もう肝臓の無駄使いはしたくない夫婦の日本酒備忘録

 今季の「山鷹 (山廃の菊鷹) 」は軽く仕上がってるヤツが多そうな予感。
〜 平日は日本酒、週末はシャン、毎日「本日の1曲♪」、合間にお菓子 (主に安煎餅) &女優評、超時々メガネ警察〜

◤篠峯 - 純米大吟醸 雄町 参年熟成 25BY 2本目&3本目!<奈良> ── dಠಠb「まさかの720mlの方が旨いという、想像以上の柔らかさ」#Well-Cured 



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 ※2018年12月29日 (土) に3本目 (720ml) を開けたので、こちらに追記します。3本目

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 ▲1軒目は軽く生ビールで乾杯。




 ところで皆さま、練習(れんしゅう) という〝酒用語〟を御存知ですか?

 これは秋田の酒飲みの間では極めて一般的な言葉で、たとえば仲間と居酒屋で飲む約束をした場合、全員の到着を待たずに、先に着いた者が気にせず飲み始めてることを「練習」と言うそうです。そしてこれは、遅れて来た人に対して「失礼」になるばかりか、むしろ「練習」して場を温めておくことこそが先に到着した人間の定めであり、礼節なのだと言う。なので、もしも先に到着した人間が「練習」を怠っていると──先に始めていないと──、後から来た人間に「今日おめえ具合でも悪いのか?」と心配されるそうです。

 中には18時集合なのに早めに行って先に「練習」をしてる真面目な参加者もいるそうで、むしろ主賓は少し遅れて参加した方がその場が盛り上がるらしい──主賓が到着した頃には場が温まっており、イイ流れで「本番」がスタートするのだと言う。

 つまり、ダウンタウンなうの『本音でハシゴ酒』のゲスト、あれがまさに「練習」だったという (笑) !




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 というわけDE、プライベートで上京中の御夫婦からお誘いを受けたので、我が家の勝負酒中の勝負酒である篠峯 (しのみね) の参年熟成 (雄町50/25BY) を彼のお兄さんが営んでいる鮨屋に持ち込んで呑みました。残念ながらmoukan1973♀は不参加です。

 720ml×2本と1800ml×1本をストックしてるけど、去年の12/12から11℃で保管してた瓶を持参しました。他の2本は通常の冷蔵管理なので、論理的に考えてコレが最も追熟が進んでるはずなんだけど、いやあ、1本目の1800mlよりイイ感じに仕上がってましたね。720mlなので、ややスケール感に欠けるんじゃないかと心配してたんだけど、全く問題ないです。むしろトロっトロ&ホっクホクな甘みと旨み。最高ですね。飲み物 (液体) よりも食べ物 (固形物) に近いテクスチャーです。





 bottle size:720ml (※写真は1800mlのモノ)





【562】篠峯 -しのみね- 純米大吟醸 雄町 参年熟成 25BY <奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


Moukan's tag:





▪︎酒米/精米歩合:赤磐産 雄町/50% (※ラベルの「備前」は使い古しのラベルの可能性大。)
▪︎酵母:協会9号+明利系 (ダブル酵母仕込み)
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:非公開 (※つうか瓶詰めした時とは別物でしょう。)
▪︎ALC:16-17%
▪︎処理:瓶燗一回火入れの原酒。蔵で5℃管理。3年熟成。
▪︎酒造年度/製造年月/出荷日:H25BY/2014年3月製造、2017年3月出荷。
▪︎管理状況:2017/12/12着、11℃で管理。
▪︎試飲日時:2018年3月20日 (火) /鮨屋で開栓。
▪︎備考:出荷から1年経ってるので4年モノです。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 こういう場なので、酒よりも時を楽しむべきだし、写真もこれしか撮ってないし、当然、記事の下書きなんかもしてないけど、二人とも喜んでくれたようなので良かったです。普段、旦那が雄町の酒をほとんど買わないらしく、特に奥様の方が喜んでました (笑) 。ものの30分くらいでサクっとなくなってしまったので、もう1本なんか持って行きゃ良かったと少し後悔。

 写真の一白水成は「Sunday Back Nine」という純米吟醸で、まあ、並みのバナナ系セメダイン酒ということで、この並びだとクワナリ分が悪いという (笑) 。温度が上がると甘みも開いてそこそこ飲めるけど、もうちょい甘酸に弾力感のある輪郭が欲しいカナートという印象。

篠峯」は去年の12月に飲んだ1800ml (写真下) よりも明利系パートの華やかさが引っ込んで、熟成酒としての円み&柔らかさが更に促進されてるという印象。液の切面に反射する、やや木香っぽいニュアンスのアタックも緩和されて消失しており、そこまで冷やして飲んだわけじゃないという事情があるにせよ、疲れ知らずにスルスル飲めてしまう。ガスは微かに感じる程度だけど、キンキンに冷やせばそれなりの量を感じるはず。








