワと淀んでるけど奥で何かがグニャりと蠢いてる生命力はある。「赤」は少しストラクチャーがユルめ。そのぶんフワっとミルキーなテクスチャーがあって、抜け感は一番いい。ただ、今年は少し望まぬ方向の香りが華やかに伸びる。



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 正直に言っておくと、3本とも今この瞬間に飲んで「ナンジャコレ旨え!!!」はないです

 とはイエイ、初日に軽く舐めた程度の比較で言うと、酒としての仕上がり具合だけでランキングするなら写真の順番です。赤、青、黄──「仕上がり具合」っつうか「早飲み指数」の高い順?

 ただ、一番魅せられるのは、なぜか「黄色」っていう (笑) 。これはオレ個人のバイアスがあるのかもしれない。というのも、唯一「黄色」だけを去年マトモに熟成させてないから、未来に余白を残したがるという思いの中に、あらぬ期待が勝手に膨らみやすい。それでもなんというか、たぶん一番「黒澤」っぽいのが「黄色」ということなんだろうな。

 今時期はどれもそこそこハードな嚥下を強いるので、飲み頃はまだまだ先だけど、明らかに28BYよりは3本とも甘いです。味として「酸っぱい」はまだないが、開栓後に甘酸の筋肉が増強される酒なので、そこは心配してない。3本同時に開けたのは、それぞれの減るスピードを遅めるのが狙いでもある。





── 2日目の食前。

浜辺美波最強論日本酒黒澤生酛直汲み生原酒



 香りだけの比較──だいぶ違いが明白になって来た。「青」はフルーツパーラーな甘やかさのある蜜っぽいブドウ (マスカット) 。「黄」は幾分ミルキーだが酸の集中力は「青」よりあって香りの出力は控えめ。「赤」は三兄弟の中では少し異質。華やかだけど草もあるので典型的な18号系のカプエチ香ではないものの、ツツジの蜜のような明利系のトゥワンもあります。ドクターペッパーっぽい人工的なチェリー感も徐々に。

「青」と「黄」は明らかに28BYより甘やか。「赤」はどちらかと言うと28BYより酸が弱く、それで華やかパートが相対的に前に出てる感じ。3本共に、29BYの他の銘柄にも共通の、あの蜜っぽい粘性豊かな甘やかさがある。ただし、必ずしも飲んだ際の味に全てが反映されるわけではないです。あくまでも香りの話です

 今夜も「同時飲み」でやります。





── 2日目。

2018年4月12日浜辺美波崖っぷちホテル番宣PON
 ▲「4月15日 (日) 夜10時スタート」に被ってるよ! もっと右に寄って!photo: @MINAMI373HAMABE


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 ▲中村倫也は極めてイイ仕事をした。[美波ちゃんの居眠り盗撮動画



 立ち香──徐々に開いて来てますが、さて。「青」は、まあでも、黒澤らしいアロマではあるかな。少しひねくれた感じのフルーティネスというか。ただ、熟すのは早そう。飲むとゴツいんだけど「黄」は一番酸に輝きがある。「赤」は人工的にフルーティーで、これはこれでキャラ立ちしてはいる。3種類ともに29BY的な蜜っぽい甘みは沸いて来るものの、やはりそれぞれに28BYとは地続きなニュアンスをしっかり感じるところは、造りがブレていないという意味で評価できる。



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 ▲『あしたのジョー』連載開始50周年企画・アニメ『メガロボクス』より。意外と骨太で漢臭くて良い。あえてのセル画調の絵作りも昭和世代にはノスタルジック。主人公の声を細谷佳正がやってるんだけど、これはナイスキャスティング。ただ、SF的な〝ギア設定〟って要る (笑) ? 特に『あしたのジョー2』は夫婦で何度も見返すほどのフェイヴァリットなので、細かい部分でいちいち笑える。これからマンモス西や林紀子に相当するキャラも出てくるのか?


浜辺美波最強論日本酒黒澤生酛直汲み生原酒



 青、黄、赤の順に飲んでみる──。

 一番甘いのは「青」だけど、まだまだ辛いというか硬い。「黄」が一番ドライでタイト。素っ気ないけど魅せられる。「赤」は今のところ抜け感だけはピカイチ。削げたエキスに酸が反射して金属的な輝きを発散させる。簡単に言うと、シャキっとしたソリッド感があって見晴らしは良好。うん、今日はそこまで華やかな香りは気にならないな。草っぽさもありつつ、サイボーグな「百春」という輪郭もある。速醸酒に比べて、独特の立体構造があって、それが最も際立ってるのが「赤」であるとは言えるかもしれない。



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「青」はジューシイなフルーティネスもあるんだけど、なんかつまらんなあ。それでも米の旨みは一番出てる──素直に言うと「日本酒的な輪郭」が端的に一番出てる。たぶん麹が強いのかな。「お餅/団子/まんじゅう」まではいかないけど、そこそこ舌に乗っかる量感があって、これがスムースな嚥下を阻止する瞬間がある。3ヶ月後には「お燗」もイケそうな輪郭すらあるよ。初日は淡麗な味筋も感じたんだけど、今はなんども鈍重に感じられる。

