◤小布施ワイナリー - 純米吟醸 生酛 ソガ・ペール・エ・フィス「サケ・エロティック/Sake Erotique」ヌメロシス (6号酵母) 生酒 2017 (29BY) <長野> 




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 ▲吉永小百合と浜辺美波をさっさと共演させてくれ。

 ▼当時 (1973年) 、吉永小百合の結婚を伝えるニュース番組のタイトル。今なら【悲報】と書かれるアレと同じノリ (笑) 。
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 bottle size:750ml





【555】小布施ワイナリー -おぶせわいなりー- 純米吟醸 生酛 ソガ・ペール・エ・フィス「サケ・エロティック」ヌメロシス (6号酵母) 生酒 2017 (29BY) <長野>

小布施ワイナリー 株式会社:http://www.obusewinery.com


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▪︎酒米/精米歩合:美山錦/59%
▪︎酵母:協会6号
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:非公開
▪︎ALC:16%
▪︎処理:生酒 (加水?)
▪︎酒造年度/詰め日:H29BY/2018年1月上槽
▪︎管理状況:2018/2/19に着、ベランダで管理後、3月から瓶を寝かせて11℃で管理。
▪︎試飲日時:2018年3月11日 (日) に1本目として開栓。
▪︎蔵元コメント:「辛い恋慕や狂おしい恋愛を経た大人の男女にしか解らない小布施のsakeの香味はオコチャマの大人に間違って飲まれる危険があるため刺戟的な名前「Sake Erotique」にしました。<中略> (冷蔵4度以下の保存において) 6月1日以降は超マニアックな香り、味わいのSAKEになる可能性があります。」
▪︎備考:裏ラベルに書かれた口上の字が小さく長いので、本当に旨かったらちゃんと読みます。
▪︎JudgementOn My List / Not My On List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot My On Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み




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 立ち香──穏やかながらもバニラ。キャラメルやヨーグルト・キャンディーを形成するほどには甘酸に緊張感はないけど、徐々にチェリーやピーチ様のキュートなアロマも。いろいろ言ってる割りには「普通」というか「素直」というか「辛い恋慕や狂おしい恋愛を経た大人の男女にしか解らない小布施のsakeの香味」というのは、むしろ逆というか、言ってしまえば、子供っぽいカワイイ酒の香りなんだけど (笑) 。それでもやや濁り気のあるアロマは生酛由来なんでしょう。

 ♡☺♡「ああ。いいです。まさに生酛の乳酸。かつ、尖ってない柔らかいタイプ。大丈夫。不味いとかはないと思う

 ちょっとだけガスある。想像通り、普通に良くできた酒。♡☺♡「ラベルでダラダラ言ってるけど普通だよ (笑) 」──確かに至って普通。「安定/安心感」という言葉を使った方が親切なのかな (笑) 。

 ♡☺♡「柔らかい。丸い感じ。だから飽きちゃう感じ (笑)


Sake_Erotique6_29by4.jpg 裏ラベルの能書きはない方がいいかな。だって、去年の「米鶴 生酛 中取り生」の方が同じ組としてモダンだし旨いもん。それに、どうせ生酛なんだし、もっと酸っぱくてもいい。あと、moukan1973♀は「柔らかい」と言ってるが、オレには液性がちょっとモタっとヌタっとする。なんつうか、麺で言うと「少し伸びた太めのうどん」みたい。そもそもオレは「そば派」だし、さぬき系の強いコシがないのであれば、うどん系なら「ほうとう」や「きしめん」の方が好きだし (笑) 。

 とはイエイ、徐々にファンタの「フルーツパンチ味」的なトロピカル感も出てきて、今はむしろ速醸みたいな味筋ですらあり、旨みの膨らみに素直に糖分が宿ってる感じで、そこそこ甘やかにフルーティー。このへんの愛らしく甘い酒は好きな人は好きだし、酒そのもの出来は決して悪くないです。

 ただ、言うほど特別な何かではないし、別に普通ですね。ワイナリーが本気で造る日本酒ということで、それなりの攻撃性というか挑発性を期待してたんだけど、全然イマドキの日本酒フィールドに礼儀正しく収まるレベルの個性です。すれ違い様にチラ見してしまうほどには美人だけど、振り返って二度見ることはないです。