 この感じだと、残りの1800mlは余裕で5年を目指せそう。3℃で管理してる720mlもセラーに移した方がいいかも。それと、この参年熟成の26BY (最新版) だけど、数が少ないらしく、堺杜氏に訊いたら、マチダヤの300mlしか販売されないということです。さっそくこれを飲んだ読者さんからタレコミあったんだけど、300mlというサイズ問題はなかなかにシリアスのようで──簡単に言うと25BYの720mlや1800mlより旨くない──、オレも無理に買うことはなさそう。

 というわけDE、この日はすっかり御馳走になってしまいましたが、翌日は彼らをマチダヤと之吟に案内して、それから我が家に招待したんだけど、旦那が帰りの飛行機の時間を間違って記憶していたという軽いトラブルもあり、ぬわんと滞在時間は僅か4〜50分。シャンパン1本と2本目のシャンパンを1杯だけ煽って嵐のように去って行きました (笑) 。

 うちと違ってここの夫婦は奥様の方が筋が良く、酒に対する記憶力や感性が旦那よりも上なのが笑えました。フィリポナのNVを飲ませたら「普通のスパークリングワインと全然違う・・・」と嬉しい御言葉。滅多に上京することはないみたいだけど、次回は是非ゆっくり





── 補足&訂正。

 堺杜氏よりメッセージ有り!
2017マチダヤ8篠峯



 facebookのメッセンジャー機能を通じて「篠峯」の堺杜氏より幾つかの指摘&補足を頂きました。オレが記事の中で書いた以下の部分、


それと、この参年熟成の26BY (最新版) だけど、数が少ないらしく、堺杜氏に訊いたら、マチダヤの300mlしか販売されないということです。さっそくこれを飲んだ読者さんからタレコミあったんだけど、300mlというサイズ問題はなかなかにシリアスのようで──簡単に言うと25BYの720mlや1800mlより旨くない──、オレも無理に買うことはなさそう。


 まず、熟成は1800mlで行っており、マチダヤから追加注文が入ってから300mlに詰め替えてから出荷しているとのことです。味わいがイマイチに感じたなら、それは瓶サイズの問題ではなく、酒そのものか、瓶燗火入れの際の個体差なのではないかとの御指摘がありました。そして、堺杜氏が仰る限り「蔵で飲んだ26BYは絶品でしたが。」とのことです。あとは「ワインにおいてもブショネがあるので、熟成ものにはツキモノと思っていただけると有難いのですが。。。」とのことです。(※「 」で引用してる部分は堺杜氏の文章のまま。)

 堺杜氏、お忙しい中わざわざありがとうございました





【727】篠峯 -しのみね- 純米大吟醸 雄町 参年熟成 25BY 3本目!<奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


Moukan's tag:





▪︎酒米/精米歩合:赤磐産 雄町/50% (※ラベルの「備前」は使い古しのラベルの可能性大。)
▪︎酵母:協会9号+明利系 (ダブル酵母仕込み)
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:非公開 (※つうか瓶詰めした時とは別物でしょう。)
▪︎ALC:16-17%
▪︎処理:瓶燗一回火入れの原酒。蔵で5℃管理。3年熟成。
▪︎酒造年度/製造年月/出荷日:H25BY/2014年3月製造、2017年3月出荷。
▪︎管理状況:2017/12/12着、9-12℃で管理。
▪︎試飲日時:2018年12月29日 (土) /米鶴の次に2本目として開栓。
▪︎備考:あと2ヶ月で5年モノです。
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 ▲「第31回・日刊スポーツ映画大賞」に新人賞のプレゼンターとして前年の受賞者である美波ちゃんが登壇。謎の激痩せで首長族のようになってしまい・・・。[modelpress][映画ナタリー][去年のmodelpress


 ※2本目の記事の中で追記してます。質問あれば下さい。


 密かにストックしてる人も中にはいると思うので経過報告です。うちは約1年間セラーに入れっ放しだったので、夏場は9℃くらい、それ以外は11℃くらいで瓶を寝かせて管理してましたが、まるで問題ナシゴレンです。むしろ開けたては少し硬いくらいで、こんなもん、逆に「長期に渡って低温保存して大丈夫なのか!?」とすら思います。



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 ガスも僅かに残っており、正直、2本目との違いはよくわからないほどで、まだ1800mlが1本あるので、これは余裕で6年目も視野です。このなんとも言えない、まるで甘い芋のようなホクホクした旨みとチヨメンらしい酸とのアンバランス感が実に妖艶で、これぞ〝世界のSAKE〟に相応しいワールドクラスの1本。

 今年は堺杜氏念願の「9号酵母単独ヴァージョン」が初リリースされるけど、中身は27BYだし、きっと完全には仕上がってないんだろうね。なんとか頑張って手に入れてみよう。





── 3本目の5日目。

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 ▲思わず『アンナチュラル』の一挙放映を観てしまった。つうかこれ、話の骨格上、石原さとみは主人公じゃないじゃん (笑) 。もしもノベライズ化されたら『白鯨』のイシュメイル方式で久部六郎 (窪田正孝) が語り手になるだろうし、物語全体の推進力は確実に中堂系 (井浦新) が担っているという。ま、石原さとみが前に出過ぎないからバランス良かったのかもね。窪田正孝くんはなかなか芸達者だけど、魔の30代を上手く駆け抜けられるかな。