 この流れで飲むと「黄」がクリアに思えてきた。ぐんぐん来てるな、オレの中で「黄」が。ワイングラスが良さそう。あ、クリスタル、来たかもしんね──今、一瞬だけ青い鳥がオレの心の上空を横切った。「赤」はそこそこ完成してる。まだ早いけど、夏頃にはイイ感じじゃないかな。あんま「黒澤」っぽくないけど、それでもエッジの利いたモダンな不良感あるし、たぶん平均的な感性の持ち主が最もジューシイに感じるのが「赤」で間違いない。そして、この組に入ると「開運」はホント凡庸。マジでどうでもいい感じ。



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 ▲もはや〝倒すべき敵〟でもないような気もして来た。[伝説の自撮り動画]←まだ八重歯がある。



 意外に楽しいな (笑)

 というわけで、三種混合のお燗──。

 悪くないねえ。つうか、今の段階ならRSより旨いかも。あああ、ちゃんと柔らかくなるのな。悪くない。



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 ▲音楽を我らが新垣先輩が担当 (笑) 。[予告][舞台挨拶で渾身のギャグをかます新垣先輩



 黄色のワイングラス──。

 いつかの直汲み先生にはワリいけど、グイ呑みでは確認できなかった微かなガスを感じるな。香りはオレ基準において完璧に近い。まだまだ苦いけど、やはり五味が内に向かう集中力はダントツ。徐々に抜け感の良い白桃の皮のような甘酸っぱいアロマも出てきた。退けにかけての苦みは相当なモノだけど、これは熟成で取れるんじゃないかな。オレは「黄色一択」だな──補償はできないけれど。

 温度が上がると黄桃などの (亀甲花菱の雄町的な) トロピカルなフレイヴァーも顔を出す。これ、28BYより出来がいいんじゃないかなあ。 





── 3日目。

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 ▲そこそこ似合ってるのに結局フツーの眼鏡を買うっていう。芸能人ってセンスない人ばかりで萎えますね。


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 ▲theoの新作は「麺」をイメージした「Noodleシリーズ」で「SOBA」「UDON」「RAMEN」「SHIRATAKI」「HARUSAME」という商品を展開 (笑) 。




 dಠಠb「DE、黄色が一番イイと思うんだけど。イイっつうか、一番『黒澤』らしいということなんだけど
 ♡☺♡「あああ。初日とは全然違う。うん、いいね。結構ドライ?

 dಠಠb「ドライっちゃドライだけど、外に発散せず、内に向かう集中力がある
 ♡☺♡「ほう



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 dಠಠb「青経由で黄色に行くと黄色がクリスタルに感じるから
 ♡☺♡「確かにー!

 dಠಠb「そして赤は〝抜け感〟だけはいい。そのぶん、ややストラクチャーがユルい
 ♡☺♡「なるほど (笑) 。ユルいってのはわかる。でも初日のイヤな華やかさはない

 dಠಠb「もはや青は重い。初日は滑らかな味筋もあったんだけど (笑) 。赤はこれはこれで分かりやすくていい。他の2本とは異質だけど、普通に飲める感じは一番ある
 ♡☺♡「だいぶ初日とは印象が変わるもんだねえ。黄色が一番イイ

 dಠಠb「香りもグングンとトロピカルに
 ♡☺♡「ホントだ〜



 Additional Notes 💬

dಠಠb
「ひとまず意図的な──イベント的な同時飲みはこれにて終了。月曜からは好きなモノを好きなように飲む。青が一番重くなっちゃった。香りは一番出てる。赤は異質なジューシネス (削げた立体構造) があるものの、エキス感に輝きがあって味わいもカラフルなので、たぶんイマドキ地酒のイマドキ感が好きな人にとっては最もキャッチー。黄はまだまだ硬直してるが、それでも一番魅力を感じる。720ml×2本、1800ml×1本を注文した。赤も時期を空けて再飲したい気になって来てるので、近場で拾えれば買うと思う。それぞれまだ半分以上ずつ残ってるので、1週間くらいかけてチビチビやる。好きな銘柄ということを抜きにしても他のドングリ酒とは次元が違う。『黒澤』も含めたゴワゴワ・ブラザーズにあって『福祝 彗星55』や『北島 美山錦 (速醸) 』や『白老 五百万石』はつくづく凡庸だと思う。飲んでいて『何かを知りたい』という気持ちに一切ならない。」






── 5日目。

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 黄色経由で──。

「青」は少し淀んだ複雑なアロマ。ややストレンジにフルーティー。あああ、でも悪くないな (笑) 。そこそこパキっとムキっとして来たような。でも苦みは3本の中では最強。うーん、なんともかんとも。「青」経由で再び「黄」に行くと、やはり「黄」には透明感と淡麗な味筋がある。「青」は軋むなあ。なんか28BYより筋肉質で、28BYの「黄」と筋力が逆転してるような。

 やっぱ麹が強いのかな。半年後に「お燗」にして一番旨そうなのが「青」という印象。こっから無駄な肉が削げて本来のシルクネス──ある種の酸不足がイイ具合に絡んで来れば飲めるのか。

 評価は「not on my list - insufficient」だけど、この時期に飲んでもドーノコーノオーノヨーコという感じです。ただ、28BYよりは諸々が強めに張り出してるとは思います。

 これが一番残ってるので、しばらく冷蔵放置してみます。なんならフニャフニャに弛緩してくれた方が楽しそう。


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日本酒 生酛 山廃 黒澤 not_on_list_unsufficient

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