 つうか、もしかして大手酒造メーカーの紙パック酒や1800mlで2,000円しない辛口の普通酒 (田舎のオヤジ酒) なんかを標的にする〝新政的ルサンチマン〟がモチベーションじゃねえよな (笑) ?──だとすれば、裏のラベルの能書きにも合点が行くんだけど。



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 ♡☺♡「アタシは篠ちゃんだな。あっちは普通だし、段々飽きてくるし、甘い

 まあ、正直に言えば、酒の出来というか、Well-Madeさは「エロ酒」の方が上っちゃ上なんだけど、オレの言う〝目が覚める感じ〟がないというか、やはり我々にとって〝篠峯的モダニティ〟に比肩し得る酒はそう多くはないんだな。





── 2日目。

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 篠峯の残り──。

 29BYの「篠峯/ろくまる/櫛羅」はこの時期でもそこそこ甘みは出ていて、おりがらみ状態の方が「渋い」というか「ドライ」ではあるものの、それでもやはりオレは「上澄み派」かな。なんだかんだで透明な方がパキっとするし。だったら通常版を買えって?──違う、違う、この「雄山錦」に関しては「うすにごり」の方がガスが強いんだよ。

 いいですね。まあ、こんなもんでしょう。7号酵母らしいミンティーなメントール感もありつつ、皮ごと煮詰めたリンゴのような、少し熟れ茶けたコクもありつつ、全体にはモダンでフレッシュ。なにより「ろくまる雄山錦」を飲んでるという充実感があるのが嬉しい。



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 エロ酒の2日目──。

 昨日よりは甘酸の輪郭が太くなったかな。ややまろやかにミルキー。

 普通ですね、何もかもが。ただ、細部は高品質なので、いちいち能書きを言わずに普通にリリースして欲しいです。今日は液の明度も上がって、ヨーグルト風味のクリアな東洋美人という感じ──もしくは本来ならココを目指すはずだった九郎右衛門 (生酛 金紋錦) というか。

 結構ピーチな方向でトロピカル。イイと思います。平均的な良酒からは頭一つ抜けてます。今日は渋みがアクセントになってるので、そこそこワイン蔵らしいアプローチもある。ただ、少し甘いし──弾力感のある甘ポチャいストラクチャーはそれなりに得難いけれど──、別に今さら面白くもなんともないので、オレには不要。それでも、基本的にはイイ酒。そこそこ頑張ってる日本酒蔵のどーでもいい速醸酒よりは全然イイです。

 あああ、今想ひ出した。あれに味や香りの輪郭が似てるよ──「笑四季 マニアックラヴ #2 いとしのキャサリン生 27BY」に。これを甘酸っぱくした感じ。ということは「新政」にもそれなりに似てるんじゃないの?──オレが知ってる範囲だと「ラピス」なんかに。



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 ▲女装した新沼謙治ではなく一青窈。






 それでもオレはシノリストです。並べて飲み比べると、エロ酒はどうしても野暮ったく感じてしまう。



 Additional Notes 💬

dಠಠb
「蔵元がアドバイスしてくれた『6月1日以降は超マニアックな香り、味わいのSAKEになる可能性があります』についてだけど、そもそもの設計として味も旨みも甘みも香りもそれなりの人懐こさで出てるので、熟成定数は大きそうなイメージ。フレッシュで透明な液性ではなく、そこそこ舌に味が乗るテクスチャーなので、さすがに6/1の段階でどうにかなってるとは思わないものの、秋が深まる頃には分かりやすい変化を感じれるとは思う。なんか甘みが更にネチっとしそう。」




moukan1972♂moukan1973






日本酒 生酛 山廃 小布施ワイナリー not_on_list_excellent

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To アイオライトさん



毎度です。

Nice補足ありがとうございます。


──正直年を追うごとに感動は薄れつつあります。酒の味が落ちたのか自分の経験値が上がったためかはわかりませんが。

この酒だけが保持していたはずの〝特異性/固有性〟というものを知らずうちに他の酒で細分的に疑似体験してるんだと思いますよ──それこそ「新政」を飲んだりする中で。結果、味覚的認識の中では〝こういう感じの酒〟として消化され、ジャンル酒 (同じ組の酒) の一部に格下げされてしまうという。味覚アーカイブの中に仲間が増えて存在性が希薄になったということでしょうね。