 そして、残り2合ほどを残した状態での5日目、最高です。グイ呑みだと意外にフルーティーで酸っぱいんだけど、やはり、温度が10℃を超えてからのワイングラスは至高。酒単体でチビチビ舐めたい感じの仕上がりで、しっかりした熟味が旨みを優しく焦がしつつ、明利系の甘やかな香りが味の領域で花を咲かせるという次元転移がとにかく美しい。まさに〝香り〟が〝〟になる瞬間に遭遇。

 これ、開けてすぐに飲み切っちゃダメなヤツですね。むしろ飲む4〜5日前に開けといた方がいいくらい。開けたてを冷酒でグビグビやるのは非常にモッタイナイです。つうか、どっかに27BYの「愛山45」の火入れが残ってねえかな。熟成ポテンシャルの高い一回火入れの酒を中低温で仕上げるということは、日本酒における2019年唯一の新しい目標にしてもいいかな──問題は「熟成ポテンシャルの高い一回火入れの酒」がどこに在るかなんだけど (笑) 。


moukan1972♂






日本酒 篠峯 雄町 on_list_marvelous 浜辺美波

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To kappa1970♂さん、めいさん



kappa1970♂さん


毎度です。


──堺杜氏は雄町参年熟成を蔵直で、720mlか1800mlを販売する気は無いのですかね?

そこまで量もないみたいですよ。というより、生酒そのものも1800mlで4〜500本くらいだったはずです。今はもう少しあるのかな? いずれにせよ、元々が数の少ない酒なんです。都内の酒屋でもこれと愛山45はあまり入らないですからね。

ないとなると欲しくなるのが人間ですが、25BYが残ってるうちに買っておかないとこうなるんですよ (笑) 。旨い酒はその時に買わないと二度と買えないですからね。ま、僕もまさか26BYがこういうことになるとは想像もしてなかったわけですが。

来年はいよいよ9号酵母単独Verが初リリースなので楽しみですね。27BYは生酒でもスリムなので、火入れは全くイメージできないですが。



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めいさん


──熟成篠峯の記憶としては26BY 愛山 純大生との比較になりますけど、また何も知らずにうっかり買った場合としての感想としても、堺杜氏が仰る感想には至らないです。

つうか、めいさん、25BYの300mlもさんざ飲んだじゃないですか (笑) 。とりあえず、僕も明日時間あったら拾いに行って来ようとは思ってます。300mlは24BYと25BYで飲んでますが、やっぱ1800mlや720mlほどの解像度はないんですよね。

無理に味を探しに行く必要はないですよ。飲んで旨くないものは旨くないんですよ。


2018.03.24 Sat 01:10
Edit | Reply |  

Name - めい  

Title - 

おばんです。

3本買った2本目を開けてみました。(ああ、台風の目が誰なのかバレてしまう…)

29.12ラベルです。2月に買ってレマコム保存です。まあ、この年月印字はあまりあてになりませんが…

熟成篠峯の記憶としては26BY 愛山 純大生との比較になりますけど、また何も知らずにうっかり買った場合としての感想としても、堺杜氏が仰る感想には至らないです。

いやー、どうしよう(笑)

このお酒を吞む前に、竹雀と写樂 おりがらみ純米を吞んで、それぞれ感心しなかったので、官能閾値は下がっていた自信があります(泣)

で、自分の官能に疑問を抱きながら良いとこを探しながら吞んでみても、これを書きながら吞んでみても、秋に吞んだ菊鷹 Hummingbird 28BYの一枚下に感じます…やや似てるんですよ…

もう一本あるので、堺杜氏に持って行ってこれを吞んでみてもらいたいです。月末に関西へ行きますし。

いやー、どうしよう(笑)
2018.03.23 Fri 21:45
Edit | Reply |  

Name - kappa1970♂  

Title - 堺杜氏へのリクエスト

moukanさん

毎度です。
堺杜氏からの入電を拝読しました。

堺杜氏は雄町参年熟成を蔵直で、720mlか1800mlを販売する気は無いのですかね?

絶品ならば、300mlをちびちびよりも、ゴクゴクといきたいのが心情です。

moukanさんもですよね?
moukanブログ読者限定でも良いので、やってくれたら嬉しいなぁと。

僕、一升二本買いますよ!

kappa1970♂
2018.03.23 Fri 18:18
Edit | Reply |  

Name - moukan1972♂  

Title - 堺杜氏より入電。

あとで更新しておきますが、とりあえず、大事なことなので訂正&補足です。

26BYの参年熟成は1800mlで熟成させて、注文が入ってから300mlに詰め替えてるそうなので、要は300mlで熟成させてるわけではないとのことです。あとで記事を更新しておきます。ちなみに堺杜氏が蔵で試飲した限りでは「26BYは絶品」とのことです!
2018.03.23 Fri 16:44
Edit | Reply |  

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