◤篠峯 - 純米大吟醸 雄町 中取り生酒 クラシック9 (協会9号Ver) 27BY 3本目!<奈良> ── dಠಠb「半年前に飲んだ720mlとはまるで異なる成長具合」#Clear/Well-Cured 




《平成30年度前期 連続テレビ小説》ヒロインは永野芽郁さんに決定──なんだってさ。
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 ▲雲の下と雲の上。




 前回の2本目 (約1年半熟成状態) から約半年ほど経って開栓する篠峯 (しのみね) 、27BYです。現在、これの「瓶燗一回火入れ原酒」が蔵元で熟成中で、30BYシーズンに「参年熟成」として発売されます。ちなみに27BYシーズンにリリースされた同じラベルの「一火原酒」は明利系酵母単独と9号酵母単独のブレンド (ダブル酵母仕込みではなく、出来上がった2種類の酒のブレンド) なので、この「クラシック9」に相当する仕込みの酒はこの生酒と来年リリースの「参年熟成」の2種類しか存在しません。

 気をつけたいのは、28BYからは9号酵母単独Verは「Type-9」という商品名に変更されてますので、何が言いたいかというと、もしもアナタがどこかで「クラシック9」と書かれたラベルの瓶を見つけたら、それは紛れもなく27BYの生酒 (この記事の酒) ということになります





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 ▲予約限定生産Verなので、オレの知る限り、都内の酒屋で当時これを見た記憶はない。「クラシック9」と書かれたラベルの酒は27BYのこれだけ。


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 bottle size:1800ml





【550】篠峯 -しのみね- 純米大吟醸 雄町 中取り生酒 クラシック9 (協会9号Ver) 27BY <奈良>

千代酒造:http://www.chiyoshuzo.co.jp


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▪︎酒米/精米歩合:赤磐産 雄町/50%
▪︎酵母:協会9号
▪︎日本酒度/酸度/アミノ酸度:+5/2.0/0.8
▪︎ALC:16% (16.5%?)
▪︎処理:中取り生酒 (無濾過生原酒?)
▪︎酒造年度/出荷日:H27BY/2016年3月
▪︎管理状況:2017/8/22に約1年半熟成状態で注文、3℃で管理。
▪︎試飲日時:2018年3月4日 (日) /1本目に開栓
▪︎JudgementOn My List / Not On My List
▪︎Grademarvelous/excellent/good/insufficient/faulty/indeterminable

※On My Listの酒に「faulty (失敗している) 」はない。Not On My Listの酒に「marvelous (驚くべき) 」はない。On My Listの「good」とNot On My Listの「good」は同じではない。On My Listされた時点で当ブログの嗜好を満たすものとする。「indeterminable (判定不能) 」の酒は各Listに振り分けせず。

※「Judgement」「Grade」内の単語は全てリンク済み






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 ▲♡☺♡「ポテコってこんなに硬かったっけ!?」←アンタの歯茎が軟化しただけ。



 立ち香──いいですね。イイ感じの熟れ感。ちょっとライチのリキュールっぽい香りのアタックもあるが、ホクホクした芋のような甘みの膨らみもあるんだな。あとは熟成した白ワイン (シャンパーニュも含む) なんかにもある、まるでスモークさせた卵の黄身のような、少しくぐもった硫黄っぽさも微かに (笑) 。露骨にブちゃけた熟れ茶のトーンはないものの、人によっては「生老ね」と感じることもあるでしょう。熟れた巨峰のような果実香や熟した雄町酒に特有のブランデーっぽい甘茶なニュアンスはない。全体には味吟醸ライクな香りの出力だとは思う。その点、同じ2年モノでも「愛山45」の方が艶やかで高貴なエロスがある (笑) 。


shinomine_classic9_3_5.jpg 求めていたほどの熟味はなさそうだけど──。

 ♡☺♡「あああ。クリア。ちょっと木香っぽい感じが。でも旨い。クイクイ系。2年寝てるとは思えない。キレイ

 めっちゃジューシイですや〜ん。ガスはそこらの直汲みくらいには残存。もっとホクホクした柔らかい甘みと熟れ茶けたブドウっぽさ (ブランデーっぽさ) が伸びてると思ってたんだけど、それは全然。2本目の720mlの一口目の印象とはむしろ逆で、柔らかさよりも味としての握力強めの酸がズズンと攻め込んで来る。この酸の輝きに少しリキュールっぽい反射感があって、甘みを鋭く締め上げる際に木香的なニュアンスにコネクトする瞬間もあるが、別に欠点として指摘するほどじゃないな。

shinomine_classic9_3_6.jpg しかし前回の720mlとは全く別物の仕上がり具合だな。口どけの良さは同じなんだけど、味の濃い小さな果実を丸かじりしたかのような密度の高い〝味の点〟に集まるそれぞれの要素はこの1800mlの方が明らかに筋肉質。決して派手に香るわけでもビビッドにフルーティーなわけでもないんだけど、米の酒としての過激なまでのモダニティがここにはある。液体の滑りを追うというより、まるで何かを噛み潰す感覚に近いテクスチャー。しかしこれで丸2年か。なんというか、まだまだ硬さすら残ってるよ。ちゃんと冷蔵管理すれば3年を目指せる強さだし、氷温なら5年はイケるかも。

 ♡☺♡「甘みにしろ熟味にしろ、アタシはこれくらいがいいな。クリスタル。ミネラルもすごく感じる。スタイリッシュ! カッコイイ酒ですねえ (笑)



