もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 日本酒を飲んで心底「面白い」と思ったのは久しぶりかも。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤Brun Servenay / ブリュン・セルヴネイ ブリュット「セレクション」グラン・クリュ NV[1500ml] 




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 毎度アクセスありがとうございます。


 もはや我が家の定番&鉄板銘柄になってます、毎度ブリュン・セルヴネイです。コート・デ・ブランのアヴィーズ/Avize (グラン・クリュ) に拠点を置くRMです。アヴィーズには日本でもお馴染みの実力派RMがひしめく、まさに現代ブラン・ド・ブランにとっての聖地中の聖地ですね。ある意味、メニルのRMより野心的でキャラの濃い造り手が多いかもしれない。その代表格は、何と言ってもジャック・セロス──その存在はもはやラスボスに相応しい。

 使用するブドウは「アヴィーズ」「オジェ」「クラマン」のALLグラン・クリュのシャルドネ100%。マロラクティック発酵は行わず、樽も使わず、リザーヴ・ワイン (秘伝のタレ) もステンレスタンクで保管して、あくまでもテロワールの透明な再現を追求するのがここのドメーヌの特徴だ。ドサージュは7g/1L。



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 1960年代に入ってから定番化したマロラクティック発酵は2基あるリンゴ酸の片方を乳酸に変える醸造メソッドで、これにより酸のシャープネスを和らげ、より短い熟成期間で複雑な味わいに到達することが容易なため、今ではほとんどのキュヴェでこれが行われる。特にシャンパーニュ地方のブドウは酸とミネラルが厳しく熟しにくいので──瓶内二次発酵前の素のワインはまるで美味しくないらしい (笑) ──、この発酵スタイルは造り手にも飲み手にも歓迎される傾向にある。

 逆にノンマロは長命で長期熟成に向くと言われ、高級シャンパンの代名詞「サロン/Salon」などは、発売までに10年以上の瓶熟を敢行するため、ノンマロが採用される。その他、一部だけノンマロにするとか、リザーヴ・ワインだけノンマロで樽熟させるなど、造り手やキュヴェによって細かいレシピでブレンドされるケースも多い。NVはマロ有り、長期熟成させるミレジメ (ヴィンテージ) はノンマロという造り手も多い。



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 マロラクティック発酵の有無は飲み比べると案外わかりやすく、マロ有りには独特のミルキーな香りと豊満な量感があり、特にシャルドネ100%のブラン・ド・ブランの場合は、ミネラルとの絡み合いから、まるですり下ろし林檎ジュースのようなテクスチャーに出会うことがよくある。

 一方、ノンマロはブドウ本来の酸がダイレクトにそのまま出るのでテクスチャーは滑らかで、ともすれば薄く水っぽく感じることもあるが、それはノンマロそのものというよりは、ブドウのポテンシャルと醸造家の技術に依る面が大きいので、必ずしも「ノンマロ=薄い/単純/水っぽい」ということにはならないものの、たしかに果汁感の出方が生々しく素っ気ない面は否定できないので、そこをどう捉えるかで好みは分かれる。

 日本酒で例えると、味わい的には乳酸方向に傾くマロ有りが非速醸 (生酛/山廃) と思えるだろうけど、オレの見立ては逆で、透明でカロリーオフなストラクチャーが現出するノンマロの方が「モダン山廃=透明なタイプの林檎ジュース」的で、マロ有りの方が「速醸の無濾過生原酒=すり下ろしタイプの林檎ジュース」に近いように感じる。



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 ▲遠くで座ってるのがmoukan1973♀。



 というわけDE、日曜は〝ほぼ借切り状態〟でマグナム瓶 (1500ml) を持ち出して外シャンしました。時折、都会の気まぐれな風が舞い込むので、何度かワイングラスが倒れそうになりましたが、屋外のシャンパンもなかなかいいですね。今回のマグナムが微妙にブショネって (老ねて) たので、リベンジで今週もやっちゃおうかな。



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 ▲日本酒の一升瓶とはこんな感じの大小関係だが、ガス圧に耐えられるようにシャンパン・ボトルの方がブ厚く重く太く作られている。

 




◤Brun Servenay / ブリュン・セルヴネイ ブリュット「セレクション」グラン・クリュ NV

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 家で開栓してから外に出たんだけど、実はその時点で少しイヤ感触はあった (笑) 。ミネラル香に少しクセが出ていてネコンジェ (猫のおしっこ) や温泉 (硫黄) なニュアンスもありつつ、いわゆる磯臭い海藻系のヌメっとした香りもありつつ、簡単に言うと快活で青空のような輝けるシャルドネ・パワーがないんだよな。ドサージュによるメイラード反応から引き出されるブリオッシュやアップルパイのような焼き菓子ライクのアロマもないしさ。



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 とりあえず飲んでみましょうか──。

 ♡☺♡「微妙。ネコンジェと海藻ある (笑) 。残念・・・。でも外だと泡がキレイに映る!
 dಠಠb「はい、ブショネ〜 (笑) 。ふざけんなよ・・・

 レベル的には「ギリギリ飲める」感じ。実はこれまでにも何本かブショネ (コルク汚染) の瓶を引いてるけど、ブラン・ド・ブランは初めてだなあ。唯一の救いは、白ブドウ100%なので、味が出すぎず、なんとか酸とミネラルとシャープな骨格で押し切れる点。あとは何と言っても外シャンのアドバンテージっしょ (笑) !

 これ、家の台所で飲んでたら文句しか出なかったわ。こういうのを「不幸中の外シャン」って言うんじゃないの?



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 ようこそ、ブショネ・パーティーへ。
 猫のオシッコをどうぞ?
 ポテサラはいかが?

 
 ▲沢口靖子と演者の力関係から、まるで言わされてるようにしか聴こえない演出がクセになる。



 たまーに何かの拍子で「ん? 問題ないか!?」と思える瞬間もあるんだけど、まあ、このキュヴェに求める要素はほとんど発揮されてないハズレであることに間違いないですね。いちいち面倒臭いから販売元には言わないけど──つうかアイツら馬鹿舌の疑惑あるからこれ飲ましても何とも思わない可能性大納言だし──、まあ、それでも楽しい時間を過ごしましたよ。意外にハマるかもな、外シャン。

 とはイエイ、思ったよりも軽い突風が断続的に吹いて来てさ。座ってゆっくり飲む感じじゃないので、オレは終始スタンディングで (笑) 。ブツクサ言いながらなんだかんだで1200mlくらいは飲んじゃって、寒くなってきたので、とりあえず一旦引き上げて、それから口に合わない「一歩己」を捨てるのが忍びないので神田川の見知らぬ花見客にプレゼントしに行って、



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 それで戻って夜に改めて飲んだら、ひとまず不快なレベルのブショネ臭は抜けてました。味も素っ気もなく、酸とミネラルと骨格だけで飲ませるバランスだけど、昼間よりは綾瀬はるかに旨かったっす。しかしマグナムでハズすとキツイなあ (笑) 。

 というわけDE、今週末も外シャン、やっちゃおうカナっ


moukan1972♂moukan1973






Brun_Servenay コート・デ・ブラン

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