もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 日本酒を飲んで心底「面白い」と思ったのは久しぶりかも。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤Bereche et Fils / ベレッシュ・エ・フィス ブリュット レゼルヴ NV (Dégorgement:2017/1) 




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 Bereche et Fils (ベレッシュ・エ・フィス) はモンターニュ・ド・ランスのLudes (リュド/1er Cru) に拠点を置くドメーヌ──グラン・クリュは所有していない──で、当主は若手ポープのラファエル・ベレッシュ (30代) 。登録こそNM (ネゴシアン・マニピュラン=他社からブドウを買い付ける醸造者) になってるけど、これは「Raphael et Vincent Bereche (ラファエル・エ・ヴァンサン・ベレッシュ) 」というネゴシアン部門で「Crus Sélectionnés (クリュ セレクショネ) 」というシリーズを手掛けているからで、この「Bereche et Fils」のキュヴェはRMシャンパーニュです。





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 ▲リュドはモンターニュ・ド・ランス地区の格付け村の中で最も標高の高い場所に位置する。



 なにげにこれで3本目だけど、運がいいのか悪いのか、すべてデゴルジュ時期の違う瓶を偶然にも引いた。1本目 (Dégorgement:2016/7) は透明な赤ワインみたいな味わいでクリスタルなピノ・ワールド全開、2本目 (Dégorgement:2016/1) はシャルドネ・パワー全開、去年の11月に伊勢丹のイベントで最新版 (Dégorgement:2017/5) を試飲した時は、まだまだ鋭くスリム、そして今回の3本目 (Dégorgement:2017/1) である。



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 ▲デゴルジュから1年2ヶ月と、なかなか良い頃合いのロット。



 当主のラファエルは、最近飲んだ「セロスの初期弟子四人衆」の若武者アレクサンドル・シャルトーニュ (写真下の左) とは仲がいいらしく、お互い積極的に情報交換をしている模様。他はルイ・ニケーズの旦那ちゃんとは醸造学校時代からの大親友。イマドキの日本酒なんかと似たような状況で、シャンパーニュの世界も若手同士の横のつながりは強いみたいね。



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 セパージュは主要3品種 (シャルドネ/ピノ・ノワール/ムニエ) をそれぞれ1/3ずつ。ドサージュは7g/1L、このドメーヌは全キュヴェを通じてマロラクティック発酵なし、伝統的に樽を使った熟成 (このNVは60%が樽、40%がホーロータンク) を行なっており、この「ブリュット・レゼルヴ」以外は全て王冠でなくコルクにて瓶熟成させる。2004年からはビオロジック(一部ビオディナミ)を導入するなど、採算度外視のコダワリで高品質を追求している。

 今回の3本目を飲んで、つくづくベレッシュが我が家にとって重要なドメーヌであることを再確認。これはベレッシュの知名度を一夜にして引き上げたトップ・キュヴェ「ルフレ・ダンタン」に手を出す日もそう遠くないと思う。我が家の場合、同じくノンマロの透明感をブラン・ド・ブランで得たいならブリュン・セルヴネイだし、赤のニュアンスを感じたいならベレッシュだ。





◤Bereche et Fils / ベレッシュ・エ・フィス ブリュット レゼルヴ NV (Dégorgement:2017/1)

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 ▲餅工房『ラッキーマヨカレー』旨い (笑) 。小ぶりなオカキです。適度にオイリーで味もしっかり、それでいて軽い。また買う。


 
 ▲メイキングが届いてます。



 というわけDE、客人が羽田に着いて搭乗準備をしている頃、我々は本日3本目のシャンパーニュを開けたのであった。彼らと来たら、なにせ夫婦で720mlの日本酒2本を一晩でペロリの酒豪らしいので、それで3本ほど用意していたんだけど、当初の予定通りあと1時間いたらこれじゃ足りなかったことだろう。それと言うのも、なんだかんだで我々二人でこの3本目も飲み切ってしまったからだ。

 1本目 (Dégorgement:2016/7) は透明な赤ワインみたいな味わいでクリスタルなピノ・ワールド全開、2本目 (Dégorgement:2016/1) はシャルドネ・パワー全開、そしてこの3本目は完熟ベリーのアロマ香しい、おそらく3本の中では最もムニエが愛想良く干渉して来るバランスであった。

 ♡☺♡「今日飲んだ中で一番旨い (笑) 」──これにはオレも同意だ。嗚呼、このシャンパンを彼らにも飲ませてあげたかった。


 1本目ほどじゃないけど、明らかに黒ブドウ主導の愛らしくフルーティーなロット。ノンマロらしい素っ気なくも生々しいフルーティネスに酸が反射して、シャルドネ由来のミネラルの砂塵に美しい光彩を解き放つ。洗練されたモダンな果実酒としての嫌味のないエレガンス。若さ溢れる野心に満ちていながらも、すでに老舗の定番を味わっているような静かな風格すらある。

 ロットごとのブレ幅が小さくないのが玉に瑕だが、いや、それは必ずしもこのキュヴェにとっての大きな欠点にはならない。なぜなら、3本ともそれぞれに旨いからだ。どのベレッシュに出会うかはまるでクジ引きのようではあるが、若手RMの洗練とモダニティを味わいたいのなら、まずオレはベレッシュのNVをお薦めする。5,000円未満で買える日々がそう遠くない未来に終わりを告げることはほぼ間違いない。


moukan1972♂moukan1973






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