──少なくとも今のモウカン夫妻の好みにからすれば、今一つだったのはよくわかります。

イイ酒ですが、単に得るものが少ないということですね。簡単に言うと「裏切り感ZEROという意味での期待ハズレ」というか。僕の認識では、それぞれの銘柄の酒のそれぞれの部分をバランス良く散りばめた、イマドキ地酒のキュート組の優等生──「ライトなデザート酒」というか──ですかね。もちろん優等生酒の存在意義は否定しません。それこそ「開運 無濾過純米 生原酒」なんかも僕にとっては「典型的な優等生酒」ですが、今回は単に僕のテリトリーに引っ掛からなかっただけです。

これなら「九郎右衛門 山廃 金紋錦 火入れ 27BY」の方がアダルトかつシックですし、同じ方向性なら「米鶴 生酛 純米 中取り生 28BY」の方がワンランク上です──今季から生酒のリリースはなくなりましたが。

あと、今回の6号酵母だと、これをもう一回りスリムかつクリアにしたのが27BYの「仙禽ナチュール3」ですね。そして、これの2歩3歩先にあるのが「黒澤 純米大吟醸 金紋錦 28BY」というのが僕の捉え方です。いずれにせよ、この酒を飲んで僕の味覚のスペクトルが新たな領域に押し広げられることはないですね。わからないものは何もないです。和声 (コード) で言えばJazzyではないというか、9th以上のテンション・ノートは皆無です。

うちに1号酵母があるので、どうせこのまま開けても普通の域は出ないでしょうし、ちょっと引っ張ってみますかね。もっちり甘くなりそうですが、どうせ甘いなら少しは複雑み──つまり、Jazzyに仕上げたいですね。

クリスタルネスと複雑みが危うい緊張感を保ちながらアンヴィバレントに共存しているという意味では「黒澤 純米大吟醸 金紋錦 28BY」はまさに「日本酒界のKind Of Blue」ですよ (笑) 。

Miles Davis - Kind Of Blue (1959)
https://youtu.be/FEPFH-gz3wE


2018.03.14 Wed 15:38
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Name - アイオライト  

Title - 

毎度です。
ソガペールは日本酒初心者時代、4年ほど前に初めて飲んで衝撃を受け、それ以来毎年頒布会で注文しています。

個人的には日本酒好きになるきっかけとなった酒のひとつなので思い入れは強いんですが、正直年を追うごとに感動は薄れつつあります。酒の味が落ちたのか自分の経験値が上がったためかはわかりませんが。

酵母によっては、もうちょっとドライだったりミネラリーだったりするのもありますが、大筋で言えば確かに「質は高いが普通にイマドキの酒」って評価が正当な気はしますね。少なくとも今のモウカン夫妻の好みにからすれば、今一つだったのはよくわかります。
ル・サケ・ナチュレル70とか90も面白い酒ではありますが、基本的には甘酸系なので今のお二人には響かないかなー。

ちなみに、熟成もいろいろ試してます。まず、ル・サケ・ナチュレル70の室温1年生熟成。これは最悪(笑)酸がめちゃくちゃ目立ってバランスがたがた。生の重い感じと癖のある熟味が同居していろいろチグハグでした。まあこれは室温ってのが悪かったのかな。

次はル・サケ・ナチュレル90を8ヶ月間冷蔵庫熟成。これはもともと濃醇変態酒ということもあり、良くも悪くも大きな変化はなかったです。

最後、一回火入れのル・サケ・エロティックを2年冷蔵庫熟成。これは以前もBBSに書いた気がしますが、相当良かったですね。

あと、未開栓で3号酵母の生を室温で2年ほど置いてますが、あんまり期待できないのでヤケクソで5年くらい引っ張ろうかなと思ってます。

長くなりました。以上です!
2018.03.14 Wed 12:20
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