浜辺美波最強論vs石原さとみ
 ▲「なりたかった顔」と「なりたい顔」。



 これで「27BY篠峯」の9号酵母の2年モノは2種類目だけど、やはり「愛山45」よりは純朴で荒削りな面は否めないが、それでもパワフルだし、酒そのものがこちらに攻め込んで来る感じは「雄町50」の方が強い。「愛山」は飲み手が見惚れる酒だが「雄町」は飲み手に抱きついてくる酒だ。決してデレデレと人懐こいわけじゃない。もっと肉感的な蠱惑 (こわく) がある。

 ♡☺♡「全く問題ない。もうこういう酒だけ飲んでいたい


 しかしまあ、2016年の6月に飲んだ1本目とは全くの別物だな──もはや2本目とも別物だけど (笑) 。

 それでも、どちらかと言うと、2本目の720mlよりは、この3本目の1800mlの方が1本目の720mlには近い。この距離 (違いの量) の定数を29BYの「黒澤 Type-7/9」に掛け合わせて逆算すると、おそらく「黒澤」は秋頃でもまだ硬そうだ。というのも、29BYの「Type-7/9」──特に「Type-9」で感じた硬さと味わい──特に苦みの出方なんか──が、どことなくこの雄町の2016年の6月状態に近いんだよな。違う酒なので同じ熟成定数ではないし、その後の熟成ヒストリーも同じにはならないだろうけど、少し頭の隅に入れておこう。





── 2日目。

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 立ち香──香りにはそこそこ熟味も出てるんだけど、含むとそうでもないんだよなあ。当然この段階ではフレッシュさはないです。なぜか硫黄香も昨日よりは膨らんでる (笑) 。



shinomine_classic9_3_8.jpg うわっ、スゲえ味が出てきたな。壁に投げたペンキのようにドロ〜ンと舌にへばりつく粘性があり、ギラギラした劇画調のブっとい味の輪郭線が五味を明度ビカビカに照らし出す様は、まるで荒々しいタッチの原色使いの油絵のようだ。

 これは想定外だ・・・。ドッカンファイヤーとまでは言わないが、それ相当の迫力とエネルギー。あの硬くて細くて味の出てない27BYが丸2年でここまで脂ギッシュな酒になるのか (笑) 。つうか、もはや初日とも別物なのは、オレが昨日までとはまるで違う自分だからなのか、それとも酒がそうなのか。

 ガス由来の少し軋むような苦みに鋭利なテクスチャーが宿るが、相変わらず口どけはいい。米の甘みと旨みが暴発気味だが、酸の凄まじい握力によって力強く──ズブ濡れの雑巾を一気に絞るかのように、それらを嚥下の地平線彼方にいざなう。なんか一夜でキャラの濃い酒になっちゃったな (笑) 。クリアはクリアだが、まさに固まりつつゲルやシリコンようだ。





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 ちょっと上喜元──。

 残り1合ちょいということで、やや麦チョコのような香ばしさが前に出やすくなってはいるが、それでも軽いしクリア。そしてこの酒に足りないのは、やはり酸度。生酛のくせに、溶け出した過熟気味の甘旨を完全に手懐けることはできないという。淡麗ライクな味筋にこうした熟味が乗るから、この状態だと、少し古着めいた香りの模様になってしまう。それでも十分に旨いけどね。

 一方、今日の「篠峯」は、ゴリゴリだけど速醸らしからぬ握力強めの酸が酒質をギラギラとマッチョに仕立ててる。残りが4合を切ったので少し日を空けたい気持ちもあるけれど、一応今夜も3日目を一杯か二杯くらいは飲む予定。こりゃ「櫛羅 純吟」の27BYも楽しみだな





── 3日目。
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浜辺美波最強論vs波留
 ▲火入れの加水淡麗酒とクリスタルな生原酒──「稀薄」と「透明」は違う。



 旨いですやん。ワイングラスの方がポチャっとするし甘みも膨らむけど、昨日よりは味の出方は落ち着いたかな。写真を撮った後にグイ呑みにも入れたけど、こっちの方が凝縮感は強まるので、カチっとした骨格の中で諸々のアタックが方々で火花ように閃光を発する。

 うん、ようやくフルーティーな輪郭が出てきた。逆に熟味はますます後退しちゃった。やはり「愛山45」よりトロピカルというか、スイーツとフルーツの違いがあるかな。個人的にはもう少し熟れててもいいんだけど、これはこれでエレガントな方向性でいい。まだ3合くらいある。残りはチビチビやる。


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日本酒 篠峯 雄町 on_list_excellent

Comment

Name - moukan1972♂  

Title - To めいさん



毎度です。

少し想像 (想定) とは違った方向でパワフルでしたが、あの薄くで味の出てない27BYも2年も寝かせばそこそこ格好が付くもんです (笑) 。今も〆の一杯をワイングラスで飲んでますが、なかなかいいですよ。完全なる一体感を得るにはあと半年くらいかかりそうですが、今日のこの瞬間、僕より旨い日本酒を飲んでる人間はそう多くないとは思います。

生熟商品は蔵もリスクが多いんでしょうけど、わかりやすく、新酒と同時に1年モノを並行ドロップするのは面白いかもしれませんね。「篠峯」なら普通に成立する商品企画だと思います。

この詰まった硬い旨みはまるで「干物」ですね (笑) 。ロックでも十分にイケそうなほど濃いですが、液性そのものはクリアです。26BYのようなグラマラスな膨らみはないですが、逆に27BYの方が長命かもしれません。愛山45の方がワンランク上ですが、雄町50もなかなか良いです。「櫛羅」の山田錦50も期待できます。


2018.03.06 Tue 22:31
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Name - めい  

Title - 

おばんです。

良さげですねえ…

雄町 参年熟成についても火入れしないようにお願いした方が良いんでないでしょうか…
2018.03.06 Tue 22:03
Edit | Reply |  

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